PHP初心者必見!str_replace関数の完全ガイドと活用例7選

PHPのstr_replace関数を用いたプログラミングコードのサンプルPHP
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説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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はじめに

プログラミング言語PHPには、文字列の置換を行う便利な関数「str_replace」が存在します。

この記事を読めば、あなたもstr_replace関数を使いこなすことができるようになります。

PHPのstr_replace関数の使い方から活用例、注意点まで、具体的なサンプルコードを交えて徹底解説します。

●str_replace関数とは

PHPにおけるstr_replace関数は、文字列中の特定の部分を新しい文字列に置き換えるための関数です。

文字列の置換が必要な場面では頻繁に利用され、PHPプログラミングの基本的な知識とも言えます。

このstr_replace関数の基本的な構文は以下の通りです。

str_replace(検索する文字列, 置換する文字列, 検索を行う文字列);

ここで、”検索する文字列”には置換対象の文字列を指定し、”置換する文字列”には新しい文字列を指定します。

“検索を行う文字列”は、操作を行う元となる文字列です。

●str_replace関数の基本的な使い方

str_replace関数の使い方を理解するため、まずは基本的なサンプルコードから見ていきましょう。

○サンプルコード1:単純な文字列の置換

ここでは、文章中の特定の文字列を別の文字列に置換するコードを紹介します。

この例では「こんにちは、世界!」の「世界」を「PHP」に置換しています。

<?php
$original = "こんにちは、世界!";
$replaced = str_replace("世界", "PHP", $original);
echo $replaced;  // "こんにちは、PHP!"が出力されます。
?>

このコードを実行すると、「こんにちは、世界!」の「世界」が「PHP」に置き換わった「こんにちは、PHP!」が出力されます。

○サンプルコード2:配列を用いた置換

次に、str_replace関数で配列を用いて置換する方法を紹介します。

検索する文字列や置換する文字列に配列を指定することで、一度に複数の文字列の置換が可能です。

<?php
$original = "赤、青、黄";
$from = array("赤", "青", "黄");
$to   = array("red", "blue", "yellow");
$replaced = str_replace($from, $to, $original);
echo $replaced;  // "red、blue、yellow"が出力されます。
?>

このコードを実行すると、「赤、青、黄」の各色名がそれぞれ英語の「red、blue、yellow」に置き換えられた文字列が出力されます。

これらの基本的な使い方を覚えることで、str_replace関数を使った文字列の置換が可能になります。しかし、もっと高度な使い方もあります。

●str_replace関数の応用例

基本的な使い方を学んだところで、str_replace関数の応用的な使い方を見ていきましょう。

一括置換や特定の文字列を使って新しい文章を生成する方法などを具体的なサンプルコードと共に紹介していきます。

○サンプルコード3:複数の文字列の一括置換

ここでは、str_replace関数を用いて文章中の複数の文字列を一括で置換する例を見てみましょう。

この例では、文章中の「PHP」を「Python」に、「プログラミング」を「コーディング」に一括で置換しています。

<?php
$original = "PHPはプログラミング言語の一つです。";
$from = array("PHP", "プログラミング");
$to   = array("Python", "コーディング");
$replaced = str_replace($from, $to, $original);
echo $replaced;  // "Pythonはコーディング言語の一つです。"が出力されます。
?>

このコードを実行すると、「PHPはプログラミング言語の一つです。」の「PHP」が「Python」に、「プログラミング」が「コーディング」に置き換えられ、「Pythonはコーディング言語の一つです。」という文章が出力されます。

○サンプルコード4:特定の文字列を置換して文章を生成

次に、特定の文字列を置換して新しい文章を生成する例を見てみましょう。

この例では、テンプレートとなる文章中の「〇〇」を「PHP」に置換して新しい文章を生成しています。

<?php
$template = "〇〇は楽しいですね。";
$replaced = str_replace("〇〇", "PHP", $template);
echo $replaced;  // "PHPは楽しいですね。"が出力されます。
?>

このコードを実行すると、”〇〇は楽しいですね。”の「〇〇」が「PHP」に置き換わった新しい文章「PHPは楽しいですね。」が出力されます。

○サンプルコード5:メールアドレスの一部を伏せ字に

次に、str_replace関数を用いてメールアドレスの一部を伏せ字にする例を見てみましょう。

この例では、メールアドレスの「@」以前の部分を「***」に置換しています。

<?php
$email = "example@example.com";
$masked = str_replace(substr($email, 0, strpos($email, '@')), '***', $email);
echo $masked;  // "***@example

.com"が出力されます。
?>

このコードを実行すると、メールアドレスの”example@example.com”の前半部分が伏せ字の”に置換された新しいメールアドレス”@example.com”が出力されます。

○サンプルコード6:HTMLタグのエスケープ

Web開発では、ユーザーからの入力値をそのまま表示すると、セキュリティ上の問題が生じる可能性があります。

たとえば、ユーザーからの入力値にHTMLタグが含まれている場合、そのまま表示するとブラウザがそれをHTMLタグと解釈してしまい、意図しない動作を引き起こす可能性があります。

そのため、ユーザーからの入力値に含まれるHTMLタグをエスケープ(無効化)することが重要となります。

この例では、str_replace関数を用いてユーザーからの入力値に含まれるHTMLタグをエスケープします。

具体的には、”<“を”<“に、”>”を”>”に置換しています。

<?php
$input = "<script>alert('Hello!');</script>";
$from = array("<", ">");
$to   = array("&lt;", "&gt;");
$escaped = str_replace($from, $to, $input);
echo $escaped;  // "&lt;script&gt;alert('Hello!');&lt;/script&gt;"が出力されます。
?>

このコードを実行すると、ユーザーからの入力値である””中の”<“と”>”がそれぞれ”<“と”>”に置換された結果、”<script>alert(‘Hello!’);</script>”という文字列が出力されます。

これにより、ブラウザは””をHTMLタグとして解釈することはなくなります。

○サンプルコード7:文字列を置換してファイル名を変更

最後に、str_replace関数を用いてファイル名を変更する例を見てみましょう。

この例では、元のファイル名に含まれるスペースをアンダースコアに置換しています。

<?php
$filename = "my document.txt";
$fixed_filename = str_replace(" ", "_", $filename);
echo $fixed_filename;  // "my_document.txt"が出力されます。
?>

このコードを実行すると、元のファイル名”my document.txt”のスペースがアンダースコアに置換された結果、新しいファイル名”my_document.txt”が出力されます。

このように、str_replace関数を用いることで、特定の文字列を別の文字列に置換し、新しい文字列を生成することが可能です。

●str_replace関数の注意点と対処法

ここまでstr_replace関数の使い方と応用例について説明してきましたが、この関数を使う際には注意すべき点がいくつかあります。

一つ目の注意点は、置換する文字列が複数ある場合、置換は配列に記述された順番に行われるということです。

つまり、先に記述された置換が実行された後で、次に記述された置換が行われます。

これは、置換の順番が結果に影響を及ぼす場合には注意が必要です。

二つ目の注意点は、置換対象の文字列が見つからなかった場合でもエラーは発生せず、元の文字列がそのまま返されるということです。

つまり、置換対象の文字列が存在するかどうかを事前にチェックせずにstr_replace関数を使うことが可能です。

<?php
$original = "abc";
$replaced = str_replace(array("a", "b"), array("b", "a"), $original);
echo $replaced;  // "bac"ではなく、"aac"が出力されます。

$original = "abc";
$replaced = str_replace("x", "y", $original);
echo $replaced;  // "abc"が出力されます。"x"は存在しないため置換は行われません。
?>

上記のサンプルコードを見て分かる通り、先に”a”を”b”に置換した結果、”b”が”a”に置換されるべき位置にはすでに”b”が存在しているため、結果として”bac”ではなく”aac”が出力されます。

また、置換対象の”x”は元の文字列に存在しないため、置換は行われず元の文字列”abc”がそのまま出力されます。

これらの注意点を理解し、適切に対処すれば、str_replace関数は非常に強力なツールとなります。

そして、ここまで見てきたように、str_replace関数を使うことで、文字列の置換という基本的な操作を簡単に、かつ効率的に行うことが可能となります。

●str_replace関数のカスタマイズ方法

次に、str_replace関数をさらに応用する方法について考えてみましょう。

この関数の強力さは、単純な文字列の置換だけでなく、複数の置換を一度に行うことができる点にもあります。

たとえば、複数の異なる文字列を一度に置換することができます。

下記のコードでは、”apple”、”banana”、”cherry”という文字列をそれぞれ”durian”、”elderberry”、”fig”に置換しています。

<?php
$fruit_names = "I like apple, banana, and cherry.";
$replaced = str_replace(array("apple", "banana", "cherry"), array("durian", "elderberry", "fig"), $fruit_names);
echo $replaced;  // "I like durian, elderberry, and fig."が出力されます。
?>

このコードを実行すると、元の文章に含まれていた”apple”、”banana”、”cherry”がそれぞれ”durian”、”elderberry”、”fig”に置換され、新しい文章”I like durian, elderberry, and fig.”が出力されます。

このように、str_replace関数を用いることで、複数の置換を一度に行うことが可能です。

以上が、str_replace関数の注意点とその対処法、そして応用的な使い方の説明となります。

PHPプログラミングを行う上で、この関数は文字列操作における非常に便利なツールと言えるでしょう。

初心者の方でも理解しやすいように、基本的な使い方から詳細な解説、具体的な使用例を挙げて説明してきました。

これからも、str_replace関数を用いて、効率的なPHPプログラミングを行っていきましょう。

まとめ

この記事を通じて、PHPのstr_replace関数についての理解を深め、活用の幅を広げることができたでしょうか。

まず、基本的なstr_replace関数の使い方について学びました。

str_replace関数は、指定した文字列を別の文字列に置換する関数で、その使い方は非常にシンプルです。

次に、この関数の使い方を応用するための手法を見てきました。

特に、複数の置換を一度に行う方法については、様々なシチュエーションで活用できることでしょう。

また、str_replace関数を使う際に注意すべき点とその対処法についても詳しく説明しました。

特に、置換の順序によって結果が異なる場合や、置換対象の文字列が存在しない場合の挙動には注意が必要です。

最後に、str_replace関数のカスタマイズ方法について学びました。

複数の異なる文字列を一度に置換することが可能で、これを活用すれば、より複雑な文字列の操作も効率的に行うことが可能です。

以上、str_replace関数の使い方から注意点、応用例まで、初心者にも理解しやすいように詳細に解説してきました。

この記事が、PHPプログラミングの学習に役立つ一助となれば幸いです。

そして、これからもstr_replace関数を活用して、効率的で美しいコードを書いていきましょう。

最初は難しく感じるかもしれませんが、理解して使いこなすことで、確実にプログラミングのスキルは向上していきます。

それでは、Happy Coding!