初心者でも安心!PHPパスワード暗号化の詳解5ステップ – Japanシーモア

初心者でも安心!PHPパスワード暗号化の詳解5ステップ

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はじめに

PHPによるパスワード暗号化に興味があるけれど、具体的な手順が分からないという方はいませんか?

この記事を読むことで、PHPを用いたパスワード暗号化の具体的な手順を理解し、自身でコーディングできるようになります。

暗号化技術は、ユーザー情報の安全性を保つために重要なスキルです。本記事はその基本をしっかりと解説します。

●パスワード暗号化とは

パスワード暗号化とは、平文のパスワードを特定のアルゴリズムを使用して読み取り不可能な形に変換することを指します。

これにより、パスワード情報が第三者に漏洩した場合でも、パスワードそのものを知られるリスクを軽減します。

パスワード暗号化には様々な方法がありますが、この記事ではPHPで使用できるパスワード暗号化の基本的な手法をご紹介します。

●PHPによるパスワード暗号化のステップ

PHPによるパスワード暗号化は、基本的に下記の5つのステップで行います。

○ステップ1:PHPの基本とパスワード処理

まずは、PHPの基本的な文法とパスワードの処理について理解する必要があります。

<?php
    // 基本的なPHPコード:変数の宣言と表示
    $password = "secret";
    echo $password;
?>

このコードは、非常に基本的なPHPコードです。$passwordという変数を宣言し、”secret”という文字列を代入しています。

その後、echo関数を使って、変数$passwordの内容を表示しています。

まずはこのように、パスワードを変数に格納し、それを表示できるようになることが大切です。

○ステップ2:ハッシュ関数とパスワードの暗号化

次に、ハッシュ関数を用いてパスワードの暗号化を行います。

ハッシュ関数は一定の長さのハッシュ値を出力する関数で、同じ入力値に対しては常に同じハッシュ値を出力します。

しかし、逆にハッシュ値から元の入力値を推測することは非常に困難です。

<?php
    // ハッシュ関数を使ったパスワードの暗号化
    $password = "secret";
    $hashed_password = hash('sha256', $password);
    echo $hashed_password;
?>

このコードでは、hash関数を使ってパスワードを暗号化しています。

この例では、hash関数の第一引数に'sha256'を指定してSHA-256というハッシュ関数を使用し、第二引数に暗号化したいパスワードを指定しています。

そして、その結果を変数$hashed_passwordに格納し、echo関数で表示しています。

このように、ハッシュ関数を使ってパスワードを暗号化することで、パスワード情報が漏洩しても、元のパスワードを容易に特定されることがなくなります。

○ステップ3:PHPのpassword_hash関数を使ったパスワードの暗号化

PHPにはパスワードを安全に暗号化するための専用の関数password_hashがあります。

password_hash関数は、ハッシュ化の際に自動的にソルト(ランダムな文字列)を付加し、さらにストレッチング(ハッシュ化の繰り返し)を行うため、セキュリティ性が高いとされています。

<?php
    // password_hash関数を使ったパスワードの暗号化
    $password = "secret";
    $hashed_password = password_hash($password, PASSWORD_DEFAULT);
    echo $hashed_password;
?>

このコードでは、password_hash関数を使ってパスワードを暗号化しています。

この関数の第一引数に暗号化したいパスワード、第二引数に暗号化アルゴリズムを指定します。

この例では、PASSWORD_DEFAULTを指定し、PHPが推奨するデフォルトのアルゴリズムを使用しています。

そして、その結果を変数$hashed_passwordに格納し、echo関数で表示しています。

○ステップ4:パスワードの確認と認証

暗号化されたパスワードを利用して、ユーザーの認証を行うにはpassword_verify関数を使用します。

この関数は、入力されたパスワードと暗号化されたパスワードが一致するかどうかを確認します。

<?php
    // パスワードの確認と認証
    $password = "secret";
    $input = "secret";  // ユーザーから入力されたパスワード
    $hashed_password = password_hash($password, PASSWORD_DEFAULT);

    if (password_verify($input, $hashed_password)) {
        echo "パスワードが一致しました。";
    } else {
        echo "パスワードが一致しません。";
    }
?>

このコードでは、まずpassword_hash関数を使ってパスワードを暗号化し、その結果を$hashed_passwordに格納します。

そして、password_verify関数を使って、ユーザーから入力されたパスワード($input)と暗号化されたパスワード($hashed_password)が一致するかどうかを確認しています。

一致した場合は”パスワードが一致しました。”と表示し、一致しなかった場合は”パスワードが一致しません。”と表示します。

○ステップ5:セキュリティ対策とベストプラクティス

パスワードの暗号化はウェブアプリケーションのセキュリティを高める重要な手段ですが、それだけでは不十分です。

パスワードの取り扱いに関するいくつかのベストプラクティスを挙げます。

  1. ユーザーに強力なパスワードの使用を促す:ユーザーには大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた8文字以上のパスワードの使用を推奨します。
  2. パスワードの再利用を防ぐ:ユーザーが同じパスワードを複数のサービスで再利用すると、一つのサービスでパスワードが漏洩した場合に他のサービスも危険にさらされます。
    そのため、パスワードの再利用は避けるべきです。
  3. 二段階認証を導入する:パスワードだけでなく、携帯電話へのコード送信など二段階での認証を導入することで、セキュリティを更に強化することができます。

●PHPによるパスワード暗号化の応用例

ここまで説明してきたパスワードの暗号化と認証の方法を、ログインシステムの実装に応用する例を見てみましょう。

<?php
    // ユーザー名とパスワードの配列
    $users = [
        ['username' => 'user1', 'password' => password_hash('secret1', PASSWORD_DEFAULT)],
        ['username' => 'user2', 'password' => password_hash('secret2', PASSWORD_DEFAULT)]
    ];

    // ユーザーから入力されたユーザー名とパスワード
    $input_username = 'user1';
    $input_password = 'secret1';

    // 入力されたユーザー名とパスワードが正しいかどうかを確認
    foreach ($users as $user) {
        if ($user['username'] === $input_username && password_verify($input_password, $user['password'])) {
            echo "ログインに成功しました。";
            break;
        }
    }
?>

このコードでは、まずユーザー名とパスワードの配列$usersを作成し、そのパスワードはpassword_hash関数で暗号化しています。

そして、ユーザーから入力されたユーザー名とパスワード($input_username$input_password)と配列$usersのユーザー情報を比較し、一致した場合には”ログインに成功しました。”と表示します。

まとめ

以上、PHPを使ったパスワードの暗号化と認証の基本的な手順を説明しました。

安全なウェブサイトを作成するには、ユーザーの情報を適切に保護することが重要です。

それにはパスワードの暗号化だけでなく、強力なパスワードの使用の促進、パスワードの再利用の防止、二段階認証の導入などが有効です。

この記事が、あなたのプログラミング学習に少しでも役立てば幸いです。