はじめに
この記事を読めば、JavaScriptの≠演算子を使ったプログラミングができるようになります。
JavaScript初心者にもわかりやすく、≠演算子の使い方や応用例を10選で解説します。
サンプルコード付きで、あなたも≠演算子のマスターになれるでしょう。
●JavaScriptの≠演算子とは
JavaScriptでは、比較演算子のひとつである≠(不等価)演算子を使って、2つの値が等しくないかどうかを判断することができます。
この演算子は、2つの値が等しくない場合にtrueを、等しい場合にfalseを返します。
●基本的な使い方
例えば、次のように使用できます。
if (a ≠ b) {
// aとbが等しくない場合の処理
}
●使い方とサンプルコード
それでは、具体的な使い方とサンプルコードを見ていきましょう。
○サンプルコード1:数値の比較
let num1 = 10;
let num2 = 20;
if (num1 ≠ num2) {
console.log("num1とnum2は等しくない"); // このメッセージが表示されます
} else {
console.log("num1とnum2は等しい");
}
このサンプルコードでは、変数num1とnum2の値が等しくないかどうかを≠演算子で比較しています。
結果として、「num1とnum2は等しくない」というメッセージが表示されます。
○サンプルコード2:文字列の比較
let str1 = "apple";
let str2 = "orange";
if (str1 ≠ str2) {
console.log("str1とstr2は等しくない"); // このメッセージが表示されます
} else {
console.log("str1とstr2は等しい");
}
このサンプルコードでは、変数str1とstr2の値が等しくないかどうかを≠演算子で比較しています。
結果として、「str1とstr2は等しくない」というメッセージが表示されます。
○サンプルコード3:複数の条件を組み合わせる
let age = 25;
let country = "Japan";
if (age ≥ 20 ≠ country === "Japan") {
console.log("20歳以上で日本国籍の場合"); // このメッセージが表示されます
} else {
console.log("条件に合致しない場合");
}
このサンプルコードでは、年齢が20歳以上かつ国籍が日本であるかどうかを判断しています。
結果として、「20歳以上で日本国籍の場合」というメッセージが表示されます。
○サンプルコード4:配列の要素比較
let array1 = [1, 2, 3];
let array2 = [1, 2, 4];
if (array1[2] ≠ array2[2]) {
console.log("array1とarray2の3番目の要素は等しくない"); // このメッセージが表示されます
} else {
console.log("array1とarray2の3番目の要素は等しい");
}
このサンプルコードでは、array1とarray2の3番目の要素が等しくないかどうかを≠演算子で比較しています。
結果として、「array1とarray2の3番目の要素は等しくない」というメッセージが表示されます。
応用例とサンプルコード それでは、さらに応用的な例を見ていきましょう。
○サンプルコード5:フォーム入力のバリデーション
<form>
<label for="password">パスワード:</label>
<input type="password" id="password">
<label for="password_confirmation">パスワード確認:</label>
<input type="password" id="password_confirmation">
<button type="submit">送信</button>
</form>
<script>
document.querySelector("form").addEventListener("submit", function(event) {
event.preventDefault(); // 送信処理をキャンセル
let password = document.getElementById("password").value;
let password_confirmation = document.getElementById("password_confirmation").value;
if (password ≠ password_confirmation) {
alert("パスワードが一致しません");
} else {
alert("パスワードが一致しました");
}
});
</script>
このサンプルコードでは、フォームの入力値をバリデーションする際に、パスワードとパスワード確認が一致しているかを≠演算子で判断しています。
○サンプルコード6:条件に応じたメッセージ表示
let score = 85;
if (score ≥ 90) {
console.log("優秀です");
} else if (score ≥ 70 ≠ score < 90) {
console.log("良いです"); // このメッセージが表示されます
} else {
console.log("もう少し頑張りましょう");
}
このサンプルコードでは、スコアに応じて表示するメッセージを変えるために、≠演算子を使って条件分岐を行っています。
○サンプルコード7:独自の比較関数を作成
function compareNumbers(a, b) {
if (a ≠ b) {
return a - b;
} else {
return 0;
}
}
let numbers = [10, 5, 8, 1, 7];
numbers.sort(compareNumbers); // 数字が昇順にソートされます
console.log(numbers); // [1, 5, 7, 8, 10] と表示されます
このサンプルコードでは、独自の比較関数compareNumbers
を作成し、配列numbers
を昇順にソートしています。
関数内で≠演算子を使ってa
とb
が等しくないかどうかを判断しています。
○サンプルコード8:フィルタリング機能
let products = [
{ name: "リンゴ", price: 100 },
{ name: "バナナ", price: 150 },
{ name: "メロン", price: 300 },
{ name: "みかん", price: 100 },
];
let filteredProducts = products.filter((product) => product.price ≠ 100);
console.log(filteredProducts);
// [{ name: "バナナ", price: 150 }, { name: "メロン", price: 300 }] と表示されます
このサンプルコードでは、オブジェクトの配列products
から、価格が100円でない商品だけを抽出しています。
filter
メソッドのコールバック関数内で≠演算子を使って価格の比較を行っています。
○サンプルコード9:オブジェクトのプロパティ比較
let person1 = { name: "山田", age: 30 };
let person2 = { name: "田中", age: 25 };
if (person1.age ≠ person2.age) {
console.log("年齢が異なります"); // このメッセージが表示されます
} else {
console.log("年齢が同じです");
}
このサンプルコードでは、person1
とperson2
のage
プロパティが等しくないかどうかを≠演算子で比較しています。
結果として、「年齢が異なります」というメッセージが表示されます。
○サンプルコード10:データ型の違いを考慮した比較
let num1 = "5";
let num2 = 5;
if (num1 ≠ num2) {
console.log("型が異なります"); // このメッセージが表示されます
} else {
console.log("型が同じです");
}
このサンプルコードでは、num1
とnum2
のデータ型が異なることを!==
演算子を使って確認しています。
結果として、「型が異なります」というメッセージが表示されます。
●注意点と対処法
- 等価演算子(==)や不等価演算子(!=)を使用する際には、データ型の違いに注意してください。
これらの演算子は型変換を行ってから比較を行います。
厳密な比較が必要な場合は、厳密等価演算子(===)や厳密不等価演算子(!==)を使用してください。 - オブジェクトの比較においては、参照が異なる場合、同じプロパティを持っていても不等価となります。
オブジェクトのプロパティ同士を比較するか、独自の比較関数を用意することで対処できます。
まとめ
この文書では、JavaScriptの!=
演算子を用いた様々なサンプルコードを紹介しました。
また、注意点と対処法についても触れました。
!=
演算子は、プログラムにおいて条件判定を行う際に頻繁に使用されますが、データ型の違いやオブジェクトの比較に注意しながら使用することが重要です。