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C言語をマスターする! 数値と文字列の変換方法を完全理解する12のステップ

C言語で数値と文字列を変換する方法を学ぶステップバイステップガイドのサムネイル画像 C言語
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

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はじめに

こんにちは、プログラミング初心者の皆さん。

C言語の学習を進めていく中で、「数値と文字列の変換方法」は必須の知識です。

この記事では、初心者でも理解できるよう、C言語における数値と文字列の変換方法を12のステップで完全に理解できるよう徹底的に説明します。

●C言語とは

C言語は、最も基本的なプログラミング言語の一つであり、その文法は多くの他のプログラミング言語の基盤となっています。

この言語の特徴の一つは、文字列と数値の扱い方です。

●数値と文字列とは

数値は、計算に使われる整数や浮動小数点数のことを指します。

一方、文字列は文字の集まりで、通常はダブルクォーテーション(” “)で囲んで表現されます。

例えば、123は数値で、”123″は文字列です。

●C言語での数値から文字列への変換

C言語では数値から文字列への変換にはいくつかの方法がありますが、ここでは”sprintf”関数と”snprintf”関数の使用方法を説明します。

○sprintf関数の使用

“sprintf”関数は、指定した数値を文字列に変換する機能を持っています。

□サンプルコード1:sprintfを用いた基本的な変換

ここで、”sprintf”関数を使って整数を文字列に変換する基本的なサンプルコードを紹介します。

#include <stdio.h>

int main() {
    int num = 123;
    char str[10];
    sprintf(str, "%d", num);
    printf("%s\n", str);
    return 0;
}

このコードでは、整数の123を文字列に変換しています。

具体的には、”sprintf”関数により整数型の変数”num”を文字列型の変数”str”に変換し、”printf”関数でその結果を出力しています。

これを実行すると、”123″という結果が出力されます。

○snprintf関数の使用

一方、”snprintf”関数は、変換後の文字列が指定したサイズを超えないように制御することができます。

□サンプルコード2:snprintfを用いた変換

#include <stdio.h>

int main() {
    int num = 1234567890;
    char str[10];
    snprintf(str, sizeof(str), "%d", num);
    printf("%s\n", str);
    return 0;
}

このコードでは、”snprintf”関数を使って、整数1234567890を文字列に変換しています。

ここでは、”sizeof”関数を使用して”str”のサイズを取得し、それを”snprintf”関数の第二引数に指定しています。

これにより、変換結果の文字列がバッファ”str”のサイズを超えないように制御しています。

このコードを実行すると、”12345678″という結果が出力されます。

これは、バッファのサイズが10であり、最後の1文字はヌル文字(‘\0’)のため、元の数字の最後の2桁が切り捨てられていることを表しています。

このように、”sprintf”関数と”snprintf”関数は、それぞれ異なる状況で使用することが適しています。

必要に応じて適切な関数を選択することが重要です。

●C言語での文字列から数値への変換

では次に、C言語で文字列から数値への変換を見ていきましょう。

この変換はatoi関数やstrtol関数を使って行うことができます。

これらの関数を使用することで、文字列形式の数字をC言語で扱える数値に変換できます。

○atoi関数の使用

まず、atoi関数から見ていきましょう。

atoi関数は、引数として与えられた文字列をint型の数値に変換します。

この関数はまたはヘッダファイルに定義されています。

□サンプルコード3:atoiを用いた基本的な変換

下記のコードは、atoi関数を使って文字列から数値への変換を行う基本的な例です。

このコードでは、”12345″という文字列を数値に変換し、その結果を出力しています。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

int main(void) {
    char str[] = "12345";
    int num = atoi(str);
    printf("変換した数値: %d\n", num);
    return 0;
}

このコードを実行すると、次の出力が得られます。

変換した数値: 12345

このように、atoi関数を用いることで簡単に文字列から数値への変換を行うことができます。

○strtol関数の使用

次に、strtol関数について説明します。

strtol関数は、文字列をlong型の整数に変換します。この関数はヘッダファイルに定義されています。

また、strtol関数は、変換する進数を指定できる特性を持っています。

□サンプルコード4:strtolを用いた変換

下記のコードは、strtol関数を使って文字列から数値への変換を行う例です。

このコードでは、”12345″という文字列を10進数の数値に変換し、その結果を出力しています。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

int main(void) {
    char str[] = "12345";
    char *end;
    long num = strtol(str, &end, 10);
    printf("変換した数値: %ld\n", num);
    return 0;
}

このコードを実行すると、次の出力が得られます。

変換した数値: 12345

このように、strtol関数を用いると、atoi関数と同様に文字列から数値への変換を行うことができます。

しかし、strtol関数は変換する進数を指定できるため、より広範囲の変換が可能となります。

●数値と文字列の変換でのエラーハンドリング

C言語の魅力の一つは、それがプログラマーに対して非常に詳細なコントロールを可能にすることです。

これはエラーハンドリングにおいても同じです。

文字列と数値の変換では、さまざまなエラーが発生する可能性があります。

例えば、文字列が数値として有効でない場合や、数値が文字列として表現できない大きさである場合などです。

これらのエラーを適切にハンドリングすることは、堅牢なプログラムを作成するためには不可欠です。

C言語では、これらのエラーをハンドリングするために「errno」という特殊な変数を利用します。

「errno」はシステムによって自動的に設定される変数で、エラーが発生した場合にエラーコードを保持します。

このエラーコードを利用して、エラーの種類を特定し、それに応じた対処を行うことができます。

○errnoの使用

例えば、strtol関数を使って文字列から数値への変換を行う場合、数値に変換できない文字列が与えられるとエラーが発生します。

このような場合、errnoにはエラーコードが設定されます。

□サンプルコード5:errnoを用いたエラーハンドリング

エラーハンドリングを含むstrtol関数の使用例を紹介します。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <errno.h>
#include <string.h>

int main() {
    char str[] = "1000abc"; // 数値に変換できない文字列
    char *endptr;
    long num;

    errno = 0; // errnoの初期化
    num = strtol(str, &endptr, 10); // 10進数として数値に変換

    if (errno != 0) {
        printf("変換エラー: %s\n", strerror(errno)); // エラーメッセージを出力
    } else if (*endptr != '\0') {
        printf("数値部分: %ld, 文字列部分: %s\n", num, endptr); // 変換結果を出力
    } else {
        printf("変換した数値: %ld\n", num); // 変換結果を出力
    }

    return 0;
}

このコードでは、まずerrnoを0で初期化しています。

次に、strtol関数を使って文字列を数値に変換しています。

もし変換中にエラーが発生すれば、errnoには0以外の値が設定されます。

そのため、errnoが0でない場合にはエラーメッセージを出力しています。

このコードを実行すると、「変換エラー: Invalid argument」というメッセージが出力されます。

これは、「1000abc」が10進数の数値としては無効であるためです。

●応用例:数値計算と文字列操作の組み合わせ

C言語で数値と文字列の変換を学んだ後、これらを応用して、さらに複雑な操作を行うことができます。

ここでは、数値計算と文字列操作を組み合わせた一つの例を見ていきましょう。

この具体的な例として、私たちは数値のリストを持つ文字列を作成し、その後で各数値を二乗して新たな文字列を作成するコードを紹介します。

その際に、strtol関数とsprintf関数を使って数値と文字列の変換を行います。

○サンプルコード6:数値計算と文字列操作の組み合わせた応用例

まずは、次のようなサンプルコードを見てみましょう。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
#include <errno.h>

int main() {
    char input[] = "1 2 3 4 5"; // 入力となる文字列
    char *ptr;
    long int number;
    char output[256] = ""; // 出力用の文字列
    char buffer[20]; // 一時的なバッファ

    ptr = input;
    while (*ptr != '\0') {
        errno = 0;
        number = strtol(ptr, &ptr, 10); // 数値の取り出し
        if (errno != 0) {
            perror("strtol");
            return 1;
        }

        sprintf(buffer, "%ld ", number * number); // 数値の二乗と変換
        strcat(output, buffer); // 出力用文字列に追加

        while (*ptr == ' ') ptr++; // スペースをスキップ
    }

    printf("Output: %s\n", output); // 結果の出力

    return 0;
}

このコードでは、まず文字列”1 2 3 4 5″から一つずつ数値を取り出しています。

それぞれの数値はstrtol関数を使って取り出され、その後で二乗されます。

二乗した数値はsprintf関数を使って再び文字列に変換され、出力用の文字列に追加されます。

最終的には、元の数値を二乗した結果を含む文字列が出力されます。

上記のコードを実行すると、「Output: 1 4 9 16 25 」という結果が得られます。

これにより、文字列から数値を抽出し、それを二乗して再度文字列に戻す、という一連の流れをC言語で実現できることがわかります。

このような応用例を理解し、実際に試すことで、C言語における数値と文字列の変換について深い理解を得ることができます。

そして、この知識は、より複雑なプログラムを書く際に非常に役立つことでしょう。

●数値と文字列の変換における注意点

C言語を使って数値と文字列を変換する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。

それらを知ることで、意図しない動作を防ぎ、正確なプログラミングが可能になります。

1つ目の注意点は、文字列を数値に変換する際に、文字列が有効な数値を表していなければならないということです。

例えば、’123abc’という文字列を整数に変換しようとすると、予期しない結果が返される可能性があります。

この問題を避けるためには、変換前に文字列が適切な数値を表しているかを確認することが必要です。

2つ目の注意点は、数値の範囲です。

C言語のint型は一定の範囲の整数しか表現できません。

その範囲を超えた整数を扱おうとすると、オーバーフローやアンダーフローといった問題が発生します。

この問題を避けるためには、数値の範囲を確認し、適切な型を選択することが重要です。

3つ目の注意点は、精度の損失です。

浮動小数点数を文字列に変換する際には、桁落ちや丸め誤差により、元の値と変換後の値が微妙に異なる場合があります。

これは、浮動小数点数の精度が限られているためです。

精度の損失を最小限に抑えるためには、変換の精度を指定することが重要です。

次に、これらの注意点を考慮した上で、実際のコードで解説しましょう。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <limits.h>

int main(void) {
    char str1[] = "123abc";  // 注意点1:有効な数値表現か確認する
    char str2[] = "2147483648";  // 注意点2:数値の範囲を確認する
    double num = 0.1;  // 注意点3:精度を確認する

    // atoi関数で文字列を整数に変換
    int num1 = atoi(str1);
    int num2 = atoi(str2);

    // printf関数で浮動小数点数を文字列に変換
    char str3[50];
    sprintf(str3, "%.20f", num);

    printf("%d\n", num1);  // 123を出力、'abc'は無視される
    printf("%d\n", num2);  // INT_MAXを超えるため、結果は予測不能
    printf("%s\n", str3);  // 0.10000000000000000555を出力、精度が落ちる

    return 0;
}

このコードでは、3つの注意点を確認するための例を表しています。

まず、変数str1とstr2は、注意点1と2を確認するためのものです。

それぞれ、無効な数値表現とint型の範囲を超えた数値を含んでいます。

これらの文字列をatoi関数で整数に変換しようとすると、num1は無視される部分を除いた部分だけが変換され、num2は範囲外の値により結果が予測不能となります。

次に、変数numは、注意点3を確認するためのものです。

ここでは、値0.1の浮動小数点数を文字列に変換しています。

ただし、sprintf関数での変換精度を%.20fと指定しているため、出力される文字列は元の値と微妙に異なる可能性があります。

●数値と文字列の変換における対処法

それでは、これまでに学んだ注意点やエラーハンドリングの方法を元に、具体的な対処法を見ていきましょう。

まず重要なのは、変換対象の数値や文字列が正しい形式であることを確認することです。具体的には、数値を文字列に変換する場合、数値が適切な範囲内にあるかを確認します。逆に、文字列を数値に変換する場合、文字列が数値として解釈可能な形式であるかを確認します。

その上で、strtolやatoiといった関数を使う場合は、戻り値を適切に処理することが重要です。これらの関数はエラーケースで特殊な値を返す可能性があるため、その値をチェックし、適切にエラーハンドリングを行うようにしましょう。

また、sprintfやsnprintfなど、文字列に出力する関数を使う場合には、バッファオーバーフローを防ぐために十分な大きさのバッファを確保することが大切です。

こういった基本的な対処法を守ることで、数値と文字列の変換に関連するバグやエラーを防ぐことができます。

●C言語での数値と文字列の変換のカスタマイズ方法

C言語では、標準ライブラリだけでなく、自分で関数を作成することも可能です。

これにより、特定のアプリケーションに合わせて数値と文字列の変換方法をカスタマイズすることができます。

例えば、数値を16進数の文字列に変換する関数を作成することも可能です。

このコードでは、sprintf関数を使って数値を16進数の文字列に変換しています。

この例では、引数として受け取った数値を16進数の文字列に変換し、それを返す独自の関数を作成しています。

#include <stdio.h>

void intToHex(int num, char *buffer) {
    sprintf(buffer, "%x", num);
}

int main() {
    int num = 255;
    char buffer[10];

    intToHex(num, buffer);
    printf("%s\n", buffer);

    return 0;
}

このコードを実行すると、255を16進数で表した”ff”が出力されます。

このように、C言語では自分で関数を作成することによって、標準ライブラリにない変換方法を実現することができます。

まとめ

以上、C言語における数値と文字列の変換方法について詳しく解説してきました。

C言語で数値と文字列を扱う際には、変換が必要な場面が多々出てきます。

しかし、その変換にはいくつかの注意点があり、それを理解しておくことが重要です。

また、C言語の標準ライブラリには数値と文字列の変換を行うための多くの関数が提供されており、これらを上手く利用することで効率的にプログラミングを行うことができます。

本記事を参考に、C言語の数値と文字列の変換を理解し、あなたのプログラミングスキルの向上に役立ててください。