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CSS Flexboxを5ステップで完全解説!

CSS Flexboxを徹底解説 CSS
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【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

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はじめに

Webサイトのデザインと構造は、訪問者に対する最初の印象を決定づける重要な要素です。

特に、ページのレイアウトは、ユーザーの利便性とサイトの全体的な見栄えに直接影響を与えるため、非常に重要です。

このコンテキストで、CSS FlexboxはWebデザインにおいて必須の技術となっています。

Flexboxを理解し、適切に利用することで、効果的で洗練されたレイアウトを簡単に実現できます。

この技術の理解は、初心者から経験豊富なプロの開発者まで、幅広い層にとって有益です。

Flexboxは柔軟性と強力なレイアウト機能を提供し、レスポンシブデザインの実装を容易にします。

したがって、現代のWeb開発においてFlexboxの知識は不可欠です。

○CSS Flexboxの重要性

CSS Flexboxは、容器内のアイテムを効率的に配置し、整理するための強力なツールです。

これは特に、異なるスクリーンサイズやデバイスに適応するレスポンシブデザインにおいて重要です。

Flexboxを使用すると、開発者はコンテンツの配置と整列を柔軟に制御でき、複雑なレイアウトも簡単に実現できます。

また、従来のボックスモデルやフロートに比べて、より直感的で理解しやすいのが特徴です。

Flexboxのもう一つの大きな利点は、クロスブラウザの互換性です。

ほとんどの現代のブラウザはFlexboxをサポートしており、開発者はさまざまな環境で一貫したレイアウトを提供できます。

これにより、開発プロセスが簡素化され、さまざまなデバイスやブラウザでのテストの負担が軽減されます。

○本記事の目的

この記事の目的は、CSS Flexboxについての基本的な理解を深めることです。

初心者にも理解しやすいように、Flexboxの基本的な概念、使い方、主なプロパティを解説します。

また、実際のサンプルコードを通じて、どのようにFlexboxを用いて実際のレイアウトを作成するかを表します。

これにより、読者はFlexboxの基礎を学び、自分のプロジェクトに応用できるようになることを目指します。

Flexboxを使いこなすことは、現代のWebデザインの中核をなす技術です。

この記事を通じて、Flexboxの基本から応用例に至るまで、幅広く学ぶことができるでしょう。

さらに、この知識を活用して、より効果的でユーザーフレンドリーなWebサイトを構築するための基礎を築くことができます。

●CSS Flexboxとは

CSS Flexbox、正式名称「Flexible Box Layout Module」とは、ウェブページのレイアウトを容易に構築するためのCSS3のレイアウトモデルです。

このモデルは、柔軟性を重視し、要素のサイズが動的に変化しても、最適な配置を維持するために設計されています。

Flexboxを使用することで、開発者はコンテンツを縦方向または横方向に均等に分散させたり、中央揃えにしたりと、従来のボックスモデルでは難しかったレイアウトを簡単に実現できます。

Flexboxの主な特徴は、コンテナ内のアイテム間の空間を動的に調整し、アイテムのサイズを可変にすることです。

これにより、異なる画面サイズや解像度に対応するレスポンシブなデザインを容易に実装できます。

また、Flexboxは一次元レイアウトに特化しており、行または列のいずれか一方向に沿って要素を配置することに焦点を当てています。

Flexboxの利用によって、開発者はHTML要素の並び順やサイズを、容器のサイズに応じて柔軟に調整できるようになります。

これにより、ユーザーインターフェースのデザインがより直感的で、コードの可読性も高まります。

○Flexboxの概念

Flexboxを理解するには、その基本的な概念である「Flexコンテナ」と「Flexアイテム」を把握することが重要です。

Flexコンテナは、Flexboxのレイアウトを適用する親要素です。

このコンテナ内に配置された子要素(Flexアイテム)は、Flexboxのレイアウトルールに従って配置されます。

Flexコンテナを設定するには、CSSのdisplayプロパティにflexまたはinline-flexを指定します。

これにより、その要素はFlexコンテナとして機能し、内包するアイテムがFlexboxのレイアウトルールに従って配置されるようになります。

Flexアイテムは、Flexコンテナ内の各要素です。

これらのアイテムは、Flexコンテナの設定に基づいてレイアウトされます。

たとえば、アイテムを水平または垂直方向に揃えたり、空間を均等に分配したりすることができます。

○FlexコンテナとFlexアイテム

Flexコンテナは、Flexboxのレイアウトを適用したい要素にdisplay: flex;またはdisplay: inline-flex;を指定することで作成されます。

例えば、HTMLの<div>要素をFlexコンテナとして使用する場合、以下のようにCSSを記述します。

<div class="flex-container">
  <div class="flex-item">アイテム1</div>
  <div class="flex-item">アイテム2</div>
  <div class="flex-item">アイテム3</div>
</div>
.flex-container {
  display: flex;
}

この例では、flex-containerクラスを持つ<div>要素がFlexコンテナとして機能し、その内部にあるflex-itemクラスを持つ各<div>要素がFlexアイテムとして配置されます。

この構造により、Flexアイテムはコンテナ内で柔軟に配置されるようになります。

Flexコンテナ内では、アイテムの配置、方向、間隔などを細かく制御できます。

例えば、アイテムをコンテナの中央に配置したり、縦方向に並べたりすることが可能です。

これらの設定は、Flexboxのさまざまなプロパティを用いて調整されます。

●Flexboxの基本的な使い方

Flexboxの使用は、Webページのレイアウトを柔軟かつ効果的に管理するための強力な手段です。

基本的にFlexboxを使う際には、まずFlexコンテナを定義し、その中にFlexアイテムを配置します。

Flexコンテナは、Flexアイテムがどのように配置、整列、または配分されるかを制御するための環境を提供します。

Flexコンテナを作成するには、HTML要素にdisplay: flex;またはdisplay: inline-flex;を適用します。

これにより、その要素はFlexコンテナとして機能し始めます。

たとえば、HTMLの<div>要素をFlexコンテナとして利用する場合、次のように記述します。

<div class="flex-container">
    <div class="flex-item">アイテム1</div>
    <div class="flex-item">アイテム2</div>
    <div class="flex-item">アイテム3</div>
</div>
.flex-container {
    display: flex;
}

この例では、flex-containerクラスを持つ<div>要素がFlexコンテナとして機能し、その内部のflex-itemクラスを持つ各<div>要素がFlexアイテムとして配置されます。

Flexコンテナ内では、Flexアイテムの配置、方向、間隔などを制御するために多くのプロパティを使用できます。

たとえば、Flexアイテムを水平方向に均等に分散させるには、次のようにjustify-contentプロパティを利用します。

.flex-container {
    display: flex;
    justify-content: space-between;
}

この設定により、Flexアイテムはコンテナの両端とアイテム間に等間隔の空間を持って配置されます。

○Flexコンテナの設定方法

Flexコンテナの設定は、Flexboxの基本となる要素です。

コンテナに適用される主なCSSプロパティには、flex-directionjustify-contentalign-itemsflex-wrapなどがあります。

これらのプロパティを使用して、Flexアイテムの並び順、配置、整列、折り返しなどを制御します。

たとえば、Flexアイテムを縦方向に並べたい場合、flex-directionプロパティをcolumnに設定します。

.flex-container {
    display: flex;
    flex-direction: column;
}

この設定により、Flexアイテムは垂直方向に並べられます。

○Flexアイテムの設定方法

Flexアイテムには、そのサイズや成長、収縮の挙動を制御するためのプロパティがあります。

これらにはflex-growflex-shrinkflex-basisなどがあります。

これらのプロパティを使うことで、FlexアイテムがFlexコンテナ内でどのように拡大または縮小するかを指定できます。

例えば、3つのFlexアイテムが等しいスペースを占めるように設定するには、各アイテムにflex: 1;を適用します。

.flex-item {
    flex: 1;
}

この設定により、各Flexアイテムは利用可能なスペースを均等に分け合って占めます。

○基本的なサンプルコード

Flexboxを使用した基本的なレイアウト例を紹介します。

この例では、3つのFlexアイテムを含むFlexコンテナを作成し、各アイテムを均等に配置しています。

<div class="flex-container">
    <div class="flex-item">アイテム1</div>
    <div class="flex-item">アイテム2</div>
    <div class="flex-item">アイテム3</div>
</div>
.flex-container {
    display: flex;
    justify-content: space-around;
}

.flex-item {
    flex: 1;
    margin: 10px;
    padding: 20px;
    background-color: lightgray;
}

このコードでは、Flexコンテナ内の各アイテムが等しいスペースを占め、周囲に余白が設定されます。

各アイテムには背景色、マージン、パディングが適用され、視覚的に区分されています。

●Flexboxの主なプロパティ

Flexboxを活用する上で重要なのは、FlexコンテナとFlexアイテムに適用できるさまざまなCSSプロパティを理解することです。

これらのプロパティを適切に使用することで、柔軟かつ効果的なレイアウトを実現できます。

○Flexコンテナに関するプロパティ

Flexコンテナに適用されるプロパティは、コンテナ内のFlexアイテムの配置や整列を制御します。

  1. display:Flexコンテナを定義するためのプロパティ。flexまたはinline-flexの値を指定します。
  2. flex-direction:Flexアイテムの並び順を指定します。値としてrow(横並び)、row-reverse(横並びで逆順)、column(縦並び)、column-reverse(縦並びで逆順)があります。
  3. justify-content:Flexアイテムを横方向に配置する際の位置を制御します。値としてflex-startflex-endcenterspace-between(各アイテムの間に均等のスペース)、space-around(各アイテムの周囲に均等のスペース)があります。
  4. align-items:Flexアイテムを縦方向に配置する際の位置を制御します。値としてflex-startflex-endcenterbaselinestretch(アイテムをコンテナの高さいっぱいに伸ばす)があります。
  5. flex-wrap:Flexアイテムがコンテナを超えた時の折り返しを制御します。値としてnowrapwrapwrap-reverseがあります。

これらのプロパティを組み合わせることで、様々なレイアウトパターンを作成することが可能です。

○Flexアイテムに関するプロパティ

Flexアイテムに適用されるプロパティは、個々のアイテムのサイズや成長、縮小の挙動を制御します。

  1. flex-grow:Flexアイテムの成長率を指定します。値は0以上の数値で、大きいほど利用可能なスペースを多く占めるようになります。
  2. flex-shrink:Flexアイテムの縮小率を指定します。値は0以上の数値で、大きいほど空間が不足した際に小さく縮む割合が高くなります。
  3. flex-basis:Flexアイテムの基本サイズを指定します。値は長さまたはautoを指定できます。
  4. flexflex-growflex-shrinkflex-basisを一つのショートハンドプロパティで指定します。例えばflex: 1 1 auto;と指定すると、アイテムは成長も縮小も可能で、基本サイズは自動です。
  5. align-self:個々のFlexアイテムの縦方向の位置を個別に制御します。値としてautoflex-startflex-endcenterbaselinestretchがあります。

●実践的な応用例

Flexboxはその多様な機能により、ウェブデザインにおけるさまざまな応用例を可能にします。

ここでは、Flexboxを使った具体的な応用例をいくつか紹介し、それぞれの実装方法について解説します。

○垂直中央揃えの実現

Flexboxを使用すると、要素を簡単に垂直方向に中央揃えにすることができます。

これは、ウェブページのレイアウトにおいて頻繁に必要とされる機能の一つです。

例えば、ある要素を親コンテナの中心に配置したい場合、次のように記述します。

<div class="container">
  <div class="item">中央揃えされたコンテンツ</div>
</div>
.container {
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
  height: 200px; /* コンテナの高さを設定 */
}

.item {
  /* 追加スタイル(必要に応じて) */
}

このコードでは、.containerdisplay: flex;を設定し、justify-content: center;align-items: center;で子要素を水平および垂直方向の中央に配置しています。

この方法は、中央揃えを必要とするさまざまな場面で応用可能です。

○等間隔に配置する方法

Flexboxを使うと、コンテナ内のアイテムを等間隔で配置することも簡単です。

これは、複数の要素を均等に配分したい場合に特に便利です。

例えば、3つのボックスをコンテナ内に等間隔で配置する場合、次のように記述します。

<div class="container">
  <div class="box">ボックス1</div>
  <div class="box">ボックス2</div>
  <div class="box">ボックス3</div>
</div>
.container {
  display: flex;
  justify-content: space-between; /* アイテムを等間隔に配置 */
}

.box {
  width: 100px;
  height: 100px;
  /* 追加スタイル(必要に応じて) */
}

この例では、.containerdisplay: flex;justify-content: space-between;を設定することで、.boxとして指定された各要素がコンテナの幅に沿って等間隔に配置されます。

これにより、均一な外観のレイアウトを実現できます。

○フルスクリーンの背景画像の作成

Flexboxは、フルスクリーンで背景画像を表示するレイアウトを作成するのにも役立ちます。

この応用例は、特にランディングページやプロモーションページで効果的に使用できます。

フルスクリーンの背景画像を作成するには、まず背景画像を持つコンテナを定義し、その上にコンテンツを配置します。

<div class="fullscreen-background">
  <div class="content">ここにコンテンツを配置</div>
</div>
.fullscreen-background {
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
  height: 100vh; /* ビューポートの高さに合わせて調整 */
  background-image: url('path/to/image.jpg');
  background-size: cover;
  background-position: center;
}

.content {
  /* コンテンツのスタイルを定義 */
}

このコードでは、.fullscreen-backgroundクラスを持つ<div>background-imageプロパティを適用して背景画像を設定し、display: flexを使用してその内部の.contentを中央に配置しています。

○リストの項目を横並びにする方法

Flexboxを使用すると、リストの項目を横並びに簡単に配置することができます。

これは、ナビゲーションメニューや製品の特徴リストなど、多くの場面で役立ちます。

<ul class="horizontal-list">
  <li>項目1</li>
  <li>項目2</li>
  <li>項目3</li>
</ul>
.horizontal-list {
  display: flex;
  list-style: none; /* リストマーカーを非表示にする */
  padding: 0; /* デフォルトのパディングをリセット */
}

.horizontal-list li {
  margin-right: 20px; /* 項目間のスペースを設定 */
}

このコードでは、.horizontal-listクラスを持つ<ul>display: flex;を設定することで、その子要素である<li>が横並びに配置されます。

○アイテムの幅を均等にする方法

Flexboxを使用すると、コンテナ内のアイテムの幅を均等に分けることが簡単にできます。

これは、複数の製品やサービスを等しいスペースで提示する場合などに便利です。

<div class="equal-width-container">
  <div class="item">アイテム1</div>
  <div class="item">アイテム2</div>
  <div class="item">アイテム3</div>
</div>
.equal-width-container {
  display: flex;
}

.equal-width-container .item {
  flex: 1; /* 各アイテムが等しい幅を取るように設定 */
}

このコードでは、.equal-width-containerクラスを持つ<div>の子要素である.itemflex: 1;を適用することで、すべてのアイテムが等しい幅で表示されます。

まとめ

本記事では、CSS Flexboxの基本的な概念、使い方、主要なプロパティ、そして実践的な応用例について詳しく解説しました。

Flexboxは、現代のウェブデザインにおいて欠かせない強力なツールであり、柔軟なレイアウトを簡単に実現できます。

Flexboxを使用することで、コンテンツの配置や調整が直感的かつ効率的に行え、デザインの可能性が大きく広がります。

今後もFlexboxの学習と実践を続けて、ウェブデザインのスキルをさらに高めていきましょう。