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初心者でも分かる!JavaScript定数定義の使い方10選

JavaScript定数定義の使い方を学ぶ初心者のイメージ画像 JS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

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はじめに

この記事を読めば、JavaScriptで定数を定義する方法が身に付き、実践的な応用例もすぐに使えるようになります。

初心者の方でも分かるように、基本的な使い方から応用例まで徹底解説します。

●JavaScriptで定数を定義する方法

JavaScriptにおいて、変更不可能な値を持つ変数、すなわち定数を定義する際には、「const」キーワードが用いられます。

定数は、値が一度設定されると、その後変更を許されない特性を有しています。

○constキーワードの基本

JavaScriptで定数を定義するには、「const」キーワードを使用します。

定数とは、一度値が代入された後に変更できない変数のことです。

次のように記述することで定数を定義できます。

const 定数名 = 値;

const PI = 3.14;

この例では、「PI」という名前の定数に3.14という値が代入されています。

●JavaScriptでの定数定義とその活用法

JavaScriptでプログラミングを行う際、定数定義は非常に重要な概念です。

定数とは、一度値が設定されるとその値を変更することができない変数のことを指します。

この特性により、コードの可読性やメンテナンス性が向上し、エラーの可能性を減少させることができます。

ここでは、JavaScriptにおける定数の定義方法とその具体的な使用例を紹介します。

○サンプルコード1:定数を利用した円周の計算

JavaScriptでの定数の基本的な使い方を見てみましょう。

この例では、円周率を表す「PI」という定数を定義し、円の円周を計算しています。

const PI = 3.14;
const radius = 5;
const circumference = 2 * PI * radius;
console.log(circumference); // 結果: 31.4

このコードでは、定数PIradiusを定義し、これらを使って円周circumferenceを計算しています。

定数を利用することで、値が変更されるリスクがなくなり、安全に計算を行うことができます。

○サンプルコード2:オブジェクトに定数を組み込む方法

オブジェクトの中に定数を定義するテクニックも非常に便利です。

下記の例では、オブジェクトcircle内にPIという定数を設定し、円の面積を計算しています。

const circle = {
  PI: 3.14,
  radius: 10,
  getArea: function() {
    return this.PI * Math.pow(this.radius, 2);
  }
};

console.log(circle.getArea()); // 結果: 314

ここでは、circleオブジェクトに円周率PIと半径radiusが定義されており、getAreaメソッドを使用して面積を計算しています。

オブジェクト内で定数を定義することにより、関連する値や関数を一つの場所にまとめて管理することができます。

○サンプルコード3:配列内での定数の利用

配列内で定数を使う例も見てみましょう。

下記のコードでは、色の配列を定数で定義し、それらを順番に出力しています。

const colors = ["赤", "青", "緑"];
for (let i = 0; i < colors.length; i++) {
  console.log(colors[i]);
}

この例では、colorsという定数に色の配列を代入し、forループを使って各色を表示しています。

配列の中身を定数として扱うことで、配列の不意な変更を防ぐことが可能になります。

○サンプルコード4:関数内での定数の活用

最後に、関数の中で定数を定義する方法を見てみましょう。

この例では、消費税を計算するための関数内に税率を定数として定義しています。

function calculateTax(price) {
  const TAX_RATE = 0.1;
  return price * TAX_RATE;
}

console.log(calculateTax(1000)); // 結果: 100

このコードでは、calculateTax関数内で税率を表す定数TAX_RATEを定義しています。

関数内で定数を使用することにより、関数の動作をより明確にし、誤って値を変更するリスクを減らすことができます。

●JavaScriptにおける定数定義の応用例とそのサンプルコード

JavaScriptでのプログラミングでは、定数の使用がコードの安全性と可読性を高める重要な要素です。定数定義を用いたさまざまな応用例を紹介します。

これらの例は、日常的なプログラミング作業において、JavaScriptの定数を効果的に活用する方法を表しています。

○サンプルコード5:三角形の面積計算に定数を使用

ここでは、三角形の面積を計算するために定数を使用する方法を紹介します。

このコードでは、底辺と高さとして定数を利用しています。

const base = 10;
const height = 5;
const area = (base * height) / 2;
console.log(area); // 結果: 25

この例では、base(底辺)とheight(高さ)を定数として設定し、それらを使って面積を計算しています。

定数を使うことで、値の意図しない変更を防ぐことができます。

○サンプルコード6:ループ処理に定数を活用

定数はループ処理においても有用です。

下記のコードでは、ループの終了条件として定数を使用しています。

const MAX = 10;
for (let i = 1; i <= MAX; i++) {
  console.log(i);
}

この場合、MAXという定数がループの終了条件として機能しています。

このように定数を使うことで、コードの意図が明確になります。

○サンプルコード7:イベント処理に定数を適用

イベント処理においても定数を使用することができます。

下記の例では、クリックイベントの種類を定数で定義しています。

const CLICK_EVENT = 'click';
const button = document.getElementById('myButton');

button.addEventListener(CLICK_EVENT, () => {
  console.log('ボタンがクリックされました');
});

CLICK_EVENTという定数を使ってイベントの種類を定義することで、コードの再利用性が高まり、変更に強くなります。

○サンプルコード8:条件分岐での定数の利用

条件分岐に定数を使うことで、コードの可読性を高めることができます。

下記の例では、ユーザーの役割に応じた処理を定数で制御しています。

const USER_ROLE = 'admin';

if (USER_ROLE === 'admin') {
  console.log('管理者権限があります');
} else if (USER_ROLE === 'user') {
  console.log('一般ユーザーです');
} else {
  console.log('未知のユーザーです');
}

このコードでは、USER_ROLEという定数を使って、ユーザーの役割に基づいたメッセージを出力しています。

○サンプルコード9:オブジェクト操作に定数を適用

オブジェクトの操作においても定数は役立ちます。

下記の例では、オブジェクトのデフォルト設定とユーザー設定をマージしています。

const DEFAULT_CONFIG = {
  fontSize: 16,
  fontFamily: 'Arial',
  color: 'black',
};

const userConfig = {
  fontSize: 20,
  color: 'blue',
};

const finalConfig = { ...DEFAULT_CONFIG, ...userConfig };
console.log(finalConfig);
// 結果: { fontSize: 20, fontFamily: 'Arial', color: 'blue' }

このコードでは、DEFAULT_CONFIGという定数を使ってデフォルトの設定を定義し、それをユーザーの設定と組み合わせています。

○サンプルコード10:API呼び出しに定数を使用

API呼び出しにおいても定数が役立ちます。

下記の例では、APIのURLとキーを定数で管理しています。

const API_URL = 'https://api.example.com/data';
const API_KEY = 'your_api_key';

fetch(`${API_URL}?api_key=${API_KEY}`)
  .then((response) => response.json())
  .then((data) => {
    console.log('データ:', data);
  })
  .catch((error) => {
    console.error('エラー:', error);
  });

このコードでは、API_URLAPI_KEYという定数を使ってAPIリクエストを送信し、結果を処理しています。

●注意点と対処法

定数は、値が変更されないように保護された変数です。

ですので、定数に対して新しい値を代入しようとするとエラーが発生します。

const PI = 3.14;
PI = 3.14159; // エラー: TypeError: Assignment to constant variable

定数を使う際には、その値が変更されることがないことを確認してください。

値が変更される可能性がある場合は、変数を使用してください。

●定数の値を変更したい場合

定数の値を変更したい場合は、変数を使用するか、新しい定数を定義してください。

下記のコードでは、新しい定数「NEW_PI」を定義し、それを使って円周率の計算を行っています。

const PI = 3.14;
const NEW_PI = 3.14159;
const radius = 5;
const circumference = 2 * NEW_PI * radius;
console.log(circumference); // 結果: 31.4159

まとめ

本記事では、JavaScriptでの定数定義の作り方、使い方、注意点、カスタマイズ方法を紹介しました。

定数は値が変更されない変数であり、プログラム内で一貫性を保つために役立ちます。

定数の使い方を理解し、適切に活用してください。