初心者が一瞬でマスターできる!Pythonでforループを使いこなす10の方法 – Japanシーモア

初心者が一瞬でマスターできる!Pythonでforループを使いこなす10の方法

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はじめに

これからPythonのforループを理解する旅に出ます。初心者の方も安心してください。

Pythonでのforループの基本から応用、さらに注意点やカスタマイズ方法までを、わかりやすいサンプルコードと共に一つ一つ丁寧に解説します。

この記事を読めば、Pythonでforループを使いこなす10の方法が身につきます。

さあ、Pythonの世界に一緒に踏み込んでいきましょう。

●Pythonとは

Pythonは、コードが読みやすく、短時間でプログラムを書くことができる特徴を持つプログラミング言語です。

そのため初心者にも人気があり、さまざまな場面で活用されています。

●forループとは

forループは、Pythonでもよく使われる制御構造の一つです。

特定の操作を繰り返し実行するために使用され、その操作対象はリストや文字列、辞書など、複数の要素を持つデータ型であることが一般的です。

●forループの基本的な使い方

ここでは、forループの基本的な使い方について、2つのサンプルコードを使って解説します。

○サンプルコード1:リストから要素を1つずつ取り出す

Pythonのforループを使う一番簡単な方法は、リストから要素を1つずつ取り出すことです。

fruits = ['apple', 'banana', 'cherry']
for fruit in fruits:
    print(fruit)

このコードではfruitsというリストの中から、順番にfruitとして要素を取り出し、それをprint関数で出力しています。

この例では、’apple’, ‘banana’, ‘cherry’という3つの要素が順に出力されます。

○サンプルコード2:range関数と組み合わせて使用する

また、range関数と組み合わせることで、指定した回数だけ繰り返し処理を行うこともできます。

for i in range(5):
    print(i)

このコードでは、0から4までの整数が順番にiに代入され、それがprint関数により出力されます。

したがって、この例では0から4までの数が順に出力されます。

●forループの応用的な使い方

次に、forループの応用的な使い方について、さまざまなサンプルコードを交えて解説します。

○サンプルコード3:2次元リストの各要素を取り出す

2次元リスト、つまりリストの中にリストが入っているようなデータ構造からも、forループを使って要素を取り出すことができます。

list_2d = [[1, 2, 3], [4, 5, 6], [7, 8, 9]]
for row in list_2d:
    for num in row:
        print(num)

このコードではlist_2dという2次元リストから、まずrowとして1次元リストを取り出し、次にその中からnumとして各要素を取り出しています。

この例では1から9までの数が順に出力されます。

○サンプルコード4:enumerate関数と組み合わせて使用する

enumerate関数とforループを組み合わせることで、ループ中の現在のインデックスとその要素を同時に取得することが可能になります。

fruits = ['apple', 'banana', 'cherry']
for i, fruit in enumerate(fruits):
    print(f'Index: {i}, Fruit: {fruit}')

このコードでは、enumerate関数を使ってfruitsリストのインデックスと要素を順番にifruitに取り出し、それぞれを出力しています。

この例では、それぞれの果物とそのインデックスが出力されます。

○サンプルコード5:辞書型のデータをループ処理する

Pythonの辞書型のデータでも、forループを使って各要素を処理することができます。

fruit_colors = {'apple': 'red', 'banana': 'yellow', 'cherry': 'red'}
for fruit, color in fruit_colors.items():
    print(f'Fruit: {fruit}, Color: {color}')

このコードではfruit_colorsという辞書の各要素をfruitcolorとして取り出し、それぞれを出力しています。

この例では、それぞれの果物とその色が出力されます。

○サンプルコード6:リスト内包表記で使う方法

リスト内包表記とは、Pythonにおける高速なリスト生成手法です。

forループと組み合わせることで、短いコードで効率的にリストを作ることができます。

squares = [x**2 for x in range(5)]
print(squares)

このコードでは、0から4までの数をxとして取り出し、それぞれの二乗からなるリストを作っています。

この例では、[0, 1, 4, 9, 16]というリストが出力されます。

○サンプルコード7:無限ループから抜け出す方法

whileループを使用すると、条件が満たされるまで無限にループを行うことが可能です。

しかし、それが予期せぬ無限ループとならないように、適切なタイミングでループを抜け出すことが大切です。

import random
while True:
    num = random.randint(1, 10)
    print(num)
    if num == 7:
        break

このコードでは、1から10までのランダムな数を出力し、その数が7だった場合にはループから抜け出します。

この例では、7が出力されるまでランダムな数が出力され続け、7が出力された時点でループが終了します。

○サンプルコード8:ループ中に次のループにスキップする方法

ループ処理中に特定の条件下でその周の処理をスキップし、次のループへ進むことも可能です。

for i in range(10):
    if i % 2 == 0:
        continue
    print(i)

このコードでは、0から9までの数をiとして取り出し、それぞれの数が偶数である場合にはその周の処理をスキップしています。

この例では、奇数だけが出力されます。

○サンプルコード9:ネストしたループの操作

forループはネストさせて、複数層のループを作ることもできます。

このような場合でも、適切にループを制御することが重要です。

for i in range(3):
    for j in range(3):
        if j > i:
            break
        print(f'i: {i}, j: {j}')

このコードでは、2つのforループをネストさせて、ijのすべての組み合わせを出力しています。

ただし、jiより大きくなった時点で内側のループを終了しています。

この例では、ji以下のときのijの組み合わせが出力されます。

○サンプルコード10:else節を使ったループ完了後の処理

Pythonのforループには、ループが終了したときに一度だけ実行されるelse節があります。

for i in range(3):
    print(i)
else:
    print('Loop ended')

このコードでは、0から2までの数をiとして取り出し、それぞれを出力しています。

そして、ループが全て終了したときにはLoop endedと出力しています。

この例では、0から2の数が出力された後に、Loop endedと出力されます。

●forループを使った問題とその解決策

forループは極めて便利な構造ですが、不適切な使い方をすると問題を引き起こすことがあります。

ここでは、一般的に遭遇しうるいくつかの問題とその解決策を紹介します。

①問題:ループ内でリストを修正する

Pythonでは、forループを使ってリストをイテレーションする間にリスト自体を修正すると、予期せぬ結果を引き起こすことがあります。

nums = [1, 2, 3, 4, 5]
for num in nums:
    if num % 2 == 0:
        nums.remove(num)
print(nums)

このコードでは、numsのリストから偶数を削除しようと試みていますが、予期せぬ結果が得られます。

この例では、出力結果として [1, 3, 5]を期待するかもしれませんが、実際には [1, 3, 4, 5]となり、4がまだ存在しています。

解決策

リストをイテレーションしながら同時に修正する代わりに、新しいリストを作成することを検討してみてください。

nums = [1, 2, 3, 4, 5]
new_nums = [num for num in nums if num % 2 != 0]
print(new_nums)

このコードでは、新しいリストnew_numsを作成し、その中に元のリストから取り出した奇数のみを格納しています。

この例では、 [1, 3, 5]という新しいリストが作成され、期待通りの結果を得ることができます。

②問題:無限ループ

ある条件が満たされるまでループを繰り返すというのは一見良いアイデアに思えますが、その条件が決して満たされない場合、プログラムは無限ループに陥ります。

このような問題を避けるためには、常にループが終了する保証のある条件を設けるか、ループの繰り返し回数に制限を設けることが重要です。

③問題:ネストしたループ

ループをネストするとコードは複雑になり、読み手にとって理解しづらくなります。

また、ネストが深くなるとパフォーマンスに影響を与える可能性もあります。

解決策

ネストしたループが必要な場合、それぞれのループを関数に分けて明確化するか、リスト内包表記やmap関数などを利用することでコードの複雑性を低減させることができます。

ループのネストを深くするとコードの可読性が下がるため、できる限りネストは浅く保つことが望ましいです。

●forループのカスタマイズ方法

Pythonのforループは非常に柔軟性が高く、様々なカスタマイズが可能です。

いくつか例を紹介します。

①インデックスと要素を同時に取得する

Pythonのforループでは、enumerate関数を使うことで、リストのインデックスとその要素を同時に取得することができます。

このコードではenumerate関数を使ってリストのインデックスと要素を取得しています。

この例では、リストの各要素とそのインデックスを表示しています。

fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for i, fruit in enumerate(fruits):
    print(f"index {i} の果物は {fruit}です。")

このコードを実行すると次のような結果が得られます。

index 0 の果物は appleです。
index 1 の果物は bananaです。
index 2 の果物は cherryです。

②複数のリストを同時にループする

Pythonでは、zip関数を用いることで複数のリストを同時にループすることができます。

このコードではzip関数を使って2つのリストを同時にループしています。

この例では、各生徒とそのスコアを表示しています。

students = ["Taro", "Hanako", "Jiro"]
scores = [85, 90, 78]
for student, score in zip(students, scores):
    print(f"{student}のスコアは{score}です。")

このコードを実行すると次のような結果が得られます。

Taroのスコアは85です。
Hanakoのスコアは90です。
Jiroのスコアは78です。

③ループを逆順にする

Pythonでは、reversed関数を使うことでリストを逆順にループすることができます。

このコードではreversed関数を使ってリストを逆順にループしています。

この例では、リストの要素を逆順に表示しています。

fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for fruit in reversed(fruits):
    print(fruit)

このコードを実行すると次のような結果が得られます。

cherry
banana
apple

以上のように、Pythonのforループは様々なカスタマイズが可能であり、プログラムの柔軟性を高めることができます。

適切な関数を使うことで、様々なシチュエーションでforループを最大限に活用することが可能です。

まとめ

Pythonのforループは初心者にとっても、理解しやすく、また、その有用性と柔軟性からプログラミング初心者が最初に学ぶべき重要な要素の一つです。

今回、この記事ではforループの基本的な使い方から、よく出てくる問題とその解決策、そしてカスタマイズ方法までを詳しく解説しました。

また、具体的なサンプルコードを交えて説明を行うことで、理論だけでなく実際のコードによる動作も確認することができました。

このことにより、単にforループの仕組みを理解するだけでなく、それをどのように利用すればいいか、どのようにカスタマイズすればより効率的にコードを書くことができるかという点についても理解を深めることができたと思います。

この記事が、あなたのPythonでのforループの理解を一層深めるきっかけになれば幸いです。

これからもプログラミングの旅を続けるあなたにとって、Pythonのforループが一つの強力な武器となり、新たな可能性を広げることでしょう。

これからも学習を続けて、より多くのことをマスターしていきましょう。