CSS初心者必見!使い方から対処法まで徹底解説!

CSSの使い方を徹底解説CSS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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はじめに

Webページを作る際に欠かせないのがCSSです。

しかし、初めて使う人にとってはどうやって使えばいいのか、何ができるのかがわからないと思います。

本記事では、CSSを使うための基本的な使い方から、よくあるトラブルに対する対処法まで、初心者の方でも分かりやすく徹底解説します。

さらに、実際の応用例やサンプルコードも豊富に取り揃えているので、CSSを使ってWebページを作る際に必要な知識を手に入れることができます。

●CSSとは?

CSSとは、「Cascading Style Sheets」の略で、Webページのデザインやスタイルを指定するための言語です。

HTMLで作られたWebページに対して、CSSを使って装飾やレイアウトなどのスタイルを設定することができます。

CSSを使うことで、同じHTMLコードでも見た目を大幅に変えることができます。

●CSSの使い方

CSSを使うためには、HTMLとCSSのファイルを分けて作成する必要があります。

HTMLで作成したWebページに対して、CSSでスタイルを指定することができます。

具体的には、次のような手順で行います。

  1. HTMLファイルを作成する
  2. CSSファイルを作成する
  3. HTMLファイルにCSSファイルを読み込む
  4. CSSでスタイルを指定する

CSSで指定するスタイルは、「セレクタ」と「プロパティ」と「値」から構成されます。

セレクタは、スタイルを適用する要素を指定します。プロパティは、指定した要素に適用するスタイルの種類を指定します。

値は、プロパティに対する具体的な設定値を指定します。

例えば、次のようなHTMLがあった場合、h1要素に対して赤色の文字色を指定する場合は、下記のようなHTMlとCSSを記述して下さい。

<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <title>Sample Page</title>
  </head>
  <body>
    <h1>Hello, World!</h1>
  </body>
</html>
h1 {
  color: red;
}

この場合、セレクタはh1、プロパティはcolor、値はredとなります。

このCSSをHTMLファイルに読み込むことで、<h1>Hello, World!</h1>の部分が赤色になります。

また、CSSには様々なプロパティがあります。例えば、次のようなプロパティがあるとします。

  • color:文字色を指定する
  • font-size:フォントサイズを指定する
  • background-color:背景色を指定する
  • margin:余白を指定する
  • padding:内側の余白を指定する

これらのプロパティを使って、Webページをデザインすることができます。

●CSSの対処法

CSSを使ってWebページを作る際に、よくあるトラブルが発生することがあります。

ここでは、よくあるトラブルとその対処法について解説します。

○スタイルが反映されない

CSSを書いたはずなのに、Webページにスタイルが反映されないことがあります。

この場合、原因としては次のようなものが考えられます。

  • CSSファイルのパスが間違っている
  • HTMLファイルにCSSを読み込んでいない
  • CSSのセレクタやプロパティ、値が間違っている

対処法としては、まずはファイルパスが正しいか確認してください。

また、CSSを読み込むためのHTMLの<link>タグが正しく書かれているか確認しましょう。

さらに、CSSの記述が間違っていないかも確認してください。

○レイアウトが崩れる

Webページを作る際に、スタイルを指定しすぎたり、不適切なスタイルを指定した場合にレイアウトが崩れることがあります。

この場合、原因としては次のようなものが考えられます。

  • 要素に指定した幅や高さが不適切
  • マージンやパディングが不適切
  • 複数のスタイルが競合している

対処法としては、まずは要素に指定した幅や高さ、マージンやパディングが不適切ではないか確認しましょう。

また、複数のスタイルが競合している場合には、CSSの優先度を考慮して修正してください。

○ブラウザによって表示が異なる

Webページを作成したはずなのに、ブラウザによって表示が異なることがあります。

これは、ブラウザごとにCSSの解釈が異なるためです。この場合、原因としては以下のようなものが考えられます。

  • ブラウザによって解釈が異なるCSSが使用されている
  • ブラウザによって解釈が異なるHTMLが使用されている
  • ブラウザによって解釈が異なるJavaScriptが使用されている

対処法としては、まずは複数のブラウザで表示を確認してみましょう。

また、ブラウザごとに解釈が異なるCSSやHTML、JavaScriptを使わないようにしましょう。

●CSSの応用例

CSSを使ってWebページを作る際に、よく使われるテクニックをいくつか紹介します。

○レスポンシブデザイン

レスポンシブデザインは、今日のWebデザインの中心的な概念となっており、さまざまなデバイスや画面サイズに応じて、Webページのレイアウトやスタイルが適切に調整されることを意味します。

これにより、デバイスの種類やサイズに関係なく、ユーザーに最適なビューを提供することが可能となります。

レスポンシブデザインの実装には、主にCSSのメディアクエリやフレキシブルボックスなどの技術を利用します。

例として、画面サイズが768px以下の場合に、ナビゲーションメニューを画面の上部に固定する方法を考えてみましょう。

@media (max-width: 768px) {
  .nav {
    position: fixed;
    top: 0;
    left: 0;
    right: 0;
    bottom: auto;
  }
}

このコードは、特定の画面幅条件下でのスタイル変更を表すものです。

具体的には、画面の最大幅が768px以下の場合に、.navというクラス名を持つ要素に対してスタイルを適用しています。

メディアクエリは、デバイスの特定の条件や特性に基づいてスタイルを適用するための強力なツールであり、@mediaの後に続く条件(この場合は(max-width: 768px))が真と評価される場合のみ、その中のスタイルルールが適用されます。

ここでの.navに適用されるスタイルは、位置を固定(fixed)に設定し、上(top: 0), 左(left: 0), 右(right: 0)のすべての辺を0にすることで、要素を画面の上端に固定しています。

これにより、768px以下の画面幅のデバイスでWebページを表示する際、ナビゲーションメニューは常に画面の上部に表示され、他のコンテンツをスクロールしても、メニューは動かずにその位置を保ちます。

このようなスタイルの適用は、特にスマートフォンなどの小さい画面での閲覧時に、ユーザビリティの向上に寄与します。

ユーザーはページのどこにいても、簡単にナビゲーションメニューにアクセスすることができ、より快適なブラウジング体験が得られるようになります。

○ホバーエフェクト

ホバーエフェクトは、ウェブページ上のインタラクティブな要素の動的な反応を形成するために広く使用されるCSSのテクニックです。

このエフェクトを利用することで、ユーザーが特定の要素の上にマウスカーソルを置いたときに、その要素が視覚的に変化することを可能にします。

このような反応は、ウェブサイトの利用者に、特定の要素がクリック可能であるか、重要な情報を持っているかといった指示を提供するために非常に有効です。

このエフェクトを実現するために、CSSの:hover疑似クラスを使用します。

また、スムーズなアニメーション効果を実現するためには、transitionプロパティを利用するのが一般的です。

下記のコードは、画像要素にホバー効果を適用する一例として、画像がマウスカーソルでホバーされたときに、拡大し、影を追加するスタイルを表しています。

img:hover {
  transform: scale(1.2);
  box-shadow: 0 0 10px rgba(0, 0, 0, 0.3);
  transition: transform 0.5s, box-shadow 0.5s;
}

このコードには、いくつかの主要な部分が含まれています。

まず、transform: scale(1.2);によって、画像が元のサイズの120%に拡大されるように指定しています。

この変更は、ホバーが開始されたときに適用されるので、画像はユーザーのアクションに応じて動的にサイズを変更します。

次に、box-shadow: 0 0 10px rgba(0, 0, 0, 0.3);によって、画像の周りに軽くてぼんやりとした影が追加されます。

この影は、黒色の30%の透明度であり、そのサイズと位置は指定されています。

最後に、transitionプロパティによって、拡大と影の追加のアニメーションが0.5秒の間にスムーズに行われるように指定されています。

これにより、ホバーエフェクトが突然ではなく、滑らかに変化することを保証します。

このように、ホバーエフェクトとトランジションを組み合わせることで、ウェブサイトの要素に対するユーザーのインタラクションを向上させ、より魅力的でプロフェッショナルな体験を提供することができます。

○アニメーション

アニメーションは、ユーザー体験を向上させるための効果的な手段として、Webデザインの中で広く採用されています。

それにより、ユーザーの関心を引きつけたり、特定の情報や機能に注意を向けたりすることができます。

例えば、次のようなCSSを使って、要素が画面内に入ってきた際に、フェードインするアニメーションを作ることができます。

.fade-in {
  animation: fade-in 1s ease forwards;
}

@keyframes fade-in {
  from {
    opacity: 0;
    transform: translateY(50px);
  }
  to {
    opacity: 1;
    transform: translateY(0);
  }
}

上記のコード例では、.fade-in クラスを持つ要素が徐々に表示されるフェードインアニメーションを実現しています。

要素は初めは完全に透明で、かつ少し下に位置しており、アニメーションが進むにつれて完全に不透明になり、その位置も正常に戻ります。

ここでの主要な部分は、@keyframes fade-in の中で、fromto を使用してアニメーションの開始と終了の状態を定義している点です。

from では、透明度を0(完全に透明)とし、Y軸方向に50px下げています。

to では、透明度を1(完全に不透明)にし、Y軸の位置も正常に戻しています。

まとめ

本記事では、CSSを初めて使う人に向けた使い方や対処法について解説しました。

具体的な使い方やサンプルコード、応用例も取り上げました。

CSSはWebページをデザインするために必要不可欠な技術です。

ぜひ、本記事を参考にして、CSSを使ったWebページを作ってみてください。