はじめに
この記事を読めば、JavaScriptソースコードを隠すことができるようになります。
JavaScriptソースコードを隠すことで、セキュリティを向上させることができます。
また、盗用や不正アクセスのリスクを軽減することが可能です。
●JavaScriptソースコードを隠す理由
JavaScriptソースコードを隠す理由は主に次の通りです。
- セキュリティの向上
- コードの盗用防止
- 不正アクセスの防止
これらの理由から、JavaScriptソースコードを隠す方法が求められています。
●JavaScriptソースコードを隠す方法
下記に5つのJavaScriptソースコードを隠す方法を解説します。
○方法1:外部ファイル化
JavaScriptコードをHTMLファイルから分離し、外部ファイルとして読み込むことで、直接コードが見えなくなります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>外部ファイル化サンプル</title>
<script src="external.js"></script>
</head>
<body>
</body>
</html>
○方法2:難読化
JavaScriptコードを難読化(オブファスケーション)することで、第三者による解析を困難にします。
// 通常のコード
function helloWorld() {
console.log("Hello, World!");
}
// 難読化されたコード
var _0x4b5c=["\x48\x65\x6C\x6C\x6F\x2C\x20\x57\x6F\x72\x6C\x64\x21"];function helloWorld(){console[_0x4b5c[0]]();}
このように難読化されたコードは、人間が理解するのが困難であり、盗用や不正アクセスのリスクを軽減できます。
○方法3:リンク先の変更
JavaScriptファイルへの直接リンクを変更し、アクセスを困難にします。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>リンク先変更サンプル</title>
<script src="scripts/hidden/external.js"></script>
</head>
<body>
</body>
</html>
○方法4:iframe利用
iframeを利用して、JavaScriptコードを別ページに分離し、ソースを見ることが困難になります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>iframe利用サンプル</title>
</head>
<body>
<iframe src="hidden_javascript.html" style="display:none;"></iframe>
</body>
</html>
○方法5:WebWorker利用
WebWorkerを利用して、JavaScriptコードをバックグラウンドで実行し、ソースコードの表示を避けます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>WebWorker利用サンプル</title>
<script>
if (typeof(Worker) !== "undefined") {
var worker = new Worker("hidden_worker.js");
} else {
console.log("WebWorkerがサポートされていません。");
}
</script>
</head>
<body>
</body>
</html>
●JavaScriptソースコードを隠す注意点
JavaScriptソースコードを隠す際の注意点は下記の通りです。
- 完全に隠すことはできない
どの方法を用いても、経験豊富な開発者が解析できる可能性があります。 - パフォーマンスへの影響
難読化やWebWorkerの利用は、パフォーマンスに影響を与えることがあります。
まとめ
この記事では、JavaScriptソースコードを隠すための5つの方法を解説しました。
これらの方法を利用することで、セキュリティを向上させることができ、盗用や不正アクセスのリスクを軽減することができます。
ただし、どの方法も完全にソースコードを隠すことはできませんし、パフォーマンスへの影響も考慮する必要があります。
それでも、適切な方法を選ぶことで、ある程度のセキュリティ対策が可能です。
JavaScriptソースコードを隠す方法として、下記の5つを紹介しました。
- 外部ファイル化
- 難読化
- リンク先の変更
- iframe利用
- WebWorker利用
これらの方法を実践し、JavaScriptソースコードを隠すことにより、あなたのウェブサイトのセキュリティを向上させましょう。