はじめに
この記事を読めば、JavaScriptのparseInt関数を使いこなすことができるようになります。
初心者から上級者まで、どんなレベルの方でも役立つ情報を詳しく解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
●JavaScriptのparseIntとは
○基本概念
JavaScriptのparseInt関数は、文字列を整数に変換するために使用されます。この関数は、文字列の先頭から数字を読み取り、整数に変換します。
数字以外の文字が出てくると、それ以降の文字は無視されます。
●parseIntの使い方
○サンプルコード1:基本的な使い方
parseIntを使って文字列から整数を抽出する基本的な使い方を紹介します。
この例では、文字列 “123abc” から整数 123 を抽出しています。
const str = "123abc";
const num = parseInt(str);
console.log(num); // 123
○サンプルコード2:基数を指定する
このコードでは、parseInt関数の第二引数に基数を指定して、任意の進数の文字列を10進数の整数に変換する方法を紹介しています。
この例では、16進数の文字列 “1A” を10進数の整数 26 に変換しています。
const hexStr = "1A";
const radix = 16;
const num = parseInt(hexStr, radix);
console.log(num); // 26
○サンプルコード3:文字列の先頭と末尾の空白を取り除く
このコードでは、文字列の先頭と末尾にある空白を取り除いてからparseInt関数を使用する方法を紹介しています。
この例では、” 42 ” という文字列から整数 42 を抽出しています。
const str = " 42 ";
const trimmedStr = str.trim();
const num = parseInt(trimmedStr);
console.log(num); // 42
●parseIntの応用例
○サンプルコード4:CSVデータの解析
このコードでは、parseIntを使ってCSVデータを解析する方法を紹介しています。
この例では、CSV形式の文字列から整数のデータを取り出し、配列に格納しています。
const csvData = "1,2,3\n4,5,6\n7,8,9";
const rows = csvData.split("\n");
const parsedData = rows.map(row => {
const columns = row.split(",");
return columns.map(col => parseInt(col));
});
console.log(parsedData);
// [[1, 2, 3], [4, 5, 6], [7, 8, 9]]
○サンプルコード5:ユーザー入力の検証
このコードでは、ユーザーからの入力データを整数に変換して検証する方法を紹介しています。
この例では、入力データが整数であるかどうかを判定しています。
function isValidInteger(input) {
const num = parseInt(input);
return !isNaN(num) && input === num.toString();
}
console.log(isValidInteger("42")); // true
console.log(isValidInteger("42a")); // false
○サンプルコード6:動的な計算機能の実装
このコードでは、ユーザーの入力に基づいて動的に計算を行う方法を紹介しています。
この例では、2つの入力ボックスから整数を取得し、その合計値を表示しています。
<input id="num1" type="text" />
<input id="num2" type="text" />
<button onclick="calculateSum()">合計を計算</button>
<p id="result"></p>
<script>
function calculateSum() {
const num1 = parseInt(document.getElementById("num1").value);
const num2 = parseInt(document.getElementById("num2").value);
const sum = num1 + num2;
document.getElementById("result").innerText = "合計: " + sum;
}
</script>
○サンプルコード7:フォームデータの処理
このコードでは、フォームデータを整数に変換して処理する方法を紹介しています。
この例では、フォームに入力された整数を取得し、その値に基づいて処理を行っています。
<form onsubmit="return handleSubmit(event)">
<input id="inputNum" type="text" />
<button type="submit">送信</button>
</form>
<script>
function handleSubmit(event) {
event.preventDefault();
const inputNum = parseInt(document.getElementById("inputNum").value);
if (inputNum > 100) {
alert("入力された数値が大きすぎます。");
} else {
alert("入力された数値は適切です。");
}
}
</script>
●注意点と対処法
- 文字列に数値以外の文字が含まれている場合、parseIntは数値以外の文字が現れるまでの部分を変換します。そのため、想定外の結果が得られることがあります。
入力データの検証を行うことが重要です。 - 文字列が数値に変換できない場合、parseIntはNaNを返します。
そのため、返された値がNaNでないか確認することが必要です。
まとめ
この記事では、JavaScriptのparseInt関数を使った基本的な使い方と応用例を7つのサンプルコードを通じて解説しました。
また、注意点と対処法についても述べました。
この記事を参考に、parseInt関数を活用してJavaScriptで数値の処理を効果的に行いましょう。