はじめに
この記事を読めば、JavaScriptで整数を操作する方法を初心者でも理解でき、実際に使えるようになります。
それでは、まずはJavaScriptで整数を操作する基本から学んでいきましょう。
●JavaScript整数の基本
○整数とは
整数とは、数学用語で言うところの、マイナスの整数、0、プラスの整数を指します。
JavaScriptでは、整数を扱う際に特別な型は存在せず、一般的に数値はNumber型として扱われます。
○整数の演算
JavaScriptでは、整数に対して四則演算や割り算の余り、ビット演算などが行えます。
演算子を使って簡単に計算できます。
●JavaScript整数の作り方
○サンプルコード1:整数の宣言
// 整数の宣言
let num1 = 5;
let num2 = -3;
上記のサンプルコードでは、整数を宣言しています。
num1には5、num2には-3が代入されています。
●整数の使い方
○サンプルコード2:整数の四則演算
// 四則演算
let num1 = 10;
let num2 = 5;
let sum = num1 + num2; // 足し算
let difference = num1 - num2; // 引き算
let product = num1 * num2; // 掛け算
let quotient = num1 / num2; // 割り算
console.log(sum); // 15
console.log(difference); // 5
console.log(product); // 50
console.log(quotient); // 2
上記のサンプルコードでは、整数の四則演算を行っています。
足し算、引き算、掛け算、割り算の結果がそれぞれ計算されています。
○サンプルコード3:整数の割り算の余り
// 割り算の余り
let num1 = 10;
let num2 = 3;
let remainder = num1 % num2; // 余り
console.log(remainder); // 1
上記のサンプルコードでは、整数の割り算の余りを求めています。
10を3で割った余りは1です。
●整数の対処法
○サンプルコード4:NaNの対処
// NaNの対処
let num1 = "10";
let num2 = "abc";
let result = parseInt(num1) + parseInt(num2); // NaN
if (isNaN(result)) {
console.log("計算結果がNaNです。");
} else {
console.log(result);
}
上記のサンプルコードでは、文字列を整数に変換して足し算を行っていますが、num2が数値に変換できないため、結果はNaNになります。
isNaN関数を使ってNaNの場合の対処を行っています。
○サンプルコード5:整数と小数の区別
// 整数と小数の区別
let num = 10.5;
if (Number.isInteger(num)) {
console.log("整数です。");
} else {
console.log("小数です。");
}
上記のサンプルコードでは、数値が整数か小数かを判定しています。
Number.isInteger関数を使って整数かどうかを判断しています。
●整数の注意点
JavaScriptにおいて整数の扱いには、次の注意点があります。
- JavaScriptでは、整数と小数を区別しないNumber型で数値を扱います。
そのため、厳密な整数演算が必要な場合には注意が必要です。 - 数値の範囲には制限があります。
例えば、JavaScriptの数値は53ビットの整数まで正確に扱えますが、それ以上の整数では正確に扱えなくなります。
そのため、大きな整数を扱う場合には注意が必要です。 - 計算結果がNaNになる場合があります。
例えば、文字列を整数に変換しようとした場合や、0で割ろうとした場合などです。
isNaN関数を使って、NaNを適切に処理することが重要です。
// 整数を任意の桁数にフォーマットする
function formatInteger(number, digit) {
return String(number).padStart(digit, "0");
}
let num = 42;
let formattedNum = formatInteger(num, 5);
console.log(formattedNum); // 00042
上記のサンプルコードでは、整数を任意の桁数にゼロ埋めしてフォーマットする関数を作成しています。
整数のカスタマイズを行うことで、表示や処理がしやすくなります。
●整数の応用例
○サンプルコード7:整数を使ったカウンター
// カウンター
let count = 0;
function increment() {
count++;
console.log(count);
}
increment(); // 1
increment(); // 2
上記のサンプルコードでは、整数を使ったカウンターの例を示しています。
increment関数を呼び出すことで、カウントアップが行われます。
○サンプルコード8:整数を使ったランダムな数の生成
// ランダムな数の生成
function getRandomInt(min, max) {
return Math.floor(Math.random() * (max - min + 1)) + min;
}
let randomNum = getRandomInt(1, 100);
console.log(randomNum);
上記のサンプルコードでは、整数を使って指定された範囲内のランダムな数を生成しています。
Math.random関数とMath.floor関数を使って整数のランダムな数を生成しています。
○サンプルコード9:整数を使ったソート
// 整数のソート
let numbers = [10, 3, 5, 1, 8];
numbers.sort((a, b) => a - b);
console.log(numbers); // [1, 3, 5, 8, 10]
上記のサンプルコードでは、整数の配列をソートしています。
sort関数を使って、整数の昇順にソートを行っています。
まとめ
この記事では、JavaScriptで整数を操作する方法を初心者向けに解説しました。
この記事を読めば、JavaScriptで整数を扱う際の基本的な知識やテクニックが身につきます。
初心者の方はもちろん、既にJavaScriptに慣れている方も、整数の操作に関する知識を整理・確認することができるでしょう。
今後JavaScriptを使ってプログラムを作成する際に、本記事で学んだ整数の操作方法を活用して、より効率的でわかりやすいコードを書くことができるようになります。