読み込み中...

【双方解説】C言語初心者必見!charとintの変換方法10選

C言語初心者がcharとintの変換を理解できる記事のサムネイル C言語
この記事は約9分で読めます。

【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
(送信された情報は、プライバシーポリシーのもと、厳正に取扱い、処分させていただきます。)

はじめに

プログラミングの世界は無限の可能性が広がっていますが、その基礎となるのは変数の理解です。

特に、C言語でよく用いられるデータ型であるchar型とint型の扱い方は、初心者にとってはなかなか難しいものです。

本記事では、C言語初心者に向けて、char型とint型の基本と、これらを互いに変換する方法を10のサンプルコードとともに詳細に解説します。

●C言語とは

C言語は、高級言語と低級言語の良いところを兼ね備えたプログラミング言語です。

汎用性が高く、様々なプラットフォームで使用できます。

また、直接メモリにアクセスすることが可能で、高度な処理を行うことも可能です。

そのため、初心者だけでなく、経験者にも幅広く利用されています。

●char型とint型とは

○char型の基本

char型は、1文字を表現するためのデータ型です。

ASCIIコードを基にしており、一文字を数値で表現します。

char型は1バイトのメモリを使用します。

○int型の基本

一方、int型は整数を表現するためのデータ型です。

一般的には4バイトのメモリを使用し、大きな整数値も扱うことができます。

●charからintへの変換

○変換の方法

C言語では、データ型の変換を暗黙的に行うことができます。

charからintへの変換は、char型の変数をint型の変数に代入するだけで実現できます。

○サンプルコード1:charからintへの単純な変換

このコードではchar型の変数をint型の変数に変換しています。

具体的には、char型の変数’a’をint型の変数numに代入しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    char ch = 'a';
    int num = ch;
    printf("%d\n", num);
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、’a’のASCII値である97が出力されます。

○サンプルコード2:char配列からintへの変換

次の例では、char型の配列を一つずつint型に変換し、そのASCII値を出力しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    char ch[] = "hello";
    for(int i = 0; ch[i] != '\0'; i++){
        printf("%d ", ch[i]);
    }
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、”hello”の各文字のASCII値が空白で区切られて出力されます。

○サンプルコード3:入力されたcharからintへの変換

この例では、ユーザーが入力した文字をint型に変換し、そのASCII値を出力します。

#include <stdio.h>

int main() {
    char ch;
    printf("Enter a character: ");
    scanf("%c", &ch);
    printf("The ASCII value of %c is %d\n", ch, ch);
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、ユーザーが入力した文字のASCII値が出力されます。

●intからcharへの変換

○変換の方法

intからcharへの変換も、charからintへの変換と同様に、int型の変数をchar型の変数に代入することで実現します。

ただし、intの値がchar型で表現できる範囲を超えている場合、結果は予想外のものになる可能性があることに注意が必要です。

○サンプルコード4:intからcharへの単純な変換

このコードでは、int型の変数をchar型に変換しています。

具体的には、ASCII値97をchar型の変数chに代入し、その結果を出力しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    int num = 97;
    char ch = num;
    printf("%c\n", ch);
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、ASCII値97に対応する’a’が出力されます。

○サンプルコード5:intからchar配列への変換

次の例では、int型の配列の各要素をchar型に変換し、その結果を出力しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    int nums[] = {104, 101, 108, 108, 111};
    for(int i = 0; i < 5; i++){
        printf("%c ", nums[i]);
    }
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、各整数値に対応するASCII文字が空白で区切られて出力されます。

○サンプルコード6:入力されたintからcharへの変換

この例では、ユーザーが入力した整数値をchar型に変換し、そのASCII文字を出力します。

#include <stdio.h>

int main() {
    int num;
    printf("Enter a number: ");
    scanf("%d", &num

);
    printf("The ASCII character of %d is %c\n", num, num);
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、ユーザーが入力した整数値に対応するASCII文字が出力されます。

●応用例とサンプルコード

○サンプルコード7:charとintの混在する計算

char型とint型は、数値として計算できます。

この例では、char型とint型を混在させた計算を行っています。

#include <stdio.h>

int main() {
    char ch = 'a';
    int num = 3;
    char result = ch + num;
    printf("%c\n", result);
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、’a’のASCII値に3を足した結果、すなわち’d’が出力されます。

○サンプルコード8:charとintを使ったデータ処理

次の例では、char型とint型を用いてデータの処理を行います。

具体的には、文字列内の特定の文字を数値に変換し、その合計を求めます。

#include <stdio.h>

int main() {
    char str[] = "abc123";
    int sum = 0;
    for(int i = 0; str[i] != '\0'; i++){
        if(str[i] >= '0' && str[i] <= '9'){
            sum += str[i] - '0';
        }
    }
    printf("Sum: %d\n", sum);
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、文字列”abc123″内の数値文字’1’、’2’、’3’の数値合計6が出力されます。

○サンプルコード9:charとintを使ったファイル入出力

次に、char型とint型を使用したファイルの入出力について見ていきましょう。

この例では、ファイルから一文字ずつ読み込み、そのASCII値を出力します。

#include <stdio.h>

int main() {
    FILE *fp = fopen("test.txt", "r");
    if(fp == NULL){
        printf("File open failed.\n");
        return -1;
    }
    char ch;
    while((ch = fgetc(fp)) != EOF){
        printf("Character: %c, ASCII value: %d\n", ch, ch);
    }
    fclose(fp);
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、ファイル”test.txt”の内容を一文字ずつ読み込み、それぞれの文字とASCII値が出力されます。

○サンプルコード10:charとintを使ったソート処理

最後に、char型とint型を用いたソート処理の例を見てみましょう。

この例では、文字列をASCII値に基づいてソートします。

#include <stdio.h>
#include <string.h>

int main() {
    char str[] = "programming";
    int len = strlen(str);
    for(int i = 0; i < len - 1; i++){
        for(int j = i + 1; j < len; j++){
            if(str[i] > str[j]){
                char temp = str[i];
                str[i] = str[j];
                str[j] = temp;
            }
        }
    }
    printf("%s\n", str);
    return 0;
}

上記のコードを実行すると、文字列”programming”がASCII値に基づいてソートされた結果が出力されます。

●注意点と対処法

char型とint型の変換には注意点がいくつかあります。

まず、charからintへの変換は問題なく行われますが、intからcharへの変換では値がchar型で表現できる範囲を超えている場合、結果が予想外のものになる可能性があります。

これを避けるためには、変換前に値の範囲を確認することが重要です。

また、C言語ではchar型の変数は、デフォルトでsignedかunsignedかが決まっていません。

そのため、コンパイラによって挙動が異なることがあります。

これを避けるためには、必要に応じてsigned charまたはunsigned charを明示的に使用することが推奨されます。

まとめ

C言語でのchar型とint型の変換は、基本的なプログラミングのスキルの一つです。

本記事では、その基本と、具体的なコード例を通じて変換の方法を10通り紹介しました。

これらの知識を身につけることで、C言語の理解が深まり、より高度なプログラミングが可能になります。