読み込み中...

CSS vh単位を使いこなす!初心者からプロまでマスターする方法5選

css-vh-使い方-サンプルコード CSS
この記事は約10分で読めます。

【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
(送信された情報は、プライバシーポリシーのもと、厳正に取扱い、処分させていただきます。)

はじめに

ウェブデザインでは、CSSを使って美しい、機能的なサイトを作ることが重要です。

この記事では、CSSの中でも特に重要なvh単位に焦点を当て、その使い方から応用方法まで詳しく解説していきます。

vh単位を理解し、使いこなすことで、レスポンシブでダイナミックなウェブサイトのデザインが可能になります。

vh(Viewport Height)単位は、ビューポートの高さに基づいた相対的なサイズ指定方法です。

ビューポートとは、ブラウザでウェブコンテンツが表示される画面の領域を指します。

たとえば、vh単位を使用することで、デバイスや表示サイズに関わらず、常に一定の画面比率で要素を表示させることが可能になります。

この単位を用いることで、異なるデバイスや画面サイズに対応したレスポンシブなデザインが簡単に実現できます。

しかし、vh単位の使用にはいくつかの注意点もあります。この記事では、vh単位の基本的な概念から、より高度な応用方法まで、初心者からプロのウェブデザイナーや開発者にも役立つ情報を紹介します。

○vh単位の基本概念

vh単位は、「1vh = ビューポート高さの1%」と定義されています。

この単位を使用することで、要素のサイズをビューポートの高さに対して相対的に指定できます。

これは、特にレスポンシブデザインにおいて有効な手段であり、デバイスの画面サイズが変わっても、要素のサイズがビューポートに合わせて自動的に調整されます。

例えば、ある要素を画面の高さの50%にしたい場合は、CSSでその要素に「height: 50vh;」と指定します。

これにより、その要素はビューポートの高さに関わらず、常に画面の半分の高さを占めることになります。

この単位の利点は、異なる画面サイズに対して一貫性のあるレイアウトを保つことができる点にあります。

○vh単位のメリットと使用上の注意点

vh単位の最大のメリットは、レスポンシブなウェブデザインを容易に実現できる点です。

特に、デバイスや画面サイズが多様化する現代において、この機能は非常に重要です。

vh単位を使うことで、さまざまなデバイス上での見た目の一貫性を保ちつつ、ユーザーに最適なビューを提供することができます。

しかし、vh単位を使用する際にはいくつかの注意点があります。

例えば、モバイルデバイスでは、アドレスバーやツールバーの表示によってビューポートの高さが変わる可能性があるため、想定外のレイアウトになることがあります。

また、古いブラウザや一部のブラウザではvh単位がサポートされていないこともあるため、フォールバックのスタイルを設定する必要があります。

さらに、vh単位は画面の高さに基づいているため、横向き(ランドスケープモード)の表示では意図しないサイズになることがあります。

これらの問題を避けるためには、メディアクエリやJavaScriptを使用して、さまざまなデバイスや表示条件に合わせたスタイリングを行うことが推奨されます。

●vh単位の使い方

CSSのvh単位は、ウェブデザインにおける強力なツールです。

この単位を適切に使用することで、デバイスや画面サイズに依存しない、柔軟かつレスポンシブなデザインが可能になります。

vh単位の基本的な使い方は非常にシンプルです。要素のサイズをビューポートの高さの割合で指定します。

例えば、height: 50vh;とすることで、要素はビューポートの高さの50%を占めるようになります。

これにより、異なる画面サイズに対しても一貫した表示が保証されます。

重要なのは、vh単位を用いることで、デザインがビューポートサイズに対してどのように反応するかをコントロールできるという点です。

しかし、全てのデザイン要素にvhを使用する必要はありません。

適切な箇所で使い分けることが、洗練されたレスポンシブデザインを作る鍵となります。

○サンプルコード1:全画面の背景を設定する

全画面に背景画像を設定する場合、vh単位を使用すると効果的です。

下記のコードでは、背景画像をビューポートの高さいっぱいに広げ、常に画面にフィットするようにしています。

body {
    background-image: url('background.jpg');
    background-size: cover;
    background-repeat: no-repeat;
    background-position: center;
    height: 100vh;
}

このコードでは、background-size: cover;を使用して画像がビューポート全体を覆うようにしています。

さらに、height: 100vh;により、body要素がビューポートの全高さを占めるように設定されます。

これにより、どのデバイスでも背景画像が完全に表示されます。

○サンプルコード2:要素の高さをビューポートに合わせる

vh単位は特定のコンテンツやセクションの高さをビューポートの高さに合わせるのにも便利です。

例えば、ランディングページのメインセクションを画面いっぱいに表示したい場合、下記のように指定できます。

.main-section {
    height: 100vh;
}

このコードにより、.main-sectionクラスを持つ要素は、常にビューポートの100%の高さを持つようになります。

これにより、最初にページにアクセスしたときに強いインパクトを与えるデザインが可能になります。

○サンプルコード3:レスポンシブなタイポグラフィの設定

レスポンシブデザインでは、タイポグラフィの扱いも重要です。

vh単位を用いて、テキストサイズがビューポートサイズに応じて変化するように設定できます。

下記の例では、見出しのフォントサイズをビューポートの高さに応じて変更しています。

h1 {
    font-size: 5vh;
}

このコードにより、h1要素のフォントサイズはビューポートの高さの5%に設定されます。

これにより、画面サイズが小さくなってもテキストが適切に読めるサイズで表示されることを保証できます。

また、大画面では自動的に大きな見出しが表示され、インパクトのあるビジュアルが実現できます。

●vh単位の応用例

CSSのvh単位は多岐にわたる応用が可能です。クリエイティブなデザインを追求する上で、vh単位は非常に強力なツールとなります。

ここでは、vh単位を使用した応用例として、動的なスライダーやインタラクティブなアニメーションの作成方法を紹介します。

○サンプルコード4:動的なスライダーの作成

動的なスライダーを作成する際にも、vh単位は有効に機能します。

スライダーの各要素の高さをビューポートに基づいて設定することで、どのデバイスでも適切に表示されるスライダーを作ることが可能です。

下記のサンプルコードは、ビューポートの高さに応じて変化するスライダーの例です。

.slider {
    height: 50vh;
}

.slider-item {
    height: 50vh;
}

このコードでは、.slider.slider-itemheight: 50vh;を設定することで、これらの要素はビューポートの高さの50%に自動的に調整されます。

これにより、異なる画面サイズでも一貫性のあるスライダーを表示することができます。

○サンプルコード5:ビューポートに基づいたインタラクティブなアニメーション

vh単位を活用したインタラクティブなアニメーションは、ウェブページに魅力的な動きを加えることができます。

例えば、スクロールに応じてビューポートの高さに基づいて変化するアニメーションは、ユーザーの注目を引きつけることができます。

下記のコードは、ビューポートの高さに応じてサイズが変化するアニメーションの例です。

.animation-element {
    height: 20vh;
    transition: height 0.5s ease;
}

.animation-element:hover {
    height: 30vh;
}

このコードでは、.animation-elementに初期状態でheight: 20vh;を設定し、ホバー時にheight: 30vh;に変更することで、マウスオーバー時に高さがビューポートに応じて動的に変化します。

これにより、ユーザーのインタラクションに反応するアニメーションを実装することができます。

●vh単位でよくあるエラーと対処法

CSSのvh単位を使用する際には、いくつかの一般的なエラーがあります。

これらのエラーを理解し、適切に対処することで、より効果的にvh単位を活用できます。

ここでは、vh単位でよく発生するエラーとその対処法について説明します。

○エラー対処1:vh単位の計算ミス

vh単位を使用する際には、正確な計算が必要です。

例えば、vh単位で高さを設定する際に、意図せず画面からはみ出すことがあります。

これは、vh単位の計算ミスや、他の要素の高さを考慮しないことが原因で起こります。

この問題を解決するには、全体のレイアウトを考慮し、vh単位で指定した高さが全体のデザインにどのように影響するかを事前に確認することが重要です。

また、開発ツールを使用して、実際の画面サイズでのレイアウトを確認しながら調整することが効果的です。

○エラー対処2:ブラウザ互換性の問題

vh単位は現代の多くのブラウザでサポートされていますが、古いブラウザや一部のブラウザでは完全にサポートされていない場合があります。

これにより、一部のユーザーに対して意図しない表示がされる可能性があります。

この問題に対処するには、CSSのフォールバックスタイルを設定することが重要です。

たとえば、vh単位を使用する前に、ピクセル単位で基本的な高さを設定しておくことで、vh単位がサポートされていないブラウザでも適切な表示がされるようにできます。

.element {
    height: 500px; /* フォールバックスタイル */
    height: 50vh; /* vh単位での設定 */
}

このコード例では、まずheight: 500px;を指定して基本的な高さを設定し、その後にheight: 50vh;を指定しています。

これにより、vh単位がサポートされていないブラウザでも、元の高さが保たれ、表示が崩れることを防げます。

また、異なるブラウザでのテストを行い、各ブラウザでの表示を確認することも重要です。

●プロも知るべきvh単位の豆知識

CSSのvh単位を使用する際には、その背景や様々な相互作用について理解することが重要です。

これにより、vh単位をより効果的に活用し、ウェブデザインの可能性を広げることができます。

ここでは、vh単位に関するいくつかの豆知識を紹介します。

○豆知識1:vh単位と他単位との相互作用

vh単位は、他の単位と組み合わせて使用することができます。

たとえば、vh単位とパーセンテージを組み合わせることで、より動的で柔軟なレイアウトを実現できます。

また、vh単位とemやremなどの相対単位を組み合わせることで、テキストサイズやマージン、パディングなどのサイズを、ビューポートのサイズに応じて調整することが可能です。

これにより、さまざまなデバイスや画面サイズに対応するレスポンシブなデザインを容易に作成することができます。

○豆知識2:vh単位のパフォーマンス最適化

vh単位を使用する際には、パフォーマンスの面も考慮する必要があります。

ビューポートのサイズが変わるたびに、vh単位を使用した要素のサイズが再計算されるため、パフォーマンスに影響を与えることがあります。

これを軽減するためには、不必要にvh単位を多用することを避け、必要な場所にのみ適切に使用することが重要です。

また、CSSのトランジションやアニメーションを使用する場合には、vh単位を使用することで、パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

パフォーマンスを最適化するためには、CSSのレンダリングに影響を与えるプロパティを理解し、効率的に利用することが重要です。

まとめ

この記事では、CSSのvh単位の基本から応用までを網羅的に解説しました。

vh単位はレスポンシブデザインにおいて非常に有効なツールですが、適切な計算とブラウザの互換性に注意を払う必要があります。

豆知識として、vh単位と他の単位との相互作用やパフォーマンス最適化の方法も紹介しました。

これらの知識を活用し、より効果的で魅力的なウェブデザインを実現しましょう。