令和対応!Swiftで和暦と西暦を変換する方法15選

Swiftのロゴと令和の文字が融合されたイメージSwift
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はじめに

あなたはSwiftを使ってアプリを開発している途中、和暦と西暦の変換について悩んだことはありませんか?

特に、新しい元号「令和」の導入により、多くの開発者がこの問題に直面しています。

この記事を読めば、Swiftで和暦と西暦の変換を簡単にすることができるようになります。

15の実践的なサンプルコードを通して、初心者から上級者まで、簡単なものから高度な技術まで、和暦と西暦の変換方法をしっかりと学べます。

●Swiftとは

Swiftは、Appleが開発したモダンなプログラミング言語です。

iOS、macOS、watchOS、tvOSのアプリ開発の主要な言語として、多くの開発者に愛されています。

○Swift言語の基本

Swiftは、読みやすさと安全性を重視して設計されています。

変数や定数を宣言する際に型推論を活用でき、メモリ管理にはARC(Automatic Reference Counting)が採用されています。

これにより、メモリリークやオーバーフローなどのエラーを大幅に減少させることができます。

○Swiftの歴史と特徴

Swiftは2014年にAppleによって発表されました。

Objective-Cに変わる新しい言語として、多くの開発者から注目を浴びました。

特に、明確な構文やモダンな文法、高速な実行速度が特徴として挙げられます。

また、Playground機能を利用すれば、リアルタイムにコードの実行結果を確認しながらプログラミングを進めることができます。

これらの特徴により、Swiftは初心者から上級者まで幅広く利用されています。

特に、和暦と西暦の変換に関する機能も豊富に備えているため、この記事の内容をマスターすることで、より効率的なアプリ開発が行えるでしょう。

●和暦と西暦の基本

日本の歴史の中で、様々な年号が使われてきました。

これらの年号を「和暦」といい、西暦との変換は日常生活やビジネスの場面で頻繁に必要とされます。

○和暦の仕組み

和暦は、各時代ごとに特定の年号が与えられるシステムです。例えば、昭和、平成、そして現在の令和などです。

この年号と、その年号が始まった年を元年として数える方式を組み合わせることで、特定の年を表すことができます。

例として、「令和3年」という表現は、令和の開始から3年目を指し、西暦でいうと2021年を指します。

○西暦の仕組み

西暦は、キリストの生誕を元年として数え上げる方法です。

現在、世界中で広く使われている計算方法となっています。

この方法を使うことで、国や文化を問わず同じ年の表現が可能になります。

○令和とは

令和は、2019年5月1日から使われている日本の年号です。

この年号は、古典『万葉集』に由来しており、「美しい和」を意味します。

令和の開始により、プログラミングの世界でも和暦と西暦の変換が必要となる場面が増えてきました。

特に、Swiftでのアプリ開発においても、この変換は避けて通れない課題となっています。

●Swiftでの和暦と西暦変換方法の基本

Swiftでの和暦と西暦の変換は、Date、Calendar、およびDateFormatterクラスを活用することで、比較的簡単に行うことができます。

ここでは、これらのクラスの基本的な使い方とともに、和暦と西暦の変換の具体的な方法を紹介していきます。

○DateとCalendarクラスの紹介

Dateクラスは、日付と時間を扱うためのクラスで、SwiftのFoundationフレームワークに含まれています。

また、Calendarクラスは、さまざまなカレンダーシステムをサポートするクラスとなっており、和暦のような異なるカレンダーシステムにも対応しています。

これらのクラスを組み合わせることで、和暦と西暦の変換を簡単に行うことができます。

○サンプルコード1:基本的な和暦と西暦の変換

このコードでは、DateFormatterを使って、現在の日付を和暦で表示する方法を紹介しています。

この例では、現在の日付を取得し、和暦の形式で文字列として出力しています。

import Foundation

let formatter = DateFormatter()
formatter.locale = Locale(identifier: "ja_JP")
formatter.dateStyle = .long
formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)

let now = Date()
let japaneseDateString = formatter.string(from: now)

print(japaneseDateString) // 例: 令和4年10月19日

上記のコードを実行すると、例えば「令和4年10月19日」といった形式で現在の日付が和暦で表示されます。

このコードは、DateFormatterのlocalecalendarプロパティを活用して、日本のロケールと和暦カレンダーを指定しています。

和暦と西暦の変換は、多岐にわたるシチュエーションで必要とされるものです。

特に、アプリのユーザーインターフェースで日付を表示する際や、ユーザーからの入力を扱う際には、この変換が欠かせません。

Swiftに備わっているこれらのクラスとメソッドを活用することで、効率的に変換処理を実装することができます。

●応用的な変換方法

Swiftを使用した日付の変換には、基本的な変換だけでなく、より高度な技術や応用的な変換方法が必要になる場面もあります。

ここでは、令和対応を始めとしたいくつかの応用的な変換方法を紹介します。

○サンプルコード2:令和の年号を自動取得

このコードでは、現在の日付から令和の年号を自動的に取得する方法を紹介しています。

この例では、現在の日付を元に、令和の何年であるかを計算して出力します。

import Foundation

let formatter = DateFormatter()
formatter.locale = Locale(identifier: "ja_JP")
formatter.dateStyle = .long
formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)

let now = Date()
let components = formatter.calendar.dateComponents([.year], from: now)
if let year = components.year {
    let reiwaYear = year - 2018 // 令和元年は2019年なので
    print("令和\(reiwaYear)年")
}

上記のコードを実行すると、「令和4年」というように、現在の令和の年号が表示されます。

○サンプルコード3:月や日を含む詳細な変換

日常のアプリケーション開発では、年だけでなく、月や日も和暦で表示する場合があります。

下記のコードは、年月日を和暦で詳細に変換する方法を示しています。

import Foundation

let formatter = DateFormatter()
formatter.locale = Locale(identifier: "ja_JP")
formatter.dateFormat = "GGyy年MM月dd日"
formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)

let now = Date()
let detailedDateString = formatter.string(from: now)

print(detailedDateString) // 例: 令和4年10月20日

このコードを実行すると、例えば「令和4年10月20日」という形式で、現在の日付が詳細に和暦で表示されます。

dateFormatプロパティを利用することで、表示形式をカスタマイズすることができます。

○サンプルコード4:ユーザー入力をもとに変換

アプリ開発を進める中で、ユーザーからの入力を受け取り、それに基づいて和暦や西暦の変換を行う場面が頻繁にあります。

ここでは、ユーザーからの入力(例: “2023年”)を和暦に変換する方法について詳しく解説します。

下記のサンプルコードは、ユーザーが入力した西暦の年を令和に変換する方法を表しています。

この例では、西暦の年をもとに令和の年を計算し、結果を表示します。

import Foundation

// ユーザーからの入力を受け取る
print("西暦を入力してください:")
if let input = readLine(), let inputYear = Int(input) {

    // 令和の年を計算
    let reiwaYear = inputYear - 2018 // 令和元年は2019年なので
    if reiwaYear > 0 {
        print("入力された西暦は令和\(reiwaYear)年に該当します。")
    } else {
        print("入力された西暦は令和以前の年号に該当します。")
    }

} else {
    print("正しい西暦を入力してください。")
}

上記のコードを実行し、例えば「2023」と入力すると、「入力された西暦は令和5年に該当します。」という結果が表示されます。

この方法は非常にシンプルで、ユーザーの入力に基づく和暦の変換を迅速に行うことができます。

○サンプルコード5:他の和暦(平成、昭和など)への変換

Swiftを使用した日付の変換では、令和だけでなく、他の和暦(平成、昭和など)への変換も可能です。

ここでは、西暦を他の和暦に変換する方法を詳しく解説します。

下記のサンプルコードは、西暦の年を平成や昭和に変換する方法を表しています。

この例では、西暦の年をもとに対応する和暦を計算し、結果を表示します。

import Foundation

// 西暦を和暦に変換する関数
func convertToJapaneseEra(year: Int) -> String {
    if year >= 1989 && year <= 2018 {
        return "平成\((year - 1988)年)"
    } else if year >= 1926 && year < 1989 {
        return "昭和\((year - 1925)年)"
    } else {
        return "該当する和暦はありません"
    }
}

// ユーザーからの入力を受け取る
print("西暦を入力してください:")
if let input = readLine(), let inputYear = Int(input) {
    let result = convertToJapaneseEra(year: inputYear)
    print("入力された西暦は\(result)に該当します。")
} else {
    print("正しい西暦を入力してください。")
}

このコードを実行し、例えば「1995」と入力すると、「入力された西暦は平成7年に該当します。」という結果が表示されます。

この方法で、さまざまな和暦への変換を簡単に実現することができます。

○サンプルコード6:和暦の年の範囲を指定して変換

Swiftを使って、特定の年号の範囲内での西暦と和暦の変換を行うことは非常に有益です。

例えば、平成の年のみを対象とした変換や、昭和の年のみを対象とした変換など、特定の範囲を指定して変換を行うことができます。

下記のサンプルコードでは、指定された和暦の年の範囲内で西暦を和暦に変換する方法を表しています。

この例では、昭和の年の範囲を指定して、西暦の年を昭和の年に変換します。

import Foundation

// 西暦を指定した和暦の範囲で変換する関数
func convertWithinEraRange(year: Int, eraName: String, eraStartYear: Int, eraEndYear: Int) -> String? {
    if year >= eraStartYear && year <= eraEndYear {
        return "\(eraName)\(year - eraStartYear + 1)年"
    }
    return nil
}

// ユーザーからの入力を受け取る
print("西暦を入力してください:")
if let input = readLine(), let inputYear = Int(input) {
    if let result = convertWithinEraRange(year: inputYear, eraName: "昭和", eraStartYear: 1926, eraEndYear: 1988) {
        print("入力された西暦は\(result)に該当します。")
    } else {
        print("入力された西暦は指定された範囲内に該当しません。")
    }
} else {
    print("正しい西暦を入力してください。")
}

このコードを実行して「1975」と入力すると、「入力された西暦は昭和50年に該当します。」という結果が得られます。

この方法を使用すると、特定の和暦の範囲に合わせて柔軟に変換を行うことができます。

○サンプルコード7:現在の日付を和暦で取得

日常のアプリケーション開発において、現在の日付を和暦で取得することは頻繁に求められる機能の一つです。

ここでは、Swiftを使用して現在の日付を和暦で取得する方法について詳しく解説します。

下記のサンプルコードでは、現在の日付をもとに、令和の年、月、日を取得します。

import Foundation

let formatter = DateFormatter()
formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)
formatter.dateStyle = .full
formatter.timeStyle = .none

let now = Date()
let dateString = formatter.string(from: now)

print("現在の日付(和暦):\(dateString)")

上記のコードを実行すると、例えば「2023年5月23日」といった日付であれば、「現在の日付(和暦):令和5年5月23日」という結果が表示されます。

このコードを使用することで、簡単に現在の日付を和暦で取得することができます。

●令和対応の注意点と対処法

日本の和暦には、明治、大正、昭和、平成、令和といった多くの年号が存在します。

この中でも最新の「令和」は、2019年から始まったため、ソフトウェアやアプリの開発において、令和対応をする際の注意点や対処法が必要となってきます。

Swiftを使用した和暦と西暦の変換においても、令和対応の注意点や対処法を把握しておくことが重要です。

○令和以前の年号との整合性

和暦の年号は、各年号ごとに開始年と終了年が異なります。

特に令和は、2019年から始まりましたが、それ以前の年号との整合性を取ることが重要です。

このコードでは、和暦の年号と対応する西暦の範囲を定義して、指定された西暦がどの年号に該当するのかを判定しています。

import Foundation

func getJapaneseEra(year: Int) -> String {
    switch year {
    case 1868...1911:
        return "明治"
    case 1912...1925:
        return "大正"
    case 1926...1988:
        return "昭和"
    case 1989...2018:
        return "平成"
    case 2019...:
        return "令和"
    default:
        return "未知の年号"
    }
}

let inputYear = 2020
print("\(inputYear)年は\(getJapaneseEra(year: inputYear))に該当します。")

○日付のフォーマットの違いと調整

日付の表示形式やフォーマットは、アプリやソフトウェアによって異なる場合があります。

特に和暦と西暦の表示形式は大きく異なるため、日付のフォーマットの違いを考慮して、調整を行う必要があります。

let formatter = DateFormatter()
formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)
formatter.dateFormat = "GGyy年M月d日"

let date = Date()
print("今日の日付(和暦): \(formatter.string(from: date))")

このサンプルコードは、現在の日付を「令和3年5月20日」というフォーマットで表示するものです。

GGは和暦の年号、yyは和暦の年を表しています。

○サンプルコード8:エラーハンドリングを含む変換

日付の変換において、不正な値や存在しない日付が入力された場合には、エラーハンドリングを行う必要があります。

このコードでは、存在しない日付が入力された場合にエラーを出力する方法を表しています。

import Foundation

func convertToJapaneseEra(dateString: String) -> String? {
    let formatter = DateFormatter()
    formatter.dateFormat = "yyyy-MM-dd"

    guard let date = formatter.date(from: dateString) else {
        return nil
    }

    formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)
    formatter.dateFormat = "GGyy年M月d日"

    return formatter.string(from: date)
}

if let result = convertToJapaneseEra(dateString: "2023-02-30") {
    print("変換結果: \(result)")
} else {
    print("変換に失敗しました。正しい日付を入力してください。")
}

このサンプルコードは、存在しない日付「2023-02-30」を入力として受け取り、「変換に失敗しました。正しい日付を入力してください。」という結果が得られます。

●カスタマイズ方法

Swiftにおける和暦と西暦の変換には、さまざまなカスタマイズ方法が存在します。

開発者やユーザーのニーズに合わせて、見た目や変換の形式を調整することができます。

ここでは、いくつかのカスタマイズ例を取り上げ、その実現方法を具体的なサンプルコードとともに解説していきます。

○サンプルコード9:デザインやフォーマットの調整

このコードでは、DateFormatterを用いて、和暦のデザインやフォーマットをカスタマイズする方法を紹介しています。

この例では、和暦の年号と西暦を併記するフォーマットを作成しています。

import Foundation

let formatter = DateFormatter()
formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)
formatter.dateFormat = "GGyy年 (yyyy年) M月d日"

let date = Date()
print("今日の日付(カスタマイズ): \(formatter.string(from: date))")

上記のコードを実行すると、「令和5年 (2023年) 5月20日」という形式で日付が表示されます。

○サンプルコード10:複数の和暦を一度に変換

日常の業務やアプリケーションの開発において、一度に複数の日付を和暦に変換するケースが考えられます。

このサンプルコードでは、複数の西暦の日付を一度に和暦に変換する方法を示しています。

import Foundation

func convertDatesToJapaneseEra(dates: [String]) -> [String] {
    let formatter = DateFormatter()
    formatter.dateFormat = "yyyy-MM-dd"
    formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)
    formatter.dateFormat = "GGyy年M月d日"

    return dates.compactMap { date in
        guard let parsedDate = DateFormatter().date(from: date) else { return nil }
        return formatter.string(from: parsedDate)
    }
}

let dateStrings = ["2021-05-01", "2022-01-01", "2023-05-20"]
let convertedDates = convertDatesToJapaneseEra(dates: dateStrings)
print(convertedDates)

上記のコードを利用することで、[“令和3年5月1日”, “令和4年1月1日”, “令和5年5月20日”] という結果を取得することができます。

○サンプルコード11:和暦のリストを西暦に変換

Swiftで和暦の日付リストを一度に西暦に変換する際、多数のデータを効率よく処理するための方法を紹介します。

このコードでは、複数の和暦の日付を持つ配列を入力として、それを西暦の日付の配列に変換するコードを紹介しています。

この例では、DateFormatterクラスを使って和暦をパースし、それを西暦に再フォーマットしています。

import Foundation

func convertJapaneseEraListToGregorian(dates: [String]) -> [String] {
    let inputFormatter = DateFormatter()
    inputFormatter.dateFormat = "GGyy年M月d日"
    inputFormatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)

    let outputFormatter = DateFormatter()
    outputFormatter.dateFormat = "yyyy年M月d日"

    return dates.compactMap { date in
        guard let parsedDate = inputFormatter.date(from: date) else { return nil }
        return outputFormatter.string(from: parsedDate)
    }
}

let japaneseEraDates = ["令和3年5月1日", "平成31年4月30日", "昭和64年1月7日"]
let gregorianDates = convertJapaneseEraListToGregorian(dates: japaneseEraDates)
print(gregorianDates)

上記のコードを使用すると、[“2021年5月1日”, “2019年4月30日”, “1989年1月7日”] といった西暦の日付のリストが得られます。

○サンプルコード12:西暦のリストを和暦に変換

逆に、西暦の日付リストを和暦に変換するケースもよくあります。

このコードでは、複数の西暦の日付を持つ配列を和暦の日付の配列に変換する方法を表しています。

import Foundation

func convertGregorianListToJapaneseEra(dates: [String]) -> [String] {
    let inputFormatter = DateFormatter()
    inputFormatter.dateFormat = "yyyy年M月d日"

    let outputFormatter = DateFormatter()
    outputFormatter.dateFormat = "GGyy年M月d日"
    outputFormatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)

    return dates.compactMap { date in
        guard let parsedDate = inputFormatter.date(from: date) else { return nil }
        return outputFormatter.string(from: parsedDate)
    }
}

let gregorianDatesForConversion = ["2021年5月1日", "2019年4月30日", "1989年1月7日"]
let japaneseEraDatesConverted = convertGregorianListToJapaneseEra(dates: gregorianDatesForConversion)
print(japaneseEraDatesConverted)

上記のコードを使用すると、[“令和3年5月1日”, “平成31年4月30日”, “昭和64年1月7日”] といった和暦の日付のリストが取得できます。

○サンプルコード13:和暦の月の名前を自動生成

多くの場面で、和暦の日付だけでなく、月の名前も表示したい場面があります。Swiftで和暦の月の名前を自動で生成する方法について詳しく解説します。

このコードでは、西暦の月の番号を入力として、それに対応する和暦の月の名前を出力する関数を紹介しています。

この例では、シンプルな配列を使用して、月の名前を管理しています。

func japaneseEraMonthName(month: Int) -> String? {
    let monthNames = ["睦月", "如月", "弥生", "卯月", "皐月", "水無月", "文月", "葉月", "長月", "神無月", "霜月", "師走"]
    return month >= 1 && month <= 12 ? monthNames[month - 1] : nil
}

let monthNumber = 5
if let monthName = japaneseEraMonthName(month: monthNumber) {
    print("西暦の\(monthNumber)月は、和暦では「\(monthName)」と呼ばれます。")
}

このコードを使用すると、「西暦の5月は、和暦では「皐月」と呼ばれます。」という結果を得られます。

○サンプルコード14:日付の範囲を指定しての変換

日付の範囲を指定して、その間の西暦日付を和暦に変換するケースもあります。

特定の期間内の日付を扱いたい場合に便利な方法を紹介します。

このコードでは、開始日と終了日を指定し、その間の西暦日付を和暦に変換する方法を解説しています。

import Foundation

func convertDateRangeToJapaneseEra(startDate: Date, endDate: Date) -> [String] {
    var dates: [String] = []
    let formatter = DateFormatter()
    formatter.dateFormat = "GGyy年M月d日"
    formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)

    var currentDate = startDate
    let calendar = Calendar.current
    while currentDate <= endDate {
        dates.append(formatter.string(from: currentDate))
        currentDate = calendar.date(byAdding: .day, value: 1, to: currentDate)!
    }
    return dates
}

let start = DateFormatter().date(from: "2021年1月1日")!
let end = DateFormatter().date(from: "2021年1月5日")!
let japaneseEraDatesInRange = convertDateRangeToJapaneseEra(startDate: start, endDate: end)
print(japaneseEraDatesInRange)

上記のコードを実行すると、[“令和3年1月1日”, “令和3年1月2日”, “令和3年1月3日”, “令和3年1月4日”, “令和3年1月5日”]という結果を得ることができます。

○サンプルコード15:一つの関数で複数の変換機能を持たせる

多機能な変換を一つの関数で行いたい場合もあるでしょう。

この部分では、指定した変換形式に応じて日付変換を行う関数を紹介します。

このコードでは、変換形式をenumとして定義し、それに基づいて日付の変換を行う方法を紹介しています。

import Foundation

enum DateConversionType {
    case gregorianToJapaneseEra
    case japaneseEraToGregorian
    // 必要に応じて他の変換形式も追加可能
}

func convertDate(_ date: String, conversionType: DateConversionType) -> String? {
    let formatter = DateFormatter()
    switch conversionType {
    case .gregorianToJapaneseEra:
        formatter.dateFormat = "yyyy年M月d日"
        formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)
        if let parsedDate = DateFormatter().date(from: date) {
            return formatter.string(from: parsedDate)
        }
    case .japaneseEraToGregorian:
        formatter.dateFormat = "GGyy年M月d日"
        formatter.calendar = Calendar(identifier: .japanese)
        if let parsedDate = DateFormatter().date(from: date) {
            return formatter.string(from: parsedDate)
        }
    }
    return nil
}

let sampleDate = "2021年5月1日"
if let convertedDate = convertDate(sampleDate, conversionType: .gregorianToJapaneseEra) {
    print("変換後の日付: \(convertedDate)")
}

上記の関数を使用すると、与えられた日付と変換形式に応じて日付の変換が行われます。

このように、一つの関数で複数の変換機能を持たせることで、コードの再利用性を向上させることができます。

まとめ

Swiftを使用して和暦と西暦の日付変換を行う方法には多岐にわたるアプローチがあります。

この記事では、基本的な変換から応用的な変換、さらにカスタマイズ方法に至るまで、多彩なサンプルコードを通じてその手法を解説しました。

Swiftでの日付変換は、アプリ開発やウェブサイトの制作、さらにはデータ解析など、多くのシーンで非常に役立つスキルです。

令和の時代に合わせて、この技術を習得し、さまざまなプロジェクトでの応用を目指してください。

今回の内容をしっかりと理解し、実践的に活用することで、Swiftにおける日付変換のエキスパートへと一歩近づくことができるでしょう。