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C言語におけるdelay関数の使い方5選!

C言語のdelay関数の使い方を学ぶ初心者のためのガイドブック C言語
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

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はじめに

C言語の力強さとフレキシビリティは、その普遍性と広範な使用の背景にあります。

その中でも、プログラムのタイミングを制御するためのdelay関数は、初心者が理解することが難しいかもしれませんが、非常に便利な機能です。

この記事では、そのdelay関数の使い方を5つの具体的な方法で説明します。

注意点やカスタマイズのアイデア、さらに応用例までを取り上げ、あなたがdelay関数を使いこなせるようになることを目指します。

●C言語とdelay関数の基礎

○C言語とは

C言語は、多くの現代のプログラミング言語の母体となった、汎用性が高く、直感的で効率的な言語です。

システムソフトウェアを含む広範なアプリケーション開発において必要不可欠な存在であり、多くのプログラマーが学習を始める際に最初に触れる言語の1つです。

○delay関数とは

delay関数は、C言語でプログラムの一時停止を行うための関数です。

特定の期間、プログラムの実行を遅延させることで、例えばユーザーが結果を確認する時間を与えるといった使い方があります。

しかし、適切な使い方をしなければ、プログラムのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

●delay関数の詳細な使い方

○サンプルコード1:delay関数の基本的な使い方

まずはdelay関数の基本的な使い方から見ていきましょう。

下記のコードは、一定時間(この場合は5000ミリ秒、つまり5秒)待つという非常にシンプルな例です。

#include <stdio.h>
#include <time.h>

void delay(int milliseconds) {
    clock_t start_time = clock();
    while (clock() < start_time + milliseconds);
}

int main() {
    printf("処理を開始します\n");
    delay(5000);
    printf("5秒後、処理を再開します\n");
    return 0;
}

このコードではdelay関数を使って5秒間処理を一時停止しています。

main関数内で、まず”処理を開始します”というメッセージを出力した後、delay関数を呼び出して5秒間処理を一時停止します。

その後、”5秒後、処理を再開します”というメッセージが出力されます。

このコードを実行すると、ターミナル上で最初に”処理を開始します”というメッセージが表示され、5秒間の遅延の後に”5秒後、処理を再開します”と表示されます。

これにより、delay関数が指定した時間だけプログラムの実行を遅延させることが確認できます。

○サンプルコード2:delay関数で時間を止める

次に、delay関数を用いて時間を一定期間止める例を見てみましょう。

下記のコードは、ユーザーに数値を入力させ、その数値の秒数だけ処理を停止します。

#include <stdio.h>
#include <time.h>

void delay(int milliseconds) {
    clock_t start_time = clock();
    while (clock() < start_time + milliseconds);
}

int main() {
    int seconds;
    printf("遅延させる秒数を入力してください:");
    scanf("%d", &seconds);
    printf("処理を一時停止します\n");
    delay(seconds * 1000);
    printf("%d秒後、処理を再開します\n", seconds);
    return 0;
}

このコードでは、まずユーザーに遅延させたい秒数を入力させています。

その入力値をdelay関数に渡すことで、その秒数だけ処理を一時停止します。

そして、その期間が経過した後に、処理を再開します。

このコードを実行すると、最初に”遅延させる秒数を入力してください:”というメッセージが表示され、ユーザーが数値を入力します。

その数値の秒数だけ、処理が停止し、その後に処理が再開します。

○サンプルコード3:delay関数を使ったループ処理

次に、delay関数を用いたループ処理の例を見てみましょう。

下記のコードは、1秒ごとに数字を出力するカウントダウンタイマーです。

#include <stdio.h>
#include <time.h>

void delay(int milliseconds) {
    clock_t start_time = clock();
    while (clock() < start_time + milliseconds);
}

int main() {
    for (int i = 10; i > 0; i--) {
        printf("%d\n", i);
        delay(1000);
    }
    printf("カウントダウン終了!\n");
    return 0;
}

このコードでは、10から1までカウントダウンする処理を実行しています。

各数字を出力した後、1秒間の遅延を挿入しています。これにより、1秒ごとに数字が出力されるようになります。

そして、カウントダウンが終わった後に”カウントダウン終了!”というメッセージが出力されます。

このコードを実行すると、10から1までの数字が1秒ごとに順に表示され、最後に”カウントダウン終了!”というメッセージが表示されます。

○サンプルコード4:delay関数を使ったユーザーインタラクション

delay関数はユーザーとのインタラクションにも利用することができます。

下記のコードは、ユーザーからの入力を待つか、一定時間経過すると自動的に処理を進める例です。

#include <stdio.h>
#include <time.h>
#include <conio.h>

void delay(int milliseconds) {
    clock_t start_time = clock();
    while (clock() < start_time + milliseconds);
}

int main() {
    printf("何かキーを押すか、10秒待ってください\n");
    for (int i = 10; i > 0; i--) {
        if (_kbhit()) {
            printf("キーが押されました!\n");
            return 0;
        }
        printf("%d秒待ちます...\n", i);
        delay(1000);
    }
    printf("時間切れです。\n");
    return 0;
}

このコードでは、ユーザーが何かキーを押すか10秒待つことを促します。

もし何かキーが押された場合、”キーが押されました!”というメッセージを出力し、プログラムを終了します。

一方、10秒経過した場合は、”時間切れです。”というメッセージを出力します。

このコードを実行すると、最初に”何かキーを押すか、10秒待ってください”というメッセージが表示され、ユーザーがキーを押すか10秒待つまでのカウントダウンが始まります。

キーが押されると”キーが押されました!”と表示され、10秒経過すると”時間切れです。”と表示されます。

○サンプルコード5:delay関数を使ったシンプルなゲーム作成

最後に、delay関数を使ってシンプルなゲームを作成する例を見てみましょう。

下記のコードは、ユーザーがランダムに出現するキャラクターをキャッチするゲームです。

#include <stdio.h>
#include <time.h>
#include <stdlib.h>
#include <conio.h>

void delay(int milliseconds) {
    clock_t start_time = clock();
    while (clock() < start_time + milliseconds);
}

int main() {
    srand(time(0));
    char characters[] = {'A', 'B', 'C', 'D', 'E'};
    char target = characters[rand() % 5];
    printf("キャラクター%cをキャッチしてください\n", target);
    for (int i = 10; i > 0; i--) {
        if (_kbhit()) {
            char ch = _getch();
            if (ch == target) {
                printf("キャラクター%cをキャッチしました!\n", target);
                return 0;
            }
        }
        printf("%d秒残っています...\n", i);
        delay(1000);
    }
    printf("ゲームオーバー。\n");
    return 0;
}

このコードでは、5つのキャラクター’A’, ‘B’, ‘C’, ‘D’, ‘E’からランダムに1つをターゲットとして選びます。

そして、ユーザーにそのキャラクターをキャッチするように促します。

もしユーザーが正しいキャラクターを入力した場合、”キャラクター%cをキャッチしました!”というメッセージを出力し、プログラムを終了します。

一方、10秒経過した場合は、”ゲームオーバー。”というメッセージを出力します。

このコードを実行すると、最初に”キャラクター%cをキャッチしてください”というメッセージが表示され、指定したキャラクターをキャッチするか10秒待つまでのカウントダウンが始まります。

キャラクターがキャッチされると”キャラクター%cをキャッチしました!”と表示され、10秒経過すると”ゲームオーバー。”と表示されます。

以上がdelay関数の基本的な使い方から、より具体的で応用的な使い方までの例です。

これらのコードを理解し、自身のプログラムに適用できれば、C言語の力をより効果的に引き出すことができます。

●delay関数の注意点と対処法

ただし、delay関数を使用する際にはいくつかの注意点があります。

それは、delay関数がプログラム全体の実行を一時停止するため、他のタスクがブロックされる可能性があることです。

例えば、ユーザー入力を待つ処理と一緒にdelay関数を使用すると、delay関数が終了するまでユーザー入力を受け付けない可能性があります。

これを解決する一つの方法は、マルチスレッドを利用することです。

マルチスレッドを使えば、一つのスレッドでdelay関数を実行しながら、別のスレッドでユーザー入力を受け付けることができます。

しかし、マルチスレッドを使用するには、スレッドの生成と管理、データの同期など、より高度な知識と経験が必要となります。

もう一つの方法は、非ブロッキングなdelay関数を自作することです。

これは、一定時間経過したかどうかを定期的にチェックし、経過していなければ他のタスクを実行するというものです。

ただし、この方法もプログラムの構造を複雑にする可能性があります。

●delay関数のカスタマイズ方法

また、delay関数はその性質上、一定時間待つというシンプルな機能しか提供していません。

しかし、これをベースにカスタマイズを行うことで、さまざまな目的に対応することができます。

例えば、特定の条件が満たされるまで待つ関数や、一定時間ごとに指定した関数を実行するタイマーのような関数を作成することも可能です。

下記のコードは、指定した条件が満たされるまで待つ関数の例です。

#include <stdio.h>
#include <time.h>

void delay_until(int (*condition)(void)) {
    while (!condition()) {
        clock_t start_time = clock();
        while (clock() < start_time + 1000);
    }
}

int is_ready() {
    /* ここで何らかの条件をチェック */
    return 0;
}

int main() {
    printf("条件が満たされるまで待ちます\n");
    delay_until(is_ready);
    printf("条件が満たされました!\n");
    return 0;
}

このコードでは、delay_until関数に条件をチェックする関数を引数として渡します。

そして、その条件が満たされるまで1秒ごとに待ちます。

このようにすることで、特定の条件が満たされるまで待つというような、より柔軟な挙動を実現することができます。

また、下記のコードは、一定時間ごとに指定した関数を実行するタイマーの例です。

#include <stdio.h>
#include <time.h>

void timer(int milliseconds, void (*task)(void)) {
    clock_t start_time = clock();
    while (clock() < start_time + milliseconds) {
        task();
        clock_t delay_start_time = clock();
        while (clock() < delay_start_time + 1000);
    }
}

void print_message() {
    printf("Hello, world!\n");
}

int main() {
    printf("5秒間、1秒ごとにメッセージを出力します\n");
    timer(5000, print_message);
    return 0;
}

このコードでは、timer関数に待ち時間と実行したい関数を引数として渡します。

そして、指定した時間が経過するまで、1秒ごとにその関数を実行します。

このようにすることで、一定時間ごとに何らかの処理を実行するというような、タイマーのような挙動を実現することができます。

これらの例のように、delay関数はシンプルながらも基本的な機能を提供しており、これをベースに自身のニーズに合わせてカスタマイズすることが可能です。

●delay関数の応用例

delay関数はその単純さと汎用性から、様々な応用例が考えられます。

このセクションでは、具体的なdelay関数の応用例を2つ紹介します。それぞれシステムのスケジューリングとハードウェア制御です。

○応用例1:delay関数を使ったシステムのスケジューリング

最初に紹介するのは、システムのスケジューリングでの応用例です。

あるプログラムが一定の時間ごとに定期的に何らかのタスクを実行する必要がある場合、delay関数を用いてそのタスクの実行間隔を制御することができます。

下記のコードでは、5秒ごとに”Hello, world!”というメッセージを出力する例を表しています。

この例では、delay関数を用いて5秒ごとにタスクを実行するスケジューリングを行っています。

#include <stdio.h>
#include <time.h>

void print_hello() {
    printf("Hello, world!\n");
}

int main() {
    while (1) {
        print_hello();
        clock_t start_time = clock();
        while (clock() < start_time + 5000);
    }
    return 0;
}

このコードでは、print_hello関数を作成して”Hello, world!”というメッセージを出力します。

そして、無限ループ内でprint_hello関数を呼び出し、その後delay関数を用いて5秒間の待機を行います。

これにより、”Hello, world!”というメッセージが5秒ごとに出力されます。

これを実行すると、次のような出力が得られます。

Hello, world!
(wait 5 seconds)
Hello, world!
(wait 5 seconds)
Hello, world!
(wait 5 seconds)
...

このように、delay関数を用いることで、一定の時間間隔で特定のタスクを行うスケジューリングを行うことができます。

○応用例2:delay関数を用いたハードウェア制御

次に紹介するのは、ハードウェア制御での応用例です。

ハードウェアの中には、一定の時間を待つことで正しく動作するものがあります。

例えば、一定の時間間隔でLEDを点滅させる、モーターを一定時間動かす、といったような制御を行う際に、delay関数を利用することができます。

下記のコードは、1秒間隔でLEDを点滅させる例を表しています。

この例では、delay関数を用いてLEDの点滅間隔を制御しています。

ただし、このコードはArduinoのためのものであり、PC上では実行できません。

#include <Arduino.h>

#define LED_PIN 13

void setup() {
    pinMode(LED_PIN, OUTPUT);
}

void loop() {
    digitalWrite(LED_PIN, HIGH);
    delay(1000);
    digitalWrite(LED_PIN, LOW);
    delay(1000);
}

このコードでは、setup関数でLED_PINに対応するピンを出力モードに設定し、loop関数内でLEDを点灯させた後に1秒待ち(delay(1000))、LEDを消灯させた後に1秒待つ(delay(1000))という処理を繰り返しています。

これにより、LEDが1秒間隔で点滅します。

まとめ

以上がC言語のdelay関数についての説明です。

本記事では、delay関数の基本的な使い方から、応用例までを一通り解説しました。

これらの知識と経験を活かして、あなた自身のプログラミングスキルを磨き続けていけば、どんな問題にも対応できるようになることでしょう。

これからもプログラミングの学びを続け、新しい挑戦をお楽しみください。

これまで学んだことを忘れず、新たな知識を得るたびに復習することを忘れないようにしましょう。

常に成長し続けることで、あなたはより強力なプログラマーになれることでしょう。

このガイドが、あなたのプログラミングの旅において役立つ一助となれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。