QRコード生成を簡単に！JavaScriptで5ステップ

はじめに
●QRコード生成の基本
●QRコード生成の5ステップ
●応用例とサンプルコード
まとめ

はじめに

JavaScriptでQRコードを生成する方法を知りたいと思ったことはありませんか？

QRコードは、スマートフォンのカメラで読み取ることができる二次元コードの一種で、URLや連絡先情報などを簡単に共有することができます。

JavaScriptを使えば、プログラミングの知識がなくても、初心者でも簡単にQRコードを生成することができるのです。

この記事では、JavaScriptでQRコードを生成する方法を5つのステップに分けて解説していきます。

使い方や注意点、カスタマイズ方法、そしてサンプルコードも紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

きっと、JavaScriptでQRコードを生成することに自信が持てるようになるはずです。

●QRコード生成の基本

QRコードを生成する前に、まずはQRコードの基本について理解しておきましょう。

QRコードは、スマートフォンのカメラで読み取ることができる二次元コードの一種です。

URLや連絡先情報などのデータを埋め込むことができ、簡単に情報を共有できることから、さまざまな場面で活用されています。

JavaScriptでQRコードを生成するためには、専用のライブラリを利用する必要があります。

今回は、初心者にも扱いやすい「QRCode.js」というライブラリを使用して解説していきます。

QRCode.jsは、シンプルなAPIを提供しており、少ないコードでQRコードを生成することができます。

●QRコード生成の5ステップ

それでは、JavaScriptを使ってQRコードを生成する方法を5つのステップに分けてみていきましょう。

○ステップ1：ライブラリのインポート

まず最初に、QRCode.jsのライブラリをHTMLファイルにインポートする必要があります。

HTMLファイルの<head>タグ内に、次のようなコードを記述してください。

<script src="https://cdn.rawgit.com/davidshimjs/qrcodejs/gh-pages/qrcode.min.js"></script>

このコードでは、CDNを利用してQRCode.jsのライブラリをインポートしています。

これにより、QRコード生成の機能が利用できるようになります。

○ステップ2：HTMLの準備

次に、QRコードを表示する場所と、テキスト入力欄、ボタンを用意します。

HTMLファイルの<body>タグ内に、次のようなコードを記述してください。

<div id="qrcode"></div>
<input type="text" id="text" placeholder="QRコードに変換するテキスト">
<button id="generate">QRコード生成</button>

この例では、QRコードを表示するためのdiv要素、テキスト入力欄、ボタンを用意しています。

○ステップ3：JavaScriptの記述

HTMLの準備ができたら、いよいよQRコード生成の処理を実装します。

<script>タグ内に、次のようなコードを記述してください。

document.getElementById('generate').addEventListener('click', function() {
  var text = document.getElementById('text').value;
  var qrcode = new QRCode(document.getElementById('qrcode'), {
    text: text,
    width: 128,
    height: 128
  });
});

このコードでは、ボタンがクリックされたときに、テキスト入力欄に入力されたテキストを取得し、QRコードを生成して表示しています。

QRCode.jsのコンストラクタに、QRコードを表示するdiv要素と、テキストや大きさなどのオプションを渡すことで、簡単にQRコードを生成することができます。

○ステップ4：QRコード生成

これで、QRコードを生成する準備が整いました。

テキスト入力欄に任意の文字列を入力し、「QRコード生成」ボタンをクリックしてみてください。

入力したテキストを含むQRコードが表示されるはずです。

QRコードが正しく表示されれば、JavaScriptでQRコードを生成することに成功したことになります。

スマートフォンのカメラでQRコードを読み取ってみると、入力したテキストが表示されることを確認できるでしょう。

○ステップ5：カスタマイズ

QRCode.jsでは、さまざまなオプションを指定することで、QRコードの見た目やエラー訂正レベルをカスタマイズすることができます。

例えば、次のようなコードを記述することで、QRコードのサイズや色、エラー訂正レベルを変更することができます。

var qrcode = new QRCode(document.getElementById('qrcode'), {
  text: text,
  width: 256,
  height: 256,
  colorDark: '#000000',
  colorLight: '#ffffff',
  correctLevel: QRCode.CorrectLevel.H
});

この例では、QRコードのサイズを256×256ピクセルに変更し、黒色と白色を指定しています。

また、エラー訂正レベルを最高レベルの「H」に設定しています。

エラー訂正レベルが高いほど、QRコードが汚れていたり、一部が欠けていたりしても、正しく読み取ることができます。

●応用例とサンプルコード

JavaScriptでQRコードを生成する方法を理解したところで、応用例とサンプルコードを見ていきましょう。

○応用例1：URLを埋め込んだQRコード

QRコードにURLを埋め込むことで、スマートフォンなどでQRコードを読み取ると、自動的に指定したURLにアクセスできるようになります。

次のようなコードを記述することで、URLを埋め込んだQRコードを生成することができます。

var url = "https://example.com";
var qrcode = new QRCode(document.getElementById('qrcode'), {
  text: url,
  width: 128,
  height: 128
});

この例では、textプロパティにURLを指定することで、URLを埋め込んだQRコードを生成しています。

QRコードを読み取ると、指定したURLにアクセスできるようになります。

○応用例2：連絡先情報を含むQRコード

QRコードに連絡先情報を埋め込むことで、スマートフォンで読み取ると連絡先情報が自動的に登録されるようになります。

次のようなコードを記述することで、連絡先情報を含むQRコードを生成することができます。

var vCard = `BEGIN:VCARD
VERSION:3.0
N:山田;太郎;;;
FN:山田 太郎
TEL;TYPE=CELL:+81-90-1234-5678
EMAIL:example@example.com
END:VCARD`;

var qrcode = new QRCode(document.getElementById('qrcode'), {
  text: vCard,
  width: 128,
  height: 128
});

この例では、textプロパティにvCard形式の連絡先情報を指定することで、連絡先情報を含むQRコードを生成しています。

QRコードを読み取ると、連絡先情報が自動的に登録されるようになります。

○応用例3：QRコードのデザイン変更

QRコードのデザインを変更することで、オリジナリティのあるQRコードを作成することができます。

例えば、次のようなコードを記述することで、QRコードの中央に画像を表示することができます。

var qrcode = new QRCode(document.getElementById('qrcode'), {
  text: url,
  width: 128,
  height: 128
});

var img = document.createElement('img');
img.src = 'path/to/image.png';
img.style.width = '32px';
img.style.height = '32px';
img.style.position = 'absolute';
img.style.top = '48px';
img.style.left = '48px';
document.getElementById('qrcode').appendChild(img);

この例では、QRコードを生成した後、<img>要素を作成し、画像のソースとサイズを設定しています。

そして、<img>要素をQRコードの上に重ねて表示することで、QRコードの中央に画像を表示しています。