JavaScriptで切り捨て!7つの簡単メソッド

JavaScriptで切り捨てを行うサンプルコードJS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

基本的な知識があればカスタムコードを使って機能追加、目的を達成できるように作ってあります。

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この記事で学べること

この記事を読めば、JavaScriptでの切り捨て操作を簡単に行うことができるようになります。

サンプルコード付きで、7つの切り捨てメソッドを学び、使い方や注意点、カスタマイズ方法を理解しましょう。

●JavaScriptの切り捨てとは

JavaScriptの切り捨ては、数値を整数に丸める操作です。

切り捨てだけでなく、切り上げや四捨五入といった丸め処理も行えます。

これらの操作は、計算結果を表示する際に整数値が求められるケースなどで便利です。

●切り捨て方法一覧

下記に7つの切り捨て方法を紹介します。

それぞれの方法に対応するサンプルコードも掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

●方法1:Math.floor()を使った切り捨て

Math.floor()は、引数として与えられた数値以下の最大の整数を返すメソッドです。

つまり、小数点以下を切り捨てる処理が行われます。

const num = 5.8;
const result = Math.floor(num);
console.log(result); // 5

このサンプルコードでは、5.8という数値をMath.floor()メソッドに渡して、小数点以下を切り捨てた整数値5が得られます。

●方法2:Math.ceil()を使った切り上げ

Math.ceil()は、引数として与えられた数値以上の最小の整数を返すメソッドです。

これにより、小数点以下を切り上げる処理が行われます。

const num = 5.2;
const result = Math.ceil(num);
console.log(result); // 6

●方法3:Math.round()を使った四捨五入

Math.round()は、引数として与えられた数値を最も近い整数に丸めるメソッドです。

これにより、小数点以下を四捨五入する処理が行われます。

const num = 5.5;
const result = Math.round(num);
console.log(result); // 6

このサンプルコードでは、5.5という数値をMath.round()メソッドに渡して、小数点以下を四捨五入した整数値6が得られます。

● 方法4:Math.trunc()を使った整数部分の切り捨て

Math.trunc()は、引数として与えられた数値の整数部分を返すメソッドです。

これにより、小数点以下を切り捨てる処理が行われますが、負の数値の場合は切り上げになります。

const num = 5.8;
const result = Math.trunc(num);
console.log(result); // 5

このサンプルコードでは、5.8という数値をMath.trunc()メソッドに渡して、整数部分のみを取り出した整数値5が得られます。

● 方法5:ビット演算子を使った切り捨て

ビット演算子を使っても切り捨て処理ができます。

この方法では、数値に対してビット演算子「|」(OR演算子)を適用し、小数点以下を切り捨てます。

const num = 5.8;
const result = num | 0;
console.log(result); // 5

このサンプルコードでは、5.8という数値に対してビット演算子「|」を適用し、小数点以下を切り捨てた整数値5が得られます。

● 方法6:parseInt()を使った切り捨て

parseInt()は、引数として与えられた数値や文字列を整数に変換するメソッドです。

これを利用することで、小数点以下を切り捨てることができます。

const num = 5.8;
const result = parseInt(num, 10);
console.log(result); // 5

このサンプルコードでは、5.8という数値をparseInt()メソッドに渡して、小数点以下を切り捨てた整数値5が得られます。

● 方法7:自作関数で切り捨て処理

JavaScriptで自作の関数を作成し、数値を引数に取って小数点以下を切り捨てる処理を行うことができます。

function customFloor(num) {
  return num >= 0 ? Math.floor(num) : Math.ceil(num);
}

const num = 5.8;
const result = customFloor(num);
console.log(result); // 5

このサンプルコードでは、customFloor関数を作成し、引数に与えられた数値の小数点以下を切り捨てる処理を行っています。

5.8という数値をcustomFloor関数に渡して、小数点以下を切り捨てた整数値5が得られます。

● 方法8:小数点以下の桁数を指定して切り捨て

toFixed()メソッドを使って、小数点以下の桁数を指定して切り捨てることができます。

ただし、このメソッドは文字列を返すため、戻り値を数値に変換する必要があります。

const num = 5.8123;
const fixedNum = num.toFixed(2);
const result = parseFloat(fixedNum);
console.log(result); // 5.81

このサンプルコードでは、5.8123という数値をtoFixed()メソッドに渡し、小数点以下2桁に切り捨てた文字列’5.81’が得られます。

その後、parseFloat()メソッドで数値に変換しています。

まとめ

JavaScriptには、小数点以下を切り捨てる方法が複数存在します。

Math.floor()、Math.ceil()、Math.round()、Math.trunc()などの組み込みメソッドを使うことが一般的ですが、ビット演算子や自作関数を使う方法もあります。

また、小数点以下の桁数を指定して切り捨てる場合は、toFixed()メソッドを使用できます。

どの方法が適切かは、使用する状況や好みによりますが、いずれの方法でもJavaScriptで小数点以下の切り捨て処理を簡単に実現することができます。

この記事を読めば、JavaScriptでの切り捨て方法を理解し、実践的なコードを書くことができるようになります。