RubyでZabbix APIを使いこなす!7つのステップ

ZabbixとRubyの画像Ruby
この記事は約16分で読めます。

 

【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を凌駕する現役のプログラマチームによって監修されています。

サイト内のコードを共有する場合は、参照元として引用して下さいますと幸いです

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
(送信された情報は、プライバシーポリシーのもと、厳正に取扱い、処分させていただきます。)

はじめに

システム監視の領域では、Zabbixという名前を一度は耳にしたことがあるでしょう。

そのZabbixをより活用するための秘訣を一緒に学びましょう。それが、Rubyを使用したZabbix APIの使い方です。

今回は、RubyとZabbix APIを使用してシステム監視をスムーズに行うための7つのステップを紹介します。

初心者から上級者まで、必見のガイドと具体的なサンプルコードを通じて、一緒に学んでいきましょう。

●Rubyとは何か?

Rubyは、まさに宝石のようなプログラミング言語です。

そのシンプルさと表現力により、多くの開発者から支持されています。

また、オブジェクト指向の言語として、すべてがオブジェクトとして扱われるため、直感的な操作性とコードの再利用性が魅力です。

○Rubyの特徴と用途

Rubyの主な特徴として、文法が英語に近く、直感的に理解しやすいことが挙げられます。

また、Rubyは柔軟性が高く、開発者の思考を直接コードに反映させることが可能です。

この特性は、「開発者の幸福」を重視するRubyの哲学から生まれています。

用途としては、Webアプリケーション開発はもちろん、データ分析やシステム管理など、広範囲で利用されています。

●Zabbix APIとは何か?

Zabbix APIは、Zabbixの機能をプログラムから操作するためのインターフェースです。

ホストの登録、監視項目の設定、アラートの送信など、Zabbixのほとんどの機能をAPIを通じて操作できます。

これにより、監視設定の自動化やカスタムダッシュボードの作成など、様々な自動化とカスタマイズが可能になります。

○Zabbix APIの役割と利点

Zabbix APIの主な役割は、Zabbixサーバーと外部のアプリケーションやスクリプトの間でデータをやり取りすることです。

このAPIを使用すると、ユーザーの手作業を省き、大量のデータを一括で操作したり、繰り返し行う作業を自動化したりすることが可能になります。

また、Zabbix自体のユーザインターフェースで提供されていないカスタム機能を実装することも可能です。

これらの利点により、Zabbix APIはシステム監視の効率化に貢献します。

●RubyでZabbix APIを利用する準備

RubyとZabbix APIを連携させるためには、まずRubyと必要なライブラリをインストールする必要があります。

Rubyのインストールは多くのプラットフォームでサポートされており、Windows、Mac、Linuxなどで使用できます。

そして、APIとの通信を容易にするためのライブラリとしては、’net/http’や’json’があります。

○必要なツールとライブラリ

Rubyのインストール後、次に必要なライブラリをインストールします。

これらのライブラリを使うことで、RubyからZabbix APIへのリクエストを簡単に作成し、レスポンスを処理することができます。

基本的なライブラリのインストール方法を表します。

# Gemfile
gem 'net/http'
gem 'json'

このコードでは、’net/http’と’json’という2つのgemを使用して、Zabbix APIと通信するための準備を行います。

具体的には、’net/http’はHTTP通信を簡単に行うためのライブラリであり、’json’はJSON形式のデータを扱うためのライブラリです。

これらを使用することで、Zabbix APIとのやり取りが容易になります。

この設定を適用するためには、次のコマンドを実行します。

bundle install

このコマンドを実行すると、指定したgemがインストールされ、Rubyからこれらのライブラリを利用できるようになります。

●RubyとZabbix APIの基本的な連携方法

監視システムと言えば、Zabbixが一番に思い浮かぶ方も多いでしょう。

Zabbixは、システムの監視情報を一元管理し、異常があれば通知するという役割を果たしています。

そのZabbixと、プログラミング言語のRubyを組み合わせて使うことで、より効率的なシステム監視が可能になります。

そこで、RubyとZabbix APIの基本的な連携方法について見ていきましょう。まずはZabbixサーバーへの接続から始めます。

○サンプルコード1:Zabbixサーバーへの接続

RubyでZabbix APIを利用し、Zabbixサーバーに接続するためのコードを紹介します。

require 'net/http'
require 'json'

uri = URI('http://your_zabbix_server/zabbix/api_jsonrpc.php')
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)

request = Net::HTTP::Post.new(uri.request_uri, {'Content-Type' => 'application/json-rpc'})
request.body = {
  jsonrpc: '2.0',
  method: 'user.login',
  params: {
    user: 'your_username',
    password: 'your_password',
  },
  id: 1,
  auth: nil
}.to_json

response = http.request(request)
result = JSON.parse(response.body)

puts result

このコードでは、まず最初にnet/httpとjsonという2つのライブラリを使っています。

net/httpはHTTP通信を簡単に行うためのライブラリであり、jsonはJSON形式のデータを扱うためのライブラリです。

次に、ZabbixサーバーのURIを指定して、HTTPのPOSTリクエストを作成しています。

そして、リクエストボディにはZabbix APIの認証情報をJSON形式で記述しています。

最後に、http.requestメソッドでリクエストを送信し、結果を受け取っています。

このコードを実行すると、Zabbixサーバーからのレスポンスが表示されます。

そのレスポンスには、認証トークンが含まれています。

これを使って、以降のAPIリクエストで認証を行います。

○サンプルコード2:ホストの情報を取得

次に、Zabbixサーバー上のホスト情報を取得するサンプルコードを見てみましょう。

require 'net/http'
require 'json'

uri = URI('http://your_zabbix_server/zabbix/api_jsonrpc.php')
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)

request = Net::HTTP::Post.new(uri.request_uri, {'Content-Type' => 'application/json-rpc'})
request.body = {
  jsonrpc:

 '2.0',
  method: 'host.get',
  params: {
    output: 'extend',
    selectInterfaces: 'extend',
  },
  id: 1,
  auth: 'your_auth_token' # サンプルコード1で取得した認証トークン
}.to_json

response = http.request(request)
result = JSON.parse(response.body)

puts result

このコードでは、host.getメソッドを使用して、Zabbixサーバー上に存在するホストの情報を取得しています。

paramsで指定したoutputとselectInterfacesを’extend’にすることで、全てのホスト情報とインターフェース情報を取得します。

そして、その情報を表示しています。

このコードを実行すると、Zabbixサーバー上の全てのホストとそのインターフェース情報が表示されます。

●Zabbix APIを使って監視を自動化

システムの監視を効率化するためには、監視の設定やアラートの生成、データの収集を自動化することが重要です。

Zabbix APIは、そのような作業を自動化するための便利なツールです。

今回は、トリガーとアラートの設定、および監視データの自動収集について、具体的なコードを交えながら解説します。

○サンプルコード3:トリガーとアラートの設定

require 'net/http'
require 'json'

uri = URI('http://your_zabbix_server/zabbix/api_jsonrpc.php')
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)

request = Net::HTTP::Post.new(uri.request_uri, {'Content-Type' => 'application/json-rpc'})
request.body = {
  jsonrpc: '2.0',
  method: 'trigger.create',
  params: {
    description: 'CPU usage is too high',
    expression: '{Zabbix server:system.cpu.util[,,avg1].last()}>90',
    priority: '5'
  },
  id: 1,
  auth: 'your_auth_token'
}.to_json

response = http.request(request)
result = JSON.parse(response.body)

puts result

このコードでは、trigger.createメソッドを使用して、Zabbixサーバー上に新たなトリガーを作成しています。

このトリガーは「CPUの使用率が90%を超えた場合」に発動し、その情報をアラートとして通知します。

このコードを実行すると、新たなトリガーが作成され、そのID情報が返されます。

○サンプルコード4:監視データの自動収集

require 'net/http'
require 'json'

uri = URI('http://your_zabbix_server/zabbix/api_jsonrpc.php')
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)

request = Net::HTTP::Post.new(uri.request_uri, {'Content-Type' => 'application/json-rpc'})
request.body = {
  jsonrpc: '2.0',
  method: 'item.get',
  params: {
    output: 'extend',
    hostids: 'your_host_id',
  },
  id: 1,
  auth: 'your_auth_token'
}.to_json

response = http.request(request)
result = JSON.parse(response.body)

puts result

このコードでは、item.getメソッドを使用して、指定したホストIDの全ての監視データを取得しています。その結果を表示しています。

このコードを実行すると、指定したホストIDに関連する全ての監視データが表示されます。

●応用的な利用方法

Zabbix APIは、監視の設定やデータ収集だけでなく、さらに応用的な利用も可能です。

具体的には、カスタムダッシュボードの作成や、監視スクリプトの自動デプロイなどが行えます。

○サンプルコード5:カスタムダッシュボードの作成

require 'net/http'
require 'json'

uri = URI('http://your_zabbix_server/zabbix/api_jsonrpc.php')
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)

request = Net::HTTP::Post.new(uri.request_uri, {'Content-Type' => 'application/json-rpc'})
request.body = {
  jsonrpc: '2.0',
  method: 'dashboard.create',
  params: {
    name: 'Custom Dashboard',
    widgets: [
      {
        type: 'graph',
        name: 'CPU Usage',
        x: '0',
        y: '0',
        width: '500',
        height: '300',
        fields: [
          {
            type: '0',
            value: 'your_graph_id',
            name: 'Graph ID'
          }
        ]
      }
    ]
  },
  id: 1,
  auth: 'your_auth_token'
}.to_json

response = http.request(request)
result = JSON.parse(response.body)

puts result

このコードでは、dashboard.createメソッドを使用して、Zabbixサーバー上に新たなダッシュボードを作成しています。

このダッシュボードには「CPU Usage」という名前のグラフウィジェットを配置しています。

このコードを実行すると、新たなダッシュボードが作成され、そのID情報が返されます。

○サンプルコード6:監視スクリプトの自動デプロイ

require 'net/http'
require 'json'

uri = URI('http://your_zabbix_server/zabbix/api_jsonrpc.php')
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)

request = Net::HTTP::Post.new(uri.request_uri, {'Content-Type' => 'application/json-rpc'})
request.body = {
  jsonrpc: '2.0',
  method: 'script.create',
  params: {
    name: 'Auto Deploy Script',
    command: 'your_deploy_command',
    host_access: '3',
  },
  id: 1,
  auth: 'your_auth_token'
}.to_json

response = http.request(request)
result = JSON.parse(response.body)

puts result

このコードでは、script.createメソッドを使用して、Zabbixサーバー上に新たなスクリプトを作成しています。

このスクリプトは指定したデプロイコマンドを自動で実行します。

このコードを実行すると、新たなスクリプトが作成され、そのID情報が返されます。

●注意点とトラブルシューティング

RubyとZabbix APIを組み合わせて使用することで、システム監視をより効率的に行うことが可能です。

しかしながら、その運用には様々な注意点と、トラブルシューティングが必要となります。

○セキュリティ上の注意点

まず、RubyとZabbix APIを使う際に最も注意するべき点は、セキュリティです。

具体的には、認証情報の管理方法と通信内容の暗号化です。

認証情報はZabbix APIを使用するために必須ですが、これらの情報を不適切に取り扱うと、悪意のある第三者によって不正に利用される可能性があります。

そのため、認証情報はセキュアな方法で保存し、必要な時だけ取り出すようにすることが重要です。

また、通信内容の暗号化も重要な視点です。

API通信はネットワークを経由するため、通信内容が第三者に傍受されるリスクがあります。

そのため、Zabbix APIを使用する際には、SSL/TLSなどの暗号化技術を用いて、通信内容を保護することが求められます。

○一般的なエラーとその対処法

Zabbix APIを使用する際によく遭遇するエラーとその対処法をいくつか紹介します。

最初に、’Error -32602. Invalid params.’というエラーメッセージが表示される場合、これはAPIリクエストのパラメータが不正であることを意味します。

この場合、パラメータの名前や値を見直し、必要に応じてZabbix APIのドキュメンテーションを参照してみてください。

また、’Error -32500. Application error.’というエラーメッセージが表示された場合、これはZabbixサーバー内部で何らかのエラーが発生していることを示しています。

この問題の解決には、Zabbixサーバーのログを確認し、具体的なエラーメッセージやその原因を探る必要があります。

これらのエラーメッセージと対処法を頭に入れておくことで、問題が発生した際に迅速に対応することが可能となります。

●カスタマイズの方法

Zabbix APIは高度なカスタマイズを可能にします。

その中でも、アラートアクションのカスタマイズは非常に有用です。

○サンプルコード7:カスタムアラートアクションの作成

require 'net/http'
require 'json'

uri = URI('http://your_zabbix_server/zabbix/api_jsonrpc.php')
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)

request = Net::HTTP::Post.new(uri.request_uri, {'Content-Type' => 'application/json-rpc'})
request.body = {
  jsonrpc: '2.0',
  method: 'action.create',
  params: {
    name: 'Custom Alert Action',
    eventsource: '0',
    def_longdata: 'Disk space is running low on {HOST.NAME}',
    operations: [
      {
        operationtype: '1',
        opcommand: {
          type: '0',
          scriptid: 'your_script_id',
          authtype: '0',
          username: 'your_username',
          password: 'your_password'
        }
      }
    ]
  },
  id: 1,
  auth: 'your_auth_token'
}.to_json

response = http.request(request)
result = JSON.parse(response.body)

puts result

このコードでは、action.createメソッドを使用して、Zabbixサーバー上に新たなアラートアクションを作成しています。

このアラートアクションは、ディスクスペースが不足している場合に指定したスクリプトを実行します。

このコードを実行すると、新たなアラートアクションが作成され、そのID情報が返されます。

以上がRubyとZabbix APIを使用してシステム監視を行うための7つのステップです。

このガイドを参考に、システム監視をスムーズに行うことができるでしょう。

まとめ

RubyとZabbix APIの組み合わせは、システム監視を効率的に行う強力なツールとなります。

この記事を通じて、その使用方法、注意点、トラブルシューティング、カスタマイズの方法を詳しく解説しました。

初心者から上級者まで、これらの知識を活用して、システム監視をよりスムーズに行いましょう。