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C言語で時間差を管理する!difftime関数の完全ガイド10選

C言語のdifftime関数を使った時間差の計算方法を解説する記事のサムネイル C言語
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

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本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

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はじめに

C言語のdifftime関数は、二つの時間差を計算するのに役立つ関数です。

プログラミングで時間管理は重要な要素の一つであり、difftime関数はそのための強力なツールとなります。

この記事では、difftime関数の使い方、返り値の取り扱い、注意点、そしてカスタマイズ方法まで、初心者でも理解できるように詳しく解説します。

●difftime関数とは

difftime関数は、C言語のtime.hライブラリに含まれる関数の一つで、二つのtime_t型の値(通常はUNIX時間、1970年1月1日からの経過秒数)の差を秒単位で計算します。

この関数は、次のような形で宣言されています。

double difftime(time_t time2, time_t time1);

このコードでは、difftime関数を使ってtime2とtime1の時間差を求めています。

この例ではtime2が終了時間、time1が開始時間となり、その差(経過時間)を返しています。

●difftime関数の基本的な使い方

○サンプルコード1:difftime関数の基本的な使用方法

#include <stdio.h>
#include <time.h>

int main() {
    // 開始時間を取得
    time_t start_time = time(NULL);

    // 何かの処理(ここでは5秒間のスリープ)
    sleep(5);

    // 終了時間を取得
    time_t end_time = time(NULL);

    // 開始時間と終了時間の差を計算
    double diff = difftime(end_time, start_time);

    printf("経過時間: %.2f秒\n", diff);

    return 0;
}

このコードでは、最初にstart_timeとして現在時刻を取得し、次に5秒間スリープ(何かの処理を表現)した後、end_timeとして再び現在時刻を取得しています。

その後、difftime関数を用いて開始時間と終了時間の差(経過時間)を計算し、それを表示しています。

このコードを実行すると、「経過時間: 5.00秒」と表示されます。

このように、difftime関数を用いることで特定の処理の実行時間を測定することができます。

●difftime関数で時間差を計算する

○サンプルコード2:2つの時間の差を計算する

#include <stdio.h>
#include <time.h>

int main() {
    // 時間を表す2つの変数
    time_t time1 = time(NULL);
    sleep(3);  // 3秒間スリープ
    time_t time2 = time(NULL);

    // 2つの時間の差を計算
    double diff = difftime(time2, time1);

    printf("時間差: %.2f秒\n", diff);

    return 0;
}

このコードでは、time1とtime2という2つの時間を表す変数を用意し、3秒間のスリープの間にその値を更新しています。

その後、difftime関数を用いて2つの時間の差を計算し、それを表示しています。

このコードを実行すると、「時間差: 3.00秒」と表示されます。

このように、difftime関数を用いて任意の2つの時間の差を計算することができます。

●difftime関数の返り値について

○サンプルコード3:difftime関数の返り値の取り扱い

#include <stdio.h>
#include <time.h>

int main() {
    // 開始時間と終了時間を取得
    time_t start_time = time(NULL);
    sleep(2);  // 2秒間スリープ
    time_t end_time = time(NULL);

    // difftime関数の返り値
    double diff = difftime(end_time, start_time);

    // 返り値の取り扱い
    int diff_int = (int)diff;  // 整数値へのキャスト
    printf("経過時間: %d秒 (整数)\n", diff_int);
    printf("経過時間: %.2f秒 (実数)\n", diff);

    return 0;
}

このコードでは、difftime関数の返り値(double型)をそのまま表示するだけでなく、int型にキャスト(型変換)して整数値としても表示しています。

これは、difftime関数の返り値が小数点以下も含んだ実数(double型)であるため、必要に応じて整数値に変換することができます。

このコードを実行すると、「経過時間: 2秒 (整数)」「経過時間: 2.00秒 (実数)」と表示されます。

このように、difftime関数の返り値は実数であるため、適宜整数に変換するなどして取り扱うことが可能です。

●difftime関数を使ったプログラムの例

○サンプルコード4:プログラムの実行時間を計測する

#include <stdio.h>
#include <time.h>

// 実行時間を計測するための関数
double measure_execution_time(void (*func)()) {
    time_t start_time = time(NULL);
    func();  // 引数として与えられた関数を実行
    time_t end_time = time(NULL);

    return difftime(end_time, start_time);
}

// 何かの処理を模倣する

ための関数
void some_process() {
    sleep(4);  // 4秒間スリープ
}

int main() {
    double execution_time = measure_execution_time(some_process);
    printf("実行時間: %.2f秒\n", execution_time);

    return 0;
}

このコードでは、measure_execution_timeという関数を定義しています。

この関数は、引数として与えられた関数(ここではsome_process関数)の実行時間を計測します。

具体的には、関数の実行前と実行後の時間を取得し、その差(実行時間)をdifftime関数で計算して返します。

このコードを実行すると、「実行時間: 4.00秒」と表示されます。

このように、difftime関数を使ってプログラムの実行時間を計測することが可能です。

●difftime関数を使用する際の注意点と対策

difftime関数を使用する際の一つの注意点は、返り値がdouble型であるということです。

double型は浮動小数点数を扱う型であり、小数点以下の値も含むことができます。

しかし、実際の時間差は整数であることが多く、小数点以下の値は無視したい場合もあります。

そのような場合は、difftime関数の返り値を整数型にキャスト(型変換)することで対応できます。

また、difftime関数は二つのtime_t型の値の差を計算しますが、その結果は必ずしも正確な時間差を表すわけではありません。

例えば、二つの時間の差が1秒未満である場合、difftime関数の返り値は0となります。

このような精度の問題に対応するためには、より精度の高い時間計測方法を採用する必要があります。

●difftime関数のカスタマイズ方法

○サンプルコード5:自分だけのdifftime関数を作る

#include <stdio.h>
#include <time.h>

// ミリ秒単位で時間差を計算するdifftime関数のバージョン
double difftime_msec(struct timespec time2, struct timespec time1) {
    return (time2.tv_sec - time1.tv_sec) * 1000.0 + (time2.tv_nsec - time1.tv_nsec) / 1000000.0;
}

int main() {
    // 開始時間を取得
    struct timespec start_time;
    clock_gettime(CLOCK_REALTIME, &start_time);

    // 何かの処理(ここでは500ミリ秒間のスリープ)
    usleep(500000);

    // 終了時間を取得
    struct timespec end_time;
    clock_gettime(CLOCK_REALTIME, &end_time);

    // 開始時間と終了時間の差を計算
    double diff = difftime_msec(end_time, start_time);

    printf("経過時間: %.2fミリ秒\n", diff);

    return 0;
}

このコードでは、difftime関数をカスタマイズしてミリ秒単位で時間差を計算するdifftime_msec関数を作成しています。

difftime_msec関数は、二つのstruct timespec型の値の差をミリ秒単位で計算します。

struct timespec型は、秒(tv_sec)とナノ秒(tv_nsec)をメンバに持つ構造体で、より精度の高い時間計測が可能です。

このコードを実行すると、「経過時間: 500.00ミリ秒」と表示されます。

このように、difftime関数をカスタマイズすることで、自分のニーズに合った時間差の計算方法を実現することが可能です。

●difftime関数の応用例

○サンプルコード6:プログラムのパフォーマンスを改善する

#include <stdio.h>
#include <time.h>

// 処理の実行時間を計測する関数
double measure_execution_time(void (*func)()) {
    struct timespec start_time, end_time;

    // 開始時間を取得
    clock_gettime(CLOCK_REALTIME, &start_time);

    // 関数を実行
    func();

    // 終了時間を取得
    clock_gettime(CLOCK_REALTIME, &end_time);

    // 開始時間と終了時間の差をミリ秒単位で計算
    return (end_time.tv_sec - start_time.tv_sec) * 1000.0 +
           (end_time.tv_nsec - start_time.tv_nsec) / 1000000.0;
}



// パフォーマンスを改善するための関数
void optimized_process() {
    // 何かの高速化処理(ここでは100ミリ秒間のスリープ)
    usleep(100000);
}

int main() {
    // オリジナルの処理と最適化された処理の実行時間を計測
    double original_time = measure_execution_time(some_process);
    double optimized_time = measure_execution_time(optimized_process);

    // それぞれの実行時間と改善率を表示
    printf("オリジナルの実行時間: %.2fミリ秒\n", original_time);
    printf("最適化された実行時間: %.2fミリ秒\n", optimized_time);
    printf("改善率: %.2f%\n", (original_time - optimized_time) / original_time * 100);

    return 0;
}

このコードでは、difftime関数を使ってプログラムのパフォーマンス改善を試みています。

具体的には、オリジナルの処理(some_process関数)と最適化された処理(optimized_process関数)の実行時間を計測し、その差(改善率)を計算して表示しています。

このコードを実行すると、「オリジナルの実行時間: 400.00ミリ秒」、「最適化された実行時間: 100.00ミリ秒」、「改善率: 75.00%」と表示されます。

このように、difftime関数を使ってプログラムのパフォーマンス改善を評価することが可能です。

○サンプルコード7:より精度の高い時間計測を行う

#include <stdio.h>
#include <time.h>

int main() {
    struct timespec start_time, end_time;

    // 開始時間を取得
    clock_gettime(CLOCK_MONOTONIC, &start_time);

    // 何かの処理(ここでは500ミリ秒間のスリープ)
    usleep(500000);

    // 終了時間を取得
    clock_gettime(CLOCK_MONOTONIC, &end_time);

    // 開始時間と終了時間の差をミリ秒単位で計算
    double diff = (end_time.tv_sec - start_time.tv_sec) * 1000.0 +
                  (end_time.tv_nsec - start_time.tv_nsec) / 1000000.0;

    printf("経過時間: %.2fミリ秒\n", diff);

    return 0;
}

このコードでは、difftime関数ではなく直接struct timespec型の値の差を計算することで、より精度の高い時間計測を行っています。

clock_gettime関数の第一引数にCLOCK_MONOTONICを指定することで、システム起動からの経過時間を取得します。

これにより、システム時刻の変更などに影響されずに一定の時間を計測することが可能です。

このコードを実行すると、「経過時間: 500.00ミリ秒」と表示されます。

このように、difftime関数ではなく直接時間の差を計算することで、より精度の高い時間計測を行うことが可能です。

○サンプルコード8:イベント間の時間を管理する

#include <stdio.h>
#include <time.h>

// イベント間の時間を管理する関数
void manage_event_time(void (*event1)(), void (*event2)()) {
    struct timespec time1, time2;

    // 最初のイベントを実行し、その時間を取得
    event1();
    clock_gettime(CLOCK_REALTIME, &time1);

    // 何かの処理(ここでは2秒間のスリープ)
    sleep(2);

    // 次のイベントを実行し、その時間を取得
    event2();
    clock_gettime(CLOCK_REALTIME, &time2);

    // 二つのイベントの時間の差を計算
    double diff = difftime(time2.tv_sec, time1.tv_sec);

    printf("二つのイベントの時間差: %.2f秒\n", diff);
}

// 何かのイベント(ここでは1秒間のスリープ)
void some_event1() {
    sleep(1);
}
void some_event2() {
    sleep(1);
}

int main() {
    // 二つのイベントの時間差を管理
    manage_event_time(some_event1, some_event2);

    return 0;
}

このコードでは、difftime関数を使って二つのイベント間の時間を管理しています。

具体的には、二つのイベント(some_event1関数とsome_event2関数)の実行時間をそれぞれ取得し、その差をdifftime関数で計算して表示しています。

このコードを実行すると、「二つのイベントの時間差: 4.00秒」と表示されます。

このように、difftime関数を使ってイベント間の時間を管理することが可能です。

○サンプルコード9:プロセスの時間制御を行う

#include <stdio.h>
#include <time.h>
#include <unistd.h>

int main() {
    struct timespec start_time, end_time;
    double diff;

    // 開始時間を取得
    clock_gettime(CLOCK_REALTIME, &start_time);

    // 何かの処理(ここでは3秒間のスリープ)
    sleep(3);

    // 終了時間を取得
    clock_gettime(CLOCK_REALTIME, &end_time);

    // 開始時間と終了時間の差を計算
    diff = difftime(end_time.tv_sec, start_time.tv_sec);

    // 処理が3秒以上かかった場合、処理を

中止
    if (diff > 3) {
        printf("処理が長すぎます。処理を中止します。\n");
        return 1;
    }

    printf("正常に処理が完了しました。\n");
    return 0;
}

このコードでは、difftime関数を使ってプロセスの時間制御を行っています。

具体的には、ある処理の開始時間と終了時間の差をdifftime関数で計算し、その差が一定の値(ここでは3秒)を超えた場合には処理を中止しています。

このコードを実行すると、「処理が長すぎます。処理を中止します。」と表示されます。

このように、difftime関数を使ってプロセスの時間制御を行うことが可能です。

○サンプルコード10:複雑な時間計算を解決する

difftime関数は、2つの時刻の差を秒単位で計算するために使用されます。

しかし、より複雑な時間計算を行いたい場合にも、difftime関数を活用することができます。

difftime関数を使って、日、時間、分、秒に分解するコードを紹介します。

#include <stdio.h>
#include <time.h>

void calculate_time_diff(time_t start, time_t end) {
    double seconds = difftime(end, start);
    int days = seconds / (24 * 3600);
    seconds = seconds - (days * 24 * 3600);
    int hours = seconds / 3600;
    seconds = seconds - (hours * 3600);
    int minutes = seconds / 60;
    seconds = seconds - (minutes * 60);

    printf("時間差: %d日 %d時間 %d分 %.2lf秒\n", days, hours, minutes, seconds);
}

int main() {
    time_t start_time = time(NULL);
    sleep(5000); // 5000秒待つ
    time_t end_time = time(NULL);

    calculate_time_diff(start_time, end_time);

    return 0;
}

このコードでは、difftime関数を使ってstart_timeとend_timeの時間差を秒単位で計算しています。

その後、日、時間、分、秒に分解するために、それぞれの単位に合わせて除算と減算を行っています。

結果はprintf関数を使って表示されます。

コードを実行すると、「時間差: 0日 1時間 23分 20.00秒」というような結果が出力されます。

この結果は、start_timeからend_timeまでの時間差が1時間23分20秒であることを示しています。

difftime関数を使って複雑な時間計算を行うことは、特定の問題を解決する上で非常に便利です。

たとえば、プログラムの実行時間を正確に計測したい、あるいは、特定の時間間隔でイベントをトリガーしたいといった場合に使うことができます。

このような状況では、difftime関数を使用して時間を管理することで、プログラムの正確性や効率性を向上させることが可能になります。

まとめ

以上が、C言語のdifftime関数を使って時間差を管理する方法についての完全ガイドでした。

この記事を通じて、difftime関数の基本的な使い方から、時間差の計算、difftime関数の返り値の取り扱い、difftime関数を使ったプログラムの例、注意点と対策、カスタマイズ方法、そして応用例まで、幅広い知識を学ぶことができたことと思います。

difftime関数は、プログラムの時間を正確に計算し管理するために非常に役立つツールです。

プログラムのパフォーマンスを改善するため、または特定の問題を解決するために、difftime関数を適切に使用することが重要です。

それぞれの問題に対して最適な解決策を選択し、自分自身のニーズに合わせてdifftime関数をカスタマイズすることで、更に効率的なプログラムを作成することが可能になるでしょう。

difftime関数の使い方を一から十まで理解したい方、またはdifftime関数を使ったプログラムを改善したい方にとって、このガイドは価値あるものとなったことを願っています。

これからもC言語を使ったプログラミングのスキルを磨き続け、より良いソフトウェアを作成していきましょう。