初心者必見!HTMLで変数を使う方法10選 – JPSM

初心者必見!HTMLで変数を使う方法10選

HTML変数をマスターするためのイメージHTML
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はじめに

今回の記事では、HTML内で変数を使う基本的な方法を、初心者向けに丁寧に解説していきます。

プログラミング初心者の方がウェブページを自ら作成するための第一歩として、変数の概念とその使い方を学ぶことは非常に重要です。

特に、HTMLと組み合わせた動的なウェブページ作成の基礎を固めることができます。

この記事を読み進めることで、HTMLの基本的な構造を理解し、変数を使ってより機能的なページを作成する方法を身につけることができるでしょう。

●HTMLと変数の基本

HTMLにおける「変数」とは、データを一時的に保存しておくための容器のようなものです。

プログラミングにおいて変数を使うことで、静的なウェブページに動的な要素を加えることが可能になります。

例えば、ユーザーからの入力を受け取って保存したり、それに基づいてページの内容を更新したりすることがこれに該当します。

○変数とは何か?

変数とは、値を格納するための名前付きの場所です。

プログラミングを学ぶ上で、変数はデータを操作する基本的な方法として扱われます。

HTMLでは直接的に変数を扱うことは少ないですが、JavaScriptなどのスクリプト言語と組み合わせることで、ウェブページ内で動的な操作が可能になります。

変数を使用することで、コードの再利用が容易になり、また、コード内の値の管理が簡単になります。

○HTMLでの変数の宣言と基本的な使い方

HTML自体には変数を宣言する直接的な機能はありませんが、JavaScriptを用いることでウェブページ内に変数を宣言し使用することが可能です。

たとえば、ユーザーがフォームに入力した内容を一時的に保存するために変数を使用することが考えられます。

ここでは、JavaScriptを使用してHTMLページ内で変数を宣言し、値を格納する基本的なサンプルコードを紹介します。

<script>
  let userName = 'Yamada'; // 変数userNameを宣言し、'Yamada'という文字列を格納
  document.getElementById('userDisplay').innerHTML = 'こんにちは、' + userName + 'さん!';
</script>

このコードでは、userNameという変数を作成し、’Yamada’という値を割り当てています。そして、その値をHTMLの特定の部分に表示しています。

こうすることで、ページを訪れた際に「こんにちは、Yamadaさん!」という挨拶が動的に生成されるわけです。

これが変数を使った一例ですが、これを応用することでより複雑な動的なウェブページを作成することも可能です。

●変数の活用方法

前述の基本を踏まえて、変数をさらに効果的に活用する方法について詳しく見ていきましょう。

変数は単にデータを一時保存するだけでなく、ウェブページのインタラクティビティを高めるための重要な要素です。

ユーザーのアクションに基づいてページの内容を更新する場合や、特定の条件に応じて異なるデータを表示する場合など、多岐にわたって活用することが可能です。

○サンプルコード1:ユーザー入力を変数に保存する

ユーザーからの入力をウェブページ上で直接扱う一番基本的な例を見てみましょう。

例えば、フォームに入力された名前を受け取り、それを変数に保存し、ページ上に表示するシンプルなスクリプトです。

<script>
  function greetUser() {
    var userName = document.getElementById('nameInput').value;
    alert('こんにちは、' + userName + 'さん!');
  }
</script>
<form>
  <input type="text" id="nameInput" placeholder="お名前を入力">
  <button type="button" onclick="greetUser()">挨拶する</button>
</form>

このコードでは、テキストボックスからユーザーの入力を受け取り、greetUser関数内でその値をuserName変数に格納しています。

そして、アラートボックスを通じてユーザーに挨拶を返しています。

このような直接的なフィードバックは、ユーザー体験を向上させるための基本的なテクニックです。

○サンプルコード2:変数を用いた動的なコンテンツの生成

次に、変数を使ってページの内容を動的に生成する方法を見てみましょう。

例えば、ユーザーが選択したオプションに応じて、異なる画像を表示するスクリプトを考えます。

<script>
  function updateImage() {
    var selectedOption = document.getElementById('imageSelect').value;
    document.getElementById('displayImage').src = 'images/' + selectedOption + '.png';
  }
</script>
<select id="imageSelect" onchange="updateImage()">
  <option value="cat">猫</option>
  <option value="dog">犬</option>
</select>
<img id="displayImage" src="images/cat.png">

ここでは、セレクトボックスで選ばれたオプションに基づいて、対応する画像を動的に表示しています。

変数selectedOptionがユーザーの選択を受け取り、その値をもとに画像ファイルのパスを更新しています。

これにより、ページを再読み込みすることなく内容が更新されるわけです。

○サンプルコード3:条件によるコンテンツ表示の変更

最後に、特定の条件下でコンテンツを表示する方法を紹介します。

例として、特定の時間帯にのみ特定のメッセージを表示するスクリプトを考えてみます。

<script>
  function displayMessage() {
    var currentTime = new Date().getHours();
    if (currentTime > 12) {
      document.getElementById('message').innerHTML = 'こんにちは!';
    } else {
      document.getElementById('message').innerHTML = 'おはようございます!';
    }
  }
</script>
<div id="message"></div>
<script>displayMessage();</script>

このスクリプトでは、現在の時間を取得し、午後か午前かに応じて異なるメッセージを表示します。

currentTime変数がキーとなり、時間に基づいた条件分岐を行っています。

●HTMLフォームと変数の連携

HTMLフォームは、ウェブサイトでユーザーからの情報を収集するための重要な要素ですが、単体では情報を保存または操作する機能を持ちません。

ここでは、HTMLフォームと変数を連携させることで、フォームから受け取ったデータを効果的に活用する方法を詳しく解説します。

これにより、フォームデータをもとに動的なウェブページの機能を実現することが可能になります。

○サンプルコード4:フォームデータの受け取りと変数への代入

ウェブフォームからデータを受け取り、それをJavaScriptの変数に保存する基本的な流れを見ていきます。

下記の例では、ユーザーがフォームに入力したテキストを変数に格納し、それをウェブページ上で使用しています。

<script>
  function submitForm() {
    var userInput = document.getElementById('inputText').value;
    document.getElementById('displayText').innerText = '入力されたテキスト: ' + userInput;
  }
</script>
<form onsubmit="event.preventDefault(); submitForm();">
  <input type="text" id="inputText" placeholder="テキストを入力してください">
  <button type="submit">送信</button>
</form>
<div id="displayText"></div>

このスクリプトでは、フォームが送信された際にsubmitForm関数が呼び出され、テキストボックスからの入力値が変数userInputに代入されます。

その後、この値を別のHTML要素に表示させています。

このように変数を使うことで、ユーザー入力を即座に他のページ要素と連携させることができます。

○サンプルコード5:フォーム入力値に基づく動的なレスポンスの作成

次に、ユーザーの入力に基づいてページの表示内容を動的に変更する一例を見てみましょう。

この例では、ユーザーが選択したオプションに応じて、異なるメッセージを表示します。

<script>
  function updateMessage() {
    var userChoice = document.getElementById('userChoice').value;
    var message = '';
    if (userChoice === 'morning') {
      message = 'おはようございます!';
    } else if (userChoice === 'afternoon') {
      message = 'こんにちは!';
    } else {
      message = 'こんばんは!';
    }
    document.getElementById('greeting').innerText = message;
  }
</script>
<select id="userChoice" onchange="updateMessage()">
  <option value="morning">朝</option>
  <option value="afternoon">昼</option>
  <option value="evening">夜</option>
</select>
<div id="greeting"></div>

このコードでは、セレクトボックスから選ばれた値を変数userChoiceに格納し、それに基づいて条件分岐を行い、適切な挨拶メッセージを変数messageに設定しています。

最終的にこのメッセージをページに表示しています。

変数を活用することで、ユーザーの選択に応じたカスタマイズされたフィードバックを提供することができ、これによりユーザーエンゲージメントを高めることが可能です。

●JavaScriptと連携した変数の利用

JavaScriptを活用することで、HTML内で定義された変数をさらに動的に扱うことができます。

特に、ウェブページ上でのユーザーインタラクションをリアルタイムで反映させる場合に非常に有効です。

ここでは、JavaScriptを使用してHTMLの変数を更新し、ページ上の要素と連携させる方法について詳細に説明します。

○サンプルコード6:JavaScriptを使用した変数の更新と表示

ウェブページ上で変数の値を更新し、その変更を即座に表示させる例を見てみましょう。

下記のコードは、ボタンクリックにより数値が増加し、その結果がリアルタイムでウェブページに表示されるシンプルなカウンター機能を実装しています。

<script>
  let count = 0; // カウンターの初期値を0に設定

  function incrementCounter() {
    count += 1; // ボタンが押されるたびにcountを1増やす
    document.getElementById('counterDisplay').innerText = 'カウント: ' + count;
  }
</script>
<button onclick="incrementCounter()">カウントアップ</button>
<div id="counterDisplay">カウント: 0</div>

このスクリプトでは、countという変数を使ってカウンターの値を管理しています。

incrementCounter関数が呼び出されると、countが1増え、その新しい値が画面に表示されます。

これにより、ユーザーはリアルタイムで反応を確認でき、インタラクティブな体験が可能になります。

○サンプルコード7:イベントリスナーと変数を組み合わせたインタラクティブな機能

より複雑なユーザーインタラクションを実現するために、イベントリスナーを変数と組み合わせて使用する方法を紹介します。

下記の例では、ユーザーがテキストボックスに入力するたびに、その内容がリアルタイムで別の要素に反映される機能を実装しています。

<script>
  function updateText() {
    let userInput = document.getElementById('textInput').value;
    document.getElementById('textOutput').innerText = '入力されたテキスト: ' + userInput;
  }

  document.getElementById('textInput').addEventListener('input', updateText);
</script>
<input type="text" id="textInput" placeholder="ここにテキストを入力">
<div id="textOutput">入力されたテキスト:</div>

ここでは、inputイベントを使用して、テキストボックスに何かが入力されるたびにupdateText関数がトリガーされるように設定しています。

これにより、ユーザーが入力する度に、その入力内容が別のHTML要素に即座に表示されるようになります。

●よくあるエラーと対処法

プログラミングにおいてエラーは避けられない部分ですが、特にHTMLとJavaScriptを組み合わせた開発では、一般的なエラーが幾つか存在します。

ここでは、特に頻出する変数関連のエラーとその対処法に焦点を当てて説明します。

これにより、初心者でも一般的な問題を自力で解決できるようになることを目指します。

○変数名の衝突を避ける方法

JavaScriptでの最も一般的なエラーの一つに、変数名の衝突があります。

これは、同じスコープ内で同じ名前の変数が複数宣言されることによって発生します。

変数名の衝突を避けるための一番の方法は、変数のスコープを適切に管理することです。

例えば、関数内で変数を宣言する場合はletまたはconstを使用することで、その変数をローカルスコープに限定できます。

これにより、グローバルスコープでの意図しない変数の上書きを防ぐことができます。

function exampleFunction() {
    let localVariable = "I am local";
    // この変数はこの関数内でのみ有効です。
}

let localVariable = "I am global";
// 関数外で宣言された変数はグローバル変数となる

このコードでは、exampleFunction内で宣言されたlocalVariableは関数外のlocalVariableとは別の存在となります。

○型変換エラーの解決策

JavaScriptでは、動的型付け言語の特性上、型変換エラーが発生しやすいです。

特に数値と文字列の間での不適切な操作が原因でエラーが発生することがあります。

型変換エラーを避けるためには、演算を行う前にデータ型を明確にする必要があります。

例えば、ユーザー入力が数字であることを期待して計算を行う場合、入力値を数値に変換してから使用するべきです。

function calculateTotal() {
    let input = document.getElementById("inputNumber").value;
    let number = Number(input); // 文字列を数値に変換
    if (!isNaN(number)) {
        console.log(number + 100); // 数値への変換が成功した場合のみ計算
    } else {
        console.log("入力値が数値ではありません。");
    }
}

このコードでは、Number()関数を使用してユーザー入力を数値に変換しています。

isNaN()関数を使うことで変換が成功したかどうかをチェックし、適切に処理を分岐させています。

●変数の応用例

変数はプログラミングにおいて単にデータを保持する以上の役割を果たします。

特に、ウェブ開発においては、ユーザーの入力や外部からのデータを活用し、動的なウェブページを作成するための中核的な役割を担います。

ここでは、実際のプロジェクトやアプリケーションで変数をどのように応用するか、具体的な例を通じて解説します。

○サンプルコード8:変数を利用したカルーセルの実装

ウェブサイトにおいて、画像やコンテンツのスライダーは非常に一般的です。

JavaScriptと変数を用いて簡単なカルーセル機能を実装する方法を紹介します。

let currentIndex = 0;
const images = ['image1.jpg', 'image2.jpg', 'image3.jpg'];

function showNextImage() {
  currentIndex = (currentIndex + 1) % images.length;
  document.getElementById('carousel').src = images[currentIndex];
}

document.getElementById('next').addEventListener('click', showNextImage);
<img id="carousel" src="image1.jpg" alt="カルーセル画像">
<button id="next">次へ</button>

このコードでは、images という配列に格納された画像ファイル名を使ってカルーセルを制御しています。

currentIndex 変数は現在表示中の画像のインデックスを追跡し、ユーザーが「次へ」ボタンをクリックするたびに次の画像に更新します。

○サンプルコード9:変数を活用したソーシャルシェア機能

ソーシャルメディアのシェア機能は、コンテンツの拡散に不可欠です。

下記のコードは、特定のメッセージをソーシャルメディアプラットフォームに共有する機能を表しています。

function shareOnTwitter(text) {
  const url = `https://twitter.com/intent/tweet?text=${encodeURIComponent(text)}`;
  window.open(url, '_blank');
}

const shareMessage = "HTMLと変数の使い方を学ぼう!";
document.getElementById('shareButton').addEventListener('click', () => shareOnTwitter(shareMessage));
<button id="shareButton">Twitterで共有</button>

ここでのshareMessage変数は、共有する内容を保持しており、ボタンクリック時にTwitter共有ウィンドウを開きます。

○サンプルコード10:変数とAPIを組み合わせたデータ取得

APIからデータを取得し、そのデータを変数に格納してウェブページ上で利用する例を見てみましょう。

これは、動的なコンテンツ生成において重要な技術です。

async function fetchData() {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  const data = await response.json();
  document.getElementById('dataDisplay').innerText = `取得したデータ: ${data.value}`;
}

document.getElementById('fetchButton').addEventListener('click', fetchData);
<button id="fetchButton">データを取得</button>
<div id="dataDisplay"></div>

このスクリプトでは、非同期関数fetchDataを使用してAPIからデータを取得し、取得したデータをdata変数に保存後、ページに表示しています。

ユーザーがボタンをクリックすると、最新のデータが表示エリアに即時反映されます。

●エンジニアとしてのプロの豆知識

プロフェッショナルなエンジニアとして活躍する上で、変数の効果的な管理は重要です。

特に、変数の命名や使用法には細心の注意を払い、コードの可読性と保守性、パフォーマンスを最適化することが求められます。

ここでは、メンテナンスが容易な変数の命名規則とパフォーマンスを考慮した変数の使用法について掘り下げて説明します。

○メンテナンスが容易な変数の命名規則

変数の命名はその変数が何を意味するのかを示す重要な手がかりです。

良い命名規則は、後でコードを見返したときや、他の開発者がそのコードを見たときに理解を助けます。

変数名はその用途や内容が直感的に理解できるような名前を選ぶべきです。

例えば、「userAge」や「totalPrice」のように、変数の内容が明確に伝わる名前を使用します。

一貫性を保ちながらも、過度に略すことなく、具体的かつ簡潔な名前を心がけることが、コードのクリアなコミュニケーションに寄与します。

○パフォーマンスを考慮した変数の使用法

変数の使用法はプログラムのパフォーマンスに大きく影響します。

特に、変数が頻繁にアクセスされるループ内や計算重視の処理での扱いには注意が必要です。

パフォーマンスを考慮したプログラミングでは、不必要な変数宣言を避け、計算結果などの再利用可能なデータは変数にキャッシュして再計算を避けることが推奨されます。

また、関数の呼び出しコストを低減するために、可能な限り局所変数を利用し、グローバル変数の使用を控えることも重要です。

下記の例では、計算の結果をキャッシュして再利用する方法を表しています。

この技法は、特にデータ処理のコストが高い操作においてパフォーマンスの向上に寄与します。

function complexCalculation(input) {
    // 何か時間がかかる計算
    return input * input;
}

let cachedResult = complexCalculation(10);
for (let i = 0; i < 1000; i++) {
    console.log(cachedResult);
}

このスクリプトでは、complexCalculation関数の結果をcachedResultに保存し、同じ結果を複数回利用することで計算コストを削減しています。

変数を活用することで、必要な計算を一度だけ実行し、その結果を効率的に再利用することが可能です。

まとめ

この記事では、HTML内で変数を使う方法から、その効果的な応用例までを一通り解説しました。

変数の基本から応用技術に至るまでの知識は、プログラミング初心者が自分のプロジェクトで直面するであろう様々な問題に対応するために欠かせないものです。

この知識を活用することで、より効率的で、メンテナンスが容易なコードを書くことができるでしょう。