C言語とビット演算!10の使い方とサンプルコード詳解

C言語とビット演算の使い方とサンプルコードを示すイラストC言語
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説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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はじめに

プログラミング言語Cは、その直感的な記述と効率性から幅広い分野で利用されています。

その中でも「ビット演算」は、C言語の強力な機能の一つであり、その理解と適用はプログラミングのスキルを大幅に向上させます。

本記事では、C言語でのビット演算の基本から応用まで、10の具体的な使い方とそのサンプルコードを解説します。

初心者でも理解できるように説明しますので、ぜひ一緒に学んでいきましょう。

●C言語とビット演算とは

○ビット演算の基本

ビット演算は、コンピュータが内部的にデータを扱う方法を直接制御するための手段です。

ビットは「バイナリデジット」の略で、コンピュータ内部でデータを表現する最小単位であり、0または1の値を持つことができます。

ビット演算は、これらのビット上で直接操作を行うことを指します。

○ビット演算が必要な理由

ビット演算を理解し、使いこなすことはなぜ重要なのでしょうか。

ビット演算は、メモリの効率的な使用、計算速度の向上、データのエンコーディングや暗号化など、多くの場面で役立ちます。

また、デバイスの低レベル制御や通信プロトコルの設計にも使われます。

これらの操作は、ビット演算を使用することで効率的に、かつ直接的に行うことができます。

●ビット演算の種類とそのサンプルコード

○ビット演算子とは

C言語では、ビット演算を行うための5つの演算子が提供されています。

それぞれビットAND(&)、ビットOR(|)、ビットXOR(^)、ビットNOT(~)、ビットシフト(<<, >>)です。

これらの演算子を使って、ビットレベルでの操作を行います。

○ビットAND(&)とは

ビットAND演算子(&)は、二つのビット列に対して適用され、対応する各ビットが両方とも1の場合にのみ1を結果として返します。

□サンプルコード1:ビットANDの基本的な使い方

下記のコードでは、ビットAND演算を使って、整数の偶奇を判断する方法を紹介します。

この例では、入力された整数と1とのビットAND演算を行い、結果が1なら奇数、0なら偶数を判定しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    int num = 7;
    if (num & 1) {
        printf("%dは奇数です。\n", num);
    } else {
        printf("%dは偶数です。\n", num);
    }
    return 0;
}

このコードを実行すると、「7は奇数です。」と表示されます。

なぜなら、7は二進数で101と表され、最下位ビットが1であるためです。最下位ビットが1であれば奇数、0であれば偶数となります。

このように、ビットAND演算を用いることで効率的に整数の偶奇を判定することができます。

○ビットOR(|)とは

ビットOR演算子(|)は、二つのビット列に対して適用され、対応する各ビットの少なくとも一方が1である場合に1を結果として返します。

□サンプルコード2:ビットORの基本的な使い方

下記のコードでは、ビットOR演算を使って、特定のビットを1に設定する方法を紹介します。

この例では、3ビット目を1に設定するためにビットOR演算を使用しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    int num = 5; // 5は二進数で101
    num = num | (1 << 2); // 3ビット目を1に設定
    printf("結果は%dです。\n", num);
    return 0;
}

このコードを実行すると、「結果は7です。」と表示されます。

なぜなら、5(二進数で101)の3ビット目を1に設定した結果、7(二進数で111)になるからです。

このように、ビットOR演算を用いることで、特定のビットを効率的に1に設定することができます。

○ビットXOR(^)とは

ビットXORは、ビット単位での排他的論理和を取る演算子です。

このXORは英語の”eXclusive OR”から来ています。

ビットXOR演算子は、2つのビット値が異なる場合に1を、同じ場合に0を返します。

たとえば、ビット列「1010」と「1001」のビットXOR結果は「0011」になります。

このビットXORは、ビット値を反転させるため、または2つの値を交換するためなどに使われます。

これが実現可能な理由は、ビットXORが次のような特性を持っているからです。

  1. 任意のビットaに対して、a ^ 0 = a
  2. 任意のビットaに対して、a ^ a = 0
  3. 任意のビットa、bに対して、a ^ b = c ならば、c ^ b = a となる

□サンプルコード3:ビットXORの基本的な使い方

では、C言語でビットXORを使ってみましょう。

下記のコードは、ビットXORを用いて、2つの整数の値を交換する例です。

#include <stdio.h>

int main() {
    int a = 5;  // 二進数で 0101
    int b = 3;  // 二進数で 0011

    printf("初期状態: a = %d, b = %d\n", a, b);

    a = a ^ b;
    b = b ^ a;
    a = a ^ b;

    printf("交換後: a = %d, b = %d\n", a, b);

    return 0;
}

このコードでは、abという2つの変数を用意しています。

そして、それらをビットXORを使って交換しています。

具体的には、まずa = a ^ b;abのビットXORを取り、その結果をaに代入します。

次に、b = b ^ a;bと新たなaのビットXORを取り、その結果をbに代入します。

最後に、a = a ^ b;で新たなaと新たなbのビットXORを取り、その結果をaに代入します。

これを実行すると、次のような結果が得られます。

初期状態: a = 5, b = 3
交換後: a = 3, b = 5

最初、aの値は5、bの値は3でしたが、ビットXORを使って値が交換され、最終的にaの値は3、bの値は5になっています。

ビットXORを使うことで、一時的な変数を用意せずとも、2つの値を交換できることがわかります。

これがビットXORの一つの強力な用途です。

○ビットNOT(~)とは

ビットNOT演算子(~)は、ビット反転演算子とも呼ばれます。

この演算子は、単項演算子で、1のビットを0に、0のビットを1に反転します。

言い換えれば、この演算子は指定されたビットの補数を計算します。

C言語では、’~’記号を使ってビットNOTを表現します。

□サンプルコード4:ビットNOTの基本的な使い方

ビットNOT演算子を用いたサンプルコードを紹介します。

このコードでは、ビットNOT演算子を用いて、整数の各ビットを反転しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    unsigned char x = 15; // 二進数で 00001111
    unsigned char result = ~x; // ビット反転すると 11110000

    printf("ビット反転後の結果: %u\n", result);

    return 0;
}

このコードでは、まず15(二進数で00001111)という値を持つ変数xを定義しています。

そして、ビットNOT演算子を使用して変数xのビットを反転させ、その結果を新たな変数resultに代入します。

反転後のビット列は11110000となり、これは十進数で240を意味します。最後にprintf関数を使用して結果を表示します。

このコードを実行すると、「ビット反転後の結果: 240」と表示されます。

これは、元の値15(00001111)の各ビットが反転し、新たに240(11110000)が得られたためです。

○ビットシフト(<<, >>)とは

ビットシフト演算子は、指定された数だけビットを左または右に移動させます。これには二つの種類があります。

ビット左シフト(<<)とビット右シフト(>>)です。左シフトは指定された数だけビットを左に移動させ、空いたビットを0で埋めます。

右シフトは指定された数だけビットを右に移動させ、通常は符号ビットで埋めます(ただし、この動作はコンパイラによって異なる場合があります)。

□サンプルコード5:ビットシフトの基本的な使い方

ビットシフト演算子を用いたサンプルコードを紹介します。

このコードでは、ビット左シフトとビット右シフトを使ってビット列を操作しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    unsigned char x = 15; // 二進数で 00001111
    unsigned char result1 = x << 2; // ビット左シフトすると 00111100
    unsigned char result2 = x >> 2; // ビット右シフトすると 00000011

    printf("ビット左シフト後の結果: %u\n", result1);
    printf("ビット右シフト後の結果: %u\n", result2);

    return 0;
}

このコードでは、ビット列を左右にシフトするための変数xを定義しています。

そして、ビット左シフト演算子とビット右シフト演算子を使用して変数xのビットをそれぞれ2ビット左右にシフトし、結果をそれぞれの変数result1とresult2に代入します。

ビット左シフト後のビット列は00111100となり、これは十進数で60を意味します。

一方、ビット右シフト後のビット列は00000011となり、これは十進数で3を意味します。

最後にprintf関数を使用して結果を表示します。

このコードを実行すると、「ビット左シフト後の結果: 60」と「ビット右シフト後の結果: 3」と表示されます。

これは、元の値15のビットを2ビット左にシフトして60を、2ビット右にシフトして3を得たからです。

これらのビット演算は、C言語における効率的な計算やデータ操作のための重要なツールです。

しかし、使い方を間違えると予期しない結果を引き起こす可能性もありますので、十分に理解してから使用することをおすすめします。

●ビット演算の応用例とそのサンプルコード

さて、ここまででビット演算の基本を理解したところで、その応用例とサンプルコードを見ていきましょう。

ビット演算は、情報を効率的に操作するために非常に便利で、その用途は非常に広範囲です。

○フラグ操作とは

フラグ操作とは、特定のビットを立てたり倒したりすることで、特定の情報を管理する方法を指します。

これは、例えば特定の機能のオン・オフを制御するために使用されます。

□サンプルコード6:フラグ操作の例

下記のサンプルコードでは、4ビット目と5ビット目を立てる、つまり1にする操作を行っています。

そして、それらのビットが立っていることを確認するコードを紹介しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    int flags = 0;

    // 4ビット目と5ビット目を立てる
    flags |= (1 << 4);
    flags |= (1 << 5);

    printf("flags: %d\n", flags);

    // 4ビット目と5ビット目が立っていることを確認する
    if (flags & (1 << 4)) {
        printf("4ビット目が立っています。\n");
    }

    if (flags & (1 << 5)) {
        printf("5ビット目が立っています。\n");
    }

    return 0;
}

このコードを実行すると、4ビット目と5ビット目が立っていることが確認できます。

つまり、フラグ操作が成功していることが確認できます。

○マスクとは

マスクとは、特定のビットのみを取り出すことを指します。

これは、ビット演算でANDを使用することで実現します。

□サンプルコード7:マスクの例

下記のサンプルコードでは、8ビットの数値から特定のビットを取り出すマスク操作を行っています。

この例では、最下位の4ビットを取り出しています。

#include <stdio.h>

int main() {
    int num = 237;
    int mask = 0b00001111;

    int result = num & mask;

    printf("result: %d\n", result);

    return 0;
}

このコードを実行すると、numの最下位の4ビットが取り出されていることが確認できます。

○ビットフィールドとは

ビットフィールドとは、数値の中の特定のビット群を1つの数値として扱う方法を指します。

これにより、1つの変数で複数の情報を効率的に扱うことができます。

□サンプルコード8:ビットフィールドの例

下記のサンプルコードでは、8ビットの数値を2つのビットフィールドに分けて扱っています。

この例では、最下位の4ビットをfield1、次の4ビットをfield2として扱っています。

#include <stdio.h>

int main() {
    int num = 237;
    int field1_mask = 0b00001111;
    int field2_mask = 0b11110000;

    int field1 = num & field1_mask;
    int field2 = (num & field2_mask) >> 4;

    printf("field1: %d\n", field1);
    printf("field2: %d\n", field2);

    return 0;
}

このコードを実行すると、numの最下位の4ビットがfield1、次の4ビットがfield2として取り出されていることが確認できます。

○ハミング重みとは

ハミング重みとは、一般的にビット列に含まれる1の数を表します。

これはエラー検出やエラー訂正のメカニズムにおいて重要な役割を果たします。

ハミング重みを求めることにより、データのエラーを検出したり、エラー訂正のアルゴリズムの一部として使用されたりします。

ビット演算を用いてハミング重みを計算する方法を示すサンプルコードを次に示します。

□サンプルコード9:ハミング重みの計算の例

#include <stdio.h>

int hammingWeight(unsigned int n) {
    int count = 0;
    while (n) {
        count += n & 1;
        n >>= 1;
    }
    return count;
}

int main() {
    unsigned int n = 11;  // 2進数で1011
    printf("ハミング重み: %d\n", hammingWeight(n));
    return 0;
}

このコードでは、hammingWeightという関数を使ってハミング重みを計算しています。

引数で受け取ったnの各ビットが1であればカウントアップし、nを右にシフトして次のビットを検査します。

この操作をnが0になるまで続けます。

この方法では、32ビットの整数であれば最大でも32回の操作で結果を得ることができます。

この例では、2進数1011 (十進数で11) のハミング重みを計算します。

この値は3となります。

この数値は、「1011」の中にある1の数を示しています。

○パリティとは

パリティとは、ビット列の1の数が偶数であるか奇数であるかを表す概念です。

パリティは、通信エラーを検出するためにしばしば用いられます。

ビット列のパリティを計算するためにビット演算を利用することが可能であり、次のサンプルコードでその方法を表します。

□サンプルコード10:パリティの計算の例

#include <stdio.h>

int parity(unsigned int n) {
    int parity = 0;
    while (n) {
        parity = !parity;
        n = n & (n - 1);
    }
    return parity;
}

int main() {
    unsigned int n = 7;  // 2進数で111
    printf("パリティ: %d\n", parity(n));  // パリティ: 1 (1の数が奇数なら1、偶数なら0)
    return 0;
}

このコードでは、parityという関数を使ってパリティを計算しています。

引数で受け取ったnのビットが1であればパリティを反転し、nから最も下位の1を削除します。

これをnが0になるまで続けます。

この例では、2進数111 (十進数で7) のパリティを計算します。

この値は1となります。

この数値は、「111」の中にある1の数が奇数なので1を返し、偶数の場合は0を返します。

●注意点と対処法

ビット演算を使用する際にはいくつかの注意点が存在します。

まず、ビット演算は整数のみに適用可能であるということです。

実数、つまり小数点以下の数値に対してビット演算を行おうとするとエラーが発生します。

また、ビット演算を使うことでプログラムの高速化やメモリ節約が期待できますが、一方でプログラムの可読性が下がる可能性もあります。

それゆえに、ビット演算を適切に使うためには、その利点と欠点を理解した上で、適切な局面で使うことが重要です。

さらにもう一つ、ビット演算子の優先順位にも注意が必要です。

例えば、’&’と’&&’、’|’と’||’は、それぞれビットANDと論理AND、ビットORと論理ORを表しますが、これらの演算子の優先順位は異なります。

具体的には、ビット演算子の優先順位が論理演算子よりも低いので、式中で混同しないように注意が必要です。

以上の注意点を理解した上で、ビット演算を適切に用いることで、効率的なプログラミングが可能となります。

ビット演算の際の注意点に関連するサンプルコードを記載します。

このコードでは、ビット演算子と論理演算子の優先順位の違いを表す例を紹介します。

#include<stdio.h>

int main() {
    int a = 2;  // 2の二進数表現は10
    int b = 3;  // 3の二進数表現は11
    int result;

    // ビット演算子の優先順位が論理演算子よりも低いことを確認
    result = a & b == 2;  // '==' が先に評価されるため、これは 'a & (b == 2)' と等価です。

    printf("Result: %d\n", result);  // Result: 0

    return 0;
}

この例では、a & b == 2という式を実行しています。

この場合、論理演算子’==’がビット演算子’&’よりも先に評価されるため、まずb == 2が評価され、その結果がaとビットANDされます。

b == 2は偽なので、この結果は0になり、a & 0は結果として0になります。

そのため、出力結果は’0’となります。

これがビット演算子と論理演算子の優先順位の違いによるものであることを確認するために、括弧を使って優先順位を明示的に指定すると、結果は異なります。

つまり、(a & b) == 2と記述すると、まずa & bが評価され、その結果が2と比較されます。

この場合、a & bの結果は2(10 & 11 = 10)であるため、結果は真となります。

#include<stdio.h>

int main() {
    int a = 2;  // 2の二進数表現は10
    int b = 3;  // 3の二進数表現は11
    int result;

    // ビット演算子と論理演算子の優先順位を明示的に指定
    result = (a & b) == 2;  // '(a & b)' が先に評価される

    printf("Result: %d\n", result);  // Result: 1

    return 0;
}

この例では、先ほどとは異なり、出力結果は’1’となります。

このように、ビット演算と論理演算を混在させる際には、演算子の優先順位に注意を払う必要があることが分かります。

まとめ

C言語のビット演算は、データの管理と操作に対して高いパフォーマンスを発揮します。

そのため、効率的なプログラミングやシステムの最適化において重要な役割を果たしています。

この記事では、C言語でのビット演算の基本から応用までを解説しました。

具体的にはビットAND(&)、ビットOR(|)、ビットXOR(^)、ビットNOT(~)、そしてビットシフト(<<, >>)の5つのビット演算子について、それぞれの使い方とサンプルコードを紹介しました。

また、ビット演算の応用例としてフラグ操作、マスク、ビットフィールド、ハミング重み、パリティの計算なども解説し、それぞれの場面でのサンプルコードも提供しました。

しかし、ビット演算は複雑であるため、注意が必要です。

特にビット演算の結果は、システムのビット数に依存するため、移植性に問題が生じる可能性があります。

このような問題を防ぐためには、ビット数を明示的に指定する方法や、移植性を考慮したプログラミングを行うことが推奨されます。

ビット演算を理解し、適切に利用することで、より高速かつ効率的なプログラミングが可能になります。

一見、難しそうに見えますが、一つ一つ理解していけば必ず理解できるはずです。

この記事が、C言語のビット演算の理解とその実用的な応用にお役立てれば幸いです。

以上、C言語とビット演算の使い方とサンプルコード詳解の紹介を終えます。

これらの知識をぜひあなたのプログラミング学習に活かしてみてください。

これからもプログラミングの学びに対する情熱を忘れずに、日々の学習を楽しんでください。