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Javaのprintfメソッドで成果を上げるたった8つの方法

Javaのprintfメソッドを詳細に解説する記事のサムネイル Java
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

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はじめに

プログラミング初心者にとって、Javaのprintfメソッドは少々複雑に感じるかもしれません。

ですが、この記事を読めばprintfメソッドの使い方から応用までマスターできるようになります。

文字列を整形したり、変数を出力したりと、printfメソッドの使い方を理解すれば、Javaプログラミングが格段に楽になります。

本記事では、基本的な使い方から応用例、注意点までを網羅的に解説します。

●Javaとprintfメソッドの基本

printfメソッドが何であるか、なぜそれが必要なのかをしっかりと理解することで、今後のプログラミングがスムーズに進むでしょう。

○Javaのprintfメソッドとは

Javaにおいて、printfメソッドは標準出力(通常はコンソール)に対してフォーマットされた文字列を出力するためのメソッドです。

System.out.printfという形で使用され、標準出力に何をどのように出力するのかを制御します。

JavaではSystem.out.printSystem.out.printlnもよく使われますが、printfメソッドの方が高度な文字列整形が可能です。

○printfメソッドが必要な理由

System.out.printSystem.out.printlnでも文字列や数値を出力できますが、printfメソッドの強力な点は「フォーマット」にあります。

例えば、数字を特定の桁数で出力したい、文字列を特定の幅で右寄せまたは左寄せで出力したいといった場合に、printfメソッドは非常に便利です。

また、複数の変数を一度に出力したいときにも、printfメソッドは一行で簡潔に記述することができます。

●printfメソッドの基本的な使い方

printfメソッドの本格的な使い方に入る前に、基本的な使い方から抑えておきましょう。

これから3つのサンプルコードで、文字列、整数、浮動小数点数の出力方法を解説します。

○サンプルコード1:基本的な文字列の出力

最初の例は、シンプルな文字列を出力する基本的なコードです。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // printfメソッドで文字列を出力
        System.out.printf("こんにちは、%sさん。\n", "田中");
    }
}

このコードはSystem.out.printfを用いて、指定された位置(%s)に文字列(”田中”)を埋め込んでいます。

\nは改行を意味します。

コードを実行するとコンソールに「こんにちは、田中さん。」と出力されます。

○サンプルコード2:整数の出力

次に、整数値を出力する例を見てみましょう。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // 整数値を出力
        System.out.printf("合計:%d点\n", 90);
    }
}

このコードは、%dというプレースホルダーを用いて整数値(90)を出力しています。

このコードを実行すると、コンソールに「合計:90点」と表示されます。

○サンプルコード3:浮動小数点数の出力

最後に、浮動小数点数を出力する例です。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // 浮動小数点数を出力
        System.out.printf("平均:%f\n", 89.5);
    }
}

このサンプルでは、%fを用いて浮動小数点数(89.5)を出力しています。

コードを実行すると、コンソールに「平均:89.500000」と出力されます。

ただ、この場合は小数点以下が多すぎるので、後ほどこの調整方法についても解説します。

●printfメソッドでの文字列整形

文字列や数値をただ出力するだけでなく、printfメソッドの力を活かしてデータを特定の形に整形することも重要です。

特に報告書やログファイルを作成する際、一定のルールに基づいたフォーマットが求められる場合があります。

そこで、次に進む前に、文字列整形の基本をいくつか学びましょう。

○サンプルコード4:左寄せと右寄せ

printfメソッドで文字列を左寄せ、右寄せする例です。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // 左寄せ
        System.out.printf("左寄せ:%-10s終了\n", "テスト");
        // 右寄せ
        System.out.printf("右寄せ:%10s終了\n", "テスト");
    }
}

このコードでは%10s%-10sといった形で文字列の寄せ方向と幅を指定しています。

%10sは右寄せで、%-10sは左寄せを意味します。数字10は出力する文字列の最小幅です。

コードを実行すると、文字列「テスト」がそれぞれ左寄せと右寄せで表示され、「左寄せ:テスト  終了」と「右寄せ:   テスト終了」となります。

○サンプルコード5:ゼロ埋め

次に、数値をゼロで埋める方法です。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // ゼロ埋め
        System.out.printf("ゼロ埋め:%05d\n", 45);
    }
}

この例では%05dというフォーマットを用いて、数字45を5桁になるようにゼロで埋めています。

このコードを実行すると、コンソールに「ゼロ埋め:00045」と表示されます。

○サンプルコード6:桁数指定

最後に、浮動小数点数の桁数を指定する方法を解説します。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // 小数点以下2桁で表示
        System.out.printf("小数点以下2桁:%.2f\n", 3.14159);
    }
}

コードでは%.2fという指定で、小数点以下を2桁に固定しています。

実行結果としては「小数点以下2桁:3.14」と表示されます。

●printfメソッドの応用例

基本的な使い方や文字列整形が理解できたところで、次にprintfメソッドの応用例をご紹介します。

これらの応用例は日常のプログラミング作業で頻繁に遭遇するケースをカバーしているため、理解しておくと非常に便利です。

○サンプルコード7:日付と時刻の出力

printfメソッドで日付や時刻を綺麗に出力する方法を見てみましょう。

import java.util.Calendar;

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        Calendar cal = Calendar.getInstance();
        // 日付と時刻を出力
        System.out.printf("%1$tY年%1$tm月%1$td日 %1$tH時%1$tM分%1$tS秒\n", cal);
    }
}

このコードではCalendarクラスを用いて現在の日付と時刻を取得し、それをprintfメソッドで出力しています。

日付と時刻のフォーマット指定には%1$tY%1$tHなどを使い、%1$が同一のCalendarオブジェクト(この場合はcal)を参照することを表しています。

実行すると、例えば「2023年09月24日 12時34分56秒」といった形式で現在の日付と時刻が出力されます。

○サンプルコード8:複数の変数を一度に出力

複数の変数を一度に出力するにはどうすればよいでしょうか。

ここでは、その方法を紹介します。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        String name = "山田";
        int age = 30;
        double height = 170.5;
        // 複数の変数を一度に出力
        System.out.printf("名前:%s、年齢:%d歳、身長:%.1fcm\n", name, age, height);
    }
}

このコードでは、名前(String型)、年齢(int型)、身長(double型)という三つの異なるタイプの変数をprintfメソッドで一度に出力しています。

このコードを実行すると、コンソールに「名前:山田、年齢:30歳、身長:170.5cm」と表示されます。

●注意点と対処法

printfメソッドは非常に便利ですが、一方で気をつけなければならない点もいくつかあります。

ここでは、そのような注意点と対処法について詳しく解説します。

○特殊文字の扱い

printfメソッドで出力する際に、一部の特殊文字(例えば、\, %など)はエスケープシーケンスを用いて出力する必要があります。

下記のサンプルコードでは、特殊文字\%をどのように出力するかを表しています。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // バックスラッシュとパーセンテージを出力
        System.out.printf("バックスラッシュ:\\\\ パーセンテージ:%%\n");
    }
}

このサンプルコードを実行すると、画面上に「バックスラッシュ:\ パーセンテージ:%」と出力されます。

\を出力するには\\\\という形にし、%を出力するには%%とすればよいのです。

○出力フォーマットのエラーとその対処法

printfメソッドでよく遭遇する問題の一つは、出力フォーマットのエラーです。

例えば、整数を出力すべき場所で文字列が渡された場合などが該当します。

具体的には次のようなコードで発生します。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // 整数のフォーマット指定で文字列を出力しようとする
        try {
            System.out.printf("%d\n", "文字列");
        } catch (java.util.IllegalFormatException e) {
            System.out.println("フォーマットエラー:" + e.getMessage());
        }
    }
}

このコードでは%dという整数用のフォーマット指定子を用いていますが、実際に渡しているのは文字列です。

このため、java.util.IllegalFormatExceptionが発生します。エラーをキャッチして、そのメッセージを出力しています。

このコードを実行すると、”フォーマットエラー:”に続いて具体的なエラーメッセージが出力されます。

このようなエラーを防ぐには、フォーマット指定子と渡す変数の型が一致しているかをよく確認することが重要です。

静的解析ツールを用いることで、コード内のこのような問題点を事前にチェックすることも可能です。

●printfメソッドのカスタマイズ

基本的な使い方や注意点を押さえた上で、printfメソッドをさらに活用する方法について説明します。

具体的には独自のフォーマットを作成したり、ロケールに依存した出力をする方法を解説します。

○サンプルコード9:独自のフォーマット作成

Javaのprintfメソッドでは、標準的なフォーマット指定子だけでなく、自分で独自のフォーマットを作成することもできます。

例えば、特定の書式で日付や時刻を出力する場合などに使えます。

import java.util.Date;
import java.util.Formatter;

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // 独自のフォーマット作成
        Formatter formatter = new Formatter();
        Date date = new Date();
        formatter.format("今日は %1$tm月%1$td日 %1$tH時%1$tM分です。\n", date);
        System.out.println(formatter);
        formatter.close();
    }
}

このコードは、Dateオブジェクトを使って、現在の日付と時刻を特定の書式で出力します。

Formatterクラスを用いて、月、日、時、分といった各要素を一つのDateオブジェクトから取得しています。

この形式では、1つの引数(この場合はdate)を何度も使用できるのが特徴です。

このコードを実行すると、例えば「今日は 09月24日 14時30分です。」のように、現在の日付と時刻が指定したフォーマットで出力されます。

○サンプルコード10:ロケールに依存した出力

プログラムが多言語対応している場合、printfメソッドを使ってロケールに応じた出力が可能です。

下記のサンプルコードでは、英語と日本語のロケールでの数値の出力方法を表しています。

import java.util.Locale;

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        // ロケールに依存した出力
        double number = 1234567.89;

        System.out.printf(Locale.US, "US locale: %,.2f%n", number);
        System.out.printf(Locale.JAPAN, "Japan locale: %,.2f%n", number);
    }
}

このサンプルコードでは、double型の変数numberを定義して、LocaleクラスのUSとJAPANを指定して数値を出力しています。

ここで%,.2fというフォーマット指定子は、3桁ごとにカンマを入れ、小数点以下は2桁で出力するという指定です。

このコードの実行結果によって、米国では「US locale: 1,234,567.89」と表示され、日本では「Japan locale: 1,234,567.89」と表示されます。

このように、ロケールを変更することで出力の形式が変わります。

まとめ

Javaのprintfメソッドはその汎用性と柔軟性から、Javaプログラミングにおいて必須のスキルと言えるでしょう。

今回の記事を通じて、その多様な用途と応用例、そして注意点について深く理解できたことでしょう。

これからも積極的にこのメソッドを活用し、より高度なJavaプログラミングを目指してください。