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Python初心者のための完全ガイド!pipの使い方10選

Pythonとpipのロゴ Python
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

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はじめに

Pythonというと、初心者にも親しみやすいコーディング言語として広く知られています。

しかし、Pythonだけでなく、Pythonのパッケージ管理ツールであるpipもまた、初心者が知っておくべき重要なツールです。

本記事では、Pythonとそのパッケージ管理ツールpipの基本的な使い方を10の項目に分けて解説します。

このガイドを通して、Pythonパッケージのインストールから管理まで、pipの使用方法を一から学びましょう。

●Pythonとpipの基本

Pythonは、読みやすく効率的なコードを書くことができる高レベルプログラミング言語です。

一方、pipはPythonのパッケージ管理ツールで、Pythonパッケージを簡単にインストール、アップデート、アンインストールすることができます。

●pipのインストール方法

まずはpip自体のインストール方法について説明します。

Pythonがインストールされている環境であれば、通常はpipも同時にインストールされます。

しかし、何らかの理由でpipがインストールされていない場合は、次のコードを使用してpipをインストールすることができます。

○サンプルコード1:pipのインストール

python get-pip.py

このコードは、get-pip.pyというPythonスクリプトを実行してpipをインストールします。

このスクリプトはPythonの公式ウェブサイトからダウンロードできます。

スクリプトをダウンロードした後、ターミナルでスクリプトが存在するディレクトリに移動し、上記のコードを実行することでpipをインストールできます。

●Pythonパッケージのインストール

Pythonのパッケージは、pipを使って簡単にインストールすることができます。

下記のコードは、特定のPythonパッケージをインストールする例を示しています。

○サンプルコード2:パッケージのインストール

pip install [パッケージ名]

このコードでは、pipのinstallコマンドを使って特定のPythonパッケージをインストールします。

コマンドの後にインストールしたいパッケージ名を入力します。

例えば、numpyというパッケージをインストールする場合は、次のようにコマンドを実行します。

pip install numpy

このコードを実行すると、numpyパッケージがPython環境にインストールされます。

●Pythonパッケージのアンインストール

Pythonパッケージを削除するためには、pipのアンインストール機能を使用します。

下記のコマンドでは、指定したパッケージを削除することができます。

○サンプルコード3:パッケージのアンインストール

pip uninstall パッケージ名

このコードでは、pipのuninstallコマンドを使って、特定のパッケージをアンインストールします。

パッケージ名には削除したいパッケージの名前を指定します。

この例では、「パッケージ名」を削除しています。

実行すると、指定したパッケージがシステムから削除されます。

ただし、依存関係により他のパッケージに影響を与える可能性があるので注意が必要です。

●Pythonパッケージのアップデート

パッケージを最新の状態に保つためには、定期的なアップデートが必要です。

pipではアップデートも簡単に行うことができます。

○サンプルコード4:パッケージのアップデート

pip install --upgrade パッケージ名

このコードでは、pipのinstallコマンドと–upgradeオプションを使って、特定のパッケージをアップデートします。

パッケージ名の部分には、アップデートしたいパッケージの名前を指定します。

この例では、「パッケージ名」をアップデートしています。

このコマンドを実行すると、指定したパッケージが最新バージョンにアップデートされます。

パッケージによっては、新しいバージョンで非互換の変更がある可能性があるため、アップデートの際は注意が必要です。

●Pythonパッケージの一覧表示

インストールしたパッケージの一覧を表示するには、pipのlistコマンドを使用します。

これにより、現在の環境にインストールされている全てのパッケージとそのバージョンを確認することができます。

○サンプルコード5:インストール済みパッケージの一覧表示

pip list

このコードでは、pipのlistコマンドを使って、インストールされている全てのパッケージとそのバージョンを表示します。

このコマンドを実行すると、インストールされているパッケージ名とそのバージョンのリストが表示されます。

これにより、どのパッケージがインストールされているか、また、それらのパッケージがどのバージョンであるかを一覧で確認することができます。

●Pythonパッケージの情報表示

特定のパッケージに関する詳細な情報を表示するには、pipのshowコマンドを使用しま

これにより、パッケージの名前、バージョン、インストール場所、依存パッケージ等の詳細な情報を確認することができます。

○サンプルコード6:パッケージの情報表示

pip show パッケージ名

このコードでは、pipのshowコマンドを使って、特定のパッケージの詳細な情報を表示します。

パッケージ名の部分には、情報を表示したいパッケージの名前を指定します。

この例では、「パッケージ名」の情報を表示しています。

このコマンドを実行すると、指定したパッケージに関する詳細な情報が表示されます。

これにより、パッケージのバージョンや依存パッケージ、インストールされた場所などを確認することができます。

これはパッケージのトラブルシューティングやバージョン管理に役立ちます。

●特定のバージョンのパッケージのインストール

Pythonパッケージをインストールする際、特定のバージョンを指定してインストールしたいケースもあります。

たとえば、あるプロジェクトでは特定のパッケージバージョンを要求する場合や、新しいバージョンで不具合が発生する場合などです。

具体的な手順を紹介します。

○サンプルコード7:特定のバージョンのパッケージのインストール

# pip install パッケージ名==バージョン番号
pip install numpy==1.18.5

このコードでは、Pythonの数値計算ライブラリ「numpy」のバージョン1.18.5を指定してインストールするコマンドを示しています。

この例では、「pip install パッケージ名==バージョン番号」の形式で指定バージョンのパッケージをインストールしています。

コマンドを実行すると、指定したバージョンのパッケージがインストールされます。

ただし、すでに他のバージョンがインストールされている場合は、古いバージョンがアンインストールされ、指定したバージョンがインストールされます。

●Pythonパッケージの依存関係の確認

Pythonパッケージは、しばしば他のパッケージに依存しています。

これらの依存関係を理解することは、パッケージの互換性問題を解決したり、パッケージのアップデートを管理したりする際に役立ちます。

pipでは、インストールされているパッケージの依存関係を確認することができます。

下記のサンプルコードで、特定のパッケージが依存している他のパッケージを確認する方法を示します。

○サンプルコード8:パッケージの依存関係の確認

# pip show パッケージ名
pip show numpy

このコードでは、パッケージ「numpy」の情報を表示しています。

この例では、「pip show パッケージ名」を実行することで、指定したパッケージの詳細な情報(バージョン、依存関係等)を表示しています。

このコマンドの出力情報から、「Requires」の項目を確認すると、そのパッケージが依存している他のパッケージの一覧が見られます。

また、「Required-by」の項目を見ると、そのパッケージを依存関係としている他のパッケージの一覧が見られます。

●pipのアップグレード

pip自体も定期的にアップデートされ、新しい機能が追加されたり、バグが修正されたりします。

そのため、pip自体も最新バージョンを保つことは重要です。

下記のサンプルコードで、pipを最新バージョンにアップグレードする方法を表します。

○サンプルコード9:pipのアップグレード

# pipを最新版にアップデート
pip install --upgrade pip

このコードでは、「pip install –upgrade pip」を実行して、pip自体を最新バージョンにアップグレードしています。

この例では、pipの最新バージョンをインターネットからダウンロードし、既存のバージョンをアップグレードしています。

●pipを使った仮想環境の構築

Pythonのプロジェクトごとに独立した環境を作るために、仮想環境(virtual environment)を使うことが一般的です。

これにより、プロジェクトごとにパッケージのバージョンを管理することが容易になります。

pipでは、仮想環境の作成と管理が可能です。

○サンプルコード10:仮想環境の構築

# venvモジュールを使って仮想環境を作成
python -m venv myenv

このコードでは、Pythonの内蔵モジュール「venv」を使って新しい仮想環境「myenv」を作成しています。

この例では、「python -m venv 仮想環境名」を実行することで、新しい仮想環境を作成しています。

仮想環境を作成した後は、下記のコマンドで仮想環境を有効にします。

# Windowsの場合
myenv\Scripts\activate

# macOS / Linuxの場合
source myenv/bin/activate

このコードを実行すると、プロンプトの先頭に仮想環境の名前(この例では「myenv」)が表示され、仮想環境が有効になったことが確認できます。

まとめ

以上が「Python初心者のための完全ガイド:pipの使い方10選」でした。

今回学んだことは、Pythonのパッケージをインストールし、依存関係を解決し、パッケージをアップグレードする方法、そして、最後に、pipを使用してPythonの仮想環境を構築する方法です。

それぞれのステップで提供されたサンプルコードを使って、具体的な操作を理解しました。

そして、それらのコードの実行結果を通じて、それがどのように動作するかを具体的に把握しました。

これらの手順とサンプルコードは、日々のPythonコーディング作業を助けるための貴重なツールとなります。

Pythonという言語はその柔軟性と強力なエコシステムにより、初心者から経験豊富な開発者まで幅広く使われています。

そのエコシステムの一部として、pipはパッケージ管理における重要なツールとなっています。

今回学んだ知識を活かして、Pythonの世界をさらに深く探求してみてください。

今後も、Pythonやpip、その他のプログラミングに関連する情報を提供してまいります。

これらの知識が、あなたのコーディングスキルを向上させる一助となることを心から願っています。