CSSのjustify-contentを徹底解説!5つのサンプルコードで完全マスター – Japanシーモア

CSSのjustify-contentを徹底解説!5つのサンプルコードで完全マスター

CSS justify-contentプロパティを使用したレイアウト例CSS
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はじめに

CSSを学ぶ上で、レイアウトの制御は欠かせない要素です。

特に、Flexboxレイアウトを理解することは、現代のウェブデザインにおいて非常に重要です。

この記事では、Flexboxの中心的なプロパティの一つである「justify-content」に焦点を当て、その使い方を徹底的に解説していきます。

CSS初心者から中級者、さらには上級者まで、この記事を通してjustify-contentを完全に理解し、使いこなせるようになることを目指しています。

●CSSの基本

CSS(Cascading Style Sheets)は、ウェブページのデザインを定義するための言語です。

HTMLで構造を作り、CSSでその構造を装飾することで、視覚的に魅力的なページを作成できます。

CSSのプロパティは多岐にわたり、テキストのスタイルからレイアウトまで、ページのあらゆる要素に影響を与えることができます。

○justify-contentの基本的な概念

justify-contentプロパティは、Flexboxのコンテナ内でのアイテムの配置を制御します。

このプロパティを使用することで、フレックスアイテムが主軸(通常は水平方向)に沿ってどのように配置されるかを指定できます。

例えば、アイテムを中央揃えにしたり、両端に均等に配置したりすることが可能です。

○justify-contentのプロパティ値とその意味

justify-contentプロパティには、下記のような値を指定できます。

  • flex-start/アイテムをコンテナの開始位置(通常は左端)に揃えます。
  • flex-end/アイテムをコンテナの終了位置(通常は右端)に揃えます。
  • center/アイテムをコンテナの中央に揃えます。
  • space-between/アイテム間に均等なスペースを配置し、最初のアイテムは開始位置、最後のアイテムは終了位置に配置します。
  • space-around/アイテムの周りに均等なスペースを配置します。ただし、アイテム間のスペースは外側のスペースの2倍になります。
  • space-evenly/アイテム間及びコンテナの両端のスペースを均等に配置します。

これらの値を使用することで、フレックスボックス内のアイテムのレイアウトを柔軟に調整できます。

続いて、これらのプロパティ値を具体的なサンプルコードを交えて、さらに詳しく解説していきます。

●justify-contentの使い方

Flexboxレイアウトにおけるjustify-contentの使い方は、ウェブページの要素を配置する際の多様性と精度を格段に向上させます。

このプロパティを適切に使用することで、様々なレイアウトのニーズに応えることが可能になります。

ここでは、justify-contentプロパティの具体的な使い方をいくつかのサンプルコードを通じて紹介します。

○サンプルコード1:横並びの要素を中央揃えにする

下記のサンプルコードでは、複数のアイテムを含むフレックスコンテナにおいて、すべてのアイテムを中央揃えに配置します。

.flex-container {
  display: flex;
  justify-content: center;
}

このコードにより、フレックスコンテナ内のアイテムは水平方向に中央揃えで配置されます。

この単純な設定だけで、均等なスペースを考慮せずに、すべてのアイテムを中心に寄せることができます。

○サンプルコード2:要素をスペース間で均等に配置する

下記のサンプルコードでは、フレックスアイテム間のスペースを均等に分散させる方法を表しています。

.flex-container {
  display: flex;
  justify-content: space-between;
}

このコードでは、最初のアイテムはコンテナの開始端に、最後のアイテムは終了端に配置され、残りのアイテムは均等に間隔をあけて配置されます。

これにより、要素間に一定のスペースを保ちつつ、フレキシブルなレイアウトを実現します。

○サンプルコード3:要素をスペースアラウンドで配置する

スペースアラウンドを使うと、各アイテムの周りに均等なスペースを設けることができます。

.flex-container {
  display: flex;
  justify-content: space-around;
}

この設定では、各アイテム間のスペースは、アイテムの前後のスペースの合計と同じになります。

これにより、よりバランスの取れた間隔でアイテムを配置できます。

○サンプルコード4:要素をスペースイーブンリーで配置する

スペースイーブンリーを使用すると、アイテム間およびコンテナの両端のスペースを完全に均等に分配します。

.flex-container {
  display: flex;
  justify-content: space-evenly;
}

この設定では、すべてのアイテム間のスペースが等しくなります。

これは、アイテムとコンテナの端との間にも適用されるため、非常に均整の取れたレイアウトを実現します。

○サンプルコード5:フレックススタートとフレックスエンドを使う

フレックススタートとフレックスエンドは、アイテムをコンテナの始端または終端に寄せるために使用します。

.flex-container-start {
  display: flex;
  justify-content: flex-start;
}

.flex-container-end {
  display: flex;
  justify-content: flex-end;
}

このコードでは、flex-startを指定したコンテナではアイテムが始端に、flex-endを指定したコンテナではアイテムが終端に寄せられます。

これにより、アイテムの位置をコンテナの特定の端に揃えることができます。

●よくあるエラーと対処法

CSSのjustify-contentを使う際、いくつかの一般的なエラーが発生することがあります。

これらのエラーを理解し、適切に対処することで、効率的なコーディングが可能になります。

ここでは、よくあるエラーとその対処法を説明します。

○エラー例と解決策1:justify-contentが効かない場合

justify-contentが期待通りに機能しない一般的な原因は、要素がフレックスコンテナとして設定されていないことです。

この問題の解決策は、対象の要素に display: flex; または display: inline-flex; を適用することです。

.flex-container {
  display: flex;
  justify-content: center;
}

このコードでは、.flex-container がフレックスコンテナとして指定されており、その中のアイテムを中央に配置するように指定しています。

コンテナがフレックスボックスとして設定されていない場合、justify-contentプロパティは何の効果もありません。

○エラー例と解決策2:ブラウザ互換性の問題

古いブラウザや特定のブラウザでは、Flexboxの特定の機能がサポートされていないことがあります。

このような場合、ウェブサイトの対象となるブラウザの互換性を確認し、必要に応じて代替のレイアウト手法を検討する必要があります。

Can I useのウェブサイトなどで、使用しようとしているCSSプロパティの互換性を確認することをお勧めします。

○エラー例と解決策3:フレックスコンテナの設定ミス

justify-contentプロパティを適切に設定しても、親要素や子要素の他の設定によって意図した通りのレイアウトが得られないことがあります。

たとえば、親要素の幅が十分でない場合や、子要素に固定の幅が設定されている場合、justify-contentの効果が見られないことがあります。

このような場合、親要素や子要素の設定を見直し、フレックスボックスの特性に適したスタイルを適用することが重要です。

.flex-container {
  display: flex;
  justify-content: space-between;
}

.flex-item {
  flex: 1; /* 子要素にflexプロパティを適用 */
}

この例では、フレックスアイテムに flex: 1; を適用することで、それぞれのアイテムが利用可能なスペースを均等に分け合い、justify-contentの設定が期待通りに機能するようにしています。

●justify-contentの応用例

CSSのjustify-contentは多様なレイアウトシーンで役立ちます。

レスポンシブデザイン、複数行のフレックスボックス配置、他のフレックスプロパティとの組み合わせなど、さまざまな応用例があります。

これらの例を通して、justify-contentの柔軟性と強力さを実感してください。

○応用サンプルコード1:レスポンシブデザインでの利用

レスポンシブデザインでは、ビューポートのサイズに応じて要素の配置を変更する必要があります。

justify-contentは、このような状況において非常に有効です。

例えば、小さいスクリーンではアイテムを縦に並べ、大きいスクリーンでは横に並べるように設定できます。

.flex-container {
  display: flex;
  flex-direction: column;
  justify-content: flex-start;
}

@media screen and (min-width: 600px) {
  .flex-container {
    flex-direction: row;
    justify-content: space-between;
  }
}

このコードは、ビューポートの幅が600ピクセル以上の場合にフレックスアイテムを横並びで表示し、それ未満の場合は縦並びで表示するように設定しています。

○応用サンプルコード2:複数行フレックスボックスの配置

justify-contentは、単一行だけでなく、複数行のフレックスボックスにも適用できます。

flex-wrap プロパティを wrap に設定すると、アイテムが複数行にわたって配置されます。

.flex-container {
  display: flex;
  flex-wrap: wrap;
  justify-content: space-around;
}

この設定では、アイテムがコンテナの幅を超えると、次の行に折り返されます。

各行で justify-content: space-around; が適用され、アイテムが均等に配置されます。

○応用サンプルコード3:アラインアイテムとの組み合わせ

justify-contentは、align-itemsやalign-selfといった他のフレックスアラインメントプロパティと組み合わせて使用することもできます。

これにより、水平方向と垂直方向の両方でのアイテムの配置を細かく調整することが可能です。

.flex-container {
  display: flex;
  justify-content: space-between;
  align-items: center;
}

この例では、アイテムが水平方向に均等に配置されるだけでなく、垂直方向にも中央揃えになります。

これにより、複雑なレイアウトでも整然とした見た目を簡単に実現できます。

●エンジニアなら知っておくべき豆知識

CSSのプロパティを利用する上で、その背後にある理解は非常に重要です。

特に、justify-contentのようなフレックスボックスに関連するプロパティは、ページのレイアウトとパフォーマンスに大きく影響します。

ここでは、justify-contentを用いる際にエンジニアが知っておくべき豆知識をいくつか紹介します。

○豆知識1:justify-contentとアクセシビリティ

アクセシビリティ(ユーザビリティ)は、ウェブサイトを設計する際の重要な要素です。

justify-contentを使用する際は、さまざまなスクリーンリーダーやブラウザでの動作を考慮する必要があります。

たとえば、スクリーンリーダーはDOM(Document Object Model)の順序でコンテンツを読み上げますが、CSSのフレックスボックスのプロパティはDOMの順序を変えることがあります。

そのため、視覚的なレイアウトとスクリーンリーダーでの読み上げ順序に違いが生じないように注意する必要があります。

○豆知識2:パフォーマンスへの影響

CSSのプロパティ、特にレイアウトに関連するプロパティは、ウェブページのパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。

justify-contentを含むフレックスボックスのプロパティは、ブラウザによるページのレンダリング方法に影響を与えるため、適切な使用が求められます。

特に、大量の要素を含むページで複雑なフレックスボックスのレイアウトを用いる場合、レンダリングにかかる時間が増加する可能性があります。

そのため、パフォーマンスを考慮して、フレックスボックスのプロパティを適切に使用することが重要です。

また、ブラウザの開発者ツールを利用してパフォーマンスのボトルネックを特定し、最適化を行うことも効果的です。

まとめ

この記事では、CSSのjustify-contentプロパティについて、その基本的な使い方から応用例、さらにはパフォーマンスへの影響まで幅広く解説しました。

justify-contentは、フレックスボックスレイアウトを最大限に活用するための鍵となるプロパティです。

これらの知識を身につけることで、より効果的で洗練されたウェブデザインを実現することが可能になります。

今回学んだ内容を活かし、さまざまなレイアウトチャレンジに取り組んでみてください。