初心者でも理解できる!Pythonのcontinue文活用法5選

Pythonのcontinue文の使い方を初心者にもわかりやすく解説する記事のイメージPython
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はじめに

Pythonプログラミングの初心者の方々、いつもお疲れさまです。

今回はPythonのcontinue文というテーマで皆さんにお伝えしたいと思います。

この記事を読んでいただくことで、continue文の詳細な使い方と、それを使ったプログラミングについて理解を深めることができます。

サンプルコードと共に実践的な使用方法を学びましょう。

●Pythonとは

Pythonは、非常に人気のある高水準プログラミング言語の一つです。

その特徴と利用例について詳しく見ていきましょう。

○Pythonの特徴

Pythonの特徴は、その可読性と柔軟性にあります。

Pythonは、他の多くのプログラミング言語と比較して、読みやすく、書きやすいというメリットがあります。

また、Pythonはオープンソースであり、様々なオペレーティングシステムで使用することができます。

○Pythonの利用例

Pythonは幅広い領域で使用されています。

ウェブ開発、データ分析、機械学習、人工知能など、様々な分野でPythonの利用が見られます。

その理由は、Pythonが持つ多機能性と高い可読性、そして充実したライブラリがあるためです。

●Pythonのループ処理とは

プログラミングにおける基本的な概念の一つにループ処理があります。

ループ処理について詳しく見ていきましょう。

○ループ処理の基本

ループ処理とは、ある条件が満たされている間、特定のコードを繰り返し実行することです。

Pythonにおける主なループ処理は、for文とwhile文の2種類があります。

○ループ処理の種類

for文は、リストやタプル、文字列などのシーケンス型のデータの各要素を順番に取り出し、それぞれに対して一連の命令を実行します。

一方、while文は、ある条件がTrueである間は、繰り返し処理を実行します。

●continue文とは

Pythonのループ処理において、特定の条件が成り立ったときに、それ以降の処理をスキップして次のループに進むときに使用するのがcontinue文です。

具体的にはどのような使い方をするのでしょうか。

○continue文の基本

continue文は、その名前が示す通り、「続ける」ための文です。

ループの中でcontinue文が実行されると、それ以降の処理をスキップして次のループに進みます。

○continue文の役割

continue文の主な役割は、特定の条件を満たす要素に対する処理をスキップすることです。

これにより、必要ない処理を省くことができ、プログラムの効率を向上させることが可能となります。

●continue文の使い方

continue文の具体的な使い方について解説します。

基本的な使い方から始めて、ループ処理との連携、活用例まで詳しく見ていきましょう。

○基本的なcontinue文の使い方

continue文はループの中で使用されます。

continue文が実行されると、それ以降の処理はスキップされ、次のループ処理が開始されます。

□サンプルコード1:基本的な使い方

基本的なcontinue文の使用方法を表すサンプルコードを紹介します。

このコードでは、1から10までの数字を順に出力するfor文を使っています。

ただし、数字が偶数の時はcontinue文が実行され、それ以降の出力処理がスキップされています。

for i in range(1, 11):
    if i % 2 == 0:
        continue
    print(i)

上記のコードを実行すると、偶数は出力されず、1, 3, 5, 7, 9だけが出力されます。

これは、偶数の時にcontinue文が実行され、print(i)の処理がスキップされたためです。

○continue文とループ処理

continue文はループ処理と組み合わせて使用されます。

for文やwhile文の中で、特定の条件を満たすときに処理をスキップしたい場合には、continue文を使用します。

□サンプルコード2:ループ処理との連携

ループ処理とcontinue文の連携を表すサンプルコードを紹介します。

この例では、文字列のリストを順に表示し、文字列の長さが5より小さい場合はそれをスキップしています。

words = ['apple', 'banana', 'cherry', 'date', 'elderberry']
for word in words:
    if len(word) < 5:
        continue
    print(word)

上記のコードを実行すると、’apple’, ‘banana’, ‘cherry’, ‘elderberry’が出力され、’date’はスキップされます。

これは、’date’の文字列の長さが5未満であるため、continue文が実行されてprint(word)がスキップされたからです。

○continue文の活用例

次に、continue文の具体的な活用例をいくつか紹介します。

これらの例を通じて、continue文の使い方をより深く理解することができます。

□サンプルコード3:リスト内の特定の要素の処理をスキップする

Pythonのcontinue文は、リスト内の特定の要素に対する処理をスキップするために使用することができます。

下記のコードでは、リスト内の特定の文字列(この例では、「Python」)を検出した場合に、それをスキップしています。

programming_languages = ['Python', 'Java', 'C++', 'JavaScript', 'Ruby']
for language in programming_languages:
    if language == 'Python':
        continue
    print(language)

このコードでは、リスト「programming_languages」から要素を順に取り出し、それが’Python’であるかどうかをチェックしています。

もし’Python’であれば、continue文が実行され、print文がスキップされます。

その結果、出力されるのは’Python’を除いた他のプログラミング言語名だけとなります。

□サンプルコード4:複数の条件で処理をスキップする

複数の条件を設定して、それらの条件を満たす場合に処理をスキップすることも可能です。

下記のコードでは、1から50までの数値のリストから、3または5で割り切れる数をスキップしています。

for i in range(1, 51):
    if i % 3 == 0 or i % 5 == 0:
        continue
    print(i)

このコードを実行すると、1から50までの数字のうち、3または5で割り切れる数(つまり、3または5の倍数)は出力されません。

それ以外の数値(つまり、3でも5でも割り切れない数)だけが出力されます。

□サンプルコード5:ネストしたループでの使用例

ネストしたループ、つまりループの中に別のループが存在する場合にも、continue文を使うことができます。

下記のコードでは、2次元のリストを処理しています。

それぞれの内側のリストに対して、要素が偶数であればその要素の出力をスキップしています。

lists = [[1, 2, 3], [4, 5, 6], [7, 8, 9]]
for sublist in lists:
    for i in sublist:
        if i % 2 == 0:
            continue
        print(i)

このコードを実行すると、各内側のリストから偶数をスキップして奇数だけが出力されます。

つまり、1, 3, 5, 7, 9が出力されます。

●continue文の注意点

continue文を使うときには、次の注意点を覚えておきましょう。

○ループ内での使用

continue文はループの中でのみ有効です。

ループ外でcontinue文を使うと、エラーが発生します。

○無限ループの回避

特にwhileループでcontinue文を使うときは、無限ループにならないよう注意が必要です。

continue文が条件判定の前にあると、条件が満たされずに無限ループになる可能性があります。

まとめ

以上がPythonのcontinue文の基本的な使い方と活用法です。

continue文はループ処理を制御し、特定の条件を満たす要素に対する処理をスキップするための強力なツールです。

ただし、無限ループを引き起こさないように注意しながら使用する必要があります。

今回の記事を通じて、Pythonのcontinue文を使ったプログラミングが少しでも理解できたら幸いです。

この知識を活かして、より効率的なコードを書くことができるようになりましょう。