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JavaScriptエンコードを学ぼう!わかりやすく3ステップで解説

JavaScriptエンコードを学ぶ初心者が集まるブログ記事 JS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
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はじめに

JavaScriptエンコードは、デジタル情報を異なる形式に変換する重要な技術です。

本記事では、初心者の方でも理解できるよう、JavaScriptエンコードの基本から応用まで、わかりやすく解説していきます。

実践的なコード例を交えながら、エンコードの仕組みと活用方法を学んでいきましょう。

●JavaScriptエンコードとは

JavaScriptエンコードは、テキストデータを特定の規則に従って別の形式に変換するプロセスです。

エンコードを行うことで、データの安全な送信や保存が可能になります。

ウェブ開発において特に重要なのが、URLエンコードとBase64エンコードです。

この技術を使いこなすことで、より堅牢なアプリケーションを作ることができます。

○3つの主要なエンコード方法

JavaScriptには、主に3つのエンコード方法があります。

  1. encodeURIComponent関数
  2. encodeURI関数
  3. btoa関数(Base64エンコード)

それぞれの方法には特徴があり、用途に応じて適切に選択する必要があります。

ここでは、各エンコード方法の詳細と使い方を解説していきます。

●使い方

JavaScriptエンコードの実際の使い方を、具体的なサンプルコードを交えて解説していきます。

各エンコード方法の特徴や適切な使用場面を理解することで、より効果的にエンコーディングを活用できるようになります。

○サンプルコード1:encodeURIComponent

encodeURIComponent関数は、文字列をURLで使用可能な形式に変換します。

URLに含めることができない特殊文字やスペースを、安全な文字列に置き換えます。

var originalText = "こんにちは、JavaScript!";
var encodedText = encodeURIComponent(originalText);
console.log(encodedText);
// 出力: %E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF%E3%80%81JavaScript%EF%BC%81

この関数は、フォームデータをサーバーに送信する際や、URLのクエリパラメータを作成する際に非常に有用です。

○サンプルコード2:encodeURI

encodeURI関数は、URL全体をエンコードするのに適しています。

この関数は、URLの構造を維持しつつ、非ASCII文字をエンコードします。

var originalURL = "https://example.com/search?q=JavaScriptエンコード";
var encodedURL = encodeURI(originalURL);
console.log(encodedURL);
// 出力: https://example.com/search?q=JavaScript%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89

encodeURI関数は、完全なURLを扱う際に便利です。

ただし、URLの一部(クエリパラメータなど)だけをエンコードする場合は、encodeURIComponent関数の方が適しています。

○サンプルコード3:btoa

btoa関数は、文字列をBase64形式にエンコードします。

Base64エンコードは、バイナリデータをテキスト形式で表現するために使用されます。

var originalText = "Hello, Base64!";
var encodedText = btoa(originalText);
console.log(encodedText);
// 出力: SGVsbG8sIEJhc2U2NCE=

Base64エンコードは、画像データをテキストとして送信する際や、APIキーを安全に保存する際によく使用されます。

○サンプルコード4:データ送信時のエンコード

APIにデータを送信する際、特殊文字を含むパラメータをエンコードする必要があります。

次の例では、encodeURIComponentを使用してメッセージをエンコードしています。

var message = "Hello, API! & Welcome";
var encodedMessage = encodeURIComponent(message);
var apiURL = "https://api.example.com/send?message=" + encodedMessage;
console.log(apiURL);
// 出力: https://api.example.com/send?message=Hello%2C%20API!%20%26%20Welcome

このようにエンコードすることで、特殊文字を含むメッセージでもAPIに正しく送信できます。

○サンプルコード5:URLのクエリパラメーターにエンコード

検索機能を実装する際、ユーザーの入力をURLのクエリパラメーターとして使用することがあります。

この場合、入力をエンコードする必要があります。

var searchQuery = "JavaScript & エンコーディング";
var encodedQuery = encodeURIComponent(searchQuery);
var searchURL = "https://www.example.com/search?q=" + encodedQuery;
console.log(searchURL);
// 出力: https://www.example.com/search?q=JavaScript%20%26%20%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

このように、ユーザーの入力をエンコードすることで、特殊文字を含む検索クエリでも正しくURLに組み込むことができます。

●対処法

エンコードしたデータを元に戻す(デコードする)場合は、対応するデコード関数を使用します。

各エンコード関数に対応するデコード関数は以下の通りです。

  • encodeURIComponent → decodeURIComponent
  • encodeURI → decodeURI
  • btoa → atob

例えば、encodeURIComponentでエンコードしたテキストは、次のようにデコードできます。

var encodedText = "%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF";
var decodedText = decodeURIComponent(encodedText);
console.log(decodedText);
// 出力: こんにちは

●注意点

  1. encodeURIComponentとencodeURIの使い分け
    URLの一部(クエリパラメータなど)をエンコードする場合はencodeURIComponentを、URL全体をエンコードする場合はencodeURIを使用しましょう。
  2. btoaの制限
    btoa関数はASCII文字のみをサポートしています。日本語などのUnicode文字をBase64エンコードする場合は、別の方法を使用する必要があります。

●カスタマイズ

プロジェクトの特性や要件に応じて、独自のエンコード方法を実装することも可能です。

カスタムエンコード関数を作成することで、特定のセキュリティニーズを満たしたり、データの表現方法を工夫したりすることができます。

ここでは、独自のエンコード関数の作成例を紹介し、その応用可能性について解説します。

○サンプルコード6:独自のエンコード関数

特定のプロジェクトやセキュリティ要件に応じて、独自のエンコード関数を作成することもできます。

ここでは、簡単な文字置換を行うカスタムエンコード関数の例をみてみましょう。

function customEncode(str) {
  return str.replace(/[aeiou]/g, function(match) {
    return match.toUpperCase() + '!';
  });
}

var originalText = "Hello, custom encoding!";
var encodedText = customEncode(originalText);
console.log(encodedText);
// 出力: HE!llO!, cU!stO!m E!ncO!dI!ng!

このような独自のエンコード関数を使用することで、プロジェクト固有の要件を満たすことができます。

まとめ

本記事では、JavaScriptエンコードの基本から応用まで、幅広く解説しました。

本記事で学んだ知識を基に、実際のプロジェクトでさまざまな状況に応じたエンコーディングを実践してみてください。

セキュアで信頼性の高いアプリケーションの開発に、今回の学びが役立つことを願っています。