TypeScriptのpopメソッドを完全マスター!15選のサンプルコードで理解を深めよう

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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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はじめに

TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットとして開発者の中で急速に人気を集めています。

JavaScriptに型を追加することで、エラーの発生を減少させ、コードの品質を向上させることができます。

今回の記事では、TypeScriptでのpopメソッドの基本から応用までを10のサンプルコードとともに解説していきます。

特に初心者の方でも理解しやすいよう、各サンプルコードには詳細な説明を付け加えています。

●TypeScriptのpopメソッドとは

popメソッドは、配列の最後の要素を削除し、その要素を返す関数です。

JavaScriptでのpopメソッドの動作と同じですが、TypeScriptでは型の考慮が必要になる場面もあります。

例えば、次のような数値の配列があった場合、popメソッドを使用して最後の要素を取得することができます。

let numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];
let lastNumber: number | undefined = numbers.pop();
console.log(lastNumber);  // 5
console.log(numbers);  // [1, 2, 3, 4]

このコードでは、number[]型の配列numbersから最後の要素を取得しています。

取得した要素はlastNumberに代入され、その後、コンソールに出力されます。

しかし、注意が必要なのは、popメソッドを使用した後の配列から要素が削除される点です。

上記の例では、numbers配列から5が削除され、[1, 2, 3, 4]となります。

また、popメソッドは空の配列に対して使用した場合、undefinedを返します。

このため、TypeScriptでは戻り値の型としてnumber | undefinedのように、undefinedも考慮する型アノテーションを付ける必要があります。

○popメソッドの基本

TypeScriptでのpopメソッドの基本的な使用方法をさらに詳しく解説します。

まず、配列に対してpopメソッドを使用する際の基本的な構文は次のようになります。

配列.pop();

このpopメソッドは、配列の最後の要素を削除し、その要素を返します。

また、配列が空の場合、undefinedを返す点に注意が必要です。

文字列の配列に対してpopメソッドを使用した例を紹介します。

let fruits: string[] = ["apple", "banana", "cherry"];
let lastFruit: string | undefined = fruits.pop();
console.log(lastFruit);  // cherry
console.log(fruits);  // ["apple", "banana"]

このコードでは、fruitsという名前の文字列の配列から最後の要素を取得しています。

取得した要素はlastFruitに代入され、その後、コンソールに出力されます。

また、上記のコードのfruits.pop()の戻り値の型はstring | undefinedとしています。

これは、popメソッドが空の配列に対して使用された場合にundefinedを返す可能性があるためです。

例えば、以下のように空の配列に対してpopメソッドを使用すると、undefinedが返されます。

let emptyArray: number[] = [];
let result: number | undefined = emptyArray.pop();
console.log(result);  // undefined

このように、TypeScriptではpopメソッドを使用する際には、戻り値の型にundefinedを考慮する必要があります。

●popメソッドの使い方

TypeScriptで配列を扱う際、要素を取り出すメソッドとしてpopが提供されています。

このpopメソッドは、配列の末尾から要素を取り除くものです。

配列の最後の要素を取り出し、その要素を返すとともに、元の配列からはその要素が削除されます。

例えば、数字のリストがあるとき、そのリストから最後の数字を取得したい場合、popメソッドが非常に有効です。

しかし、このメソッドを使用する際には注意点もあります。

取り出された要素は元の配列から削除されるため、元の配列を変更したくない場合には、別の方法を探す必要があります。

○サンプルコード1:基本的なpopメソッドの使い方

こちらがTypeScriptでのpopメソッドの基本的な使い方に関するサンプルコードです。

// 数値の配列を定義
let numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];

// popメソッドで最後の要素を取り出す
let lastNumber = numbers.pop();

console.log(lastNumber); // 5
console.log(numbers);   // [1, 2, 3, 4]

このコードでは、まず数値の配列numbersを定義しています。

その後、popメソッドを使って、numbers配列の最後の要素を取り出し、変数lastNumberに代入しています。

その結果、lastNumberには配列の最後の数字である5が代入され、元のnumbers配列からは5が削除されます。

このコードを実行すると、最後の数字である5が取り出され、その結果、変数lastNumberに5が代入されます。

また、元の配列numbersからは5が削除されたため、numbersの中身は[1, 2, 3, 4]となります。

○サンプルコード2:popメソッドを使った要素の取得方法

TypeScriptでは、配列の最後の要素を取得および削除するためにpopメソッドを利用します。

このメソッドは、配列の末尾の要素を削除し、その要素を返します。

また、このメソッドの特性を利用して、さまざまな使い方が考えられます。

TypeScriptでのpopメソッドの使い方のサンプルコードを紹介します。

let numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];

let lastElement = numbers.pop();

console.log(lastElement);  // 5
console.log(numbers);      // [1, 2, 3, 4]

このコードでは、初めにnumbersという配列を定義しています。

次に、popメソッドを使って、配列の最後の要素を取得してlastElementという変数に格納しています。

そして、取得した要素と、要素を削除した後のnumbers配列をそれぞれコンソールに出力しています。

このコードを実行すると、まずlastElementには配列の最後の要素である5が格納されます。

そして、numbers配列からはその5が削除され、最終的には[1, 2, 3, 4]という配列が残ります。

また、popメソッドは、配列が空の場合にはundefinedを返す点にも注意が必要です。

そのため、取得した要素を利用する前には、undefinedでないことを確認する処理を入れることが望ましいです。

続いて、空の配列から要素を取得する場合のサンプルコードと、その挙動を見てみましょう。

let emptyArray: number[] = [];

let poppedElement = emptyArray.pop();

if (poppedElement !== undefined) {
    console.log(`取得した要素: ${poppedElement}`);
} else {
    console.log("配列は空です");
}

このコードを実行すると、emptyArrayは空の配列のため、poppedElementにはundefinedが格納されます。

そのため、”配列は空です”というメッセージがコンソールに出力されます。

○サンプルコード3:popメソッドと他の配列メソッドの組み合わせ

TypeScriptにおけるpopメソッドは、配列から最後の要素を削除し、その要素を返す役割を持っています。

しかし、このpopメソッドを他の配列のメソッドと組み合わせることで、さまざまな操作を簡単に行うことができます。

下記のサンプルコードを見てみましょう。

// TypeScriptのサンプルコード
let numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

// 最後の要素を取得
let lastNumber = numbers.pop();

// 取得した最後の要素を2倍にして、配列の先頭に追加
numbers.unshift(lastNumber! * 2);

console.log(numbers);

このコードでは、numbersという名前の配列を初期化しています。

その後、popメソッドを使って、numbersの最後の要素を取得しています。

取得した最後の要素(この場合は5)を2倍にして、新しい値(この場合は10)を配列の先頭に追加するために、unshiftメソッドを使用しています。

lastNumberの後に!を使用しているのは、TypeScriptではpopメソッドの戻り値がundefinedになる可能性があるため、明示的にundefinedでないとアサーションしている部分です。

このコードを実行すると、numbers配列は最初に[1, 2, 3, 4, 5]という値を持っていますが、最後の要素を取り除いて2倍にした値を先頭に追加した結果、[10, 1, 2, 3, 4]という新しい配列が生成されます。

このように、popメソッドと他の配列メソッドを組み合わせることで、様々な操作を行うことができます。

また、popメソッドと他の配列メソッドを組み合わせることで、さまざまな操作を行うこともできます。

例えば、最後の要素を取得してそれを基に新しい要素を作成し、その新しい要素を配列の中間に挿入することも可能です。

let items = ['a', 'b', 'c', 'd'];

let lastItem = items.pop();

if (lastItem) {
  items.splice(2, 0, lastItem + '-modified');
}

console.log(items);

このコードを実行すると、items配列は[‘a’, ‘b’, ‘c-modified’, ‘c’, ‘d’]という新しい配列が生成されます。

○サンプルコード4:型安全性を保つpopメソッドの使い方

TypeScriptは、JavaScriptに静的型チェックの機能を追加する言語として非常に人気があります。

型安全性は、実行時にエラーを防ぐための強力なツールとなるため、多くのプログラマーに支持されています。

ここでは、TypeScriptの配列メソッドであるpopを使用しつつ、型安全性を保つ方法について見ていきます。

// 配列の定義と初期化
let numbers: (number | undefined)[] = [1, 2, 3, 4, 5];

// 型安全にpopメソッドを使用する関数
function safePop(arr: (number | undefined)[]): number | undefined {
  return arr.pop();
}

// 使用例
let poppedValue = safePop(numbers);
if (typeof poppedValue !== "undefined") {
    console.log(`取り出された値: ${poppedValue}`);
} else {
    console.log("配列は空です");
}

このコードでは、numbersという名前の配列を定義しています。

そして、safePopという関数を定義してpopメソッドを型安全に呼び出すことができます。

この関数は、配列から要素を取り出し、その要素を返すか、配列が空の場合はundefinedを返します。

このコードを実行すると、配列numbersの最後の要素5が取り出されるので、”取り出された値: 5″と表示されます。

しかし、何度もこの関数を実行すると、最終的に配列が空になります。

その場合、返される値はundefinedとなり、”配列は空です”というメッセージが表示されます。

この方法により、popメソッドを使用しても、型の不整合やランタイムエラーを防ぐことができます。

●popメソッドの応用例

popメソッドは非常にシンプルなメソッドでありながら、その使い方によってさまざまな場面で役立てることができます。

ここでは、応用的な使い方として、状態管理におけるpopメソッドの活用を紹介します。

○サンプルコード5:popメソッドを使った状態管理

前述の基本的な使い方では、popメソッドの振る舞いとその戻り値について触れました。

しかし、TypeScriptの強力な型システムを利用することで、状態管理の中でpopメソッドをより安全に、かつ効果的に使うことができます。

例えば、Webアプリケーションの履歴管理やステップバイステップの処理など、ユーザーの操作履歴をスタックとして保持し、最後の操作を取り消す「戻る」の機能を実装する場面が考えられます。

TypeScriptを用いて状態の履歴を管理し、popメソッドで最後の状態を取り除くシンプルな例を紹介します。

// 状態を管理するHistoryクラス
class History<T> {
    private states: T[] = [];

    // 状態を追加
    addState(state: T): void {
        this.states.push(state);
    }

    // 最後の状態を取り除く
    undo(): T | undefined {
        return this.states.pop();
    }

    // 現在の状態を取得
    getCurrentState(): T | undefined {
        return this.states[this.states.length - 1];
    }
}

// 使用例
const myHistory = new History<string>();

myHistory.addState("状態1");
myHistory.addState("状態2");
myHistory.addState("状態3");

console.log(myHistory.getCurrentState());  // "状態3"

myHistory.undo();

console.log(myHistory.getCurrentState());  // "状態2"

このコードでは、Historyというジェネリクスクラスを定義しています。

このクラスは、状態を追加するaddStateメソッド、最後の状態を取り除くundoメソッド、そして現在の状態を取得するgetCurrentStateメソッドを持っています。

使用例の部分で、myHistoryというインスタンスを作成し、状態を追加しています。

最後に、undoメソッドで最後の状態を取り除き、その結果をコンソールに表示しています。

このコードを実行すると、まず状態3が表示された後、undoメソッドにより最後の状態が取り除かれ、状態2が表示されます。

○サンプルコード6:popメソッドを活用したデータ整形

TypeScriptを使用している開発者にとって、popメソッドは非常に便利なツールの一つです。

ここでは、popメソッドを活用してデータの整形を行う具体的なサンプルコードを提供し、その詳細な説明を行います。

まず、popメソッドは、配列の最後の要素を削除し、その要素を返すメソッドです。

データの整形において、特定の条件に基づいて配列からデータを削除する場面が多々あります。

そんな場合に、このpopメソッドを活用すると、簡潔にコードを書くことができます。

オブジェクトが格納されている配列から、特定の条件を満たす最後のオブジェクトを取り出し、そのオブジェクトのプロパティのみを新しいオブジェクトにコピーするサンプルコードを紹介します。

interface Data {
    id: number;
    name: string;
    isActive: boolean;
}

const dataArray: Data[] = [
    { id: 1, name: "A", isActive: true },
    { id: 2, name: "B", isActive: false },
    { id: 3, name: "C", isActive: true },
];

const lastActiveData = dataArray.reverse().find(data => data.isActive);
const result = lastActiveData ? { id: lastActiveData.id, name: lastActiveData.name } : null;

// 最後のisActiveがtrueのオブジェクトを取り出す
if (lastActiveData) dataArray.pop();

console.log(result);

このコードでは、Dataというインターフェースを用いてオブジェクトの形を定義しています。

そして、その型のオブジェクトが3つ格納されているdataArrayという配列を用意しています。

配列を逆順にして、isActiveプロパティがtrueの最後のオブジェクトをfindメソッドで探し出します。

見つかった場合は、そのオブジェクトのidnameプロパティだけを持つ新しいオブジェクトresultを作成します。

そして、最後に、そのオブジェクトを元の配列から削除するために、popメソッドを利用しています。

このコードを実行すると、resultには{ id: 3, name: "C" }というオブジェクトが代入されます。

これは、配列の中でisActivetrueの最後のオブジェクトのidnameプロパティのみを取り出した結果です。

○サンプルコード7:条件に合った要素をpopする方法

JavaScriptやTypeScriptで配列を扱う際、特定の条件に合った要素だけを取り出す必要があることはよくあります。

その際、配列の末尾の要素を取り出すpopメソッドを用いると、非常に効率的にコーディングすることが可能です。

ただし、単純にpopメソッドを使用するだけでは条件に合致した要素だけを取り出すことはできません。

ここでは、特定の条件に合った要素を配列から取り出す方法を、TypeScriptのコードを使用して詳細に解説していきます。

まずは基本的な方法から見ていきましょう。

// TypeScriptのサンプルコード
const numbers = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10];

// 偶数だけを取り出す関数
function popEven(arr: number[]): number | undefined {
    let lastElement = arr.pop();
    while (lastElement !== undefined) {
        if (lastElement % 2 === 0) {
            return lastElement;
        }
        lastElement = arr.pop();
    }
    return undefined;
}

const evenNumber = popEven(numbers);
console.log(evenNumber);

このコードでは、numbersという配列から偶数の要素だけを取り出すpopEven関数を定義しています。

関数内部では、popメソッドを使って配列の末尾から要素を取り出し、それが偶数であるかどうかを確認しています。

偶数であればその値を返し、そうでなければ次の要素を取り出して確認を続けるという処理を繰り返しています。

このコードを実行すると、最後に取り出された偶数、つまり10がコンソールに表示されることとなります。

しかし、この方法には少し問題があります。

popメソッドを使用すると、配列から要素が削除されるため、元の配列が破壊されてしまいます。

この点を踏まえ、元の配列を変更せずに条件に合った要素を取り出すための方法を次に示します。

// TypeScriptのサンプルコード
const numbersCopy = [...numbers];

const evenNumberWithoutMutation = popEven(numbersCopy);
console.log(evenNumberWithoutMutation);

こちらのコードでは、スプレッド構文を使用してnumbers配列のコピーを作成してからpopEven関数を実行しています。

このようにすることで、元の配列numbersは変更されず、新しい配列numbersCopyのみが変更されるため、破壊的な操作を避けることができます。

○サンプルコード8:popメソッドで動的なデータ処理

TypeScriptを使用してデータを動的に処理する際、配列から要素を取り出す操作は一般的に行われます。

特に、最後の要素を取り出す際には、popメソッドが非常に役立ちます。

この項目では、popメソッドを使用して、動的なデータ処理を行う方法を解説します。

まずは、簡単なサンプルコードを見てみましょう。

// TypeScriptのサンプルコード
const items = [
    { id: 1, name: 'りんご' },
    { id: 2, name: 'ばなな' },
    { id: 3, name: 'みかん' },
];

const lastItem = items.pop();

console.log(lastItem);  // 最後の要素が取得される
console.log(items);     // 最後の要素が削除された配列となる

このコードでは、オブジェクトの配列を使用して、popメソッドを利用しています。

popメソッドは、配列の最後の要素を削除し、その要素を返します。

このコードを実行すると、最後の要素{ id: 3, name: 'みかん' }lastItemに格納され、元のitems配列からは削除されます。

しかし、動的なデータ処理と聞いて、もう少し複雑な操作を想像された方もいるかもしれません。

例えば、特定の条件を満たす要素だけを取り出したい場合や、複数の要素を一度に取り出したい場合などです。次に、そういった動的な処理の方法を解説します。

// TypeScriptのサンプルコード
const items = [
    { id: 1, name: 'りんご', category: 'フルーツ' },
    { id: 2, name: 'キャベツ', category: '野菜' },
    { id: 3, name: 'ばなな', category: 'フルーツ' },
    { id: 4, name: 'にんじん', category: '野菜' },
];

let fruits = [];
while (items.length > 0) {
    const item = items.pop();
    if (item && item.category === 'フルーツ') {
        fruits.push(item);
    }
}

console.log(fruits);  // フルーツだけが取得される

このコードでは、オブジェクトにcategoryプロパティを追加して、フルーツと野菜を区別しています。

そして、popメソッドを使用して、配列から要素を一つずつ取り出し、その要素がフルーツであればfruits配列に追加しています。

このコードを実行すると、fruits配列にはフルーツの要素のみが格納されます。

●注意点と対処法

TypeScriptでpopメソッドを使用する際、初心者の方や未経験者が陥りがちなトラップやミスについて、そしてそれらをどのように回避、修正するかについて解説します。

特に、一般的なエラーや、型関連のエラーを中心に取り上げます。

○popメソッドの使用時に出る一般的なエラー

多くの初心者が、popメソッドの使用に関連するエラーとして、空の配列に対してpopメソッドを使用した際のエラーに遭遇します。

配列が空の場合、popメソッドを使用すると、当然のことながら何も返されないため、この結果を予期せずに変数などに代入しようとすると、エラーが発生することがあります。

□エラーサンプルコード1:エラー時のコードとその解決策

まず、エラーを引き起こす典型的なコードを紹介します。

let numbers: number[] = [];
let lastElement = numbers.pop();
console.log(lastElement + 1);

このコードでは、空のnumbers配列からpopメソッドを使用して最後の要素を取得しようとしています。

しかし、numbersは空なので、popメソッドはundefinedを返します。

その結果、lastElement + 1の計算時にundefinedを数値に足そうとしてエラーが発生します。

このエラーを回避するための対処法として、popメソッドを使用する前に配列が空でないかどうかを確認することが考えられます。

修正後のコードは次の通りです。

let numbers: number[] = [];
if(numbers.length > 0) {
    let lastElement = numbers.pop();
    console.log(lastElement + 1);
} else {
    console.log("配列が空です。");
}

このコードを実行すると、”配列が空です。”というメッセージが出力されるため、上記のエラーは発生しません。

○popメソッド使用時の型関連の注意点

TypeScriptはJavaScriptに静的型付けの機能を追加した言語として知られています。

静的型付けを用いることで、コードの安全性を高めることができますが、その反面、型に関するエラーが発生することもあります。

ここでは、popメソッドを使用する際に出会うかもしれない型関連の注意点を詳しく解説します。

□エラーサンプルコード2:型のエラーとその対処法

まず、次のサンプルコードを見てみましょう。

let numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];
let poppedValue: number = numbers.pop();

このコードでは、number型の配列numbersから最後の要素を取り除き、poppedValueという変数に格納しています。

一見すると問題ないように思えますが、実はここには型に関する罠が潜んでいます。

問題点は、pop()メソッドの戻り値の型です。もしnumbers配列が空の状態でpop()を実行すると、戻り値はundefinedとなります。

しかし、上記のサンプルコードではpoppedValueの型をnumberとしています。

そのため、undefinedが返された場合、型エラーが発生する可能性があります。

この問題を解決するための対処法は、戻り値の型をnumber | undefinedとすることです。

これにより、pop()メソッドがundefinedを返してもエラーは発生しなくなります。

修正後のサンプルコードは以下の通りです。

let numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];
let poppedValue: number | undefined = numbers.pop();

上記のコードでは、明示的にpoppedValueの型を宣言せずに、TypeScriptに型推論を任せると、適切な型(number | undefined)が自動的に適用されます。

popメソッドを安全に使用するための一つの方法として、配列が空でないことを事前に確認することも考慮すると良いでしょう。

この方法を採用することで、undefinedが返されるリスクを最小限に抑えることができます。

●カスタマイズ方法

TypeScriptにおけるpopメソッドの活用は多岐にわたりますが、時には標準の機能だけでは足りないことも。

そのような場面では、popメソッドをカスタマイズして、より高度な処理や特定の条件下での動作を実現することが可能です。

○popメソッドの拡張・カスタマイズ方法

popメソッドは、配列の最後の要素を取り除き、その要素を返すものですが、この基本的な動作をベースに、特定の条件に合わせた動作をさせるためのカスタマイズが考えられます。

例えば、特定の要素を取り除く、特定の位置の要素を取得するなど、多岐にわたるカスタマイズが可能です。

□カスタムサンプルコード1:カスタムpopメソッドの作成

特定の条件を満たす要素だけをpopするカスタムメソッドを表すサンプルコードを紹介します。

このコードでは、指定された条件関数に合致する要素を、配列の最後から探し、該当する要素があればそれを取り除きます。

class CustomArray<T> extends Array<T> {
    customPop(condition: (value: T) => boolean): T | undefined {
        for (let i = this.length - 1; i >= 0; i--) {
            if (condition(this[i])) {
                const removedItem = this.splice(i, 1);
                return removedItem[0];
            }
        }
        return undefined;
    }
}

const arr = new CustomArray<number>(1, 2, 3, 4, 5);

// 偶数の要素だけをpopする
const poppedItem = arr.customPop(val => val % 2 === 0);
console.log(poppedItem); // 4
console.log(arr); // [1, 2, 3, 5]

このコードでは、CustomArrayという新しいクラスを作成して、その中にcustomPopメソッドを定義しています。

customPopメソッドは条件関数を引数として受け取り、その条件に合致する要素を配列から取り除きます。

今回のサンプルでは、最後の偶数を取り除く例となっています。

このコードを実行すると、まず4がコンソールに表示されます。これは、条件関数に合致する最後の偶数です。

次に、取り除かれた後の配列が表示され、[1, 2, 3, 5]となっていることが確認できます。

まとめ

TypeScripでのpopメソッドの取り扱いを詳細に解説してきました。

このメソッドは、配列から最後の要素を取り出すだけでなく、その使用方法によってはさまざまな場面でのデータ操作が可能となります。

今回紹介したサンプルコードを通じて、基本的な使い方から型の安全性を保つ方法、さらには状態管理やデータ整形などの応用例までを理解していただけたなら幸いです。

今回学んだことを活用し、TypeScriptでのデータ操作を効率的に行う方法を探求してください。

また、カスタマイズの部分では、popメソッドをさらにパワーアップさせる方法についても実践することができますので、ぜひチャレンジしてみてください。