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CSS継承の書き方・使い方・対処法を徹底解説!

CSS継承の書き方・使い方・対処法についてのサンプルコードを解説 CSS
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【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
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はじめに

Webページのデザインを考える際、CSSはその中核をなす技術です。

それは、ページの「見た目」や「感じ」を操るツールだからです。

しかし、CSSには多くの特性があり、それぞれがデザインに独自のニュアンスをもたらします。

中でも、”CSS継承”は、効率よくスタイルを適用するための重要な鍵となります。

この記事では、CSS継承の魅力やその活用方法を、初心者の方にも易しく理解してもらえるように詳しく解説します。

そして、理解を深めるためのサンプルコードを提供することで、あなたのWebデザインのスキルを次のレベルへと導きます。

●CSS継承とは?

CSS継承とは、親要素に指定されたスタイルを、子要素にも適用することができる機能です。

例えば、親要素にfont-size: 16px;が指定されている場合、子要素にも同じスタイルが適用されます。

CSS継承は、HTML文書の構造を維持しながらスタイルを適用することができるため、Webデザインにおいて非常に便利な機能です。

●CSS継承の書き方

CSS継承を利用するためには、親要素にスタイルを指定し、子要素にも同じスタイルが適用されるようにする必要があります。

具体的には、次のように書きます。

親要素に指定するスタイル

.parent {
  font-size: 16px;
  color: #333;
}

子要素に指定するスタイル

.child {
  font-weight: bold;
}

この場合、子要素にも親要素で指定されたfont-sizeとcolorが適用されます。

●CSS継承の使い方

CSS継承は、Webデザインにおいて非常に便利な機能であるため、さまざまな使い方があります。

代表的な使い方をいくつか紹介します。

フォントサイズの継承

Webページ全体のフォントサイズを一括で変更する場合、body要素にスタイルを指定します。

その後、各要素のフォントサイズを指定する際には、body要素からの相対的な値を指定することで、簡単に全体のフォントサイズを変更することができます。

body {
  font-size: 16px;
}

h1 {
  font-size: 2.5rem; /* 相対的な値を指定 */
}

p {
  font-size: 1rem; /* 相対的な値を指定 */
}

リストスタイルの継承

リストのスタイルは、親要素に指定されたスタイルを子要素にも継承することができます。

リストのマーカーを変更する例です。

ul {
  list-style: square;
}

ul li {
  list-style: none; /* 親要素のスタイルを継承しない */
  margin-left: 20px; /* マーカー以外の余白を指定 */
}

レスポンシブデザインでの継承

レスポンシブデザインでは、画面サイズに応じてレイアウトを変更する必要があります。

その際に、CSS継承をうまく活用することで、レイアウトの変更を簡単に行うことができます。

PCとスマホでのレイアウトを切り替える例です。

/* PC用スタイル */
.container {
  width: 960px;
  margin: 0 auto;
}

/* スマホ用スタイル */
@media (max-width: 768px) {
  .container {
    width: 100%;
    padding: 10px;
  }
}

このように、CSS継承を活用することで、Webデザインの効率化が可能になります。

●CSS継承の対処法

CSS継承は便利な機能である一方で、予期しない動作をすることもあります。

例えば、a要素に親要素で指定されたcolorスタイルが継承されてしまう場合があります。

このような場合には、次のような対処法があります。

スタイルの初期化

a要素に対して、新たなcolorスタイルを指定する場合、次のように記述することで初期化することができます。

a {
  color: inherit; /* 親要素のスタイルを継承する */
  text-decoration: none;
  /* 新たなスタイルを指定する */
  color: #0066cc;
}

!importantキーワードの使用

CSS継承を無効化する方法として、!importantキーワードを使用する方法があります。

ただし、!importantキーワードは優先順位が非常に高いため、過剰使用は避けるべきです。

!importantキーワードを使用した例です。

.parent {
  color: #333 !important;
}

.child {
  color: #ff0000; /* 親要素のスタイルを上書きする */
}

CSSセレクタの使用

CSSセレクタをうまく使うことで、CSS継承を制御することができます。

a要素に対して親要素のスタイルを無効化する例です。

.parent a {
  color: #333;
}

.parent .no-inherit {
  color: #ff0000; /* a要素に親要素のスタイルを継承しないクラスを指定 */
}

このように、CSS継承の対処法としては、初期化、!importantキーワードの使用、CSSセレクタの使用があります。

ただし、適切に使い分けることが重要です。

●応用例:CSS継承を使ったWebデザインのテクニック

CSS継承は、Webデザインにおいて様々なテクニックを生み出すことができます。

CSS継承を使ったWebデザインのテクニックをいくつか紹介します。

フォントサイズの相対指定

CSS継承を使って、フォントサイズを相対的に指定することができます。

この場合、Webページ全体のフォントサイズを変更する際にも、個々の要素のフォントサイズを変更する際にも、相対的な値を指定することで、一括して変更することができます。

body {
  font-size: 16px;
}

h1 {
  font-size: 2.5rem; /* 相対的な値を指定 */
}

p {
  font-size: 1rem; /* 相対的な値を指定 */
}

ボタンのスタイル指定

ボタンのスタイルを一括で指定する場合、CSS継承を使って、親要素に指定されたスタイルを子要素にも適用することができます。

.button {
  display: inline-block;
  padding: 10px;
  border-radius: 5px;
  font-size: 1rem;
  font-weight: bold;
  text-align: center;
  color: #fff;
  background-color: #0066cc;
  border: none;
}

.button:hover {
  opacity: 0.8;
}

この場合、HTMLで次のようにbutton要素を定義するだけで、ボタンのスタイルを一括で指定することができます。

<button class="button">ボタン</button>

レスポンシブデザインの実装

レスポンシブデザインでは、画面サイズに応じてレイアウトを変更する必要があります。

その際に、CSS継承を使って、親要素のスタイルを子要素にも適用することで、レイアウトの変更を簡単に行うことができます。

/* PC用スタイル */
.container {
  width: 960px;
  margin: 0 auto;
}

/* スマホ用スタイル */
@media (max-width: 768px) {
  .container {
    width: 100%;
    padding: 10px;
  }
}

このように、CSS継承を使って、Webデザインのテクニックを応用することで、より効率的なWebデザインを実現することができます。

まとめ

CSS継承はWebデザインにおいて必要不可欠な機能の1つであり、使い方をマスターすることはWebデザインの効率化につながります。

本記事では、CSS継承の書き方、使い方、対処法について初心者でも分かりやすく解説しました。

また、サンプルコードを用いて実際に手を動かしながら学ぶことができます。

是非、本記事を参考にして、より効率的なWebデザインを実現してみてください。