読み込み中...

初心者が瞬時に理解できる!PHPでMySQLデータをグラフ化する5つの手順

初心者向けPHPとMySQLを使ったデータグラフ化の手順 PHP
この記事は約7分で読めます。

【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

※Japanシーモアは、常に解説内容のわかりやすさや記事の品質に注力しております。不具合、分かりにくい説明や不適切な表現、動かないコードなど気になることがございましたら、記事の品質向上の為にお問い合わせフォームにてご共有いただけますと幸いです。
(送信された情報は、プライバシーポリシーのもと、厳正に取扱い、処分させていただきます。)

はじめに

この記事を読めば、PHPとMySQLを使ってデータをグラフ化することができるようになります。

初心者でも理解できるように、具体的な手順とサンプルコードを用いて説明します。

そして、グラフ化の際には注意点と対処法、またカスタマイズ方法についても触れていきます。

●PHPとMySQLとは

PHPは、Web開発に広く使用されるサーバーサイドのプログラミング言語です。

MySQLは、世界中で使われているリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の一つです。

PHPとMySQLを組み合わせることで、Webサイトで動的なコンテンツの生成やデータの管理などを行うことが可能になります。

●PHPとMySQLを使ってグラフを描くための準備

まずはPHPとMySQLを使ってグラフを描くための環境を整える必要があります。

PHPの環境構築、MySQLのインストールと設定、そしてPHPからMySQLに接続できるようにするところから始めましょう。

この記事では、既にPHPとMySQLがインストールされ、適切に設定されていることを前提としています。

●PHPとMySQLを使ってグラフを作成する手順

では、具体的な手順に移りましょう。

PHPとMySQLを使ってグラフを作成するための主な手順は以下の5つです。

○手順1:MySQLからデータを取得する

最初のステップは、MySQLから必要なデータを取得することです。

ここではPHPのPDO(PHP Data Objects)を使ってデータベースからデータを取得する方法を紹介します。

○サンプルコード1:MySQLからデータを取得するコード

このサンプルコードでは、まずPDOを用いてMySQLに接続しています。

次にSQL文を作成し、それを実行しています。最後にfetchAllメソッドを使用して、結果を全て取得しています。

<?php
// MySQLに接続
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=データベース名', 'ユーザー名', 'パスワード');

// SQL文を作成
$sql = 'SELECT * FROM テーブル名';

// SQL文を実行
$stmt = $pdo->query($sql);

// データを取得
$data = $stmt->fetchAll();
?>

○手順2:取得したデータをPHPで処理する

次に、取得したデータをPHPで処理します。

ここではデータを加工して、グラフに適用可能な形式に変換します。

○サンプルコード2:PHPでデータを処理するコード

このサンプルコードでは、取得したデータをforeachループで一つずつ処理しています。

各行のデータを新しい配列の要素として追加し、その配列をグラフに適用可能な形式に変換しています。

<?php
// データを処理
$results = [];
foreach ($data as $row) {
    $results[] = [
        'label' => $row['列名1'],
        'value' => $row['列名2'],
    ];
}
?>

○手順3:データをグラフに適用する

データの取得と処理が完了したら、そのデータをグラフに適用します。

ここではGoogle Chartsを使った例を示します。

○サンプルコード3:データをグラフに適用するコード

このサンプルコードでは、まずGoogle Chartsのスクリプトをロードしています。

次に、データをGoogle Chartsに適用するためのJavaScriptを出力しています。

その中で、先程PHPで処理したデータをJSON形式に変換し、Google Chartsが理解できる形式にしています。

<?php
// Google Chartsをロード
echo '<script type="text/javascript" src="https://www.gstatic.com/charts/loader.js"></script>';

// グラフ用のデータを設定
echo '<script type="text/javascript">
google.charts.load("current", {"packages":["corechart"]});
google.charts.setOnLoadCallback(drawChart);

function drawChart() {
    var data = google.visualization.arrayToDataTable(' . json_encode($results, JSON_NUMERIC_CHECK) . ');

    var options = {
        title: "グラフのタイトル",
        legend: { position: "bottom" },
    };

    var chart = new google.visualization.PieChart(document.getElementById("piechart"));
    chart.draw(data, options);
}
</script>';
?>

○手順4:グラフをカスタマイズする

作成したグラフをカスタマイズする手順を紹介します。

Google Chartsにはさまざまなオプションがあり、それらを利用してグラフの見た目を調整することが可能です。

○サンプルコード4:グラフのカスタマイズコード

このサンプルコードでは、グラフのタイトル、3D表示の有無、そしてグラフの幅と高さを指定するなど、グラフのオプションをカスタマイズしています。

オプションは数多くありますので、詳しくはGoogle Chartsの公式ドキュメンテーションをご覧ください。

<?php
echo '<script type="text/javascript">
// グラフのオプションをカスタマイズ
var options = {
    title: "カスタマイズしたグラフのタイトル",
    is3D: true,
    width: 800,
    height: 600,
};

var chart = new google.visualization.PieChart(document.getElementById("piechart"));
chart.draw(data, options);
</script>';
?>

○手順5:グラフの表示

最後に、作成したグラフを表示します。

具体的には、グラフを描画するためのHTML要素をページに追加します。

○サンプルコード5:グラフを表示するコード

このサンプルコードでは、グラフを描画するためのdiv要素を追加しています。

このdiv要素のid属性は、先程JavaScriptで指定したものと一致させることが重要です。

●PHPとMySQLを使ってグラフを作成する際の注意点と対処法

PHPとMySQLでグラフを作成する際にはいくつかの注意点があります。

一つは、データの取得と処理に関するエラーハンドリングです。

データベース接続に失敗したり、予期しないデータ形式が返されたりした場合、適切にエラーハンドリングを行うことが重要です。

また、グラフのカスタマイズに関しても注意が必要です。

Google Chartsのすべてのオプションがすべてのグラフタイプで利用可能なわけではないため、オプションの設定時にはその点を考慮する必要があります。

●グラフ作成のカスタマイズ方法

前述した通り、Google Chartsは様々なカスタマイズが可能です。

色やフォントのスタイル、軸の設定、注釈など、見た目や機能面でのカスタマイズが可能です。

これにより、データに最適な見た目や表現方法を選ぶことが可能となります。

まとめ

本記事では、PHPとMySQLを使ってデータをグラフ化する方法を5つの手順で紹介しました。

データベースからデータを取得し、それを加工してグラフに適用、そしてグラフのカスタマイズと表示まで、一連の流れを学ぶことができました。

これらの手順を組み合わせて、自分だけのオリジナルなグラフを作成しましょう。