Ruby初心者がマスターすべき5つの代入演算子とその応用法

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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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はじめに

Rubyを学び始めて一つ目の壁と言えば、代入演算子の理解です。

この記事を読むことで、Rubyの代入演算子について理解が深まり、さまざまなケースで代入演算子を活用することができるようになります。

●Rubyの代入演算子とは

代入演算子とは、特定の値を変数に「代入」するための演算子です。Rubyでは、「=」が基本的な代入演算子として使われます。

例えば、下記のコードでは、変数aに1という値を代入しています。

a = 1 # 変数aに1を代入

このコードを実行すると、変数aには1という値が保持されます。

つまり、変数aを参照すると1が出力されます。

●Rubyの基本的な代入演算子

Rubyの代入演算子は「=」が基本ですが、他にもいくつか種類があります。

○基本的な代入演算子のサンプルコード

  1. 「+=」は加算して代入します。下記のサンプルコードでは、変数aに2を加算し、結果を変数aに代入します。
a = 1
a += 2 # a = a + 2と同義、つまりaに3が代入される

このコードを実行すると、変数aは最終的に3という値になります。

  1. 「-=」は減算して代入します。下記のサンプルコードでは、変数aから2を減算し、結果を変数aに代入します。
a = 5
a -= 2 # a = a - 2と同義、つまりaに3が代入される

このコードを実行すると、変数aは最終的に3という値になります。

  1. 「*=」は乗算して代入します。下記のサンプルコードでは、変数aに2を乗算し、結果を変数aに代入します。
a = 5
a *= 2 # a = a * 2と同義、つまりaに10が代入される

このコードを実行すると、変数aは最終的に10という値になります。

  1. 「/=」は除算して代入します。下記のサンプルコードでは、変数aを2で除算し、結果を変数aに代入します。
a = 10
a /= 2 # a = a / 2と同義、つまりaに5が代入される

このコードを実行すると、変数aは最終的に5という値になります。

  1. 「%=」は剰余を求めて代入します。下記のサンプルコードでは、変数aを2で割った余りを計算し、結果を変数aに代入します。
a = 7
a %= 2 # a = a % 2と同義、つまりaに1が代入される

このコードを実行すると、変数aは最終的に1という値になります。

これは7を2で割った余りが1だからです。

●Rubyの複合代入演算子

Rubyの複合代入演算子は、特定の演算を行った結果を同じ変数に代入するための演算子です。

基本的な代入演算子と同じように、複合代入演算子もプログラミングにおいて頻繁に使われます。

○複合代入演算子のサンプルコード

Rubyには「**=」という複合代入演算子があり、これは「累乗して代入する」という意味を持ちます。

下記のサンプルコードでは、変数aを2で累乗し、その結果を変数aに代入します。

a = 3
a **= 2 # a = a ** 2と同義、つまりaに9が代入される

このコードを実行すると、変数aは最終的に9という値になります。

これは3の2乗が9だからです。

●Rubyの代入演算子の応用例

代入演算子はそのまま使うだけではなく、応用することでさまざまなプログラムを書くことができます。

○応用例のサンプルコード

例えば、配列の各要素に一定の数を加えるような場合、次のようなコードを書くことができます。

numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
numbers.map! {|n| n += 10} # 配列の各要素に10を加える

このコードを実行すると、numbersは[11, 12, 13, 14, 15]という配列になります。

●Rubyの代入演算子の注意点と対処法

Rubyの代入演算子を使う際には、注意しなければならない点があります。

特に初心者にとっては、混乱を招く可能性のある挙動について説明します。

1つ目の注意点は、「=」は代入を意味し、比較を意味しないという点です。

Rubyでは「==」が比較演算子として使われます。「=」と「==」の違いを理解し、適切に使い分けることが大切です。

2つ目の注意点は、代入演算子を使った場合、元の変数の値が変更されるという点です。

これは「代入演算子は変数に新たな値を代入する」ため、元の値が保持されないからです。

元の値を保持したい場合は、

別の変数に値をコピーしてから代入演算を行う必要があります。

次に、その注意点に対する対処法を示すサンプルコードを表します。

このコードでは、元の値を保持しつつ、新たな値を代入しています。

original = 5
copy = original
copy += 5 # copyに5を加える

このコードを実行すると、originalの値は変化せず、copyの値は10になります。

このように、元の値を保持したい場合は、別の変数に値をコピーしてから代入演算を行うことが重要です。

●Rubyの代入演算子のカスタマイズ方法

Rubyの代入演算子は、基本的な使い方だけではなく、カスタマイズすることで更に強力なツールとなります。

その中でも、「代入と同時に条件判断を行う」というテクニックは、コードの読みやすさと効率性を向上させることができます。

○カスタマイズ方法のサンプルコード

次に紹介するサンプルコードは、「代入と同時に条件判断を行う」カスタマイズ方法を示しています。

下記のコードでは、変数aが10未満の場合にだけ、値を10に更新するという操作を行っています。

a = 5
a = 10 if a < 10 # aが10未満のときだけ、aを10に更新する

このコードでは、最初に変数aに5が代入されています。

その後、aが10未満のときだけ、aに10が代入されます。よって、このコードを実行した結果、変数aの値は10になります。

このようなカスタマイズは、条件に応じて変数の値を更新したいときに非常に便利です。

また、一行で完結するため、コードの読みやすさも向上します。

まとめ

この記事では、Rubyの代入演算子、特に複合代入演算子に焦点を当て、その基本的な使い方から応用例、注意点と対処法、そしてカスタマイズ方法までを詳しく解説しました。

代入演算子はRubyプログラミングの基本中の基本であり、その理解と適切な利用は、効率的で読みやすいコードを書くために不可欠です。

初心者の方々は、今回解説した内容をぜひ自分のコードに取り入れてみてください。

それによって、Rubyプログラミングの理解が一段と深まることでしょう。

これからもRubyプログラミングの学習を頑張りましょう!