はじめに
PHPを学び始めたばかりの初心者にとって、自分の書いたソースコードがそのままブラウザに表示されてしまう問題は少々戸惑うかもしれません。
ですが、安心してください。
この記事を読めば、その問題の原因と対処法を理解し、自己解決する力を身につけることができます。
●PHPソースコードが表示される問題とは
PHPソースコードがブラウザ上で表示される問題は、多くの場合、サーバーの設定ミスやPHPの設定不足によって発生します。
通常、PHPファイルはサーバーで実行され、その結果(HTMLなど)がブラウザに送信されます。
しかし、何らかの理由でサーバーがPHPファイルを正しく処理できない場合、ソースコードがそのままブラウザに表示されてしまいます。
●対処法1:PHPモジュールのインストール・確認
最初に確認するべきは、サーバーにPHPが正しくインストールされているか、そしてPHPモジュールが有効になっているかです。
○サンプルコード1:PHPモジュールの確認方法
LinuxでApacheを使用している場合、次のコマンドを実行することでPHPモジュールの有無を確認できます。
ここで表示された結果に「php_module」が含まれていれば、PHPモジュールはインストールされています。
含まれていなければ、PHPモジュールがインストールされていないか、無効化されている可能性があります。
●対処法2:ファイルの拡張子を確認する
PHPのソースコードがブラウザに表示されるもう一つの一般的な原因は、ファイルの拡張子が「.php」ではないことです。
PHPのソースコードは、「.php」の拡張子を持つファイルに記述する必要があります。
○サンプルコード2:拡張子の確認方法
ファイルの拡張子を確認するためには、次のコマンドを使用します。
このコマンドは、カレントディレクトリのファイル一覧を表示します。
ファイル名の最後に「.php」があることを確認してください。
●対処法3:PHPタグの確認・修正
PHPソースコードが正しく実行されず、ブラウザに表示される原因の一つに、PHPタグが正しく記述されていない場合があります。
PHPのソースコードは「<?php」で始まり、「?>」で終わるPHPタグの中に記述する必要があります。
○サンプルコード3:PHPタグの修正方法
下記のコードは、正しくPHPタグが使用されている例を示しています。
このコードでは、echo文を使って文字列”こんにちは、世界!”を表示するコードを紹介しています。
この例では、”こんにちは、世界!”というメッセージをブラウザに表示しています。
●対処法4:サーバーの設定を確認・修正
PHPのソースコードがブラウザに表示される問題の一部は、サーバーの設定に関連しています。
特にApacheサーバーを使用している場合、.htaccessファイルによる設定変更が必要な場合があります。
○サンプルコード4:.htaccessによる設定変更
下記のコードは、.htaccessファイルを使ってApacheサーバーの設定を変更する方法を示しています。
このコードでは、AddTypeディレクティブを使用して.phpファイルをPHPとして認識させる設定をしています。
この例では、Apacheサーバーに.phpファイルをPHPファイルとして扱うよう指示しています。
●対処法5:エラーログを確認する
PHPのソースコードがブラウザに表示されてしまう問題が解決しない場合、エラーログを確認することが役立ちます。
エラーログには、問題の詳細情報が記録されているため、問題の原因を特定する手がかりになります。
○サンプルコード5:エラーログの確認方法
下記のコマンドは、Apacheサーバーのエラーログを確認する方法を示しています。
このコードでは、tailコマンドを使用して最新のエラーログを表示しています。
この例では、Apacheサーバーのエラーログを確認し、問題の原因を特定しています。
まとめ
これらの対処法を試しても解決しない場合は、サーバーの管理者やサポートに連絡して、問題の原因を調査してもらうことを検討してください。
しかし、ほとんどの場合、上記の方法で問題を解決できるはずです。
今後もPHPの学習を続けて、自信を持って開発を進められるようになりましょう。