Pythonでメモリ管理!初心者でも理解できる5ステップ

パソコン上でPythonコードを記述する人のイラストPython
この記事は約4分で読めます。

 

【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を凌駕する現役のプログラマチームによって監修されています。

サイト内のコードを共有する場合は、参照元として引用して下さいますと幸いです

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
(送信された情報は、プライバシーポリシーのもと、厳正に取扱い、処分させていただきます。)

はじめに

Pythonにおけるメモリ管理は、効率的なプログラム作成に必須のスキルです。

本記事では、Pythonでのメモリ管理を初心者でも理解できる5つのステップで解説します。

●Pythonとメモリ管理:基礎知識

○Pythonのメモリ管理とは

Pythonでのメモリ管理とは、メモリの確保、使用、解放というプロセスを管理することを指します。

Pythonはこれらのプロセスを自動的に処理するため、開発者は通常これらの詳細を気にする必要はありません。

しかし、理解しておくことで、より効率的なプログラムを書くためのベースとなります。

○Pythonにおけるメモリの開放とは

Pythonでは、ガベージコレクションと呼ばれるメカニズムにより、不要となったメモリを自動的に解放します。

具体的には、オブジェクトがどこからも参照されなくなったとき、そのオブジェクトが占有していたメモリが自動的に開放されます。

●Pythonでのメモリ管理の基本的な使い方

○サンプルコード1:Pythonでメモリを確保する

下記のコードは、Pythonでメモリを確保する基本的な方法を示しています。

この例では、整数オブジェクトと文字列オブジェクトを生成し、それぞれメモリ上に確保します。

int_obj = 123
string_obj = "Pythonでメモリ管理"

このコードを実行すると、それぞれのオブジェクトがメモリ上に格納されます。

○サンプルコード2:Pythonでメモリを開放する

下記のコードは、Pythonでメモリを開放する基本的な方法を示しています。

この例では、del ステートメントを使用して変数を削除し、それによりメモリを解放します。

del int_obj
del string_obj

このコードを実行すると、指定した変数が削除され、その結果メモリが解放されます。

●Pythonでのメモリ管理の応用例

○サンプルコード3:大量のデータを扱う際のメモリ管理

下記のコードは、大量のデータを扱う際のメモリ管理について示しています。

この例では、大きなリストを生成し、その後メモリを解放します。

big_list = [0] * 10000000  # 1千万要素のリストを作成
# ... リストを使った処理 ...
del big_list  # メモリの解放

このコードを実行すると、1千万要素のリストがメモリ上に生成され、その後解放されます。

○サンプルコード4:Pythonでメモリリークを避ける

下記のコードは、Pythonでメモリリークを避ける方法を示しています。

この例では、関数内で大量のデータを生成し、そのデータが関数の外で参照されることなくメモリが自動的に開放されることを表しています。

def create_big_list():
    big_list = [0] * 10000000  # 1千万要素のリストを作成
    return sum(big_list)

total = create_big_list()

このコードを実行すると、関数が終了した時点でメモリが自動的に解放されます。

●Pythonでのメモリ管理の注意点と対策

Pythonのメモリ管理は自動的に行われますが、大量のデータを扱ったり長時間のプログラムの実行により、メモリが逼迫することもあります。

このような場合、不要なオブジェクトを適宜削除することで、メモリ使用量を管理することが求められます。

●Pythonでのメモリ管理のカスタマイズ

Pythonではgc モジュールを使用することで、ガベージコレクションの動作をカスタマイズできます。

下記のコードは、ガベージコレクションを手動で実行する方法を示しています。

import gc

gc.collect()  # ガベージコレクションを手動で実行

このコードを実行すると、ガベージコレクターが起動し、不要なオブジェクトを探し出してメモリから解放します。

まとめ

以上、Pythonでのメモリ管理の基本から応用、注意点と対策、そしてカスタマイズ方法までを解説しました。

これらの知識を活用し、Pythonで効率的かつ安全なプログラムを作成することができます。