JavaScriptのletとvar徹底解説!使い方と注意点5選 – Japanシーモア

JavaScriptのletとvar徹底解説!使い方と注意点5選

JavaScriptのletとvarの違いと使い方を徹底解説する記事のサムネイル画像JS
この記事は約4分で読めます。

 

【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

このサービスは複数のSSPによる協力の下、運営されています。

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を凌駕する現役のプログラマチームによって監修されています。

サイト内のコードを共有する場合は、参照元として引用して下さいますと幸いです

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
(送信された情報は、プライバシーポリシーのもと、厳正に取扱い、処分させていただきます。)

はじめに

この記事を読めば、JavaScriptで変数を宣言する際に使う「let」と「var」の違いや使い方、注意点が理解できるようになります。

初心者の方でもわかりやすい説明とサンプルコード付きで、letとvarの使い方を身につけましょう!

●JavaScriptの変数宣言とは

JavaScriptでは、変数を使う前に宣言する必要があります。変数宣言には主に「let」と「var」という2つのキーワードが使われます。

これらの違いや使い方を理解することで、より効率的なコーディングが可能になります。

○letとvarの基本

「let」と「var」はどちらも変数を宣言するためのキーワードですが、それぞれ挙動や特徴が異なります。

「let」はES6(ECMAScript 2015)から導入された新しい変数宣言の方法で、「var」はそれより前から存在する従来の方法です。

●letとvarの使い方

それでは、実際にletとvarを使って変数を宣言してみましょう。

○サンプルコード1:letを使った変数宣言

このコードでは、letを使って変数「message」を宣言し、文字列を代入しています。

その後、console.logで変数の値を出力しています。

let message = "こんにちは!";
console.log(message); // "こんにちは!"

○サンプルコード2:varを使った変数宣言

このコードでは、varを使って変数「message」を宣言し、文字列を代入しています。

その後、console.logで変数の値を出力しています。

var message = "こんにちは!";
console.log(message); // "こんにちは!"

●letとvarの違い

letとvarの主な違いは、「スコープ」や「変数の巻き上げ」といった挙動の違いです。

○ブロックスコープと関数スコープ

「let」はブロックスコープを持ちます。

つまり、ブロック内({}で囲まれた範囲)で宣言された変数は、そのブロック内でのみ有効です。

一方、「var」は関数スコープを持ちます。

つまり、関数内で宣言された変数は、その関数内でのみ有効です。

○変数の巻き上げ

「var」では、変数宣言がスコープの先頭に巻き上げられる現象が発生します。

これを「変数の巻き上げ」と呼びます。

一方、「let」はこのような巻き上げが発生しません。

●注意点と対処法

letとvarを使う際の注意点とその対処法を、サンプルコード付きで解説します。

○サンプルコード3:letとvarの注意点1 – スコープの違い

このコードでは、letとvarで宣言された変数のスコープの違いを確認できます。

letで宣言された変数は、ブロックスコープ内でしか参照できませんが、varで宣言された変数は関数スコープ内で参照できます。

function scopeTest() {
  if (true) {
    let letVariable = "letスコープ";
    var varVariable = "varスコープ";
  }
  console.log(letVariable); // エラー:letVariableは参照できません
  console.log(varVariable); // "varスコープ"
}
scopeTest();

○サンプルコード4:letとvarの注意点2 – 変数の巻き上げ

このコードでは、varで宣言された変数が巻き上げられる現象を確認できます。

変数が巻き上げられるため、varで宣言された変数は宣言前に参照できますが、letではエラーになります。

console.log(varVariable); // undefined
console.log(letVariable); // エラー:letVariableは使用前に参照できません

var varVariable = "var変数";
let letVariable = "let変数";

○サンプルコード5:letとvarの注意点3 – 再宣言の違い

このコードでは、letとvarで宣言された変数の再宣言の違いを確認できます。

letで宣言された変数は再宣言が禁止されていますが、varで宣言された変数は再宣言が許可されています。

let x = "x";
let x = "新しいx"; // エラー:xは既に宣言されています

var y = "y";
var y = "新しいy"; // 問題なし

まとめ

この記事では、JavaScriptでの変数宣言に使われる「let」と「var」の違い、使い方、注意点を詳しく解説しました。

これらの違いを理解して、適切に変数宣言を行うことで、より効率的なコーディングが可能になります。

具体的には、letとvarのスコープの違い、変数の巻き上げの挙動、再宣言の許可・禁止に関する違いなどを把握しましょう。

今後のJavaScript開発において、これらの知識が役立つことでしょう。