【CSS】ワイルドカードの作り方と使い方、対処法、応用例

CSSワイルドカードの使い方とサンプルコードの詳細解説CSS
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はじめに

CSS(Cascading Style Sheets)はWebサイトのデザインやレイアウトを決定するために使用される言語です。

CSSを使用することで、HTMLで作成されたWebページの見た目を美しくカスタマイズすることができます。

今回は、CSSのワイルドカードについて、初心者でもわかるように解説します。

●CSSのワイルドカードとは?

CSSのワイルドカードとは、「*」を使用して、全ての要素にスタイルを適用する方法です。

例えば、次のように使用することができます。

* {
    margin: 0;
    padding: 0;
}

この例では、全ての要素にmarginとpaddingを0に設定しています。

このように、CSSのワイルドカードを使用することで、全ての要素に一度にスタイルを適用することができます。

●CSSのワイルドカードの使い方

CSSのワイルドカードは、CSSのセレクターの一つです。

CSSのセレクターは、スタイルを適用する要素を指定するために使用されます。

CSSのワイルドカードを使用する場合は、次のように指定します。

* {
    /* スタイルのプロパティと値を指定 */
}

上記の例では、「*」にスタイルのプロパティと値を指定することで、全ての要素に対してスタイルを適用することができます。

また、CSSのワイルドカードを使用することで、特定の要素に対してスタイルを適用することもできます。

例えば、次のように使用することができます。

ul li * {
    /* スタイルのプロパティと値を指定 */
}

上記の例では、ul要素の直下のli要素にある全ての要素にスタイルを適用することができます。

また、CSSのワイルドカードを使用することで、特定の要素以外にスタイルを適用することもできます。

例えば、次のように使用することができます。

*:not(h1) {
    /* スタイルのプロパティと値を指定 */
}

上記の例では、h1要素以外の全ての要素にスタイルを適用することができます。

●CSSのワイルドカードの対処法

CSSのワイルドカードは、全ての要素にスタイルを適用するため、パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

特に、Webページに多くの要素が含まれる場合は、パフォーマンスに影響を与える可能性が高いです。

この場合は、次のように対処することができます。

body {
    margin: 0;
    padding: 0;
}

/* 必要な要素に対してスタイルを指定 */

上記の例では、全ての要素にスタイルを適用するのではなく、必要な要素に対してスタイルを指定することで、パフォーマンスの低下を防ぐことができます。

また、CSSのワイルドカードは、CSSのセレクターの優先度が低いため、他のセレクターでスタイルが上書きされる可能性があります。

この場合は、CSSのワイルドカードを使用する代わりに、優先度の高いセレクターを使用することをお勧めします。

●CSSのワイルドカードの応用例

CSSのワイルドカードは、全ての要素に対してスタイルを適用するため、様々な応用が可能です。

ここでは、いくつかの応用例を紹介します。

1. フォントのリセット

ブラウザごとに異なるデフォルトのスタイルをリセットするために、CSSのワイルドカードを使用することができます。

例えば、次のように使用することができます。

* {
    margin: 0;
    padding: 0;
    font-family: inherit;
    font-size: inherit;
    font-weight: inherit;
    line-height: inherit;
}

上記の例では、marginとpaddingを0に設定し、font-family、font-size、font-weight、line-heightを継承することで、ブラウザのデフォルトスタイルをリセットしています。

2. グローバル変数の定義

CSSのワイルドカードを使用して、グローバル変数を定義することができます。

例えば、次のように使用することができます。

:root {
    --color-primary: #007bff;
    --color-secondary: #6c757d;
}

* {
    color: var(--color-primary);
    background-color: var(--color-secondary);
}

上記の例では、:rootセレクターで、–color-primaryと–color-secondaryという2つのグローバル変数を定義しています。

その後、CSSのワイルドカードを使用して、全ての要素に対してcolorとbackground-colorのプロパティを適用する際に、var()関数を使用してグローバル変数を参照しています。

3. アニメーションの指定

CSSのワイルドカードを使用して、アニメーションの指定を一括で行うことができます。

例えば、次のように使用することができます。

* {
    transition: all .3s ease-in-out;
}

*:hover {
    transform: scale(1.1);
}

上記の例では、CSSのワイルドカードを使用して、全ての要素に対して、transitionプロパティを適用しています。

その後、*:hoverセレクターを使用して、全ての要素がホバーされた際に、transformプロパティを適用しています。

まとめ

CSSのワイルドカードは、全ての要素に対してスタイルを適用するため、パフォーマンスの低下や他のセレクターでのスタイルの上書きの可能性があります。

しかし、グローバル変数の定義やアニメーションの指定など、様々な応用が可能です。

適切に使用することで、Webページのデザインやレイアウトをより美しくカスタマイズすることができます。