読み込み中...

【CSS】上書きの強制方法と対処法を初心者にも分かるように解説

CSS上書きの強制方法と対処法をわかりやすく解説 CSS
この記事は約4分で読めます。

【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
(送信された情報は、プライバシーポリシーのもと、厳正に取扱い、処分させていただきます。)

はじめに

Webデザインに欠かせないCSS。

しかし、複雑なページを作ると、予期せぬところでCSSが上書きされてしまって、見た目が崩れたり、機能が動かなくなったりすることがあります。

そんなときには、CSSの上書きを強制する方法が必要になります。

本記事では、CSS上書きの強制方法と対処法を初心者でもわかりやすく解説します。

サンプルコードも豊富に用意していますので、ぜひ参考にしてください。

●CSS上書きの基本

CSSでは、スタイルシートの記述順序によって、後から書かれたCSSが優先されます。これを「カスケーディング」と呼びます。

例えば、下記のようなCSSがあった場合、

p {
  color: red;
}

p {
  color: blue;
}

文書内にある全ての<p>タグの文字色が青になります。これは、後から書かれたCSSが前に書かれたCSSを上書きしているためです。

これを「上書き」と呼びます。

●CSS上書きの強制方法

しかし、場合によっては、上書きを強制しなければならないことがあります。

そんなときには、次の方法を使います。

○!importantを使う

!importantというキーワードをプロパティの後ろに付けることで、そのCSSを他のCSSより優先させることができます。

p {
  color: red !important;
}

これは、どんなCSSよりも優先されるため、文字色が必ず赤になります。

○スタイル属性を使う

HTMLタグに直接スタイル属性を指定することで、そのCSSを他のCSSより優先させることができます。

<p style="color: red;">赤い文字</p>

このように、スタイル属性を使うことで、CSS上書きを強制することができます。

●CSS上書きの対処法

CSS上書きが起こったとき、まずは次の対処法を試してみましょう。

○セレクタの強化

上書きされてしまったCSSに対して、より具体的なセレクタを使うことで、上書きを回避することができます。

.container p {
  color: red;
}

このように、.containerという親要素を指定することで、pタグの文字色を赤にするCSSが、.container要素内でのみ適用されるようになります。

○!importantの削除

!importantは、上書きを強制することができるため、使いすぎるとCSSの管理が困難になります。可能な限り、!importantを使わないようにしましょう。

○CSSの結合

CSSのファイル数が多い場合、CSSの読み込み順序によって上書きが発生することがあります。

そのため、複数のCSSファイルを結合して、読み込み順序を制御することが大切です。

●メディアクエリの上書き

レスポンシブデザインを実装するためには、メディアクエリを使うことが一般的です。

しかし、メディアクエリによって、画面サイズや解像度によってCSSが切り替わるため、上書きが発生することがあります。

その場合には、!importantを使うことで、上書きを強制することができます。

@media (max-width: 768px) {
  .menu {
    display: none !important;
  }
}

このように、768px以下の画面サイズの場合、.menu要素を非表示にするCSSが優先されるようになります。

●Bootstrapの上書き

Bootstrapは、Webデザインでよく使われるフレームワークの一つです。

しかし、Bootstrapを使っていると、自分で書いたCSSが上書きされてしまうことがあります。

その場合には、セレクタを強化することで、上書きを回避することができます。

.container-fluid .row {
  margin: 0 !important;
}

このように、.container-fluidという親要素を指定することで、.row要素のマージンが上書きされないようになります。

●WordPressの上書き

WordPressは、CMSの一つで、Webサイトを作る際によく使われます。

しかし、WordPressには、テーマやプラグインなど、他人が作ったものを使うことが多いため、上書きが発生することがあります。そ

の場合には、スタイル属性を使うことで、上書きを強制することができます。

<div style="background-color: red;">赤い背景色</div>

このように、スタイル属性を使うことで、WordPressのテーマやプラグインが適用されていない部分に対して、CSSを上書きすることができます。

まとめ

本記事では、CSS上書きの強制方法と対処法について、初心者でもわかりやすく解説しました。

CSSの上書きは、Webデザインにおいて避けては通れない問題の一つです。

しかし、適切な対処法を使うことで、CSSを効果的に管理することができます。

サンプルコードも豊富に用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。