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Swiftでミリ秒を取得!初心者向けのたった10選の方法

Swift言語のロゴとストップウォッチを組み合わせた画像。ミリ秒取得のイメージ Swift
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

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はじめに

Swiftの魅力はそのシンプルさとパワフルさにあります。

この記事を手にとっていただいたあなたは、Swiftでのミリ秒の取得方法に興味を持たれたことでしょう。

ミリ秒の取得は、アニメーションの制御や、タイマーアプリ、高精度の計測など、多岐にわたるアプリケーション開発で必要とされる技術です。

しかし、どんなに優れた言語であっても、初めて接する際にはどこから手をつければいいのか迷うこともあるでしょう。

この記事を読むことで、Swiftでミリ秒を取得・扱う基本的な方法から、さらには応用的な使用例までを理解することができるようになります。

●Swiftとは

SwiftはAppleが開発したプログラミング言語で、iOS, macOS, watchOS, tvOSといったAppleのOS向けのアプリケーション開発に使用されます。

CやObjective-Cとは異なり、読みやすく、書きやすい言語として設計されています。

安全性にも優れ、効率的に動作するコードを書くことが可能です。

○Swiftの基本的な特徴

Swiftは、次のような特徴を持っています。

  1. 型安全性:明確にデータ型を定義することで、予期しないエラーを減少させることができます。
  2. モダンな文法:人間にとって読みやすく、直感的に理解しやすい文法が採用されています。
  3. 高速な実行速度:最適化されたコンパイラにより、CやObjective-Cに匹敵する、あるいはそれを上回る実行速度を実現しています。

○ミリ秒とは何か?

ミリ秒は、1秒の1000分の1を表す時間の単位です。

1ミリ秒は0.001秒と表されます。

コンピュータの処理速度や、人間が感じることのできる時間の差など、微細な時間を計測する際に使用されます。

例えば、アニメーションやゲームのフレームレートの計測など、細かい時間の計測が求められる場面でミリ秒は役立ちます。

●Swiftでミリ秒を取得する方法

Swiftでミリ秒を取得する方法はいくつかありますが、ここでは特に初心者の方が理解しやすいと思われる方法を中心に10選をご紹介します。

これを通じて、アプリ開発時の時間計測やアニメーションの調整など、様々な場面でのミリ秒の取得・利用がスムーズに行えるようになることを目指します。

○サンプルコード1:Dateオブジェクトを使用する基本的な取得方法

Swiftにおいて、現在の日時を取得するためには、Dateオブジェクトを使用します。

そして、このDateオブジェクトからミリ秒を取得する方法を見ていきましょう。

import Foundation

let now = Date()
let timeInterval = now.timeIntervalSince1970
let milliseconds = Int(timeInterval * 1000)

print("現在のミリ秒: \(milliseconds)")

このコードではDateを使って現在の日時を取得し、timeIntervalSince1970を利用して1970年1月1日からの経過時間を秒単位で取得しています。

そして、その値に1000を掛けることでミリ秒を計算しています。

このコードを実行すると、現在のミリ秒が表示される形になります。

○サンプルコード2:現在のミリ秒を取得する

Dateオブジェクトと併せて、Calendarオブジェクトを使用して現在のミリ秒を直接取得する方法もあります。

これは日常的なアプリ開発において非常に役立つテクニックの一つです。

import Foundation

let now = Date()
let currentMillisecond = Calendar.current.component(.nanosecond, from: now) / 1_000_000

print("現在のミリ秒: \(currentMillisecond)")

こちらのコードでは、Calendarcomponent(_:from:)メソッドを利用して、現在の日時のナノ秒を取得しています。

ナノ秒は1秒の10億分の1なので、ミリ秒に変換するためには1,000,000で割る必要があります。

このコードを実行すると、0から999の間のミリ秒が表示されます。

この値は1秒の中での現在のミリ秒を示しています。

○サンプルコード3:指定した日時のミリ秒を取得する

アプリケーション開発において、特定の日時のミリ秒を取得する必要が出てくる場面も少なくありません。

例えば、指定した日時と現在日時との差を計算する際などに利用します。

Swiftではこのような日時のミリ秒を簡単に取得することができます。

import Foundation

// 指定した日時を設定(例:2023年10月15日 12:00:00)
let dateFormatter = DateFormatter()
dateFormatter.dateFormat = "yyyy/MM/dd HH:mm:ss"
if let specifiedDate = dateFormatter.date(from: "2023/10/15 12:00:00") {
    let timeInterval = specifiedDate.timeIntervalSince1970
    let milliseconds = Int(timeInterval * 1000)
    print("指定した日時のミリ秒: \(milliseconds)")
} else {
    print("日時の変換に失敗しました。")
}

このコードのポイントは、まずDateFormatterを用いて、文字列から日時に変換しています。

その後、その日時から1970年1月1日からの経過時間を秒単位で取得し、ミリ秒に変換しています。

このコードを実行すると、「指定した日時のミリ秒: (取得したミリ秒)」という形で、指定した日時のミリ秒がコンソールに表示されます。

この方法を利用することで、任意の日時のミリ秒を容易に取得できます。

○サンプルコード4:タイマーを使ってリアルタイムでミリ秒を表示する

アプリケーションの中で、リアルタイムで現在のミリ秒を表示させたい場面も考えられます。

例として、ストップウォッチアプリケーションなどが挙げられます。

このような場面で役立つ方法を紹介します。

import Foundation

// タイマーの設定
let timer = Timer.scheduledTimer(withTimeInterval: 0.001, repeats: true) { _ in
    let now = Date()
    let timeInterval = now.timeIntervalSince1970
    let milliseconds = Int(timeInterval * 1000) % 1000
    print("現在のミリ秒: \(milliseconds)")
}

// 5秒後にタイマーを停止する(実際のアプリでは、停止ボタンなどで制御)
DispatchQueue.main.asyncAfter(deadline: .now() + 5) {
    timer.invalidate()
}

このコードでは、Timerオブジェクトを利用して1ミリ秒ごとに現在のミリ秒を表示しています。

また、サンプルの簡略化のため、5秒後にタイマーを停止していますが、実際のアプリケーションではユーザーの操作などでタイマーを制御することになります。

このコードを実行すると、リアルタイムでの現在ミリ秒が続々と表示される様子が確認できます。

この方法は、時間をリアルタイムで表示させたい場合に非常に役立ちます。

●Swiftでミリ秒を活用する応用例

Swiftにおけるミリ秒の取得や扱いに関する基礎知識を把握したところで、実際のアプリケーション開発において、ミリ秒をどのように活用できるのか、その応用例を紹介していきます。

○サンプルコード5:ミリ秒を用いたタイマーアプリの作成

一般的に、タイマーアプリでは秒単位だけでなく、ミリ秒単位での計測も行いたい場面が多いです。

ここでは、ミリ秒を表示するシンプルなタイマーアプリの作成方法を説明します。

import UIKit

class TimerViewController: UIViewController {
    var timer: Timer?
    var startTime: Date?

    @IBOutlet weak var timeLabel: UILabel!

    @IBAction func startButtonTapped(_ sender: UIButton) {
        startTime = Date()
        timer = Timer.scheduledTimer(timeInterval: 0.001, target: self, selector: #selector(updateTimeLabel), userInfo: nil, repeats: true)
    }

    @IBAction func stopButtonTapped(_ sender: UIButton) {
        timer?.invalidate()
    }

    @objc func updateTimeLabel() {
        guard let start = startTime else { return }
        let interval = Date().timeIntervalSince(start)
        let milliseconds = Int(interval * 1000) % 1000
        let seconds = Int(interval) % 60
        let minutes = (Int(interval) / 60) % 60
        timeLabel.text = String(format: "%02d:%02d.%03d", minutes, seconds, milliseconds)
    }
}

このコードでは、タイマーの開始時にstartTimeとして現在の日時を保存し、1ミリ秒ごとにupdateTimeLabelメソッドを呼び出すようにしています。

その中で経過時間を計算し、ラベルに表示しています。このようにしてミリ秒単位での時間計測を実現できます。

○サンプルコード6:ミリ秒を用いたログ出力

アプリケーションのデバッグやパフォーマンス測定時に、ログ出力を行う際にミリ秒単位での時間情報が非常に役立ちます。

具体的には、どのタイミングでどれだけの時間が経過したのかを正確に把握することができます。

import Foundation

func logWithTimestamp(message: String) {
    let now = Date()
    let formatter = DateFormatter()
    formatter.dateFormat = "yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSS"
    let timestamp = formatter.string(from: now)
    print("[\(timestamp)] \(message)")
}

logWithTimestamp(message: "データ処理開始")
// 処理...
logWithTimestamp(message: "データ処理終了")

このコードでは、logWithTimestamp関数を定義しており、この関数を使用することで、メッセージと共にミリ秒単位でのタイムスタンプを含むログを出力することができます。

これにより、どれだけの時間が各処理にかかったのかを精確に計測することが可能になります。

○サンプルコード7:ミリ秒を用いたアニメーションの調整

アニメーションは、アプリケーションのユーザーエクスペリエンスを高める要素として欠かせないものとなっています。

Swiftでのアニメーション制御においても、ミリ秒単位での調整が可能です。例えば、UIButtonの押下時のアニメーションを考えてみましょう。

下記のコードは、ボタンが押された際に、0.300ミリ秒かけてボタンの透明度を変化させるアニメーションを表しています。

import UIKit

class AnimationViewController: UIViewController {

    @IBOutlet weak var animatedButton: UIButton!

    @IBAction func buttonTapped(_ sender: UIButton) {
        UIView.animate(withDuration: 0.300) { 
            self.animatedButton.alpha = 0.5
        } completion: { _ in
            UIView.animate(withDuration: 0.300) { 
                self.animatedButton.alpha = 1.0
            }
        }
    }
}

このコードを実行すると、ボタンをタップした時に0.300ミリ秒でボタンの透明度が半減し、その後再び0.300ミリ秒で元の透明度に戻るアニメーションが行われます。

○サンプルコード8:ミリ秒を使ったデバッグ手法

Swiftでの開発においても、デバッグは重要なフェーズの一つです。

特に、動作の遅延やアニメーションの遅れ、APIのレスポンス待ち時間など、ミリ秒単位での計測が必要な場面が多々あります。

ここでは、関数の実行時間をミリ秒単位で計測するシンプルなデバッグ方法を紹介します。

import Foundation

func measureExecutionTime(of closure: () -> Void) {
    let start = Date()
    closure()
    let end = Date()
    let timeInterval = end.timeIntervalSince(start)
    let milliseconds = timeInterval * 1000
    print("実行時間: \(milliseconds)ミリ秒")
}

measureExecutionTime {
    // 長い処理を記述
    for _ in 1...1000000 {
        _ = 1 + 1
    }
}

このコードでは、measureExecutionTime関数を定義しています。

この関数内でクロージャの実行前と実行後の時間を計測し、その差分をミリ秒単位で計算して表示します。

このような方法を用いれば、具体的な実行時間の長さを確認し、性能の最適化などに役立てることができます。

●Swiftでミリ秒取得時の注意点と対処法

Swiftを用いてミリ秒を取得する際には、いくつかの注意点が存在します。

これらの点を理解し、適切な対処をすることで、より精度の高いコーディングが可能となります。

○サンプルコード9:タイムゾーンによるミリ秒のずれ

世界各地で異なるタイムゾーンが存在するため、ミリ秒を取得する際にタイムゾーンの影響を受けることがあります。

このような場合、誤った時刻が取得される可能性があります。

タイムゾーンによるミリ秒のずれを防ぐ方法を下記のサンプルコードで紹介します。

import Foundation

let dateFormatter = DateFormatter()
dateFormatter.dateFormat = "yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSS"
dateFormatter.timeZone = TimeZone(abbreviation: "UTC") // UTCタイムゾーンを指定
let dateInUTC = dateFormatter.date(from: "2023-10-17 12:34:56.789")!
print(dateInUTC)

このコードでは、DateFormatterを使用して指定した日時のミリ秒をUTCタイムゾーンで取得しています。

この方法により、異なるタイムゾーンによるミリ秒のずれを回避することができます。

○サンプルコード10:ミリ秒の精度とその取り扱い

ミリ秒は1秒の1000分の1という非常に短い時間単位です。

そのため、計測や取得時の精度が非常に重要となります。

特に、連続的なミリ秒の計測や、高精度を要求される場面でのミリ秒の取扱いには注意が必要です。

下記のサンプルコードは、高精度のタイマーを使用してミリ秒単位での時間計測を行う例を表しています。

import Foundation

let start = CFAbsoluteTimeGetCurrent()
// 何らかの処理
Thread.sleep(forTimeInterval: 0.123)
let end = CFAbsoluteTimeGetCurrent()
let elapsedTime = (end - start) * 1000
print("経過時間: \(elapsedTime)ミリ秒")

このコードでは、CFAbsoluteTimeGetCurrent関数を使用して高精度の時間計測を行っています。

この方法により、ミリ秒単位での精確な経過時間を取得することができます。

●ミリ秒取得のカスタマイズ方法

Swiftを使ってミリ秒を取得する際に、様々なニーズや要求に応じて表示や取得の方法をカスタマイズすることができます。

ここでは、ミリ秒の表示形式のカスタマイズや他の時間単位への変換方法を詳しく解説します。

○サンプルコード11:ミリ秒の表示形式をカスタマイズする方法

ミリ秒の表示形式を変更することで、読みやすさや用途に応じた情報の伝達が可能となります。

下記のコードでは、DateFormatterを使用してミリ秒の表示形式をカスタマイズしています。

import Foundation

let date = Date()
let formatter = DateFormatter()
formatter.dateFormat = "yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSS" // 年月日、時分秒、ミリ秒の形式
let formattedDate = formatter.string(from: date)
print(formattedDate)

このコードを実行すると、現在の日時を「年-月-日 時:分:秒.ミリ秒」の形式で表示します。

DateFormatterのdateFormatプロパティを変更することで、さまざまな表示形式に対応することができます。

○サンプルコード12:ミリ秒を他の時間単位に変換する方法

時々、ミリ秒を他の時間単位、例えば秒や分、時間に変換する必要が出てきます。

下記のコードは、ミリ秒を秒に変換する一例を表しています。

let milliseconds: Double = 4567.89
let seconds = milliseconds / 1000.0
print("ミリ秒:\(milliseconds)")
print("秒:\(seconds)")

このコードでは、ミリ秒を1000で割ることで秒単位に変換しています。

このようなシンプルな計算を行うことで、ミリ秒をさまざまな時間単位に変換することができます。

まとめ

Swiftを活用してミリ秒を取得する技術は、アプリケーションの精度を高めるためや、特定のタイミングでの処理を実現するために非常に役立ちます。

この記事では、Swiftでのミリ秒の基本的な取得方法から、表示形式のカスタマイズ、さらには応用例までを網羅的に解説しました。

ミリ秒の取得は、時々思わぬ課題や挑戦に直面することがあります。

しかし、Swiftにはこれらの課題を効果的に解決するためのツールやライブラリが豊富に用意されています。

DateオブジェクトやDateFormatterなどの機能を駆使することで、様々なシチュエーションでのミリ秒の取得やカスタマイズが可能です。

初心者の方でも、本記事を通じてSwiftでのミリ秒の取得やその応用についての理解を深めることができたことを願っています。

ミリ秒の取得や操作は、多くのアプリケーションでの要件として頻繁に登場するため、これらの知識は今後の開発活動においても大いに役立つことでしょう。

Swiftの持つ豊富な機能を活かし、ミリ秒をはじめとする時間の操作を自在に操ることで、より高度なアプリケーションの開発を目指してください。