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JavaScriptを使って再読み込みを阻止する方法7選

JavaScriptで再読み込みを禁止する7つの方法 JS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

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●再読み込みによる問題点と禁止の必要性

Webアプリケーションを開発していると、再読み込みによって引き起こされるさまざまな問題に遭遇することがあります。

特に、データの消失やパフォーマンスの低下は、ユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与えかねません。

○再読み込みが引き起こすデータ消失

ユーザーが入力中のフォームデータが、ページの再読み込みによって消えてしまったという経験はありませんか?

こうしたデータの消失は、ユーザーにとって非常にストレスフルなものです。

せっかく入力した情報が一瞬にして消えてしまうのですから、がっかりしてしまいますよね。

○パフォーマンス低下につながる再読み込み

再読み込みは、パフォーマンスの面でもマイナスの影響を及ぼします。

ページが再読み込みされるたびに、サーバーとのやり取りが発生し、不要なリソースが再度読み込まれてしまうのです。

これによって、レスポンスタイムが長くなり、ユーザーは待たされることになります。

○再読み込み禁止の重要性

こうした問題を解決するために、再読み込みを禁止することが重要になります。

JavaScriptを活用することで、再読み込みを制御し、データの消失やパフォーマンスの低下を防ぐことができるのです。

ユーザーエクスペリエンスの向上につながりますし、開発者としてのスキルアップにもなるでしょう。

●JavaScriptで再読み込みを禁止する7つの方法

さて、JavaScriptを使って再読み込みを禁止する具体的な方法について見ていきましょう。

ここでは、7つの手法を紹介します。

それぞれのサンプルコードを交えながら、詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

○サンプルコード1:onbeforeunloadで再読み込み禁止

まずは、onbeforeunloadイベントを使った方法です。

このイベントは、ページが閉じられる直前に発生します。

ここでは、ページを離れようとしたときに確認メッセージを表示することで、再読み込みを防ぐことができます。

window.onbeforeunload = function(e) {
  e.preventDefault();
  return "本当にページを離れますか?";
};

このコードでは、onbeforeunloadイベントにイベントリスナーを設定しています。

e.preventDefault()でデフォルトの動作をキャンセルし、確認メッセージを返すことで、ページを離れる前に確認ダイアログを表示させています。

ユーザーが「キャンセル」をクリックすれば、ページを離れずに済むというわけです。

ただし、この方法にはいくつか注意点があります。

まず、確認メッセージの内容はブラウザによって異なり、カスタマイズできません。

また、ユーザーにとっては少し煩わしく感じられるかもしれません。適材適所で使っていくのがよいでしょう。

○サンプルコード2:pageshow/pagehideで再読み込み検知

続いては、pageshowpagehideイベントを使った方法です。

このイベントは、ページが表示されたときと非表示になったときに発生します。

ここでは、これらのイベントを利用して、再読み込みが行われたかどうかを検知することができます。

window.onpageshow = function(event) {
  if (event.persisted) {
    console.log("再読み込みが行われました");
  }
};

window.onpagehide = function(event) {
  console.log("ページが非表示になりました");
};

このコードでは、onpageshowイベントとonpagehideイベントにイベントリスナーを設定しています。

onpageshowイベントのevent.persistedプロパティを確認することで、再読み込みが行われたかどうかを判定できます。

event.persistedがtrueであれば、再読み込みが行われたことを意味します。

これらのイベントを使えば、再読み込みが行われたタイミングで必要な処理を実行することができます。

例えば、再読み込み時にフォームのデータを復元したり、適切なメッセージを表示したりといったことが可能です。

○サンプルコード3:履歴APIによる再読み込み禁止

最後に紹介するのは、履歴APIを使った方法です。

履歴APIを使えば、ページ遷移の履歴を操作することができます。

ここでは、history.pushState()メソッドを使って、再読み込みを禁止する方法を見ていきます。

window.onload = function() {
  history.pushState(null, null, location.href);
  window.onpopstate = function(event) {
    history.pushState(null, null, location.href);
  };
};

このコードでは、ページが読み込まれたときにhistory.pushState()メソッドを使って、現在のURLを履歴に追加しています。

これにより、ブラウザの戻るボタンを押しても、再読み込みが行われずに履歴をたどることができます。

さらに、onpopstateイベントにイベントリスナーを設定し、ブラウザの戻る/進むボタンが押されたときにもhistory.pushState()メソッドを呼び出しています。

これによって、ブラウザの履歴操作でページが再読み込みされるのを防ぐことができるのです。

ただし、この方法を使う場合は、ページ内の状態管理に気を付ける必要があります。

履歴をたどっても、ページの状態が適切に復元されるようにしておかないと、ユーザーを混乱させてしまうかもしれません。

○サンプルコード4:Submitの再読み込み禁止

フォームのSubmitによる再読み込みも、データ消失の原因になりかねません。

せっかく入力したデータが、Submitと同時に消えてしまったら、ユーザーはがっかりしてしまいますよね。

そんなSubmitの再読み込みを禁止する方法を見ていきましょう。

まずは、こんなサンプルコードを見てみましょう。

document.querySelector('form').addEventListener('submit', function(e) {
  e.preventDefault();
  // フォームのデータを送信する処理をここに書く
  // ...
});

このコードでは、querySelectorメソッドを使ってフォーム要素を取得し、addEventListenerメソッドでsubmitイベントのイベントリスナーを設定しています。

そして、preventDefault()メソッドを呼び出すことで、フォームのSubmitによるページの再読み込みを阻止しているのです。

実行すると、フォームをSubmitしてもページが再読み込みされなくなります。

代わりに、イベントリスナー内の処理が実行されます。

ここでは、フォームのデータを送信する処理を書くことになるでしょう。

例えば、fetch関数を使ってAjax通信を行い、サーバーにデータを送信するといった具合です。

ただ、この方法を使う場合は注意点もあります。

フォームのデータ送信は、イベントリスナー内で確実に行う必要があります。

イベントリスナー内の処理が失敗すると、データが送信されずに終わってしまうかもしれません。

エラーハンドリングをしっかりと行い、ユーザーにも適切なフィードバックを与えるようにしましょう。

○サンプルコード5:disabledで再読み込みを制御

Submit時の再読み込みを防ぐもう一つの方法は、ボタンのdisabled属性を使うことです。

これは、一定の条件が満たされるまでボタンを無効化しておき、再読み込みが発生しないようにする手法です。

<button id="submitBtn" disabled>送信</button>
const submitBtn = document.getElementById('submitBtn');
const form = document.querySelector('form');

form.addEventListener('input', function() {
  if (form.checkValidity()) {
    submitBtn.disabled = false;
  } else {
    submitBtn.disabled = true;
  }
});

form.addEventListener('submit', function(e) {
  e.preventDefault();
  submitBtn.disabled = true;
  // フォームのデータを送信する処理をここに書く
  // ...
});

HTMLでは、disabled属性を持つボタンを定義しています。

初期状態では、ボタンが無効化されています。

JavaScriptでは、まずボタンとフォームの要素を取得しています。

そして、フォームのinputイベントのイベントリスナーを設定し、フォームの入力状態をチェックしています。

checkValidity()メソッドを使えば、フォームのバリデーション結果を確認できます。

バリデーションが通れば、ボタンを有効化し、そうでなければ無効化するようにしています。

また、submitイベントのイベントリスナーでは、preventDefault()メソッドでSubmitの再読み込みを阻止し、ボタンを再び無効化しています。

そして、フォームのデータを送信する処理を行います。

実行すると、フォームが正しく入力されるまでは送信ボタンが無効化され、不用意なSubmitが防止されます。

そして、正しく入力されたらボタンが有効になり、Submitが可能になります。

Submitされると同時にボタンが再び無効になるので、連続したSubmitも防ぐことができるでしょう。

○サンプルコード6:Cookieによる再読み込み検知と制御

続いて紹介するのは、Cookieを使った再読み込み検知と制御の方法です。

Cookieに再読み込みを表すフラグを保存しておき、再読み込み時にそのフラグをチェックすることで、処理を制御するという手法です。

document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() {
  if (document.cookie.indexOf('reloaded=true') !== -1) {
    // 再読み込み時の処理をここに書く
    // ...
    document.cookie = 'reloaded=false; max-age=0';
  } else {
    document.cookie = 'reloaded=true; max-age=60';
    window.onbeforeunload = function() {
      document.cookie = 'reloaded=false; max-age=0';
    };
  }
});

このコードでは、まずDOMContentLoadedイベントのイベントリスナーを設定し、ページの読み込み完了時に処理を行います。

document.cookieを使って、Cookieにreloadedというフラグを保存します。

フラグの値がtrueであれば、再読み込みが行われたことを表します。

再読み込み時には、そのフラグをチェックし、再読み込み時の処理を実行します。処

理が終わったら、max-age=0を指定してCookieを削除します。

一方、初回読み込み時には、reloaded=trueというCookieを設定します。

max-age=60を指定しているので、このCookieは60秒間有効になります。

また、onbeforeunloadイベントのイベントリスナーを設定し、ページを離れる際にCookieを削除するようにしています。

実行すると、初回読み込み時にはCookieが設定され、60秒以内に再読み込みが行われると、再読み込み時の処理が実行されます。

60秒以上経過していれば、Cookieは削除されているので、再読み込みとはみなされません。

ただし、この方法はCookieに依存しているので、ユーザーがCookieを無効化していると機能しないことに注意が必要です。

また、Cookieのセキュリティにも気を付けなければいけません。

Cookieに保存する情報は最小限に留め、機密情報は含まないようにしましょう。

○サンプルコード7:bfcacheで再読み込みを制御

最後に紹介するのは、ブラウザの戻るボタンによる再読み込みを制御する方法です。

これは、bfcache(バックフォワードキャッシュ)という機能を利用するものです。

window.onpageshow = function(event) {
  if (event.persisted) {
    // bfcacheから復元された時の処理をここに書く
    // ...
  }
};

このコードでは、onpageshowイベントのイベントリスナーを設定しています。

onpageshowイベントは、ページが表示されるたびに発生します。

通常の読み込みだけでなく、bfcacheからの復元時にも発生するのがポイントです。

event.persistedプロパティを確認することで、bfcacheからの復元かどうかを判定できます。event.persistedtrueであれば、bfcacheから復元されたことを示します。

そのような場合に、必要な処理を実行するようにしています。

実行すると、ブラウザの戻るボタンでページが表示されたとき、bfcacheから復元されたかどうかがチェックされます。

復元された場合は、指定した処理が実行されるようになります。

ただ、bfcacheはブラウザの実装に依存するため、すべてのブラウザで同じように動作するとは限りません。

また、ページ内の状態によっては、bfcacheが機能しないこともあります。

単純なページならよいですが、複雑なページではbfcacheに頼りすぎないほうが賢明かもしれません。

●再読み込み禁止時の注意点

これまで、JavaScriptを使って再読み込みを禁止するさまざまな方法を見てきました。

でも、再読み込みを禁止する際には、いくつか注意すべきポイントがあるんです。

ここでは、そんな注意点について考えていきましょう。

○ユーザビリティへの配慮

再読み込みを禁止するということは、ユーザーの行動を制限することでもあります。

ユーザーが意図的に再読み込みをしようとしているのに、それができなくなってしまうのは、ユーザビリティの観点からはマイナスになりかねません。

だから、再読み込みを禁止する際は、ユーザーの利便性をしっかりと考慮する必要があるんです。

例えば、再読み込みが禁止されていることを明示したり、代替となる操作方法を提供したりするのも一つの方法でしょう。ユーザーが戸惑わないように、配慮が欠かせません。

○過度な再読み込み禁止は避ける

また、過度に再読み込みを禁止するのは避けたほうがよいでしょう。

先ほども触れたように、ユーザビリティを損なってしまうおそれがあるからです。

特に、ユーザーが明示的に再読み込みを行おうとしている場合、それを完全に禁止してしまうのは賢明ではありません。

例えば、ユーザーがページの更新を望んでいるのに、それができないとなると、かえってストレスを与えてしまうかもしれません。

状況に応じて、再読み込みを許容する余地を残しておくことが大切だと思います。

再読み込みによるデメリットを最小限に抑えつつ、ユーザーの利便性とのバランスを取ることが肝要なのです。

○例外的な再読み込みを許容する

さらに、例外的な再読み込みは許容するようにしておくとよいでしょう。

例えば、ユーザーがログアウトしたときや、ページが長時間使われていないときなどは、再読み込みを許可してもよいかもしれません。

こうした例外的な状況では、再読み込みを禁止し続けることのデメリットのほうが大きくなります。

データの整合性が損なわれたり、セキュリティ上の問題が生じたりするおそれがあるからです。

だから、柔軟に対応することが求められます。

再読み込みを禁止する範囲を適切に設定し、必要に応じて例外を設けるのです。

状況に合わせて、臨機応変に判断していくことが大切だと考えています。

●再読み込み禁止のその他の手法

ここまで、JavaScriptを使った再読み込み禁止の方法をいくつか見てきましたが、実はそれ以外にも再読み込みを防ぐ手法があるんです。

ここでは、そんな再読み込み禁止のその他の手法について探っていきましょう。

○サーバーサイドでの制御

まず紹介するのは、サーバーサイドでの制御です。

これは、サーバー側でリクエストを処理する際に、再読み込みを検知し、適切に対処するという方法です。

例えば、PHPであれば、$_SERVER['HTTP_CACHE_CONTROL']を使って、リクエストヘッダーのCache-Controlの値を確認することができます。

再読み込みが行われた場合、max-age=0という値が設定されているので、これをチェックすることで再読み込みを検知できるわけです。

if (isset($_SERVER['HTTP_CACHE_CONTROL']) && $_SERVER['HTTP_CACHE_CONTROL'] === 'max-age=0') {
  // 再読み込み時の処理をここに書く
  // ...
} else {
  // 通常のリクエスト処理をここに書く
  // ...
}

このように、サーバーサイドで再読み込みをチェックし、必要な処理を行うことで、再読み込みによる問題を回避することができます。

データベースへの二重登録を防いだり、トークンを使ってリクエストの正当性を確認したりと、サーバーサイドならではの制御が可能になります。

ただし、この方法はサーバーの負荷が高くなりがちなので、注意が必要です。

再読み込みのチェックを行うと、余計な処理が発生してしまうからです。

適切にキャッシュを活用するなど、パフォーマンスにも配慮しながら実装していくことが大切だと思います。

○単一ページアプリケーション(SPA)の活用

続いては、単一ページアプリケーション(SPA)を活用する方法です。

SPAは、JavaScriptを使ってページの遷移を制御する仕組みです。

サーバーとの通信は非同期で行われ、ページ全体を再読み込みすることなく、必要な部分だけを更新することができます。

つまり、SPAを使えば、ページの再読み込みが発生しにくくなるんです。

ユーザーがページ内を遷移しても、JavaScriptによって制御されるので、再読み込みは行われません。

その結果、再読み込みによるデータの消失やパフォーマンスの低下を防ぐことができるわけです。

SPAを実現するためのフレームワークとしては、ReactやVue.js、AngularJSなどが有名です。

これらのフレームワークを使えば、比較的容易にSPAを構築することができます。

例えば、Reactであれば、react-routerというライブラリを使ってページの遷移を制御できます。

ただ、SPAを導入する際は、SEOへの影響にも注意が必要です。

SPAは動的にページを生成するため、クローラーがページの内容を認識しづらいという課題があります。

react-helmetなどを使ってメタ情報を設定したり、SSR(サーバーサイドレンダリング)を導入したりと、SEO対策も忘れずに行いましょう。

○LocalStorageを使ったデータの保持

最後に紹介するのは、LocalStorageを使ってデータを保持する方法です。

LocalStorageは、ブラウザ上でデータを保存するための仕組みです。

キーと値のペアでデータを保存でき、ブラウザを閉じても データが消えることはありません。

LocalStorageを使えば、フォームのデータを保存しておくことができます。

例えば、フォームの入力内容をLocalStorageに保存しておき、ページが再読み込みされた際にそのデータを復元するといった具合です。

// フォームの入力内容をLocalStorageに保存する
localStorage.setItem('formData', JSON.stringify(formData));

// ページ読み込み時にLocalStorageからデータを取得し、フォームに復元する
const storedData = JSON.parse(localStorage.getItem('formData'));
if (storedData) {
  // フォームにデータを設定する処理をここに書く
  // ...
}

こうすることで、再読み込みが発生してもフォームのデータが失われることはありません。

ユーザーは入力作業を中断されずに済むので、ユーザビリティの向上にもつながります。

ただ、LocalStorageはあくまでもブラウザ上のデータなので、セキュリティには十分注意が必要です。

機密情報を保存するのは避け、必要最低限のデータにとどめるようにしましょう。

また、LocalStorageはドメインごとに分けられているので、別のドメインからはアクセスできないことにも留意が必要です。

まとめ

さて、ここまでJavaScriptを使った再読み込み禁止の方法について、詳しく見てきました。

この記事で紹介した手法を参考に、ぜひ自身のプロジェクトに活かしてみてください。

状況に応じて使い分け、工夫を重ねていくことで、よりよいユーザーエクスペリエンスを実現できるはずです。

再読み込みによる問題を解決し、ユーザーに喜ばれるWebアプリケーションを開発していきましょう。