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Rubyで使うgets関数の10選!初心者から上級者まで完全ガイド

Rubyで使うgets関数の詳細な解説とコード例を提示する記事のサムネイル Ruby
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

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はじめに

プログラミングを始めるとき、まず身につけるべきスキルの1つが「入力と出力」です。

特にRubyという言語は、その概念を学ぶのに非常に適しています。

今回の記事では、Rubyで頻繁に使われるgets関数について、初心者から上級者までが理解できるように詳しく解説します。

具体的なコード例とともに、gets関数の使い方やその応用例、注意点やカスタマイズ方法など、gets関数について深く理解するための情報を提供します。

この記事を読めば、gets関数を自在に操ることができるようになります。

●Rubyとは

Rubyは、プログラミング言語の一つで、まつもとゆきひろ氏によって開発されました。

Rubyはその人間中心の設計理念と、シンプルかつ強力な機能から世界中で愛されています。

Rubyの特徴はその美しさと直感的な文法、強力な機能性、柔軟さにあります。

Rubyは多くの分野で使われており、ウェブ開発、データ分析、自動化、テストスクリプト作成など、様々な場面でその力を発揮します。

○Rubyの基本的な特徴

Rubyの特徴は次の通りです。

①オブジェクト指向

Rubyはすべてがオブジェクトという原則に基づいています。

これにより、一貫性と直感性を保ちつつ、プログラムをより効率的に書くことができます。

②高い抽象化

Rubyは抽象化の度合いが高く、多くのことを少ないコードで実現できます。

これは、より直感的で読みやすいコードを書くことが可能です。

③ブロック構文

Rubyのブロック構文は、複雑な操作を簡単に記述できるという特徴があります。

以上の特徴により、Rubyは初心者にも理解しやすく、また上級者にもその力を十分に発揮できる言語となっています。

●gets関数とは

Rubyにおけるgets関数は、ユーザーからの入力を受け取るための方法の一つです。

主にコンソールからの文字列入力を受け取る際に使用します。

○gets関数の基本的な機能

gets関数は、コンソールからユーザーの入力を文字列として受け取る機能を提供します。

この関数を使うと、プログラムはユーザーからの直接的な入力を求め、その入力を次の処理に渡すことができます。

また、gets関数は入力の末尾に改行(\n)を自動的に付与します。これは、入力が行単位であることを表しています。

○gets関数が提供する便利さ

gets関数は、ユーザーのインタラクションを取り扱うための簡単な方法を提供します。

ユーザーから情報を取得し、それをプログラムで使用することで、より動的で対話的なプログラムを作成することができます。

また、プログラムのテスト時にも、gets関数は非常に役立ちます。

●gets関数の使い方

Rubyのgets関数は非常に直感的で、ユーザーからの情報を簡単に取得できます。

○基本的な使い方:サンプルコード1

まずは最も基本的なgets関数の使い方を示すコードを見てみましょう。

このコードではgets関数を使ってユーザーからの文字列入力を受け取り、その入力をそのまま出力するというものです。

puts "名前を入力してください:"
name = gets
puts "こんにちは、#{name}さん"

このコードは次のように動作します。まず、”名前を入力してください:”というメッセージが出力されます。

次に、gets関数によりユーザーからの入力を待ち受けます。

ユーザーが何かを入力し、エンターキーを押すと、その入力がgets関数により受け取られ、変数nameに格納されます。

最後に、”こんにちは、#{name}さん”という形式で入力した名前を出力します。

○文字列の入力:サンプルコード2

次に、文字列の入力を取り扱うためのgets関数の使用例を見てみましょう。

このコードではgets関数を使ってユーザーからの文字列入力を受け取り、その入力を操作する例を紹介します。

puts "好きな色は何ですか?"
color = gets.chomp
puts "#{color}色は素晴らしい色ですね!"

このコードは次のように動作します。まず、”好きな色は何ですか?”という質問が出力されます。

次に、gets関数によりユーザーからの入力を待ち受けます。

ユーザーが好きな色を入力し、エンターキーを押すと、その入力がgets関数により受け取られ、変数colorに格納されます。

このとき、末尾の改行文字はchompメソッドによって取り除かれます。

最後に、”#{color}色は素晴らしい色ですね!”という形式で入力した色を出力します。

○数値の入力:サンプルコード3

次に、数値の入力を取り扱うためのgets関数の使用例を見てみましょう。

このコードではgets関数を使ってユーザーからの数値入力を受け取り、その入力を計算に使用する例を紹介します。

puts "数字を二つ入力してください"
num1 = gets.chomp.to_i
num2 = gets.chomp.to_i
sum = num1 +

 num2
puts "二つの数字の合計は #{sum} です。"

このコードは次のように動作します。

まず、”数字を二つ入力してください”という指示が出力されます。次に、gets関数によりユーザーからの入力を二回待ち受けます。

それぞれの入力は、chompメソッドで改行文字を取り除いた後、to_iメソッドで整数に変換され、num1とnum2にそれぞれ格納されます。

その後、これら二つの数値を加算し、その結果を変数sumに格納します。

最後に、”二つの数字の合計は #{sum} です。”という形式で加算結果を出力します。

○配列の入力:サンプルコード4

最後に、配列の入力を取り扱うためのgets関数の使用例を見てみましょう。

このコードではgets関数を使ってユーザーからの複数の入力を受け取り、その入力を配列として格納する例を紹介します。

puts "カンマで区切って、好きなフルーツを三つ入力してください"
fruits = gets.chomp.split(",")
puts "あなたが好きなフルーツは #{fruits.join(", ")} ですね。"

このコードは次のように動作します。

まず、”カンマで区切って、好きなフルーツを三つ入力してください”という指示が出力されます。

次に、gets関数によりユーザーからの入力を待ち受けます。

ユーザーがカンマで区切って好きなフルーツを三つ入力し、エンターキーを押すと、その入力がgets関数により受け取られ、変数fruitsに格納されます。

このとき、入力はchompメソッドで改行文字を取り除き、さらにsplitメソッドでカンマで区切られた複数の文字列として配列に格納されます。

最後に、”あなたが好きなフルーツは #{fruits.join(“, “)} ですね。”という形式で入力したフルーツを出力します。

●gets関数の応用例

○ファイルからの読み込み:サンプルコード5

Rubyのgets関数は、ユーザーからの入力を受け取るだけでなく、ファイルからの読み込みにも使用できます。

下記のコードは、gets関数を使ってファイルから行を一つずつ読み込む例です。

File.open('test.txt') do |f|
  while line = f.gets
    puts line
  end
end

このコードでは、File.openメソッドを使って’test.txt’という名前のファイルを開き、その中身を一行ずつ読み込んでいます。

その後、読み込んだ行をputsメソッドを用いて出力します。

この例では、gets関数はファイルからの情報の取得に使用され、それを出力することでファイルの内容を表示しています。

○ループ処理と組み合わせた使用:サンプルコード6

gets関数は、ループ処理と組み合わせて使用することで、繰り返しユーザーからの入力を受け取ることも可能です。

下記のコードは、gets関数をループ処理と組み合わせた例です。

loop do
  puts "何かを入力してください(終了するにはexitと入力):"
  input = gets.chomp
  break if input == 'exit'
  puts "あなたが入力したのは:#{input}"
end

このコードでは、無限ループの中でユーザーからの入力をgets関数で受け取ります。

もしユーザーが’exit’と入力すれば、break文によりループから脱出します。

それ以外の入力であれば、入力された文字列を出力します。

この例では、ループ処理を使って何度でもユーザーからの入力を受け取ることができます。

○エラー処理と組み合わせた使用:サンプルコード7

gets関数を使ってユーザーからの入力を受け取る際には、エラー処理を考慮することが重要です。

下記のコードは、gets関数とエラー処理を組み合わせた例です。

begin
  puts "整数を入力して

ください:"
  num = Integer(gets.chomp)
rescue ArgumentError
  puts "エラー:整数以外が入力されました。"
  retry
end
puts "入力された整数は:#{num}"

このコードでは、ユーザーが整数を入力すれば、その値がnumに格納されます。

もし整数以外の何かが入力されれば、ArgumentErrorが発生し、”エラー:整数以外が入力されました。”というメッセージが出力されて、再度入力を求めるようになります。

この例では、エラー処理を用いて不適切な入力に対処しています。

○大規模なデータ入力:サンプルコード8

Rubyのgets関数は大規模なデータの入力にも対応しています。

例えば、何百、何千といった大量の行を含むテキストファイルを読み込む場合にもgets関数を利用することができます。

そのような大規模なデータの入力に対応するためのサンプルコードを紹介します。

File.open('big_data.txt') do |file|
  while line = file.gets
    puts line
  end
end

このコードでは、File.openメソッドを使って’big_data.txt’という名前のファイルを開いています。

そして、gets関数を利用して、ファイルの内容を一行ずつ読み込んでいます。

この場合、gets関数は一度に一行だけを読み込むため、メモリを大量に消費することなく、大規模なファイルの読み込みが可能です。

この例では、gets関数が大規模なデータ入力に対応していることを示しています。

この機能は、大量のデータを処理する際に非常に便利です。

○他の関数との連携:サンプルコード9

Rubyのgets関数は他の関数とも連携して使用することができます。

例えば、gets関数で取得したデータを配列に変換するためにsplitメソッドを使用することができます。

puts "スペースで区切られた単語を入力してください:"
input = gets.chomp
words = input.split
puts "入力された単語の数は #{words.length} です。"

このコードでは、まずユーザーにスペースで区切られた単語の入力を求めます。

その後、gets関数でユーザーの入力を受け取り、splitメソッドを使用してその入力をスペースで区切り、単語の配列を作成します。

最後に、作成した配列の長さ(単語の数)を出力します。

この例では、gets関数が他のメソッドと連携して、より高度な処理を実現しています。

○例外処理の実装:サンプルコード10

例外処理はプログラムが予期せぬ状況に遭遇したときに、その状況を適切にハンドリングするための重要な手法です。

gets関数を使用しているときにも、例外処理を適用することでプログラムの堅牢性を高めることができます。

具体的には、ファイルが存在しない、または読み込み権限がないときなど、gets関数がエラーをスローする可能性があります。

このような状況で例外処理を実装するためのサンプルコードを紹介します。

begin
  File.open('data.txt') do |file|
    while line = file.gets
      puts line
    end
  end
rescue Errno::ENOENT
  puts 'ファイルが存在しません。'
rescue => e
  puts "エラーが発生しました:#{e.message}"
end

このコードでは、まずbeginとrescueを使用して例外処理を行っています。

beginの中でFile.openメソッドを用いてファイルを開き、その中身を読み込んでいます。

ここで問題が発生した場合、Rubyは例外を発生させ、それをrescue節でキャッチします。

特に、Errno::ENOENTというエラーは、ファイルが存在しない場合に発生します。

そのため、このエラーを特別に捉えて、’ファイルが存在しません。’というメッセージを出力しています。

また、gets関数やFile.openメソッドが他の理由でエラーを引き起こした場合も考慮し、その他の全てのエラーを捉えるrescue節を実装しています。

エラーメッセージは#{e.message}で取得します。

この例では、gets関数を使ってファイルからデータを読み込む際の例外処理の実装を示しています。

これにより、プログラムの堅牢性を高め、ユーザーに対して明確なエラーメッセージを提供することができます。

●gets関数の注意点と対処法

Rubyのgets関数は非常に便利で直感的な関数ですが、使用する際にはいくつか注意点が存在します。

それらを理解し、適切な対処法を学ぶことで、より安全で効果的にgets関数を利用することが可能となります。

①バッファリング

gets関数は標準入力から文字列を読み取る際、改行記号が現れるまで読み込みを停止しません。

つまり、非常に大きなデータ量を一度に読み込もうとすると、プログラムのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

対策としては、一度に読み込むデータ量を制限するか、大量のデータを取り扱う際には他の手段を検討することが必要となります。

②改行記号の削除

gets関数で読み取った文字列の末尾には改行記号が含まれます。

これが不要な場合、chompメソッドを用いて改行記号を削除することができます。

input = gets.chomp
puts input

このコードでは、getsで取得した文字列から改行を削除しています。

そのため、この例では、入力された文字列をそのまま改行なしで出力することができます。

③エラーハンドリング

gets関数はエラーを発生させる可能性があります。

たとえば、ファイルからデータを読み込む際にファイルが存在しないといった問題が発生する可能性があります。

このような状況に備えて、適切な例外処理を行うことが重要となります。

先ほどの例で説明したように、beginとrescueを使って例外処理を行うことが可能です。

●gets関数のカスタマイズ方法

Rubyでは、gets関数をカスタマイズして自分の要求に合わせて使うことができます。

特に、初心者から上級者まで幅広く利用できる技術として、”split”メソッドとの組み合わせや”scanf”メソッドを利用したカスタマイズ方法があります。

①”split”メソッドとの組み合わせ

gets関数で取得した文字列を”split”メソッドを使って分割することで、一度に複数の値を取得することができます。

puts "2つの数字を空白で区切って入力してください"
input = gets.chomp
num1, num2 = input.split(" ").map(&:to_i)
puts "入力された数字は #{num1} と #{num2} です"

このコードでは、gets関数で取得した文字列をsplitメソッドを使って分割し、それぞれを整数に変換しています。

つまり、ユーザーが一度に2つの数値を入力すれば、それぞれの数値を個別に扱うことができます。

この方法は、一度に複数の入力値を取得したい場合に非常に便利です。

②”scanf”メソッドを利用

gets関数と類似の働きをする”scanf”メソッドを用いて、特定の形式の入力を取得することも可能です。

require 'scanf'

puts "年齢と名前を','で区切って入力してください"
age, name = gets.scanf("%d,%s")
puts "名前: #{name}, 年齢: #{age}"

このコードでは、scanfメソッドを使用して入力文字列を特定の形式で解析しています。

具体的には、数値と文字列を”,”で区切って入力すると、それぞれを適切な型として取得します。

これにより、入力形式が固定された状況で効率的にデータを取り扱うことが可能となります。

まとめ

本記事では、Rubyで使用するgets関数について、その注意点からカスタマイズ方法まで詳細に解説しました。

gets関数は、ユーザーからの入力を受け取るための基本的な関数であり、プログラミングの初心者から上級者まで、さまざまなシーンで利用されます。

注意点として挙げられたのは、gets関数が改行文字を含むこと、およびそれが引き起こす思わぬエラーやバグです。

しかし、それらはchompメソッドを用いることで容易に解消できます。

理解と注意を持って使用すれば、gets関数はRubyプログラミングの強力な道具となります。

一方、gets関数のカスタマイズ方法としては、splitメソッドとの組み合わせやscanfメソッドの利用がありました。

これらのテクニックは、一度に複数の値を取得したい場合や、特定の形式の入力を取得したい場合に役立ちます。

使いこなすことで、より複雑なプログラムを効率よく作成できるようになるでしょう。

この記事が、あなたのRubyプログラミング、特にgets関数の理解と活用に役立つことを願っています。

それぞれのテクニックやコード例を試し、自身のスキルアップにつなげてください。

常に新しい知識を学び、それを適用することで、Rubyプログラミングの世界はさらに広がります。