はじめに
この記事を読めば、JavaScript初心者でも矢印キーを使ってフォーカスを移動させる方法をマスターできるようになります。
●環境の構築
まずは、JavaScriptを実行するための環境を整えましょう。
次の手順で環境を構築できます。
- テキストエディタをインストール(Visual Studio CodeやSublime Textなど)
- HTMLファイルを作成し、JavaScriptコードを記述するためのscriptタグを追加
●基本的なフォーカス移動の方法
ここでは、矢印キーでフォーカスを移動させる基本的な方法を紹介します。
○サンプルコード1:矢印キーでフォーカス移動
下記のサンプルコードでは、矢印キーを使って、入力フォーム間でフォーカスを移動できるようになります。
このサンプルコードでは、keydownイベントを使って、矢印キーが押されたときにフォーカスを移動させています。
矢印キーの判定はevent.keyを使って行っています。
●応用例
続いて、矢印キーでフォーカスを移動させる応用例を紹介します。
○サンプルコード2:フォーム内でのフォーカス移動
下記のサンプルコードでは、フォーム内で矢印キーを使って、フォーカスを移動できるようになります。
このサンプルコードでは、サンプルコード1と同様に矢印キーでフォーカスを移動しますが、今回はフォーム内の入力要素に限定しています。keydownイベントをフォーム要素に設定しています。
○サンプルコード3:テーブル内でのフォーカス移動
テーブル内のセルを矢印キーでフォーカス移動できるようにするサンプルコードです。
このサンプルコードでは、テーブル内のセルを矢印キーでフォーカス移動できるようにしています。
keydownイベントをテーブル要素に設定し、矢印キーの判定とフォーカス移動先の取得を行っています。
○サンプルコード4:リスト内でのフォーカス移動
リスト内のアイテムを矢印キーでフォーカス移動できるようにするサンプルコードです。
このサンプルコードでは、リスト内のアイテムを矢印キーでフォーカス移動できるようにしています。
リスト要素にkeydownイベントを設定し、矢印キーの判定とフォーカス移動先の取得を行っています。
○サンプルコード5:タブでのフォーカス移動
タブ機能を持つコンテンツで、矢印キーでタブの切り替えができるようにするサンプルコードです。
このサンプルコードでは、矢印キーでタブの切り替えができるようにしています。
タブ要素にkeydownイベントを設定し、矢印キーの判定とフォーカス移動先の取得を行っています。
フォーカスが移動したタブに対応するコンテンツを表示するように切り替えています。
○サンプルコード6:カスタムキーでのフォーカス移動
特定のカスタムキーでフォーカス移動ができるようにするサンプルコードです。
このサンプルコードでは、カスタムキーとして「S」キーを設定しています。
input要素にkeydownイベントを設定し、カスタムキーが押された場合、次の要素にフォーカスを移動します。
フォーカスが最後の要素にある場合、最初の要素に戻ります。
○サンプルコード7:動的コンテンツでのフォーカス移動
動的に生成されたコンテンツでフォーカスを移動させるサンプルコードです。
このサンプルコードでは、動的に生成されたボタンでフォーカスを移動できるようにしています。
ボタンが生成される際に、それぞれのボタンにkeydownイベントを追加しています。
矢印キーが押された場合、フォーカスを次または前のボタンに移動します。
○サンプルコード8:フォーカス移動のアニメーション
このサンプルコードでは、フォーカス移動時にアニメーションを適用する方法を紹介します。
このサンプルコードでは、CSSを使用してフォーカスが当たったボタンにアニメーション効果を適用しています。
:focus
疑似クラスを使用し、ボタンにフォーカスが当たったときにtransform
プロパティでスケーリング効果を適用し、transition
プロパティでアニメーション効果を設定しています。
○サンプルコード9:フォーカス移動の制限
このサンプルコードでは、特定の要素にフォーカスが移動しないように制限する方法を紹介します。
このサンプルコードでは、tabindex
属性を使ってフォーカス移動の制限を行っています。
tabindex
属性に-1
を設定することで、その要素はフォーカスが移動しないようになります。
ここでは、ボタン3にtabindex="-1"
を設定しているため、フォーカスが当たらないようになっています。
○サンプルコード10:フォーカス移動のカスタマイズ
このサンプルコードでは、フォーカス移動の順序をカスタマイズする方法を示します。
このサンプルコードでは、tabindex
属性を使ってフォーカス移動の順序をカスタマイズしています。
tabindex
属性に正の整数を設定することで、その要素のフォーカス移動の順序を制御できます。
ここでは、それぞれのボタンに異なるtabindex
値を設定して、フォーカス移動の順序をカスタマイズしています。
●注意点と対処法
tabindex
属性を過度に使用すると、フォーカス移動が直感的でなくなることがあります。
必要な場合にのみ使用しましょう。tabindex
属性に同じ値を設定した場合、その要素のフォーカス移動順序は定義されていないため、ブラウザによって異なる動作が発生する可能性があります。
重複しないように注意しましょう。
まとめ
フォーカス移動は、ウェブアプリケーションのアクセシビリティや利便性を向上させるために重要な要素です。
適切なフォーカス管理を行うことで、より使いやすいウェブアプリケーションを作成できます。
ただし、tabindex
属性を過度に使用すると、フォーカス移動が直感的でなくなることがあるため、注意して使用しましょう。