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【CSS】Flexboxの使い方とサンプルコードを解説!初心者向け完全ガイド

CSS Flexboxの使い方を徹底解説 CSS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
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はじめに

Webデザインの世界において、CSS Flexboxはその柔軟性と強力なレイアウト機能で注目を集めています。

この技術は、特にレスポンシブデザインの必需品となっており、Webページの要素を様々な画面サイズに対応させることを可能にします。

しかし、Flexboxの概念や使い方を理解することは、特に初心者にとっては難しいかもしれません

この記事では、Flexboxの基本から応用、さらにはトラブルシューティングやカスタマイズ方法まで、詳しく解説していきます。

これにより、読者の皆様はFlexboxを使いこなし、より効果的かつ効率的なWebデザインを実現できるようになることでしょう。

●CSS Flexboxとは

CSS Flexbox、正式にはCSS Flexible Box Layoutと呼ばれるこのモデルは、要素を柔軟に配置し、複雑なレイアウトを簡単に作成するための強力なツールです。

Flexboxは、要素のサイズが未知の場合や動的なコンテンツが多い場合に特に有効で、Webページの様々な部分に適用することが可能です。

Flexboxを使用すると、要素を行や列に沿って整列させたり、空間を均等に分割して配置したり、要素のサイズを自動で調整したりすることができます。

この柔軟性により、Webデザイナーはレスポンシブデザインを容易に実装でき、異なるデバイスでの表示に対応することが可能になります。

○Flexboxの基本概念

Flexboxを使用するには、親要素にdisplay: flex;またはdisplay: inline-flex;というプロパティを適用します。

これにより、その要素の子要素はFlexboxのレイアウトコンテキストに入ります。Flexboxには主に二つの軸があります。

主軸(main axis)と交差軸(cross axis)です。

主軸はFlexboxの方向を定義し、デフォルトでは水平ですが、flex-directionプロパティを使用して変更することができます。

一方、交差軸は主軸に直交する軸であり、要素の垂直方向の整列を制御します。

これらの軸を理解することは、Flexboxを使いこなす上で非常に重要です。

Flexboxには他にも多くのプロパティがあり、これらを組み合わせることで様々なレイアウトを実現できます。

たとえばjustify-contentプロパティは主軸に沿った要素の配置を制御し、align-itemsプロパティは交差軸に沿った要素の配置を制御します。

また、flex-wrapプロパティを使用すると、Flexboxコンテナ内の要素が折り返され、複数行または列に配置されるようになります。

●Flexboxの基本的な使い方

CSS Flexboxを使い始めるには、まず基本的な構文とその機能を理解する必要があります。

Flexboxのレイアウトは、親要素(コンテナ)と子要素(アイテム)の2つの主要な部分から構成されています。

親要素にdisplay: flex;を設定することで、その子要素たちはFlexboxのレイアウトルールに従うようになります。

Flexboxを使用すると、子要素たちを効率的に配置、整列、配分することが可能になり、特にレスポンシブデザインにおいて非常に有用です。

○サンプルコード1:基本的なFlexboxレイアウト

Flexboxの最も基本的な例として、複数のボックスを横並びに配置するレイアウトを考えます。

下記のCSSコードでは、.containerクラスを持つ親要素にFlexboxを適用し、その子要素たちを横並びに配置します。

.container {
  display: flex;
}

.item {
  width: 100px;
  height: 100px;
  margin: 10px;
}

このコードでは、display: flex;.containerに適用することで、その子要素である.itemたちは自動的に横並びになります。

.item要素には幅と高さが設定されており、一定の間隔で並べられます。

○サンプルコード2:横並びレイアウトの作成

次に、Flexboxを使って横並びのレイアウトを作成する具体的な例を見ていきましょう。

下記のHTMLとCSSを組み合わせることで、3つのボックスを水平方向に均等に配置することができます。

<div class="container">
  <div class="box">Box 1</div>
  <div class="box">Box 2</div>
  <div class="box">Box 3</div>
</div>
.container {
  display: flex;
  justify-content: space-around;
}

.box {
  width: 100px;
  height: 100px;
  margin: 10px;
}

この例では、justify-content: space-around;を使用してボックス間に均等なスペースを作成しています。

これにより、ボックスは親要素の中央に向かって均等に配置されます。

○サンプルコード3:縦並びレイアウトの作成

Flexboxでは、縦並びのレイアウトも同様に簡単に実現できます。

下記の例では、Flexboxのflex-directionプロパティを使用して子要素を縦に並べています。

.container {
  display: flex;
  flex-direction: column;
}

.box {
  width: 100px;
  height: 100px;
  margin: 10px;
}

このコードでは、.containerflex-direction: column;を適用することで、子要素の.boxは縦方向に並びます。

○サンプルコード4:要素の順序変更とサイズ調整

Flexboxを使用すると、要素の順序をCSSだけで簡単に変更することができます。

また、flex-growflex-shrinkflex-basisなどのプロパティを使って、要素のサイズ調整も行うことが可能です。

下記の例では、3つのボックスのうち1つを大きく表示し、残りのボックスは小さく表示しています。

.container {
  display: flex;
}

.box {
  flex: 1;
}

.box-large {
  flex: 2;
}

この例では、.boxflex: 1;を設定しており、すべてのボックスが均等な幅を持つようになっています。

しかし、.box-largeにはflex: 2;を設定しており、このボックスだけが他の2つのボックスの2倍の幅を持つようになります。

これにより、レイアウトの中で特定の要素を強調表示することができます。

●Flexboxの応用例

CSS Flexboxは、その柔軟性と使いやすさにより、さまざまな応用例が可能です。

これらの例を通して、Flexboxのさらなる可能性を理解し、あなたのプロジェクトに活かすことができるでしょう。

○サンプルコード5:等間隔の要素配置

Flexboxを利用して、子要素を等間隔で配置することができます。

下記のサンプルコードでは、justify-content: space-between;を使用して、各アイテムがコンテナの両端に配置され、残りのスペースが均等に分割されるようにしています。

.container {
  display: flex;
  justify-content: space-between;
}

.item {
  width: 100px;
  height: 100px;
}

このコードでは、.containerにFlexboxを適用し、justify-contentプロパティでアイテム間の空間を均等に分配しています。

このレイアウトは、ナビゲーションメニューやギャラリーなど、均等なスペースが必要な場所に適しています。

○サンプルコード6:要素の中央揃え

Flexboxを使用して、コンテナ内で要素を中央に配置することもできます。

下記のコードは、アイテムをコンテナの中央に配置する方法を表しています。

.container {
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
  height: 200px;
}

.item {
  width: 100px;
  height: 100px;
}

この例では、justify-contentalign-itemsの両方をcenterに設定することで、アイテムがコンテナの中央に配置されます。

これは、単一のアイテムを中央に表示する場合や、モーダルウィンドウのコンテンツを配置する際に便利です。

○サンプルコード7:グリッドレイアウトの実現

Flexboxを使うと、グリッドレイアウトも簡単に作成できます。

下記のコードは、Flexboxを使用してグリッドレイアウトを実現する一例です。

.container {
  display: flex;
  flex-wrap: wrap;
}

.item {
  flex-basis: calc(33.333% - 10px);
  margin: 5px;
}

このコードでは、.containerflex-wrap: wrap;を設定しているため、アイテムがコンテナの幅を超えると次の行に折り返されます。

また、.itemflex-basisプロパティを使用して、各アイテムの幅をコンテナの約3分の1に設定し、適切なマージンを付与しています。

この方法は、製品一覧や画像ギャラリーなど、均一なサイズでアイテムを表示する場合に適しています。

○サンプルコード8:ナビゲーションバーの作成

ナビゲーションバーは、Webサイトの重要な部分であり、Flexboxはこのようなコンポーネントの作成に非常に適しています。

下記のサンプルコードでは、Flexboxを使用してナビゲーションバーを作成し、各ナビゲーションアイテムを均等に配置しています。

<nav class="navbar">
  <a href="#home">Home</a>
  <a href="#about">About</a>
  <a href="#services">Services</a>
  <a href="#contact">Contact</a>
</nav>
.navbar {
  display: flex;
  justify-content: space-around;
  background-color: #333;
  padding: 10px 0;
}

.navbar a {
  color: white;
  text-decoration: none;
  padding: 10px 15px;
}

このコードでは、ナビゲーションバー(.navbar)にdisplay: flex;justify-content: space-around;を適用することで、リンクが均等に配置され、見た目が整ったナビゲーションバーが完成します。

背景色やテキストの装飾も適用して、ナビゲーションバーをより魅力的にしています。

○サンプルコード9:カード型レイアウト

カード型レイアウトは、多くのWebサイトで利用される人気のレイアウトスタイルです。

Flexboxを使用すると、このタイプのレイアウトも簡単に作成できます。

下記のコードでは、複数のカードを等間隔で横並びに配置するレイアウトを表しています。

<div class="card-container">
  <div class="card">Card 1</div>
  <div class="card">Card 2</div>
  <div class="card">Card 3</div>
</div>
.card-container {
  display: flex;
  justify-content: space-between;
}

.card {
  width: 30%;
  padding: 20px;
  background-color: #f0f0f0;
  text-align: center;
}

この例では、.card-containerにFlexboxを適用し、.card要素を横並びに配置しています。

justify-content: space-between;を使うことで、各カード間に均等なスペースを作成し、カードが均一に配置されるようにしています。

このレイアウトは、プロダクトやサービスの紹介、記事のサムネイル表示など、多様な用途に適応できます。

●Flexboxの注意点と対処法

Flexboxを使用する際には、いくつか注意点があります。

これらを理解し、適切に対処することで、より効果的なレイアウトを実現できます。

まず、Flexboxは「コンテナ」に対して適用されるため、子要素(アイテム)に直接影響を与える設定は限られます。

このことから、子要素のサイズや配置に関しては、親要素の設定に依存することが多いです。

また、古いブラウザではFlexboxのサポートが不完全な場合があるため、ブラウザの互換性も考慮する必要があります。

Flexboxを使用する際には、特にflex-grow, flex-shrink, flex-basis のプロパティの挙動に注意が必要です。

これらのプロパティはアイテムの伸縮に関連するもので、意図しないレイアウトの崩れを引き起こすことがあります。

そのため、これらのプロパティを適切に使用することが重要です。

○一般的なトラブルシューティング

Flexboxに関連する問題の多くは、親要素と子要素の関係の理解不足から生じます。

例えば、子要素が期待通りに配置されない場合、親要素のdisplay: flex;の設定やflex-directionプロパティの指定を確認してください。

また、特定のブラウザでレイアウトが崩れる場合は、そのブラウザがFlexboxの特定の機能をサポートしているかどうかを確認することが重要です。

○ブラウザ互換性の問題と解決策

ブラウザの互換性は、Web開発において常に考慮すべき重要な要素です。

特に古いブラウザでは、Flexboxの一部の機能がサポートされていないことがあります。

このような場合、代替のレイアウト方法を検討するか、プログレッシブエンハンスメントを用いて、最新のブラウザではFlexboxを使用し、古いブラウザでは従来のレイアウト手法を使用するなどの対応が考えられます。

また、ブラウザの開発ツールを利用して、特定のCSSプロパティがブラウザによってどのように解釈されているかを確認することも有効です。

さらに、ブラウザ固有のプレフィックスを使用することで、互換性の問題を解決できる場合があります。

まとめ

CSS Flexboxの学習と実践において、私たちは多くの重要な要素を見てきました。

Flexboxは、現代のWebデザインにおいて不可欠なツールであり、その柔軟性と使いやすさにより、レイアウトの問題を解決するための強力な方法です。

Flexboxを使うことで、様々なデバイスや画面サイズに適応するレスポンシブなデザインを容易に実現できます。

Flexboxは常に進化し続けている技術です。

そのため、最新のベストプラクティスを学び続けることが重要です。

このガイドが、Flexboxの基本を理解し、より効果的に利用するための出発点となることを願っています。