【完全解説】Verilogで二次元配列を効率的に使う7つの方法

Verilogの二次元配列の作り方と詳細な使い方を解説した記事のイメージVerilog
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説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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はじめに

ハードウェア記述言語として広く利用されるVerilogでは、データを効率的に操作するために二次元配列を利用します。

この記事では、二次元配列の作り方、使い方、対処法、注意点、そしてカスタマイズ方法について、具体的な例を交えながら解説します。

●Verilogとは

Verilogは、デジタル設計を表現するためのハードウェア記述言語(HDL)の一つです。

設計者が複雑なデジタル論理回路を効率的に表現するために使われます。

Verilogでは、複数のデータを一括で扱うために、一次元配列だけでなく二次元配列も用いることができます。

●二次元配列の基本概念

二次元配列は、表形式のデータを扱うのに適しています。

一次元配列が一列のデータを扱うのに対し、二次元配列は行と列の二つの方向にデータを配置できます。

これにより、行列計算や画像処理などの領域で二次元配列は頻繁に使用されます。

●Verilogにおける二次元配列の作り方

二次元配列の作成は、Verilogでは直感的で、一次元配列の作成とほぼ同じです。

基本的な二次元配列の作り方を紹介します。

○サンプルコード1:基本的な二次元配列の作成

module array2D;
    reg [7:0] array2D [3:0][3:0]; // 4x4の二次元配列
endmodule

このコードでは、8ビットのレジスタであるreg [7:0]を使って、4×4の二次元配列array2Dを作成しています。

この例では、行と列のそれぞれに0から3までのインデックスを割り当てています。

●二次元配列の詳細な使い方

次に、二次元配列の詳細な使い方について解説します。

○サンプルコード2:二次元配列の要素にアクセスする

module array2D;
    reg [7:0] array2D [3:0][3:0];
    initial begin
        array2D[2][1] = 8'hA5; // 配列の要素に値を代入
        $display("array2D[2][1] = %h", array2D[2][1]); // 配列の要素を表示
    end
endmodule

このコードでは、二次元配列array2Dの特定の要素、つまりarray2D[2][1]に16進数の値8'hA5を代入しています。

そして、その値を$display関数を使って表示しています。

○サンプルコード3:二次元配列を使ったデータの処理

module array2D;
    reg [7:0] array2D [3:0][3:0];
    integer i, j;
    initial begin
        for(i = 0; i < 4; i = i + 1) begin
            for(j = 0; j < 4; j = j + 1) begin
                array2D[i][j] = i * 4 + j; // 配列の要素に値を代入
            end
        end
        // 配列の全ての要素を表示
        for(i = 0; i < 4; i = i + 1) begin
            for(j = 0; j < 4; j = j + 1) begin
                $display("array2D[%0d][%0d] = %h", i, j, array2D[i][j]);
            end
        end
    end
endmodule

このコードでは、二重のforループを使って、二次元配列の全ての要素に対して操作を行っています。

まず、各要素に対して、その要素の行番号と列番号から計算した値を代入しています。

次に、全ての要素を順番に表示しています。

このように、二次元配列は行と列の二つの次元を持つデータに対する操作を簡単に行うことができます。

●二次元配列の詳細な対処法

しかし、二次元配列を使う際には範囲外アクセスなどの問題に対処する必要があります。

○サンプルコード4:二次元配列の範囲外アクセスへの対処法

module array2D;
    reg [7:0] array2D [3:0][3:0];
    integer i, j;
    initial begin
        for(i = 0; i < 5; i = i + 1) begin
            for(j = 0; j < 5; j = j + 1) begin
                if(i < 4 && j < 4) begin // 範囲チェック
                    array2D[i][j] = i * 5 + j;
                end else begin
                    $display("Index out of range: array2D[%0d][%0d]", i, j);
                end
            end
        end
    end
endmodule

このコードでは、範囲チェックを行うことで、二次元配列の範囲外アクセスを防いでいます。

if文を使って、配列のインデックスが有効な範囲内にあるかどうかを確認してから配列にアクセスしています。

範囲外の場合はエラーメッセージを表示しています。

これにより、二次元配列を安全に扱うことができます。

●二次元配列の詳細な注意点

注意すべき点としては、Verilogの配列は基本的に固定長であるため、動的に配列のサイズを変更することはできません。

そのため、配列を使用する前に必要なサイズを予め考えておくことが重要です。

また、Verilogの配列は0ベースインデックスであるため、配列の要素にアクセスする際にはインデックスの範囲に注意する必要があります。

●二次元配列の詳細なカスタマイズ方法

Verilogの二次元配列では、必要に応じて配列のサイズやデータの扱い方をカスタマイズすることも可能です。

二次元配列のカスタマイズ方法を紹介します。

○サンプルコード5:動的な二次元配列の作成

module array2D;
    parameter ROW = 4;
    parameter COL = 4;
    reg [7:0] array2D [ROW-1:0][COL-1:0];
endmodule

このコードでは、parameterキーワードを使って、二次元配列の行数と列数を定義しています。

これにより、配列のサイズをプログラムの冒頭で簡単に変更することができます。

○サンプルコード6:二次元配列のサイズ変更

module array2D;
    reg [7:0] array2D [7:0][3:0]; // 8x4の二次元配列
endmodule

このコードでは、配列のサイズを8×4に変更しています。

配列のサイズは宣言時に指定することができます。

○サンプルコード7:二次元配列を利用した高度なデータ操作

module array2D;
    reg [7:0] array2D [3:0][3:0];
    integer i, j;
    initial begin
        for(i = 0; i < 4; i = i + 1) begin
            for(j = 0; j < 4; j = j + 1) begin
                array2D[i][j] = i * 4 + j;
            end
        end
        // 配列の要素を逆順に表示
        for(i = 3; i >= 0; i = i - 1) begin
            for(j = 3; j >= 0; j = j - 1) begin
                $display("array2D[%0d][%0d] = %h", i, j, array2D[i][j]);
            end
        end
    end
endmodule

このコードでは、二次元配列の要素を逆順に表示しています。

二次元配列の要素にアクセスする順番を自由に制御することで、より高度なデータ操作を行うことが可能です。

まとめ

Verilogにおける二次元配列の作成から詳細な使い方、対処法、注意点、カスタマイズ方法までを解説しました。

二次元配列を理解し、適切に使用することで、Verilogプログラミングがより効率的でパワフルになります。

ただし、範囲外アクセスや固定長である点など、配列の特性を理解することが重要です。