5つの手順!PHPで年月日を簡単変換

PHPを使った年月日の変換方法のイメージPHP
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基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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はじめに

この記事を読めば、PHPを使って年月日の変換を行う方法が手に入ります。それはなぜ重要なのでしょうか。

日付や時間は、ウェブサイトやアプリケーションにおいて重要な情報を伝えるための基本的な要素です。

例えば、ブログの投稿日、イベントのスケジュール、配送の予定日など、これらすべてが日付に関連しています。

しかし、それらをうまく扱うためには、日付や時間を簡単に操作できる技術が必要となります。

それがPHPによる年月日の変換技術です。

●PHPとは

PHPは、ウェブサイトやアプリケーションの開発によく使われるプログラミング言語です。

特に、動的なウェブページを作成する際に威力を発揮します。

データベースとの連携も容易であり、さまざまな操作が可能となっています。

そしてその中でも今回注目するのが、日付や時間を扱うための関数群です。

●PHPにおける年月日の基本的な扱い

PHPでは、様々な日付や時間の操作が可能です。

その基本となるのは「現在の日時を取得する」ことと「特定の日時を設定する」ことです。

○現在の日時を取得する

PHPで現在の日時を取得するには、「date」関数を使用します。

// 現在の日時を取得
$now = date("Y-m-d H:i:s");
echo $now;

このコードでは、「date」関数を使って現在の日時を取得しています。

“Y-m-d H:i:s”というパートでは、取得する日時のフォーマットを指定しています。

ここでは年-月-日 時:分:秒という形式で日時を取得しています。

○特定の日時を設定する

特定の日時を設定するには、「mktime」関数を使用します。

// 特定の日時を設定
$specificTime = mktime(15, 30, 0, 5, 19, 2023);
echo date("Y-m-d H:i:s", $specificTime);

このコードでは、「mktime」関数を使って特定の日時を設定しています。

引数は順に、時間、分、秒、月、日、年となっています。ここでは2023年5月19日15時30分を設定しています。

その後、「date」関数を使ってその日時を年-月-日 時:分:秒の形式で出力しています。

●PHPで年月日を変換する5つの手順

PHPを使用して日時を扱うための方法はたくさんありますが、ここでは特に便利な5つの手順を示します。

○サンプルコード1:文字列から日時を変換する

文字列から日時に変換するには、「strtotime」関数を使用します。

次のコードでは、文字列を日時に変換しています。

// 文字列から日時への変換
$dateString = "2023-05-19 15:30:00";
$timestamp = strtotime($dateString);
echo date("Y-m-d H:i:s", $timestamp);

この例では、「strtotime」関数を使って文字列”2023-05-19 15:30:00″をタイムスタンプに変換しています。

そして、「date」関数を用いてタイムスタンプを人間が理解しやすい形式に再変換して表示しています。

○サンプルコード2:日時のフォーマットを変更する

日時のフォーマットを変更するには、「date」関数を使用します。

次のコードでは、日時のフォーマットを変更しています。

// 現在の日時を取得
$now = time();
// 日時のフォーマットを変更
echo date("Y年m月d日 H時i分s秒", $now);

この例では、現在の日時を取得後、「date」関数を使ってフォーマットを変更しています。

具体的には年月日時分秒を”Y年m月d日 H時i分s秒”という形式で表示しています。

○サンプルコード3:日時の計算を行う

日時の計算を行うには、「strtotime」関数を活用します。

次のコードでは、現在の日時に一週間を加えた日時を計算しています。

// 現在の日時に一週間を加算
$nextWeek = strtotime("+1 week");
echo date("Y-m-d H:i:s", $nextWeek);

この例では、「strtotime」関数を使って現在の日時に一週間を加えています。

その結果を「date」関数を使って表示しています。

○サンプルコード4:日時の比較を行う

日時の比較を行うには、タイムスタンプを利用します。

次のコードでは、二つの日時を比較しています。

// 日時の比較
$date1 = strtotime("2023-05-19 15:30:00");
$date2 = strtotime("2023-05-18 15:30:00");

if ($date1 > $date2) {
    echo "日付1の方が新しい";
} else {
    echo "日付2の方が新しい";
}

この例では、「strtotime」関数を使って二つの日時をタイムスタンプに変換し、その後で比較しています。

結果として、より新しい日付がどちらかを表示しています。

○サンプルコード5:日付関数を自由に組み合わせる

最後に、PHPの日付関数は自由に組み合わせて使用することができます。

次のコードでは、「date」関数と「strtotime」関数を組み合わせて、現在の曜日を表示しています。

// 現在の曜日を表示
$now = time();
echo '今日は' . date('l', $now) . 'です。';

この例では、「date」関数を使って現在の曜日を取得しています。

取得した曜日を表示する部分では、直接文字列と組み合わせています。

●PHPで年月日を変換する際の注意点と対処法

PHPで年月日を扱う際には、いくつか注意すべき点があります。

1つ目の注意点は、日付関数を使用する際にはタイムゾーンの設定が重要であるということです。

タイムゾーンが設定されていないと、予期しない日時が出力される可能性があります。

これを解決するには、スクリプトの先頭でdate_default_timezone_set関数を使用してタイムゾーンを設定することが推奨されます。

// タイムゾーンの設定
date_default_timezone_set('Asia/Tokyo');

このコードでは、date_default_timezone_set関数を使ってタイムゾーンを’Asia/Tokyo’に設定しています。

これにより、その後の日付関数はこのタイムゾーンに従って日時を計算します。

2つ目の注意点は、「strtotime」関数は非常に便利ですが、解析できない日付文字列を渡すと失敗します。

これは、文字列が無効な日付形式であったり、英語の月名が日本語になっていたりすると起こります。

この問題を回避するためには、有効な日付形式の文字列を使用することが必要です。

●PHPで年月日を変換する際のカスタマイズ方法

PHPの日付関数は柔軟性が高く、様々なカスタマイズが可能です。

例えば、「date」関数では、出力する日時の形式を自由に指定することができます。

これにより、”Y年m月d日”や”H時i分s秒”など、必要な形式に合わせた日時を出力することが可能になります。

また、日時の計算では「strtotime」関数を活用することで、”next Monday”や”+3 days”など、直感的に理解できる形式で計算を行うことができます。

さらに、DateTimeクラスを利用することで、より複雑な日時の操作や計算が可能になります。

このクラスはオブジェクト指向の日時操作を提供し、日時の加算、減算、比較などが容易に行えます。

まとめ

この記事では、PHPで年月日を操作する基本的な方法から、日時の変換や計算、比較まで、様々な手順を紹介しました。

また、日付関数を使用する際の注意点や対処法、カスタマイズ方法も解説しました。

これらの知識をもとに、PHPで日時を上手に扱って、プログラムの柔軟性と拡張性を高めることができます。

ただし、日付と時間の処理は複雑であり、時々意図しない結果をもたらす可能性があります。

そのため、実装する際には十分にテストとデバッグを行うことが重要です。

以上で、PHPでの年月日の扱い方についての解説を終わります。

これらの情報が、皆さんのPHPプログラミングの一助となることを願っています。