初心者必見!HTMLで画像が表示されない問題の解決法5選

HTMLで画像が表示されない問題を解決する方法HTML
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はじめに

HTMLで画像が表示されないという問題は、ウェブ開発を学び始めたばかりの方々にとっては特に困惑するものです。

画像がウェブページに正しく表示されない原因はいくつかありますが、基本的なエラーから学ぶことができる点も多いのです。

この記事では、画像が表示されない問題に遭遇した際に考えられる主な原因と、それに対する対処方法を初心者にも理解しやすい形で解説します。

それでは、具体的な原因を見ていきましょう。

●HTML画像が表示されない主な原因

HTMLで画像が表示されない場合、最も一般的な原因は「誤ったファイルパスの指定」、「サポートされていない画像形式」、そして「画像ファイルの損傷」の三つです。

これらの問題を一つ一つ解決していくことで、より効率的にHTMLを扱うスキルが身につきます。

それでは、これらの原因を詳しく見ていきましょう。

○誤ったファイルパスの指定

ウェブページに画像を表示する基本的な方法は、<img>タグを使用してファイルパスを指定することです。

ただ、ファイルパスが正しく指定されていない場合、ブラウザは画像を見つけることができず、表示されません。

ファイルパスには大きく分けて「相対パス」と「絶対パス」の二種類がありますが、初心者がよく犯す間違いは、現在のファイルの位置を正確に把握せずに相対パスを使うことです。

相対パスは現在のHTMLファイルの位置に対しての相対的な位置で画像ファイルを指定します。

例えば、HTMLファイルが/documentsディレクトリにあり、画像が/imagesディレクトリにある場合、<img src="../images/picture.jpg">のように記述する必要があります。

ここでの「../」は一つ上のディレクトリに戻ることを意味します。

○サポートされていない画像形式

画像が表示されないもう一つの理由は、使用している画像形式がブラウザにサポートされていない場合です。

一般的にウェブで広くサポートされている画像形式には、JPEG、PNG、GIFなどがありますが、古いブラウザでは新しい形式の画像ファイル(例えば、WEBP)が表示されないことがあります。

また、SVGなどのベクター形式の画像も、特定のブラウザや設定によっては正しく表示されないことがあります。

これらの問題を避けるためには、画像を使用する前にどのブラウザでどの形式が最適かを確認することが重要です。

○画像ファイルの損傷

最後に、画像ファイル自体が何らかの理由で損傷している場合も考えられます。

ファイルが完全にはダウンロードされていない、あるいはファイルを編集中に何らかのエラーが発生してデータが破損した場合、その画像は正しく表示されません。

このような場合、画像ファイルを再度確認し、必要があれば元のソースから再ダウンロードすることが解決策となります。

また、画像を扱う際は常にバックアップを取ることが良い習慣です。

●HTMLで画像を正しく表示する基本的なコード

HTMLにおいて画像を正しく表示させるには、<img>タグの正しい使用が非常に重要です。

このタグは、src属性で指定された画像ファイルをウェブページに埋め込むために使用されます。

基本的な形式はこのようになります。

<img src="画像ファイルへのパス" alt="代替テキスト">

ここで、src属性には画像ファイルへのパスを指定し、alt属性には画像が表示されない場合に代わりに表示されるテキストを指定します。

alt属性は、画像が読み込まれなかった場合や、視覚障害を持つユーザーがスクリーンリーダーを使用している場合に役立つため、アクセシビリティの向上にも寄与します。

○サンプルコード1:画像を埋め込む基本的な方法

HTMLで最も単純な画像の埋め込み例を見てみましょう。

下記のコードは、同じディレクトリにあるexample.jpgという画像ファイルをページに表示しています。

<img src="example.jpg" alt="説明文">

この例では、src属性にファイル名のみを指定していますが、これはHTMLファイルが画像ファイルと同じ場所にある場合に適用されます。

alt属性にはその画像が何を表しているのかを簡潔に説明するテキストを入れることで、画像が何らかの理由で表示できない場合にも情報が失われないようにします。

○サンプルコード2:相対パスと絶対パスの使用例

画像ファイルへのパス指定には、相対パスと絶対パスの二種類があります。

相対パスは現在のファイル位置に基づいたパスであり、絶対パスはウェブサーバー上のルートディレクトリからの完全なパスです。

  1. 相対パスの例
<img src="../images/example.jpg" alt="説明文">

このコードでは、../images/example.jpgと指定しており、HTMLファイルが置かれているディレクトリから一つ上のディレクトリに移動し、そこからimagesディレクトリ内のexample.jpgを参照しています。

  1. 絶対パスの例
<img src="/images/example.jpg" alt="説明文">

ここでは、/images/example.jpgと指定しており、サーバーのルートディレクトリからの完全なパスで画像を指定しています。

これは、どのHTMLファイルからでも同じ場所を参照するための方法です。

●よくあるエラーとその対処法

HTMLで画像を扱う際、いくつかの一般的なエラーが発生することがあります。

これらのエラーには、画像が表示されない原因となるさまざまな要因が関与していることが多く、それぞれに適切な対処法が必要です。

ここでは、画像表示に関連する典型的な問題と、それらを解決するための方法について解説します。

○サンプルコード3:大文字小文字の違いに注意する

ファイル名の大文字と小文字の扱いは、サーバーによって異なる動作をします。特にUNIX系のサーバーでは、ファイル名の大文字と小文字が区別されます。

これにより、HTMLコード内で指定したファイル名とサーバー上のファイル名が異なる場合、画像が表示されない問題が発生することがあります。

<!-- 正しく表示される場合 -->
<img src="Example.jpg" alt="サンプル画像">

<!-- 表示されない場合 -->
<img src="example.jpg" alt="サンプル画像">

この例では、Example.jpgというファイル名をexample.jpgと指定した場合、ファイル名の大文字小文字が一致しないために画像が表示されない可能性があります。

ファイルをアップロードする際やHTMLを記述する際は、ファイル名の大文字小文字を正確に一致させることが重要です。

○サンプルコード4:画像が404エラーで表示されない時のチェックポイント

画像がウェブページ上で「404 Not Found」エラーを引き起こす主な原因は、指定されたパスにファイルが存在しないことです。

この問題を解決するには、いくつかの点を確認する必要があります。

まず、ファイルパスが正確に指定されているかを確認します。

パスのタイプミスやディレクトリ構造の誤解が原因でファイルが見つからないことがよくあります。

次に、ファイルがサーバーに正しくアップロードされているかをチェックします。

アップロードプロセス中にファイルが破損したり、完全にアップロードされていなかったりすることもあります。

最後に、ファイルに適切な読み取り権限が設定されているかを確認することも重要です。

<!-- アクセス可能な画像 -->
<img src="/images/example.jpg" alt="表示される画像">

<!-- 404エラーの例 -->
<img src="/images/missing.jpg" alt="表示されない画像">

このコード例では、存在しないファイルmissing.jpgへのリンクが404エラーを引き起こす可能性が示されています。

このような問題に直面した場合、ファイルの存在、パスの正確さ、そしてアクセス権限の確認を行うことで、問題の解決につながります。

●HTMLで画像を表示する上での注意点

HTMLで画像を扱う際には、いくつかの重要な注意点があります。

これらを理解し適切に対処することで、ウェブページ上で画像が適切に表示され、訪問者にとってより良い体験を提供できます。

画像のロード時間はウェブサイトのパフォーマンスに大きく影響します。

画像ファイルが大きいほど、そのロードに要する時間も長くなり、結果的にページの表示速度が低下します。

特に、多くの画像を含むページでは、この問題は顕著に現れます。

画像サイズを適切に管理することは、サイトのロード速度を改善し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために非常に重要です。

○画像のサイズと表示速度

画像をウェブで扱う際には、そのファイルサイズをできるだけ小さく抑えることが推奨されます。

これには、画像を適切な解像度にリサイズしたり、圧縮技術を用いる方法があります。

例えば、JPEG形式は写真に適しており、PNG形式は透過機能が必要なグラフィックに適しています。

<!-- 画像を軽量化する例 -->
<img src="optimized-image.jpg" alt="最適化された画像">

このHTMLコードは、最適化された画像ファイルを参照しています。

画像の最適化には、オンラインツールやソフトウェアを使用して、画質を保ちながらファイルサイズを減らすことが含まれます。

○レスポンシブデザインにおける画像の扱い

レスポンシブウェブデザインでは、異なるデバイスでの表示を考慮して、画像が各デバイスに適切に表示されるようにする必要があります。

これには、CSSのメディアクエリを利用して、デバイスの画面サイズに基づいて画像サイズを動的に調整する方法が一般的です。

<style>
    img.responsive {
        width: 100%;
        height: auto;
    }
</style>

<!-- レスポンシブな画像表示の例 -->
<img src="responsive-image.jpg" alt="レスポンシブ画像" class="responsive">

このコードでは、画像がブラウザの幅に応じてサイズが調整され、異なるデバイスに適応します。

width: 100%と指定することで画像の幅がコンテナ要素にフィットし、height: autoで元の画像のアスペクト比が維持されます。

●HTML画像表示の応用例

HTMLを活用した画像表示の応用例を紹介します。

ウェブデザインにおいて、単に画像を表示するだけでなく、それをどのように見せるかがユーザー体験に大きく影響します。

ここでは、画像ギャラリーの作成とマウスオーバー効果を使ったインタラクティブな表示方法を掘り下げます。

○サンプルコード5:画像ギャラリーの作成

ウェブサイトに画像ギャラリーを設置することは、訪問者にとって魅力的なビジュアル体験を提供する素晴らしい方法です。

下記のHTMLとCSSは、シンプルな画像ギャラリーを作成するための基本的な構成を表しています。

<div class="image-gallery">
    <img src="photo1.jpg" alt="写真1">
    <img src="photo2.jpg" alt="写真2">
    <img src="photo3.jpg" alt="写真3">
</div>
.image-gallery img {
    width: 33.3%;
    float: left;
    padding: 5px;
}

このコードでは、複数の画像を横並びに表示しています。

各画像は画面の1/3の幅を占め、少しのパディングを加えることで、視覚的に整理されたレイアウトを実現しています。

このようなギャラリーは、ポートフォリオサイトや商品ページなど、多くの画像を効果的に展示したい場合に特に有効です。

○サンプルコード6:画像にマウスオーバー効果を加える

マウスオーバー効果は、ユーザーが画像にカーソルを合わせたときに視覚的なフィードバックを提供する方法です。

これにより、インタラクティブ性が増し、ユーザーエンゲージメントが向上します。

下記のCSSを使用して、マウスオーバー時に画像が少し拡大し、透明度が変わる効果を作り出します。

<img src="interactive-image.jpg" alt="インタラクティブ画像" class="hover-effect">
.hover-effect {
    transition: transform 0.3s ease-in-out, opacity 0.3s ease-in-out;
}

.hover-effect:hover {
    transform: scale(1.1);
    opacity: 0.8;
}

この例では、transition プロパティを使用してアニメーションの滑らかさを保ちながら、画像のスケールと透明度が変化します。

マウスを画像に重ねると、画像が大きくなりつつ透明度が下がることで、画像が活動的に感じられ、ユーザーの注目を引きやすくなります。

まとめ

この記事では、HTMLで画像を扱う際に遭遇する一般的な問題と、それらの解決策を具体的に解説しました。

画像が表示されない原因は多岐にわたりますが、適切なファイルパスの指定、サポートされている画像形式の選択、そして画像ファイルの正確な管理が重要です。

基本を押さえ、さらに応用例を参考にすることで、より魅力的で機能的なウェブページを設計することができるでしょう。