初心者でも分かる!CSSレイアウト崩れの原因と対処法

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はじめに

CSSはWebデザインにおいて欠かせない技術の1つですが、初心者にとっては使い方が難しく、レイアウトが崩れてしまうことがあります。

本記事では、CSSレイアウト崩れの原因と対処法を詳しく解説します。

初心者でもわかりやすいように、1つ1つの使い方の例にサンプルコードを添付しています。

ぜひ参考にしてください。

●CSSレイアウト崩れの原因

CSSレイアウトが崩れる原因は様々ですが、代表的なものをいくつか紹介します。

①ブラウザの互換性

ブラウザによってCSSの解釈が異なるため、同じCSSでもブラウザによってレイアウトが崩れることがあります。

②画面サイズの変更

レスポンシブデザインを採用している場合、画面サイズが変更されることによってレイアウトが崩れることがあります。

③要素の重なり

複数の要素が重なっている場合、z-indexを適切に設定しないとレイアウトが崩れることがあります。

④floatの使用

floatを使うことで、要素が浮かせることができますが、floatを使いすぎるとレイアウトが崩れることがあります。

これらの原因を踏まえて、CSSレイアウト崩れの対処法について解説します。

●CSSレイアウト崩れの対処法

CSSレイアウト崩れの対処法は、原因によって異なります。

代表的な対処法をいくつか紹介します。

①ブラウザの互換性に対処する方法

ブラウザの互換性によってレイアウトが崩れる場合は、ブラウザごとにCSSを書き分けることで対処することができます。

これを「ブラウザ別CSS」と呼びます。

例えば、Google ChromeとInternet Explorerで表示が異なる場合は、以下のようにCSSを書き分けます。

/* Google Chrome用CSS */
@media screen and (-webkit-min-device-pixel-ratio:0) {
  /* CSSの内容 */
}

/* Internet Explorer用CSS */
@media screen and (-ms-high-contrast: active), (-ms-high-contrast: none) {
  /* CSSの内容 */
}

@mediaというキーワードを使い、ブラウザの種類ごとにCSSを記述することで、ブラウザごとに異なるCSSを適用することができます。

また、Webブラウザによっては、CSSを解釈するモードを変更することができます。

QuirksモードとStandardモードがあり、Quirksモードではブラウザによって異なる解釈がされることがあります。

そのため、<!DOCTYPE>を使ってHTML文書の解釈モードを指定することが推奨されています。

<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>ブラウザ別CSS</title>
    <style>
      /* CSSの内容 */
    </style>
  </head>
  <body>
    <!-- HTMLの内容 -->
  </body>
</html>

DOCTYPE宣言を使って、HTML5の標準モードを指定することで、ブラウザの互換性問題を回避することができます。

②画面サイズの変更に対処する方法

画面サイズの変更によってレイアウトが崩れる場合は、メディアクエリを使ってレスポンシブデザインに対応することができます。

メディアクエリは、画面サイズやデバイスの種類によって、適用するCSSを変更することができる仕組みです。

画面幅が768px以下の場合に適用するCSSの例です。

@media screen and (max-width: 768px) {
  /* CSSの内容 */
}

@mediaというキーワードを使い、画面幅が768px以下の場合に適用するCSSを記述することで、画面サイズの変更に対応することができます。

また、レスポンシブデザインを採用する場合は、CSSフレームワークを使うこともできます。

CSSフレームワークとは、レスポンシブデザインに必要なCSSを予め用意しておき、開発者がそれを使ってレイアウトを構築することができるライブラリです。

BootstrapやFoundationなどが代表的なCSSフレームワークです。

③要素の重なりに対処する方法

複数の要素が重なっている場合は、z-indexを適切に設定することで対処することができます。

z-indexは、要素の重なりを指定するプロパティです。

z-indexの値が大きいほど上に表示されるため、要素の表示順序を制御することができます。

z-indexを使って要素の重なりを制御するCSSの例です。

.box1 {
  position: relative;
  z-index: 2;
}

.box2 {
  position: relative;
  z-index: 1;
}

.box1と.box2は、どちらもpositionプロパティをrelativeに設定しています。

この設定がないと、z-indexは効果がありません。

.box1のz-indexは2、.box2のz-indexは1に設定されています。

このため、.box1が.box2の上に表示されるようになります。

要素の重なりが多くなってきた場合は、z-indexの値を適切に設定することが重要です。

④floatの使用に対処する方法

floatを使うことで要素を浮かせることができますが、floatを使いすぎるとレイアウトが崩れることがあります。

そのため、floatの使用は控えめにすることが推奨されています。

代わりに、flexboxを使うことでレイアウトを簡単に制御することができます。

flexboxは、要素の並べ方や間隔、高さや幅などを柔軟に指定することができるCSSの仕組みです。

flexboxを使ったレイアウトの例です。

.container {
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
}

.item {
  flex: 1;
  height: 100px;
}

.containerには、displayプロパティにflexを設定しています。

これにより、中にある.itemを自動的に横並びにすることができます。

.itemには、flexプロパティを設定しています。

これにより、itemの幅を自動的に設定することができます。

また、heightプロパティを指定することで、高さを設定することができます。

flexboxを使うことで、floatを使わずらわしいCSSを極力減らすことができます。

そのため、レイアウトの設計にはflexboxを使うことが推奨されています。

まとめ

CSSレイアウト崩れの原因と対処法について解説しました。

ブラウザの互換性や画面サイズの変更、要素の重なり、floatの使用など、様々な原因があることがわかりました。

また、ブラウザ別CSSやメディアクエリ、z-index、flexboxなど、対処法も様々です。

初心者にとっては難しい部分もあるかもしれませんが、1つ1つの使い方にサンプルコードを添付することで、理解を深めることができます。

CSSレイアウト崩れに悩まされたら、この記事を参考にしてみてください。

問題を解決するためのヒントが見つかるといいですね。