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【コピペOK】PHPでの差分比較手法7選!

PHPで差分比較をする方法を示すイラスト PHP
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はじめに

PHPとはいえ、差分比較とは何でしょうか。

そしてそれはどのように役立つのでしょうか。この記事では、PHPでの差分比較の手法を7つ紹介します。

具体的なコード例とその解説、さらには応用例まで、これを読めばPHPでの差分比較に自信がつくでしょう。

●PHPと差分比較とは

PHPは広く使われているサーバーサイドのプログラミング言語です。

Webサイトやアプリケーションのバックエンドを構築するのによく使用されます。

PHPは、シンプルで強力な機能を備え、初心者にも扱いやすい言語です。

差分比較とは、2つ以上のデータセット間の違いを特定することです。

例えば、ある配列に対して別の配列を比較し、どの要素が存在しないか、または違うかを見つけることができます。

PHPにはこのような比較を行うための機能が豊富に用意されており、それらを使いこなすことで、より効率的かつ精度の高いプログラミングが可能になります。

●PHPでの差分比較手法7選

PHPでは、配列間の差分を比較するための様々な関数が提供されています。

それぞれ異なる比較条件を持つため、目的に応じて適切な関数を選択することが大切です。

  1. array_diff関数
  2. array_diff_assoc関数
  3. array_diff_key関数
  4. array_diff_uassoc関数
  5. array_diff_ukey関数
  6. array_udiff関数
  7. array_udiff_assoc関数

以上7つの関数が、PHPで差分比較を行う際に主に使用される手法です。

●各手法の具体的な使い方とコード例

それでは、上記の手法ごとに具体的な使い方とコード例を見ていきましょう。

この章で説明する手法は、配列間の差分を比較するための関数を示しています。

○手法1:array_diff関数の使用

array_diff関数は、1つ目の配列から他の配列に存在しない値をすべて取り出す関数です。

// コード例
$array1 = array("a", "b", "c", "d", "e");
$array2 = array("b", "c", "f");
$result = array_diff($array1, $array2);
print_r($result);

このコードでは、array_diff関数を使って配列$array1と$array2の差分を求めるコードを紹介しています。

この例では、$array1から$array2に存在しない要素(”a”, “d”, “e”)を取り出しています。出力結果としてArray ( [0] => a [3] => d [4] => e )が得られます。

○手法2:array_diff_assoc関数の使用

array_diff_assoc関数は、配列のキーと値のペアを比較し、第一の配列に存在し、他の配列には存在しない要素を返す関数です。

値だけでなくキーも比較対象となります。次に具体的なコード例を見てみましょう。

// コード例
$array1 = array("a" => "green", "b" => "brown", "c" => "blue", "red");
$array2 = array("a" => "green", "b" => "yellow", "blue", "red");
$result = array_diff_assoc($array1, $array2);
print_r($result);

このコードではarray_diff_assoc関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

この例では、$array1から$array2に存在しないキーと値の組み合わせ(”b” => “brown”, “c” => “blue”)を取り出しています。

結果としてArray ( [b] => brown [c] => blue )が得られます。

○手法3:array_diff_key関数の使用

array_diff_key関数は、配列のキーを比較し、第一の配列に存在し、他の配列には存在しないキーを持つ要素を返す関数です。

// コード例
$array1 = array("blue", "red", "green", "purple");
$array2 = array("green", "blue", "yellow");
$result = array_diff_key($array1, $array2);
print_r($result);

このコードでは、array_diff_key関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

この例では、$array1から$array2に存在しないキー(2 => “green”, 3 => “purple”)を持つ要素を取り出しています。

出力結果としてArray ( [2] => green [3] => purple )が得られます。

○手法4: array_diff_uassoc関数の使用

PHPには、ユーザー定義の比較関数を利用して配列の差分を検出するための関数も存在します。その一つがarray_diff_uassoc関数です。

この関数は、キーと値のペアを比較し、第一の配列に存在し、他の配列には存在しない要素を返します。

ここでの特徴は、キーの比較にユーザー定義の関数を使用する点です。

// コード例
function key_compare_func($key1, $key2) {
    if ($key1 == $key2)
        return 0;
    else if ($key1 > $key2)
        return 1;
    else
        return -1;
}

$array1 = array("a" => "green", "b" => "brown", "c" => "blue", "red");
$array2 = array("a" => "green", "b" => "yellow", "blue", "red");
$result = array_diff_uassoc($array1, $array2, "key_compare_func");
print_r($result);

このコードでは、array_diff_uassoc関数を使用して$array1と$array2の差分を求めています。

ユーザー定義の比較関数key_compare_funcを用いてキーの比較が行われます。

この例では、$array1から$array2に存在しないキーと値の組み合わせ(”b” => “brown”, “c” => “blue”)を取り出しています。

結果としてArray ( [b] => brown [c] => blue )が得られます。

○手法5: array_diff_ukey関数の使用

もう一つのユーザー定義の比較関数を使用する関数がarray_diff_ukey関数です。

この関数は、配列のキーを比較し、第一の配列に存在し、他の配列には存在しないキーを持つ要素を返します。

ここでもユーザー定義の比較関数を使用します。

// コード例
function key_compare_func($key1, $key2) {
    if ($key1 == $key2)
        return 0;
    else if ($key1 > $key2)
        return 1;
    else
        return -1;
}

$array1 = array("blue", "red", "green", "purple");
$array2 = array("green", "blue", "yellow");
$result = array_diff_ukey($array1, $array2, "key_compare_func");
print_r($result);

このコードでは、array_diff_ukey関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

ユーザー定義の比較関数key_compare_funcを用いてキーの比較が行われます。

この例では、$array1から$array2に存在しないキー(2 => “green”, 3 => “purple”)を持つ要素を取り出しています。

出力結果としてArray ( [2] => green [3] => purple )が得られます。

○手法6: array_udiff関数の使用

PHPには、ユーザー定義の比較関数を使って配列の差分を見つける別の方法もあります。

それがarray_udiff関数です。この関数は、配列の値を比較し、第一の配列に存在し、他の配列には存在しない値を返します。

値の比較にはユーザー定義の関数を使用します。

// コード例
function value_compare_func($a, $b) {
    if ($a === $b)
        return 0;
    else if ($a > $b)
        return 1;
    else
        return -1;
}

$array1 = array("a" => "green", "b" => "brown", "c" => "blue", "red");
$array2 = array("a" => "green", "yellow", "red");
$result = array_udiff($array1, $array2, "value_compare_func");
print_r($result);

このコードでは、array_udiff関数を用いて$array1と$array2の差分を求めています。

ユーザー定義の比較関数value_compare_funcにより値の比較が行われます。

この例では、$array1から$array2に存在しない値(”brown”, “blue”)を取り出しています。

結果としてArray ( [b] => brown [c] => blue )が得られます。

○手法7: array_udiff_assoc関数の使用

PHPでの差分比較手法として最後に紹介するのが、array_udiff_assoc関数です。

この関数は、配列のキーと値を比較し、第一の配列に存在し、他の配列に存在しないキーと値の組み合わせを返します。

ここで重要なのは、キーの比較には内部関数を、値の比較にはユーザー定義の関数を使用する点です。

// コード例
function value_compare_func($a, $b) {
    if ($a === $b)
        return 0;
    else if ($a > $b)
        return 1;
    else
        return -1;
}

$array1 = array("a" => "green", "b" => "brown", "c" => "blue", "red");
$array2 = array("a" => "green", "b" => "yellow", "blue", "red");
$result = array_udiff_assoc($array1, $array2, "value_compare_func");
print_r($result);

このコードでは、array_udiff_assoc関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

ユーザー定義の比較関数value_compare_funcを用いて値の比較が行われ、キーの比較は内部的に行われます。

この例では、$array1から$array2に存在しないキーと値の組み合わせ(”b” => “brown”, “c” => “blue”)を取り出しています。

結果としてArray ( [b] => brown [c] => blue )が得られます。

●各手法の具体的な使い方とコード例

PHPでの差分比較を行うための7つの手法を紹介しました。

次に、それぞれの手法の具体的な使い方と実用的なコード例を見てみましょう。

○手法1の使い方とコード例

まずはarray_diff関数から始めます。

この関数は、配列間の値の差分を計算します。具体的な使い方は次の通りです。

// コード例
$array1 = array("a", "b", "c", "d");
$array2 = array("a", "c");
$result = array_diff($array1, $array2);
print_r($result);

このコードでは、array_diff関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

この例では、$array1から$array2に存在しない値(”b”, “d”)を取り出しています。

結果としてArray ( [1] => b [3] => d )が得られます。

○手法2の使い方とコード例

次にarray_diff_assoc関数です。

この関数は、配列間のキーと値のペアの差分を計算します。

// コード例
$array1 = array("a" => "green", "b" => "brown", "c" => "blue", "red");
$array2 = array("a" => "green", "b" => "yellow", "blue", "red");
$result = array_diff_assoc($array1, $array2);
print_r($result);

このコードでは、array_diff_assoc関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

この例では、$array1から$array2に存在しないキーと値のペア(”b” => “brown”, “c” => “blue”)を取り出しています。結果としてArray ( [b] => brown [c] => blue )が得られます。

○手法3の使い方とコード例

次にarray_diff_key関数について説明します。

この関数は、配列間のキーの差分を計算します。

// コード例
$array1 = array("blue", "red", "green", "purple");
$array2 = array("b" => "green", "yellow", "red");
$result = array_diff_key($array1, $array2);
print_r($result);

このコードでは、array_diff_key関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

この例では、$array1から$array2に存在しないキー(0 => “blue”, 2 => “green”, 3 => “purple”)を取り出しています。

結果としてArray ( [0] => blue [2] => green [3] => purple )が得られます。

○手法4の使い方とコード例

array_udiff関数もまた、配列間の値の差分をユーザー定義の関数で計算します。

// コード例
$array1 = array("a", "b", "c", "d");
$array2 = array("a", "c");
$result = array_udiff($array1, $array2, "strcasecmp");
print_r($result);

このコードでは、array_udiff関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

比較にはstrcasecmp関数を用いています。

この例では、$array1から$array2に存在しない値(”b”, “d”)を取り出しています。結果としてArray ( [1] => b [3] => d )が得られます。

○手法5の使い方とコード例

array_udiff_assoc関数は、配列間のキーと値のペアの差分をユーザー定義の関数で計算します。

// コード例
$array1 = array("a" => "green", "b" => "brown", "c" => "blue", "red");
$array2 = array("a" => "green", "b" => "yellow", "blue", "red");
$result = array_udiff_assoc($array1, $array2, "strcasecmp");
print_r($result);

このコードでは、array_udiff_assoc関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

比較にはstrcasecmp関数を用いています。

この例では、$array1から$array2に存在しないキーと値の組み合わせ(”b” => “brown”, “c” => “blue”)を取り出しています。結果としてArray ( [b] => brown [c] => blue )が得られます。

○手法6の使い方とコード例

array_udiff_uassoc関数は、配列間のキーと値のペアの差分を、それぞれ異なるユーザー定義の関数で計算します。

// コード例
$array1 = array("a" => "green", "b" => "brown", "c" => "blue", "red");
$array2 = array("a" => "green", "b" => "yellow", "blue", "red");
$result = array_udiff_uassoc($array1, $array2, "strcasecmp", "strcasecmp");
print_r($result);

このコードでは、array_udiff_uassoc関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

値とキーの比較にはそれぞれstrcasecmp関数を用いています。

この例では、$array1から$array2に存在しないキーと値の組み合わせ(”b” => “brown”, “c” => “blue”)を取り出しています。

結果としてArray ( [b] => brown [c] => blue )が得られます。

○手法7の使い方とコード例

最後に、array_diff_ukey関数は、配列間のキーの差分をユーザー定義の関数で計算します。

// コード例
$array1 = array("blue", "red", "green", "purple");
$array2 = array("b" => "green", "yellow", "red");
$result = array_diff_ukey($array1, $array2, "strcasecmp");
print_r($result);

このコードでは、array_diff_ukey関数を使って$array1と$array2の差分を求めています。

比較にはstrcasecmp関数を用いています。

この例では、$array1から$array2に存在しないキー(0 => “blue”, 2 => “green”, 3 => “purple”)を取り出しています。

結果としてArray ( [0] => blue [2] => green [3] => purple )が得られます。

●差分比較の応用例とそのコード

前述した差分比較の手法を使って具体的な問題を解決する応用例を以下に紹介します。

○応用例1:データの変化を追跡

一つ目の応用例として、データの変化を追跡することが挙げられます。

例えば、ユーザーが何かしらのデータを更新したとき、前後のデータを比較して変更を追跡することができます。

// コード例
$oldData = array("John", "Peter", "Sam");
$newData = array("John", "Peter", "Sam", "Tom");
$changes = array_diff($newData, $oldData);
print_r($changes);

このコードでは、array_diff関数を使って$oldDataと$newDataの差分を求めています。

この例では、$newDataから$oldDataに存在しない値(”Tom”)を取り出しています。

これにより、新たに追加されたデータを追跡できます。結果としてArray ( [3] => Tom )が得られます。

○応用例2:ユーザー入力の検証

二つ目の応用例として、ユーザー入力の検証があります。

例えば、ユーザーからの入力を受け取り、それが許可された値のリストに含まれているかどうかを確認することができます。

// コード例
$allowedValues = array("admin", "editor", "user");
$userInput = array("admin", "root");
$invalid = array_diff($userInput, $allowedValues);
print_r($invalid);

このコードでは、array_diff関数を使って$userInputと$allowedValuesの差分を求めています。

この例では、$userInputから$allowedValuesに存在しない値(”root”)を取り出しています。

これにより、許可されていないユーザー入力を検出できます。

結果としてArray ( [1] => root )が得られます。

●注意点と対処法

差分比較を行う上で、注意しなければならない点がいくつかあります。

1.配列の要素順序

array_diff関数は配列の要素順序を考慮しないため、要素の順序が重要な場面では適切な結果が得られない場合があります。

対処法として、配列の要素順序を考慮する必要がある場合は、自作の比較関数を使用することをお勧めします。

2.型の違い

array_diff関数は、比較を行う際に、型変換を行います。つまり、文字列の”10″と整数の10は同じと見なされます。

対処法として、厳密な型チェックが必要な場合は、自作の比較関数を使用することをお勧めします。

3.大文字小文字の区別

PHPのarray_diff関数は大文字小文字を区別します。

つまり、”apple”と”Apple”は異なると見なされます。

対処法として、大文字小文字を区別せずに比較する場合は、すべての文字列を同じケース(大文字または小文字)に変換してから比較を行うことをお勧めします。

●差分比較のカスタマイズ方法

PHPの標準関数であるarray_diffは便利ですが、すべてのシチュエーションに対応できるわけではありません。

そこで、自作の比較関数を作ることで差分比較をカスタマイズする方法を見てみましょう。

自作の比較関数を使用する場合、usort関数やuasort関数、array_udiff関数などを利用できます。

これらの関数はユーザー定義のコールバック関数を引数として受け取り、そのコールバック関数に基づいて配列の要素を比較します。

<?php
$array1 = array('a', 'b', 'c');
$array2 = array('A', 'B', 'C');

$result = array_udiff($array1, $array2, "strcasecmp");

print_r($result);
?>

このコードでは、array_udiff関数を使って2つの配列の差分を比較しています。

この例では、比較関数としてstrcasecmpを指定しています。

strcasecmpは大文字小文字を区別せずに文字列を比較する関数です。

このように、自作の比較関数を使用することで、array_diff関数では対応できない要素の比較も可能になります。

その他にも、自分自身のロジックを適用した比較関数を作成することで、更に柔軟な比較が可能となります。

まとめ

この記事では、PHPでの差分比較手法について、具体的なコード例を交えて7つの手法を紹介しました。

それぞれの手法はその用途や適用シチュエーションによって選択し、活用することが重要です。

また、注意点と対処法についても説明しました。

差分比較を行う際には、注意すべき点や問題が発生した場合の対処法を理解することで、より効率的かつ安全にプログラムを作成することができます。

さらに、差分比較のカスタマイズ方法についても解説しました。

array_diff関数だけではなく、自作の比較関数を使用することで、より柔軟な差分比較を行うことが可能です。

これらの情報を用いて、PHPでの差分比較手法をより深く理解し、あなたのコーディングスキルを一段と向上させることができるでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。