CSSのvisibilityを完全攻略!5つのサンプルコードで徹底解説

CSS Visibility徹底解説CSS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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はじめに

CSSには、ウェブデザインを形作る様々な要素があります。

その中でも、特に重要なプロパティの一つが「visibility」です。

このプロパティは、ウェブページ上で要素の表示・非表示をコントロールするために用いられます。

初心者からプロの開発者まで、visibilityの正しい理解と使用方法を把握することは、効果的なウェブデザインを作成するうえで欠かせない知識です。

この記事では、visibilityプロパティの基本から、使い方、応用例に至るまで、豊富なサンプルコードとともに詳しく解説します。

●CSSのvisibilityプロパティとは

CSS(Cascading Style Sheets)は、ウェブページの見た目を整えるためのスタイルシート言語です。

このCSSにおいて、visibilityプロパティは要素の表示状態を制御する重要な役割を担います。

visibilityプロパティには主に「visible」と「hidden」の二つの値があり、それぞれ要素を表示するか、非表示にするかを決定します。

しかし、このプロパティが持つ振る舞いは一見単純に見えても、実は非常に多くの側面を持ち合わせています。

○visibilityプロパティの基本

visibilityプロパティの基本的な使い方は非常にシンプルです。

例えば、ある要素を画面から隠したい場合には、その要素のスタイルに「visibility: hidden;」を設定します。

逆に、要素を表示させたい場合には「visibility: visible;」を使用します。

このプロパティの特徴は、要素を非表示にしてもそのスペースがページ上に残る点にあります。

これは、displayプロパティの「none」値とは異なります。

displayプロパティを「none」に設定すると、要素自体が文書の流れから完全に除外され、その要素が占めていたスペースも消失します。

○visibilityとdisplayプロパティの違い

visibilityプロパティとdisplayプロパティはよく似ているように見えますが、使い方と結果に大きな違いがあります。

前述の通り、visibilityプロパティで要素を隠してもそのスペースは保持されますが、displayプロパティを「none」に設定すると、要素とそのスペースが完全に消えます。

この違いは、レイアウト設計において非常に重要です。

例えば、一時的に要素を隠すが後で再表示させたい場合、visibilityプロパティを使うとスムーズにレイアウトの変更が可能です。

しかし、displayプロパティを使うと、要素を再表示させた際にレイアウトが崩れる可能性があります。

また、visibilityプロパティはアニメーションやトランジションと組み合わせることができる点も、重要な特徴の一つです。

●visibilityの使い方

CSSのvisibilityプロパティを適切に使いこなすことは、ウェブデザインにおいて非常に重要です。

このプロパティは、要素の表示状態を簡単に制御することができるため、さまざまなシーンで利用されます。

例えば、特定の要素を一時的に隠したり、ページの読み込み時には非表示にして後で表示させたりする場合など、様々な用途に応じて使い分けることができます。

○サンプルコード1:要素を非表示にする

最も基本的な使い方の一つとして、特定のHTML要素を非表示にすることが挙げられます。

例えば、ある要素を隠したい場合、その要素に対して「visibility: hidden;」を適用することで、要素を画面上から隠すことができます。

しかし、この要素はページのレイアウト上ではまだスペースを占め続ける点に注意が必要です。

<div id="hiddenDiv" style="visibility: hidden;">
    このテキストは画面に表示されません。
</div>

このコードでは、idが”hiddenDiv”の要素を非表示にしています。

要素自体はまだページ上に存在しているため、他の要素のレイアウトには影響を与えません。

○サンプルコード2:アニメーションとの組み合わせ

visibilityプロパティは、CSSアニメーションやトランジションと組み合わせることもできます。

例えば、ある要素を徐々に表示させる場合、visibilityプロパティとopacityプロパティを組み合わせることで、滑らかな表示切り替えを実現できます。

<div id="animatedDiv" style="visibility: hidden; opacity: 0; transition: visibility 0s, opacity 0.5s linear;">
    このテキストは徐々に表示されます。
</div>
document.getElementById('animatedDiv').style.visibility = 'visible';
document.getElementById('animatedDiv').style.opacity = 1;

この例では、最初に要素を非表示に設定し、JavaScriptを使用して要素のvisibilityとopacityを変更しています。

これにより、テキストが徐々に表示されるアニメーション効果が実現されます。

○サンプルコード3:条件付きで要素を表示・非表示

ウェブアプリケーションでは、特定の条件下でのみ特定の要素を表示したり隠したりすることがよくあります。

このような場合、JavaScriptと組み合わせて、動的に要素の表示状態を制御することができます。

<button onclick="toggleVisibility()">表示・非表示を切り替え</button>
<div id="toggleDiv">
    このテキストは表示状態が切り替わります。
</div>
function toggleVisibility() {
    var element = document.getElementById('toggleDiv');
    if (element.style.visibility === 'hidden') {
        element.style.visibility = 'visible';
    } else {
        element.style.visibility = 'hidden';
    }
}

このコードでは、ボタンをクリックすると要素の表示・非表示が切り替わります。

このように、条件に応じて要素のvisibilityプロパティを動的に変更することで、ユーザーの操作に対応したインタラクティブなウェブページを作成することが可能です。

●よくあるエラーと対処法

CSSのvisibilityプロパティを使用する際には、様々なエラーが発生する可能性があります。

これらのエラーを適切に理解し、対処することはウェブデザインを成功させる上で非常に重要です。

ここでは、visibilityプロパティ使用時の一般的なエラーと、それらを解決する方法について解説します。

○エラー事例とその解決策

ウェブ開発では、様々なエラーが発生する可能性がありますが、visibilityプロパティを使用する際に特に注意すべきエラーがいくつかあります。

例えば、要素を非表示に設定しても、その要素がページ上に存在し続けるため、クリックイベントなどが予期せず発火することがあります。

このような場合、JavaScriptを用いてイベントリスナーを適切に管理することや、displayプロパティをnoneに設定して要素を完全に非表示にする方法が効果的です。

また、CSSのカスケードや継承のルールによって他のスタイルルールにより上書きされてしまう問題もよく見られます。

これを解決するには、CSSセレクタの特異性を理解し、適切なセレクタを選択するか、スタイルの適用順序を調整する必要があります。

さらに、visibilityプロパティはトランジションやアニメーションに対応していないため、滑らかな表示切り替えを実現するにはopacityプロパティやtransformプロパティを組み合わせることが推奨されます。

○visibilityを使った一般的な誤解

visibilityプロパティに関する一般的な誤解として、プロパティをhiddenに設定した際に要素が完全にページから消えると考えることがあります。

しかし、実際にはhiddenに設定しても要素の占めるスペースはページ上に残ります。

これを誤解すると、ページのレイアウトが意図しない形で崩れる可能性があります。

正しく理解し、適切に利用することが重要です。visibilityプロパティは、視覚的には要素を非表示にするが、レイアウト上の位置は保持したい場合に有効です。

●visibilityの応用例

CSSのvisibilityプロパティは、単に要素を表示または非表示にするだけでなく、より複雑でインタラクティブなウェブデザインを実現するためにも活用できます。

ここでは、visibilityプロパティを用いた応用例をいくつか紹介します。

これらの例は、ウェブサイトにおけるユーザーエクスペリエンスを向上させるための方法として役立ちます。

○サンプルコード4:インタラクティブなメニュー作成

ウェブサイトにおいて、ユーザーがナビゲーションメニュー上のアイテムにホバーした際にサブメニューを表示する、というのは一般的なデザインパターンです。

visibilityプロパティを使用することで、このようなインタラクティブなメニューを簡単に実装できます。

<style>
    .submenu {
        visibility: hidden;
    }

    .menuitem:hover .submenu {
        visibility: visible;
    }
</style>

<div class="menuitem">
    メニュー項目
    <div class="submenu">
        サブメニュー内容
    </div>
</div>

このコードでは、メニュー項目にマウスカーソルを合わせると、そのサブメニューが表示されるようになっています。

サブメニューはデフォルトでは非表示に設定されており、メニュー項目にホバーするとvisibleに変更されます。

○サンプルコード5:フォーム要素の動的表示切替

ウェブフォームにおいて、特定の選択肢が選ばれたときのみ追加の入力フィールドを表示する、というケースは頻繁にあります。

visibilityプロパティを利用することで、このような動的な表示切り替えを実現できます。

<select id="options">
    <option value="option1">オプション1</option>
    <option value="option2">オプション2</option>
</select>

<div id="additionalInput" style="visibility: hidden;">
    追加入力フィールド
</div>

<script>
    document.getElementById('options').addEventListener('change', function() {
        if (this.value === 'option2') {
            document.getElementById('additionalInput').style.visibility = 'visible';
        } else {
            document.getElementById('additionalInput').style.visibility = 'hidden';
        }
    });
</script>

この例では、セレクトボックスで「オプション2」が選択された場合のみ、追加の入力フィールドが表示されます。

visibilityプロパティを動的に切り替えることにより、フォームの内容を柔軟に調整できます。

●エンジニアなら知っておくべき豆知識

ウェブ開発において、CSSのプロパティを使いこなすことは重要ですが、それだけでは十分ではありません。

エンジニアとして知っておくべき豆知識は、コーディングスキルを超えた、より深い理解と応用を可能にします。

特にvisibilityプロパティに関連する豆知識は、より効率的かつアクセシブルなウェブサイトを作成するのに役立ちます。

○豆知識1:パフォーマンスに関する考察

visibilityプロパティを使用する際には、ウェブページのパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があります。

visibilityプロパティが「hidden」に設定されている要素は、ブラウザによってレンダリングはされますが、ユーザーには見えません。

この挙動は、特にレンダリングに時間がかかる要素やアニメーションを含む場合、ウェブページの読み込み速度に影響を与えることがあります。

したがって、非表示にしたい要素が多く、その表示状態が頻繁に変更される場合は、displayプロパティを使用することが望ましい場合があります。

displayプロパティは要素を完全にドキュメントフローから削除するため、レンダリングコストを節約できます。

○豆知識2:アクセシビリティとvisibility

ウェブアクセシビリティを考慮したデザインをする際には、visibilityプロパティの影響を理解しておくことが重要です。

例えば、スクリーンリーダーは「visibility: hidden;」が適用された要素を読み上げません。

これは、意図的に非表示にしたい要素には役立ちますが、ユーザーには見せたくないがスクリーンリーダーのユーザーには情報を提供したい場合には適していません。

そのような場合は、別の方法、例えば位置を画面外に移動するなどのテクニックが有効です。

アクセシビリティに配慮したウェブ開発では、さまざまなユーザーのニーズに対応できるよう、これらの細かな違いを理解しておくことが不可欠です。

まとめ

この記事では、CSSのvisibilityプロパティの基本から応用までを詳しく解説しました。

パフォーマンスとアクセシビリティの観点からの考察も含め、visibilityプロパティを使いこなすことで、ウェブデザインの幅は大きく広がります。

エンジニアとしてこれらの知識を身につけることで、効果的でアクセシブルなウェブサイトを作成することができるようになるでしょう。