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JavaScriptでツールチップを作る!7つのステップと実例コード

JavaScriptを使ったツールチップのサンプルコード JS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

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はじめに

JavaScriptを活用したツールチップの作成に興味をお持ちではありませんか?

ツールチップは、ユーザーが要素にマウスを重ねた際に表示される小さな情報ボックスです。

これにより、ウェブサイトやアプリケーションの使いやすさが格段に向上します。

本記事では、JavaScriptを用いてツールチップを実装する手法を、初心者の方にも分かりやすく解説いたします。

●ツールチップとは

ツールチップは、ユーザーがマウスカーソルを特定の要素上に置いたときに現れる小さなポップアップウィンドウです。

この機能により、ユーザーは瞬時にその要素の機能や意味を把握することができます。

ウェブサイトやアプリケーションのユーザビリティを向上させる上で、非常に効果的なUIコンポーネントとして広く利用されています。

●ツールチップの基本構造

ツールチップを構築するためには、HTML、CSS、JavaScriptという3つの要素が不可欠です。

この要素が適切に組み合わさることで、機能的で見栄えの良いツールチップが実現します。

○HTML

HTMLは、ツールチップを表示するための基礎となる構造を提供します。

ツールチップを表示したい要素にデータ属性を追加することで、JavaScriptからツールチップのテキストを容易に取得できるようになります。

また、ツールチップ自体を表示するためのHTML要素も必要となります。

○CSS

CSSは、ツールチップの視覚的な側面を担当します。

背景色、文字色、サイズ、位置などのスタイルを定義することで、ツールチップの外観を整えます。

また、表示・非表示の切り替えやアニメーションなども、CSSを通じて制御することができます。

○JavaScript

JavaScriptは、ツールチップの動的な振る舞いを制御します。

マウスイベントに応じてツールチップの表示・非表示を切り替えたり、表示位置を動的に調整したりするなど、インタラクティブな機能を実現するために重要な役割を果たします。

●ツールチップの作り方

それでは、具体的なツールチップの実装手順について、詳しく見ていきましょう。

○ステップ1:HTMLの準備

まず、ツールチップを表示させたい要素にデータ属性を追加します。

例えば、data-tooltipという属性を使用する場合、次のようなHTMLコードを記述します。

<button data-tooltip="ここにツールチップの内容が表示されます">ホバーしてください</button>
<div id="tooltip"></div>

このコードでは、ボタン要素にツールチップのテキストをdata-tooltip属性として設定しています。

また、ツールチップ自体を表示するためのdiv要素も用意しています。

○ステップ2:CSSの設定

次に、ツールチップのスタイルを定義します。

次のCSSコードを使用して、ツールチップの基本的な外観を設定します。

#tooltip {
  display: none;
  position: absolute;
  background-color: #333;
  color: white;
  padding: 5px;
  border-radius: 3px;
  font-size: 14px;
  z-index: 1000;
}

このCSSコードでは、ツールチップの初期状態を非表示に設定し、背景色や文字色、パディング、角丸などの基本的なスタイルを定義しています。

○ステップ3:JavaScriptのコード作成

ツールチップの表示・非表示を制御するJavaScriptコードを作成します。

次のようなコードを記述します。

const tooltip = document.getElementById("tooltip");

function showTooltip(event, text) {
  tooltip.style.display = "block";
  tooltip.textContent = text;
  tooltip.style.left = event.pageX + 10 + "px";
  tooltip.style.top = event.pageY + 10 + "px";
}

function hideTooltip() {
  tooltip.style.display = "none";
}

このコードでは、showTooltip関数でツールチップを表示し、hideTooltip関数で非表示にする処理を定義しています。

○ステップ4:ツールチップを表示する

マウスオーバー時にツールチップを表示するよう、イベントリスナーを設定します。

document.querySelectorAll("[data-tooltip]").forEach((element) => {
  element.addEventListener("mouseover", (event) => {
    const text = event.target.getAttribute("data-tooltip");
    showTooltip(event, text);
  });
});

このコードでは、data-tooltip属性を持つすべての要素に対して、マウスオーバー時にツールチップを表示するイベントリスナーを設定しています。

○ステップ5:ツールチップを非表示にする

マウスが要素から離れたときにツールチップを非表示にするイベントリスナーを設定します。

document.querySelectorAll("[data-tooltip]").forEach((element) => {
  element.addEventListener("mouseout", () => {
    hideTooltip();
  });
});

このコードにより、マウスが要素から離れたときにツールチップが自動的に非表示になります。

○ステップ6:ツールチップの位置を調整する

ツールチップがマウスの動きに追従するよう、位置を動的に調整します。

document.querySelectorAll("[data-tooltip]").forEach((element) => {
  element.addEventListener("mousemove", (event) => {
    tooltip.style.left = event.pageX + 15 + "px";
    tooltip.style.top = event.pageY + 15 + "px";
  });
});

このコードにより、マウスの動きに合わせてツールチップの位置が更新されます。

○ステップ7:カスタマイズ

必要に応じて、ツールチップのデザインや挙動をさらにカスタマイズします。

CSSを編集することで、見た目やアニメーションを変更できます。

また、JavaScriptを拡張することで、より高度な機能を追加することも可能です。

●応用例とサンプルコード

ツールチップの機能をさらに拡張するための応用例をいくつか紹介します。

○例1:カラフルなツールチップ

ツールチップの背景色を要素ごとに変更することができます。

次のHTMLとCSSを使用します。

<button data-tooltip="赤色のツールチップです" data-tooltip-color="red">赤色</button>
<button data-tooltip="青色のツールチップです" data-tooltip-color="blue">青色</button>
<div id="tooltip"></div>
#tooltip[data-color="red"] {
  background-color: #ff6b6b;
}

#tooltip[data-color="blue"] {
  background-color: #4d96ff;
}

JavaScriptで色を設定する際は、次のようにコードを修正します。

function showTooltip(event, text, color) {
  tooltip.style.display = "block";
  tooltip.textContent = text;
  tooltip.style.left = event.pageX + 10 + "px";
  tooltip.style.top = event.pageY + 10 + "px";
  tooltip.setAttribute("data-color", color);
}

document.querySelectorAll("[data-tooltip]").forEach((element) => {
  element.addEventListener("mouseover", (event) => {
    const text = event.target.getAttribute("data-tooltip");
    const color = event.target.getAttribute("data-tooltip-color");
    showTooltip(event, text, color);
  });
});

○例2:画像を含むツールチップ

ツールチップ内に画像を表示することも可能です。

次のHTMLとCSSを使用します。

<button data-tooltip="image">画像付きツールチップ</button>
<div id="tooltip">
  <img src="example-image.jpg" alt="サンプル画像" />
  <p>画像の説明文をここに記述します。</p>
</div>
#tooltip img {
  max-width: 100px;
  max-height: 100px;
  margin-bottom: 5px;
}

#tooltip p {
  margin: 0;
  font-size: 12px;
}

JavaScriptでは、ツールチップの内容を動的に変更する代わりに、表示・非表示の切り替えのみを行います。

●注意点と対処法

ツールチップを実装する際は、次の点に注意しましょう。

  1. ツールチップが他の要素と重ならないよう、z-indexを適切に設定します。
  2. ツールチップが画面外にはみ出さないよう、表示位置を調整します。
  3. ツールチップの表示・非表示の切り替えにアニメーションや遅延を加えることで、ユーザー体験を向上させます。

●カスタマイズ方法

ツールチップの外観や動作は、CSSやJavaScriptを通じて様々にカスタマイズできます。

○例1:ツールチップのデザイン変更

CSSを編集することで、ツールチップの背景色やフォントを変更できます。

#tooltip {
  background-color: #2c3e50;
  color: #ecf0f1;
  font-family: 'Arial', sans-serif;
  font-size: 14px;
  box-shadow: 0 2px 5px rgba(0, 0, 0, 0.2);
}

○例2:ツールチップの表示位置変更

JavaScriptで位置計算を変更することで、ツールチップを要素の上部に表示することができます。

function showTooltip(event, text) {
  tooltip.style.display = "block";
  tooltip.textContent = text;
  const rect = event.target.getBoundingClientRect();
  tooltip.style.left = rect.left + (rect.width / 2) - (tooltip.offsetWidth / 2) + "px";
  tooltip.style.top = rect.top - tooltip.offsetHeight - 10 + "px";
}

○例3:ツールチップの表示アニメーション追加

CSSトランジションを使用して、ツールチップにフェードインのアニメーションを追加できます。

#tooltip {
  opacity: 0;
  transition: opacity 0.3s ease-in-out;
}

#tooltip.visible {
  opacity: 1;
}

JavaScriptでは、showTooltip関数内でvisibleクラスを追加します。

function showTooltip(event, text) {
  tooltip.style.display = "block";
  tooltip.textContent = text;
  // 位置の設定
  setTimeout(() => {
    tooltip.classList.add("visible");
  }, 10);
}

function hideTooltip() {
  tooltip.classList.remove("visible");
  setTimeout(() => {
    tooltip.style.display = "none";
  }, 300);
}

まとめ

本記事では、JavaScriptを使用してツールチップを作成する方法を詳しく解説しました。

基本的な実装手順から応用例、さらにはカスタマイズ方法まで、幅広くカバーしています。

知識を活用し、ユーザーフレンドリーなインターフェースの構築にお役立てください。