Pythonで理解する!グローバル変数活用法5つ – Japanシーモア

Pythonで理解する!グローバル変数活用法5つ

Pythonとグローバル変数の使い方を学ぶ初心者向けイラストPython
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はじめに

皆さん、Pythonのグローバル変数という用語を聞いたことがありますか?

この記事では、Pythonでのグローバル変数の使い方や活用法を徹底解説します。

初心者から中級者まで、Pythonのプログラミング力を引き出すための一助となること間違いなしです。

さらに詳細なサンプルコード付きで、より深い理解を可能にします。

●Pythonとグローバル変数とは?

○Pythonとは

Pythonは、読みやすさが特徴のプログラミング言語で、そのシンプルさから初心者にも親しまれています。

動的型付け、ガベージコレクション、多様な標準ライブラリなど、便利な機能が多く用意されています。

○グローバル変数とは

プログラミングにおいて、グローバル変数とはプログラム全体からアクセス可能な変数のことを指します。

グローバル変数は、異なる関数やモジュール間でデータを共有する際に非常に役立ちます。

●Pythonでのグローバル変数の使い方

○基本的な宣言方法

Pythonでグローバル変数を宣言するには、まず関数の外側で変数を定義します。

例えば、「global_var」という名前のグローバル変数を定義するには次のようにします。

global_var = "これはグローバル変数です"

このコードでは、文字列 “これはグローバル変数です” を持つ ‘global_var’ というグローバル変数を定義しています。

○関数内からのアクセス方法

関数内からグローバル変数にアクセスするには、’global’ キーワードを使用します。

def print_global_var():
    global global_var
    print(global_var)

このコードでは、print_global_varという関数を定義し、その中でglobalキーワードを使ってglobal_varにアクセスしています。

そして、そのグローバル変数をprint関数で表示しています。

実際にこの関数を呼び出すと次のようになります。

print_global_var()  # 出力:これはグローバル変数です

この結果から、関数内からグローバル変数global_varの値にアクセスし、その値を出力できていることがわかります。

●Pythonでのグローバル変数の活用例とサンプルコード

さて、次にPythonでのグローバル変数の具体的な活用例とそれに対応するサンプルコードを見ていきましょう。

○活用例1:ファイル間でのデータ共有

Pythonでは、異なるファイル間でデータを共有するためにグローバル変数を使用することがあります。

例えば、次のようなコードでは、config.pyというファイルにグローバル変数を定義し、それをmain.pyから参照しています。

【config.py】

user_name = "山田"

このconfig.pyファイルでは、”山田”という値を持つuser_nameというグローバル変数を定義しています。

【main.py】

import config

def print_user_name():
    print(config.user_name)

print_user_name()  # 出力:山田

main.pyファイルでは、configモジュールをインポートして、その中のuser_nameというグローバル変数にアクセスし、値を表示しています。

これにより、config.pyで定義したグローバル変数の値がmain.pyから参照され、”山田”が出力されています。

○活用例2:関数間でのデータ共有

関数間でデータを共有するためにもグローバル変数を活用できます。

下記のコードは、ある関数でグローバル変数の値を変更し、その変更を別の関数で確認する例です。

counter = 0

def increment_counter():
    global counter
    counter += 1

def print_counter():
    global counter
    print(counter)

increment_counter()
print_counter()  # 出力:1

このコードでは、まず0を初期値とするcounterというグローバル変数を定義しています。

次に、increment_counter関数でそのcounterをインクリメント(1増やす)しています。

そして、print_counter関数でcounterの値を表示します。

この結果、関数間でcounterの値が共有され、その変更が反映されていることがわかります。

以上のように、Pythonのグローバル変数はプログラム全体で共有するデータを管理するための強力なツールとなります。

しかし、その使い方には注意が必要です。

●Pythonでのグローバル変数の注意点と対処法

○不適切な使用とその影響

グローバル変数は便利ですが、適切に使用しないと次のような問題が発生する可能性があります。

コードが読みにくくなる

グローバル変数はどこからでもアクセスできるため、どこで変更されるか追跡しきれないことがあります。

その結果、コードの流れが理解しにくくなり、バグの原因となることもあります。

データの整合性が壊れる

複数の関数やスレッドが同時にグローバル変数にアクセスした場合、データの整合性が壊れる可能性があります。

○対処法とアドバイス

グローバル変数の問題を避けるためには、次のような対策があります。

関数の引数と戻り値を活用

データを関数間で共有する場合は、可能な限り引数と戻り値を使うことを推奨します。

これにより、どの関数がどのデータを扱っているのか明確になり、コードが読みやすくなります。

クラスを利用

Pythonでは、データとそれを操作するメソッドを一つのクラスとしてまとめることができます。

これにより、データのスコープを制限し、整合性を保つことが可能になります。

まとめ

以上がPythonでのグローバル変数の使い方とその活用法についての解説でした。

Pythonでのプログラミングを学ぶ上で、グローバル変数は重要な概念の一つです。

ただし、その使い方には注意が必要で、適切な使い方を心掛けることが重要です。

本記事が皆さんのPython学習の一助となることを願っています。