はじめに
ウェブサイトを閲覧していると、画面が読み込まれるまでに少し時間がかかることがあります。
このとき、何も表示されないと待ち時間が長く感じられてしまいます。
そのため、多くのウェブサイトではロード画面を表示することが一般的になっています。
本記事では、CSSを使ったロード画面の作り方と使い方について、初心者向けに詳しく解説します。
●CSSでロード画面を作るために必要な知識
CSSでロード画面を作るためには、まずCSSの基礎的な知識が必要になります。
下記のような知識があることが望ましいです。
これらの知識がない場合は、まずCSSの基礎を学習してから本記事を読み進めることをおすすめします。
●CSSでロード画面を作る方法
CSSでロード画面を作る方法は、簡単に言うと次の3つのステップに分かれます。
- ロード画面のHTMLを作成する
- ロード画面のスタイルをCSSで指定する
- ロード画面を表示するJavaScriptを実装する
これらのステップを順に解説していきます。
【Step 1】ロード画面のHTMLを作成する
ロード画面のHTMLを作成するために、まずはdivタグを用意します。
上記のコードは、ロード画面を囲むdiv要素と、ロード画面のアニメーションを表示するdiv要素を作成しています。
ここで、loader-wrapperクラスはロード画面を囲む親要素のクラスであり、loaderクラスはアニメーションを表示する子要素のクラスです。
【Step 2】ロード画面のスタイルをCSSで指定する
次に、ロード画面のスタイルをCSSで指定します。
次のようなCSSを用意します。
上記のコードでは、loader-wrapperクラスには次のスタイルが指定されています。
- position: fixed; → 画面を固定する
- z-index: 9999; → 表示優先度を指定する
- width: 100%; height: 100%; → 画面全体に表示する
- top: 0; left: 0; → 左上から表示する
- background-color: #fff; → 背景色を白に指定する
- display: flex; justify-content: center; align-items: center; → 中央に表示するために、flexboxを使用する
また、loaderクラスには次のスタイルが指定されています。
- border: 16px solid #f3f3f3; → 白い枠線を指定する
- border-top: 16px solid #3498db; → 青い枠線を指定する
- border-radius: 50%; → 丸くする
- width: 120px; height: 120px; → サイズを指定する
- animation: spin 2s linear infinite; → アニメーションを指定する
最後に、@keyframesでspinというアニメーションを定義しています。
このアニメーションでは、0%の時点ではdiv要素が回転していない状態、100%の時点では360度回転している状態になります。
【Step 3】ロード画面を表示するJavaScriptを実装する
最後に、ロード画面を表示するJavaScriptを実装します。
下記のようなコードを用意します。
上記のコードでは、ページの読み込みが完了した時点でロード画面を非表示にするようにしています。
具体的には、loader-wrapperクラスの要素を取得して、hideクラスを追加することで非表示にしています。
以上が、CSSを使ったロード画面の作り方です。
●CSSで作ったロード画面の応用例
ここでは、実際にCSSで作ったロード画面の応用例をいくつか紹介します。
【応用例1】ロード画面にテキストを追加する
ロード画面にテキストを追加する場合は、HTMLに次のように記述します。
また、CSSでは次のようにスタイルを指定します。
【応用例2】ロード画面の背景色を変える
ロード画面の背景色を変える場合は、CSSでbackground-colorプロパティを変更します。
例えば、次のように指定することで、背景色をグレーに変更できます。
【応用例3】ロード画面にロゴを追加する
ロード画面にロゴを追加する場合は、HTMLに次のように記述します。
また、CSSでは次のようにスタイルを指定します。
【応用例4】ロード画面のアニメーションを変更する
ロード画面のアニメーションを変更する場合は、CSSで@keyframesを変更します。
例えば、次のように指定することで、アニメーションが拡大・縮小するものに変更できます。
●CSSで作ったロード画面の対処法
CSSで作ったロード画面が表示されない場合は、次のような対処法があります。
【対処法1】CSSファイルを読み込んでいるか確認する
ロード画面のCSSファイルが正しく読み込まれているか確認してください。
HTMLファイル内で、次のようにCSSファイルを読み込んでいるか確認してください。
CSSファイルのパスが正しいかも確認した方が良さそうです。
【対処法2】クラス名が正しく指定されているか確認する
HTMLファイルとCSSファイルのクラス名が一致しているか確認してください。
例えば、loader-wrapperクラスがHTMLファイル内に存在しない場合、ロード画面は表示されません。
【対処法3】JavaScriptの記述が正しいか確認する
JavaScriptの記述が誤っている場合、ロード画面が表示されないことがあります。
JavaScriptを実装する場合は、コードの記述に注意してください。
以上が、CSSを使ったロード画面の対処法です。
まとめ
本記事では、CSSを使ったロード画面の作り方と使い方について、初心者向けに詳しく解説しました。
CSSでロード画面を作るためには、HTML、CSS、JavaScriptの基礎的な知識が必要です。
また、CSSを使ったロード画面の応用例や、ロード画面が表示されない場合の対処法についても解説しました。
CSSを使って、見栄えの良いロード画面を実装してみてください。