はじめに
CSSは、ウェブページのデザインやレイアウトをコントロールするためのスタイルシート言語です。
このツールを使えば、HTMLの各要素に対して色付けやテキストの大きさ、配置などの詳細なスタイリングを行うことができます。
今回の記事では、CSSを利用してシンプルな円形のデザインを作成し、その応用方法について触れていきます。
●CSSで円を作る方法
CSSで円を作る方法には、いくつかの方法があります。
まずは、代表的な方法を紹介します。
① border-radiusプロパティを使う方法
border-radiusプロパティは、ボーダーの角丸を指定するプロパティです。
このプロパティを使うと、正方形の要素を丸くすることができます。
これを応用して、円を作ることができます。
border-radiusプロパティを使った円を作るためのCSSコードです。
このCSSコードでは、要素の幅と高さを100pxに設定し、border-radiusプロパティに50%を指定しています。
50%という値は、要素の幅と高さの半分を表しています。
つまり、正方形の要素を丸くするために、幅と高さの半分を角丸にします。
また、背景色として赤色を指定しています。
このCSSコードをHTML文書に適用すると、赤い円が表示されます。
② transformプロパティを使う方法
transformプロパティは、要素を変形するためのプロパティです。
このプロパティを使うと、円を作ることができます。
transformプロパティを使った円を作るためのCSSコードです。
このCSSコードでは、要素の幅と高さを100pxに設定し、border-radiusプロパティに50%を指定しています。
また、背景色として赤色を指定しています。そして、transformプロパティにscale(1)を指定しています。
scale()関数は、要素の大きさを変更するための関数で、引数に数値を指定することで、要素の拡大・縮小ができます。
ここでは、scale(1)を指定しているため、要素の大きさはそのままに、円形に変形します。
このCSSコードをHTML文書に適用すると、赤い円が表示されます。
③ ::before擬似要素を使う方法
::before擬似要素は、要素の最初の子要素として追加される要素です。
この擬似要素を使うことで、円を作ることができます。
::before擬似要素を使った円を作るためのCSSコードです。
このCSSコードでは、.circle要素に対して::before擬似要素を適用しています。
::before擬似要素には、contentプロパティに空の文字列を指定し、displayプロパティにblockを指定しています。
また、padding-bottomプロパティに100%を指定して、高さを要素の幅と同じにします。
border-radiusプロパティに50%を指定して、丸い形にします。
そして、背景色として赤色を指定しています。
このCSSコードをHTML文書に適用すると、赤い円が表示されます。
以上の3つの方法で、CSSで円を作ることができます。
それぞれの方法によって、異なるコードが必要になるため、使い分けることが大切です。
●円の使い方
CSSで作った円は、さまざまな場面で使うことができます。ここでは、代表的な使い方を紹介します。
① ボタンやアイコンの装飾
円は、ボタンやアイコンの装飾として使われることがあります。
例えば、次のようなCSSコードで、ボタンに円を追加することができます。
このCSSコードでは、ボタンに対して幅と高さを100pxに設定し、border-radiusプロパティに50%を指定して、円形にします。
また、背景色として赤色を指定しています。さらに、テキストの色を白色に変更し、フォントサイズを24pxに設定します。
テキストの位置を中央揃えにし、行の高さを100pxに設定します。
そして、テキストの下線を消すためにtext-decorationプロパティにnoneを指定します。
このCSSコードをHTML文書に適用すると、赤い円の中に白いテキストが表示されたボタンが表示されます。
② ローディングアニメーションの表示
円は、ローディングアニメーションの表示にも使われることがあります。
CSSアニメーションを使って、円を回転させるローディングアニメーションを実装した例です。
このCSSコードでは、.loading要素に対して幅と高さを50pxに設定し、borderプロパティに5pxの幅と透明度が0.1の黒色の枠線を指定しています。
border-top-colorプロパティに#333を指定して、上部の枠線の色を指定します。
また、border-radiusプロパティに50%を指定して、円形にします。
そして、animationプロパティにrotate 1s linear infiniteを指定して、rotateという名前のキーフレームアニメーションを適用します。
キーフレームアニメーションは、アニメーションの動きを細かく設定できる方法です。
ここでは、rotateという名前のキーフレームアニメーションを定義して、transformプロパティにrotate()関数を指定して、要素を回転させるように設定しています。
キーフレームアニメーションは、0%から100%までの時間を指定し、それぞれの時間における要素のスタイルを指定します。
ここでは、0%の時点では要素を0度回転させ、100%の時点では要素を360度回転させるように設定しています。
このCSSコードをHTML文書に適用すると、黒い枠線の中に白い円が表示され、回転しながらローディングアニメーションが表示されます。
以上のように、CSSで作った円は、装飾やアニメーションの表示など、様々な場面で活用できます。
まとめ
CSSを使って円を作る方法とその使い方について解説しました。
CSSは、HTML文書の見た目を装飾するための言語であり、円形の要素を作ることもできます。
また、円は、ボタンやアイコンの装飾やローディングアニメーションの表示など、様々な場面で活用できます。
以上の方法を覚えて、自分なりのデザインを作ってみましょう!